落語:喧嘩仲裁(四)
- AI要約 (β)
- この文章は、ある人物が他人から借りた物についての話をしています。借りた物が自分には合わないと感じているが、実際にはその物を使うのが難しいと述べています。物の中身がひっくり返ってしまい、その中に酒の切手があったことに気づきます。切手をどう扱うかについて悩み、最終的には煮え湯をかけて切手をめくろうとしますが、うまくいかず、白紙の状態になってしまいます。最終的に、二人で相談し、切手をどうするか決めようとしますが、結局はうまくいかず、相手に謝罪することになります。全体的に、借りた物の扱いに困り、最終的には謝罪するという内容です。
- pid
- 3576023
- date
- 1931-01
- note
- 商品番号 : 26079, デジタル変換後ノイズ除去 : ノイズ除去なし, 落語
- year
- 1931
- genre
- 落語
- creators
- 桂 春團治
- duration
- 188
- persName
- 桂 春團治
- publisher
- コロムビア(戦前)
おやさま、借りたところでこんな持て子には合わへんねんけどな。
実はおやさまの手裏で引きにくいしゅうてな。
実はこいつ、何だと持て子があって、棚からボテをおろしとったんで、こいつが。
ボテの中がひっくり返って、みんな出た、そこを見たらこいつが一枚ピカッと張ってやったんでな。
で、これが酒の切手ってことをあれあれと洗われてやったけどな。
これまにやに持て子がいひゅうてな。
こいつめくんのもやぶれようにめくらんだので、どうしよう。
こんなりでめくられへんさかい。
なら煮えゆうかけたら早めくられさかい、ひゅうてな。
で、切手の上にガーッと煮えゆうかけたんで、こっちもそう。
いろいろと気づくことではねえね。
そんなにガーッとめくったんですけど、裏が白ボテでな。
ところが何もわからんもんだよさかい。
こんなりで持ってくとざんないさかい。
しらがみで包んで、上から水引きかけようかい、ひゅうてな。
で、このとおりしらがみで包んで、上から水引きかけたんで。
しらがみと水引きは昭和のに違いないのです。
で、あんまり古いものばかり持ってきてやしまいに、新しいものと混ぜて持ってきたんで。
で、お宅に帰って持ってきて、あんたがこれ買いに行ってこいって言いなること、こっちも気がつかないんだんで。
しかしこれ、ねえも二人で煮えゆうてのこと言うには思えねえけどな。
もう中が包んだの開けてもらおうと偉いおっさんに言われてさかい。
いっそのことこっちからねえだからゆうていこうか、ゆうてな。
二人でなんぼゆうていこう、いっそ山かけて二人で十円ゆうていおおっさんと切ってつぎ出すか。
ほんとおっさんのこっちゃさかい、まあ五円の紙が入れてくりやがら、ほえた二人がまあ土地でいっぱい飲めるで、
言って相談したんでねえけどな。
それであんまりや、後で知れたおり、それさあいいげつなからで、ゆうてい。
こちらもさ、おやさん、いろいろと気づくとりはねえで、こちらもねえ。
五円ゆうていこうか、ほんとぞ。
二円の紙入れはるさかい、これとやろう、ゆうてい二人と相談したんでけどな。
それもあんまりいいげつないさかい。
それかやっぱり、かえらしい二人で、二円ゆうていこうか。
つうと、まあおっさんも紙は一両か入れてくりやがれへん。
ほえたまあ、後で怒られたところがまあ一円でいがとけば怒らへんさかい、ゆうていな。
ひで今、二円ゆうてい持ってきたようなわけでねえ。
わいら、することがいかんわい、だいたい。
どこの社会だかって、おまえわけのわからんぼてのそこにあったったおまえ。
ところがきもわからん、そんなきって持ってきやがって。
また人にけんかのちゅうさえさすけがあって、おのれそのきって一円にもけして持ってきやつかい。
することがいかんわい。
そんな持ってきたいって、三本のじやおるとこだしてるか。
じーと遊んだこって、ここでけんかすんじゃったら、きつけてけんかしえ。
ええか、そういうことしてるとか、人に殴られたり、けられたり、てのがしえんならん。
われのすることはみんなすかたんじゃ。
そうなさかいな、おっさん。
このきってをもけして持ってきたさかいって、これいまさらいち円くれともぐいしえんくれともいいやじまへん。
もうおっさんの心だけでよろしわさかい、そっちにおさめてもらいますよ。
いや、あうなことぬかしえ。
そんなきって持って何がこころだしてるかい。
われらいいかげんにかえながれ。
おまえ、おい、おい、おい、おっさんに何とか言って、おまえもともりでいいんかい。
おっさんすまへんな。
わーわーわーわー申し上げます。
おなじみのけんかのちゅうさい、これにておあかりします。