きめんさん(上)
- AI要約 (β)
- 若旦那が家を飛び出し、親父が怒っている。若旦那はどこにいるのか尋ねられ、居場所を明かす。住居の問題や賄金の支払いについて話し合い、若旦那は遠慮せずに置いてくれと頼む。占いをしようと提案し、様々な道具や仏壇について話が進む。最終的に、占いのために必要なものを集める話になるが、具体的な内容は混乱している。
- pid
- 8266627
- date
- 1931-12
- note
- 商品番号 : K138, デジタル変換後ノイズ除去 : ノイズ除去なし, 落語
- year
- 1931
- genre
- 落語
- creators
- 三升家 小勝
- duration
- 192
- persName
- 三升家 小勝
- publisher
- キング
ねえ、若旦那。お前さんは、遊んでおいてなさい。
いや、失礼をだ。それがために、親父は怒りがある。
出て行けてから、家を飛び出したんだ。
お?今、どこにおいてなさる?
ここにいるわ。
そこにいんな、知ってらん。
お前さんのご住居は、どこに押され目出されてんの?
お前のところで決めよう。
冗談言っちゃいけねえ。
あしのところ、畳は三十日しかあってねえ。
こういう負担になると、一人はみ出ししまう。
お前は、はみ出しねえの。
賄金は、あたしが払ってんの。
遠慮するねえ。遠慮するよ。
どっかにしてやる。
いいから、置いてくれよ。
お前のところにいたって、悪いようにはしねえから。
悪いようにはしません。
お前のところ、いいようにしちまう。
困るよ、どうも。困る。
まあ、いいよ。置いてくれよ。ねえ。
とにかく、お前を食いつぶそうって、いいんじゃねえ。
何かでもってこう、女の子で、かっけんの立つことをしよう。
中条東家実房さんでも、居るんだと、そう思うだろうが、
そうじゃない。
どうだい?お前のところから、知当りは一通りはあるから。
ここで一つ、俺は占いをやってみようと。
ほら。
おうと、意気揚々をご存知か。
知らねえけど、意気揚々の立つんだ。
あぶねえな、どうも。
病がつったら、大丈夫だよ。
ああいうものは、お前の目で、名前が大きくなくて、いけねえ。
そうだ。
大きな名前つけたら、阿部の生命。
大きな名前つけられやしねえ。
今生命ってのは、社もやみたいだね。
社もありそうで、いいだろう。
何だ。
まあ、いいから、こういう助言を、いったい持ってきねえ。
何かこれ、古い。
あ、そう。
これが、そこにあるだろう。
その、天竺患者陣。
これは、あたしの腰巻きなの。
お前、城の天竺患者陣に車って、メリケン号みたいな男だ。
まあ、いいや。
これ、かけて。
それから、占いのほうで書きました、竹があるんだ。
ごちゃごちゃだじゃん。
ごちゃごちゃだけてえな。
税蓄てえんだ。
あるか。
あれは、しません。
去年の頃、南聖にタコを貼ってました。
タコの骨が余った。
さあ。
製糸、五十本。
ボトルで、いけねえ。
探しても、尽きねえ。
土地だな。
なんでもいいや。
仏様の花盛が。
花盛が、ない。
なら ほど、ねえや。
お前、これ仏壇かい。
かわった仏壇があるもんだね。
どこでも仏壇って、立ち寮の高いもんだが。
お前、のとこの仏壇。
横寮が高いしね。
平ってえ仏壇だね。
大屋敷が、縦の平らなもんだから、寝かしてあるね。
空かせんぞ。
くたびれないで。
いいや。
これ、ドン。
仏壇の横って、星に字が書いてあるね。
すねしゅうしもつまと。
あ、そうめんの箱だな。
これ。
そうめんの箱に、ろせんぞやれたら、いいや。
ぼんに、うでねえ。
うるせえな。
ドン。
仕方ない。
廃墟か、なんかさしても、きけねえ。
廃墟行こうさしてて。
それからね。
天眼鏡がいるよ。
あんなものは、あれやしませんよ。
茶工寺、銀紙八枚ねえ。
見えませんよ。
見えなくたっていい。
銀木の天眼鏡だってんだ。
これ。
それから、こういう、この六本の木がいて。
三、二点だね。
あれは、ちきねえ。
あんなものは、あれやしません。
その、からかみの端一本、ひっぱがしてきねえ。
やだよ。
やだと思ったら、おまえが、おわしをたてかいて。
駄菓子のみじんぽう、六本か。
ちきねえ。
こいつが、真ん中で、すみでぬるんだ。
あれ。
駄菓子のねえことをすると、思うけ。
駄菓子のねえこと、言わねえでいいやね。
で、それから、また一冊。
書物がいる。
書物なんではありません。
なんでもいいんだよ。
みんな、ひとの悪いことしやしねえ。
それだから、びんぼうするんだろう。
ん?
いけんが、ちがってや。
どうせ、こういう、長太の本が、したたんや。
結構。
占い者のみせん。
長太の本、もちだねえ。
それで、その、おしゃくのことを、占いのほこで。
もうじゃ。
迷ってくるから、もうじゃせんだい。
えー。
男は来ない。
女が多いのにね。
男は、ずるずるしいから、迷わない。
えー。
どうかして、どうせ、来る。
もうじゃならば、だな。
年のころが、二十六、七ぐらいな。
ちいとこの、油にのってきた。
もうじゃに、来てもらいたいね。