歌舞伎劇:三千歳(大口屋寮の場)(四)
- AI要約 (β)
- この文章は、戦いの場面を描写しています。三陰龍手五本の指輪を持つ金子一が、相手に対して豆腐を切るように簡単に切れると豪語しています。しかし、実際には相手を切ることができず、逆に自分が切られる危機に直面します。最終的に、金子一は戦争仲間に笑われることを恐れ、相手を切る決意をしますが、相手の腕に触れた瞬間に不覚を取ります。結局、金子一は自分の弱さを認め、御殿へ戻ることを決意します。
- pid
- 3575055
- date
- 0000
- note
- 商品番号 : 15237, デジタル変換後ノイズ除去 : ノイズ除去なし, 歌舞伎劇
- year
- 0
- genre
- 歌舞伎
- creators
- 尾上 梅幸, 市村 羽左衛門, 松本 幸四郎, 尾上 栄三郎
- duration
- 198
- persName
- 尾上 梅幸, 市村 羽左衛門, 松本 幸四郎, 尾上 栄三郎
- publisher
- ニッポノホン
三陰龍手五本の指輪、取られぬ金子一の所。
薬語りで裸足たすみを、
切るは豆腐が切るよりも、似たや似ことなれど、
何で身のもに切れというのだ?
切らざこんなの武器がたすみ。
何と?
今ここで聞いてみりゃ、
両夫婦から三歳を入手したというからは、
言わぬと知れた金子が両夫、
それと愛してしたからにゃ、
この直四郎が真男じゃ。
やまや嫌じゃ、置かれねえがな。
切とならなはさんばかりでなく、
相手の足も切ってくんなはさん。
こう言われたらお二人を、
切らねばならぬ所なれど、
何歩貴方が腕引きでも、
財物を逃げなさらねば、
やまやさ、目先の逃げるお方でなければ、
めったに危機はなされますまい。
ん?いかにも。
としが申し通り、
君どもは切らぬ所なるぞ。
それじゃお二人を切らねえとか?
切るわ。何の造者もないが、
切ると言うその時には、
戦争の役に立つべき筆まえ。
今にも御用になるとしは、
世に首切りと名の高い、
山田正門の手にかかり、
綺麗に首を、
せんもらえ。
うう、その先がうせねえが、
向こう重なる一度上、
本当におらは切られていいんだ。
天我の言うしと言われる身どもが、
呪い込んでなおじろうを、
我と世上で言われては、
戦争仲間の笑い具だ。
それゆえこの場で、
手はおろさず。
さっき切らなあ、こっちから。
まさかをあたり、
我を切るしか。
切るよ、かかせろ。
自分の家の民とも行くより早く、
切ってかかればひとしのし、
手をさしばし打ち戻し、
指がとってこっとしすぎた。
その一刀にその方を、
殺すはやしきことながら、
刀のけがれ身どもは殺さず、
ゆすり語りのとがにより、
天我の将棋を受けて死ね。
うう、触れた腕に不覚をとったか、
かなわぬまでも。
私が観音するより、
知見をしっかりと知らずとんね。
ああ、もし、ただこの面でございましょうが、
剣道しなんの金子様は、
所詮およわぬことなれば、
そんなといって、
せかずとお待ち、
な、なさべまくて、
あげるぞ、御殿へ。
御殿へ。