一谷嫩軍記 三段目之切(熊谷陣屋の段)(十七)
- AI summary (β)
- この文章は、戦いで命を落とした小次郎の無駄死にを嘆き、彼の死を無駄にしないために石塔を建てたことを述べています。また、天命に従い、源氏と平家の争いの中での運命や、家族や仲間の死に対する悲しみや怒り、悔しさが描かれています。特に、頼朝や常子の分配や、聖家の位置の禁断、そして戦いの中での犠牲や運命の無情さが強調されています。最後に、戦いの結果としての悲劇や、家族の絆、そして運命に対する諦めが表現されています。
- pid
- 3579069
- date
- 1952-10
- note
- 商品番号 : NH-2044, デジタル変換後ノイズ除去 : ノイズ除去なし, 義太夫
- year
- 1952
- genre
- 三味線楽(浄瑠璃)
- creators
- 豊竹山城少掾(日本芸術院会員), 鶴沢 藤蔵[三味線]
- duration
- 334
- persName
- 豊竹山城少掾(日本芸術院会員), 鶴沢 藤蔵
- publisher
- ビクター
さては、命に代わりし小次郎が無駄になっため、
この浜の石塔は、厚森の志でありけるか。
天命きすれば解け、我が助けし、
よりともよし常子の両人の分配にて、
聖家の位置も御禁断し、一度に滅ぼるとはし、
れひもなき運命よな、
聖家のために死し、真中の虫とは我が事さ、
我を恨みがさましやと、あるいは悔やみ、あるいは怒り、
何度も滝を寄る
歌わしょう
もとより里地、大昇よし常、
弱弱まがい、しぼりの仏の鎧びつ、
それこの体、
はっと答えてじるは名古屋め、
出院の入れ立ちとこのもとごとの大藁め、
ふわがたの兜を着し、
掲げ入れたる鎧びつ、
埋めどおりに乗し、
こりゃ親父、
その穂分が大切に育つる娘へ、
この鎧びつ、
届けてくれよ、
こりゃ、
身だろく、
いや、身だろくとは、
日よなれば、
平家の夜に、
源氏の大将が、
頼んべきするよ、
いや、面白い、
面白い、
身だろくめ、
頼まれて、
しんでましょう、
したが娘は、
そうな、
下されもの、
うちは何でございます、
あらためてみましょう、
太菩薩よ、
これもつもりきょう、
の懐かしやと、
くじのかた、
かけゆけたまえは、
このうちには、
なにもない、
なにもない、
なにもない、
なにもない、
これで、
ちっと虫が、
さまった、
いや、もう、
なおだめ、
きでんへの恩礼はこれ、
このせいさつ、
いっしをきらば、
いっしをきって、
かたりけなり、
というふうに、
さがみは夫にむかり、
わが子のしんだもち、
うにときけば、
もうあきらめていながらも、
げんぺいと別れしなか、
どうしても、
あつ森さまとこじろうを、
とりかえようが、
ほうてい、
さいぜんもはなにたとおり、
むりに、
こわきにしんばさ、
つれかえったが、
あつ森きょう、
また、
ひらやまをもっかけにでたぼ、
よびかえして、
くよったのが、
こじろうさ、