落語:寄合酒(一)

AI要約 (β)
この文章は、ある集まりでの会話を描写しています。参加者たちは酒を飲みながら、冗談を交えつつお金を出し合っている様子が描かれています。具体的には、誰がいくら出すか、どのようにお金を集めるかについて話し合っています。全体的に、和やかで賑やかな雰囲気が伝わってきます。
pid
3575598
date
1931-12
note
商品番号 : 60694, デジタル変換後ノイズ除去 : ノイズ除去なし, 落語
year
1931
genre
落語
creators
初代 桂 春団治
duration
192
persName
初代 桂 春団治
publisher
オリエント
【音楽】 えぇ、相変わりませず、お笑い具沢少々申し上げます。 何につけても、ご集中もあぐわいの良いもん。 泣くも酒、笑うも酒とか申し上げます。 若いもんが、女子も人もより集まります。 おい、さぁ、ひとつ、きょうは皆、メルトへが、こうやって、 業者より集まって、ひとつ、いっぱいやろうか。 さぁ、それが良かろう。 えぇ、で、なんじゃ、張り込んでもらうちゅうと、 今度また、タネヤンが張り込んだおりに、 すぐにやったら、こんなお酒、天井に出しやしょうか。 さぁ、それが良かろうな。 なんぼのを出しやしょうか。 ひとり前に一朗と出したら、で、十四五朗の金がまとまる。 うわぁ、ちげーなよ。 なら、あの、なぁ、あの、ツレヤン。 ツレヤン、そこらが一朗を出しておられやか。 なんぼや? 一朗でええねん。 あ、一朗でええのか。 そうや。 さつでええか。 もう、さつでええねやん。 あ、銀貨で、だやろう。 銀貨でもかまんが。 どうかで、いかんか。 なんでもええねやん。 何にもないねやん。 ごじゃがじゃ、おい、泣けな、ごじゃがじゃ、おい、何かしてやん。 あの、タネヤン、あんた、そこ一朗おへんか。 いい。 一朗持ち足おへんが、買ってきてやか。 結構ですな、買ってきてもらったら。 どこで、若さまでいかんだらんが。 だお、一朗うちに若さへ借りにいけるか。 あふやなこいつ。 若さへ借りて、お前、貴方だけでも一朗でいかれへんが。 だお、あふやなこいつ。 若さへ行ったら、貸してくれんのか。 若さで、借りや、借りちゅうて。 そりゃ、若さがあるやが。 何借りやん。 そっちおってやお。 あの、何持ち、げんざん。 あんた、一朗おへんか。 いい。 あの、十円札一枚使い残りがあんわね。 これ、使えりゃ、使ってもらいたいと思って。 もう、あとに五十千円くらい、ちゅうたかないのん。 十円札一枚だけ残ったん。 昨日、どこにあんなん。 おい、みんな寝言うとき、この男一人で十円出してるがな。 寝言うとき、お前、一朗、若さへ借りにいこうちゅうたけた。 あ、あうか、お前。 一人で十円出してくれん。 寝言うな。 えりゃ、すまへんな。 いや、使ってくれ。 どしゃのにゃ。 あ、あかん。 おい、どしゃの十円札出しとって。 こりゃ、使えん。 えりゃ、使えりゃ、使いちゅうたか。 あ、使えりゃ、使えかね。 な、みんな待っててくだわりゃ。 ほら、どしゃへ帰ってこ。 な、あかん。 いつまでかかんねん。 あ、あうなこと言ってんねん。 あれへん。 あのー、なー、梅はん。 は、ない。 何も言うてへんがな、おらん。 梅はんって言うただけやん。 さ、もう、こっちに口開けてもらったら、まずねん。 んなとこであうが。 あのー、徳さん。 いや、同じく。 木村はん。 ちょうちょう。 これ、相撲の番付けみたいに言うねん。 あのー、こっちにずっとおらへんわ。 まだ何も言うてへんがな、おらん。 みんな、これ、昨日はやっとやっかりおったように。 おい! げにゃないけど、こういう大きい札一枚出ました。 で、これでやったら、十四軍人がいけるやろうもんねん。 で、いっぱいやろうか。 おい、ちょ、ちょっと見てみ。 まさはん、大きい札一枚出ました。 おい、呼ばれようか。 あかん、あかん。 あ、あれ、あむねん。 え、あむねん。 え、あむねん。 まさはんが大きい札一枚出まして、なんであむねん。 そりゃあ、まさはん家にさ、たちがいようねんがねん。 いっぱいの見たかで、しゃれやちゅうて、たもてでとっくり入れたりするがねん。 あんなもん、しゃれにならんが。 え、こないだの腕屋のわりまやかで、まだ腹がん人間がん。 あのた、生きやがらん。 あ、はくりょうすんで、あれ。 おい、こうたや、ねやると、もう、どっかで、いてけやと思うわ。 のうて、どれも、きびやんないって言うた。 たねじみをたねじみ。 あの、なあまさはん、このたえかいなあったんか。 いやあ、こうては思わへん。