落語:たぬき(下)
- AI要約 (β)
- この文章は、ある人物が狸(タヌコ)と一緒に過ごす夜の出来事を描いています。狸が寝たふりをしている間に、親方が狸に対していろいろと話しかけます。狸は親方を騙して米や酒を用意し、さらに札(お金)に化けることを提案します。親方は狸の提案に従い、狸が札に化けるのを見て驚きます。その後、親方はその札を使って借金を返そうとしますが、狸が逃げ出してしまい、最終的には狸が持ってきた五円札を小遣いとして使うことになります。
- pid
- 3576799
- date
- 1931-12
- note
- 商品番号 : 65324, デジタル変換後ノイズ除去 : ノイズ除去なし, 落語
- year
- 1931
- genre
- 落語
- creators
- 柳亭 芝楽
- duration
- 225
- persName
- 柳亭 芝楽
- publisher
- リーガル
お前今はしかし器用なもんだろ それは何かかぶって寝るのはあったけか
寝ろ寝ろ じゃあいいか へえへえへえ おやすみなさい へえ おやすみ
なあ ひっ ちきしょうなんてこら 罪やねえもんだ
今まで喋ったかと思ったら もう大きないびきかいてやる
え タヌコ 寝たか ねっ
おい 風の悪いことするなよ おい 目を開いていびきかいてやら
へっ 親方 これが本当のタヌキ寝入り
はっはっ タヌキ寝入りか まあ寝なさいよ おやすみなさいと
そのまんま寝てしまう カラスカーで夜を明ける
親方 親方 親方 寝坊だな 人間は
親方 あいよ あいよ あいよ あいよ
えー どうも 夕べは変な おや これはいらっしゃいまし
また どちらのおじいさんね おじいさんじゃございません
昨晩のタヌキ あっ タヌコかい タヌキじゃいられませんからな
ちょいとおじいさんに 関心関心 えれえな
ねえ 親方 えっ おまんも炊いときました
ちゃんとも お酒も一本つけてきました
ひどいことするねえ おい 俺をばかすなよ
飯なんて炊くたって米がねえぜ えっ ご覧さいからな
あたくしね ほぼぼう探したら 葉牙の古いのがありました
これを札にばかしてね 米やから米 えっ 酒やから酒ってやら具合で
おい おまえ 札の古いのが いや 葉牙が
あっ 札に あっ そうか ありがてえな どう
おめえ すまねえがな その札で思い出したが
えちごのちじみ屋に 借りがあるんだがな
おめえ 俺が使ったって 札になるかな
そりゃだめです
親方の机はやっぱり 葉牙葉牙ですわ
そいつはいけないな こうしましょう
あたくしの札になりましょう
おめえが めちゃありがてえ
ご縁札だがな 札 ばけてくれ
こりゃした さあ ばけられ
え さあ ばけらって
めっぱりっ子じゃ ばけられません 親方
手拍子三つ 合図にばけますから
よしよし 手拍子 いいか ほらほら ほら
ほら ほら ほらと えっ 関心
おい これ大きすぎたぜ
え そんな大きな札はないよ
もっと小さく たたたたたたい
見えなくなっちゃうよ このバカ
よかろよかろ よしよしよし いいよ いいよ
えへへ えっ えっ 大事なもんだね
万物の蝶と人間はえばっても このまねはできねえな
えらいもんだよ
表といい 裏といい えっ えっ えっ えっ
ちゃんと 何を 何か言ってやな 何だ
はっきり言えよ 何を うん
あんまり回すと うん 目がまる このバカ
ぜったく言うねえ 札は
あららららららら 書き出すなよ
どこ行くんだよ えっ
しょんべん あっ しょうがねえな
どう 我慢しろや 少し
おい 来たぞ 来たぞ 来たぞ いいか
お前 渡すんだろうな 静かに
おおっ 何だい
いい おはよう ご存じます
一号の縮み屋でございまして
あちらへ戻ります 残金の五両
税収お払いが 願いたいと思って参加して
気などくだった
五両ばかりの 走った際だな
いつまで 足をはかまして
渡すぜ へっ 受け取りくんねえ へっ
あっ よし
へえ 手術金五両と
右まさに 受け取りと
よし これだ さあ 渡すよ いいか
渡した以上は お前のもんだ
あの 必ず後で 苦情言うなよ
いや 知らない
よし ほれ さあ
ああ あのね あんまり この回すなよ
目が回るから へっ
大丈夫だよ
毛なんて生えてやしないだろうな
へっ
分からなきゃ いいんだよ
早く帰れよ このバカ
のんきなもんだぜ
地図部屋 ただ ギョッとこれって
持っていっちゃやったわね
さあ そうなるとね
あいつは帰ってきてくれりゃいいけれども
一号で行っちゃうと大変だ
おっ くいした
親方
ああ どうした どうした
どうした どうした じゃないよ 親方
あなたが 変なこと言うから
もう 逆さにしたり 透かしたり
いろんなことされました
けれどもね うっかりしてるとかね
釜口の横っぱらを 食い破って逃げてきました
そうか まあ 苦労させて 気の毒だったね
ねえ 親方
その釜口の中にね
五円札が三枚あったら
へっ へっ へっ
当分の小遣いして 持ってきたぞ
札が札 泥棒するなよ