寿限無(二)
- AI要約 (β)
- 内容を要約します。 ある人が子供の名前を考えている場面です。いろいろな名前の候補が挙げられますが、どれも長くて複雑なものばかりです。最初は「じゅげむ」という名前が提案され、その後も「五甲のすり切れん」や「海の砂利」など、次々とめでたい意味を持つ名前が続きます。最終的には「パイポパイポ」などの非常に長い名前まで提案されますが、どれも覚えにくく、結局どれか一つに決めるのが難しいという状況です。
- pid
- 3580343
- date
- 1929-12
- note
- 商品番号 : 50967, デジタル変換後ノイズ除去 : ノイズ除去なし, 落語
- year
- 1929
- genre
- 落語
- creators
- 立花家 花橘
- duration
- 194
- persName
- 立花家 花橘
- publisher
- ビクター
余計なことを言う必要はない。よし、そんならつけてあげましょう。
この文字から割り出すと言うと、ことぶき限りなしと書いて、じゅげむというのが誠にめでたいな。
へへ、ですからなんちゅう名にします。
そやからじゅげむという名はどうや。
じゅげむ、ほほほ、えらい面白い名だよな。
なんちゅう虫の心霊みたいな名。
もう終わへんか。
まだある。
五甲というものはいつまでたってもすり切れるためしがないからめでたいとした。
そこで五甲のすり切れんというのはどうや。
あ、五甲のすり切れんか。
はっはっは、へんな名やな。
え、まだ終わっか。
まだある。
海の水、海の砂利というものはいつまでたってもすきるためしがない。
すきむことはめでたい。
そこでかいやりすい魚のすき魚ばというのはどうや。
ほいほい、まだありますか。
まだある。
雲の行く末に風の行く末。
末がわからんことはめでたい。
そこで雲大抜の風大抜というのはどうや。
はい、まだありますかい。
まだある。
人間は飲み食いするところ、住まうところ、寝るところ、これが肝心じゃ。
そこで空寝るところに住むところというのはどうや。
ほいほい、もうはへんか。
まだある。
正月のすめかがりにやぶこうじというものはなければならんもんとしてや。
めでたいの。
そこでやぶらこうじ、ぶらこうじや。
朝よか。
まだありますかい。
まだある。
パイポパイポパイポのしゅうりんがん、しゅうりんがんのぐうりんだい、
ぐうりんだいのぽんぽこぴぎのぽんぽこなあというのはどうや。
なんでやんねん、もしそのぽこぽんぽこぽんぽこっていうの。
なんのことやんねん。
これはわけを言わんとわからんが、
もろこし、パイポという国にしゅうりんがんという王様があって、
ぐうりんだいというおきさきがあった。
この中におできあそばしたのがぽんぽこぴぎ様にぽんぽこなあ様という二人の姿様。
これがなかなかえらぶつであって、
きょうめいをしたという、
まことにめでたい名前やがな。
えー、それどこのことやんねん。
これはもろこしや。
もろこしってどこやんねん。
もろこしと言うたらからや。
あ、からか。あらそうか。
なんちゅう顔すん。
もしからのことやなしに、
ジャッパンの電話へんか。
ジャッパンのとはどうや。
まあ、わたしなれば、
ながくひさしいいのちとかいてちょうきゅうめい。
あるいはながくさすけるとかいて、
ちょうつけさんという名をつけたらええと思うがな。
そのうちどれかひとつよってつけたらどうや。
ちょ、ちょっとまった。
それみなめでたいと言われるとわたしまようが。
そのうちあんたひとつよってつけますで。
さきでひょっと、
こせがれがへんなことがあってごらんなさい。
なあ、こっちのほうにひといたら
こんなうれいはなかったになあ
てなぐちのでるもんでしたがい。
そいつみなつけなよか。
そんなががいもおぼえるかいな。
ええ、おぼえます。