歌舞伎劇:「十六夜清心」小袖曽我薊色縫(稲瀬川百本杭の場)(六)
- AI要約 (β)
- この文章は、若い人に対して注意を促し、金銭のやり取りに関する話をしています。具体的には、金を持っていることがトラブルの原因となり得ることを示唆し、慎重に行動するように勧めています。また、親切心から金を渡すことが必ずしも良い結果を生むわけではないと述べています。全体として、金銭に関する慎重な態度と、他人に対する親切心のバランスを取ることの重要性を強調しています。
- pid
- 8268189
- note
- 商品番号 : 4648, デジタル変換後ノイズ除去 : ノイズ除去なし, 歌舞伎劇
- genre
- 歌舞伎
- creators
- 市村 羽左衛門, 市村 竹松
- duration
- 195
- persName
- 市村 羽左衛門, 市村 竹松
- publisher
- ニッポノホン
そんなら、若い人のや、気をつけて行かしてやれや。
かかれてこそ、
抜きすぎる。
かかれてこそ、
抜きすぎる。
胸にやりたそうよ。
なんざことらえて引き出すさいふ。
求めはその手にすがるいくじ。
やや、おやこのお金を取る気じゃな。
さささ、そのびっくりはもちともじゃが、
昨日の日の胸先をそするようしむかねだいふ。
手にさわったがたがいの意味が悪いとしてわれてはが、
心に意見をはしたれども、
思い知られずこのむたい、
悪いものにみこまれたと、
無理なことじゃがあきらめて、
さあ、そこのお金くしてくだされ。
ええ、すら親切なかいふは、
なさげおかしにこのお金を、
そのおたくみで、
あっさるか。
そういう心はさらさらない。
年半もいかぬにのうげに、
ただでもあるかあわあがり、
不便なことと思うたびに、
かいふをなしてやったれど、
かねをもったがこのたのふを、
これさえなければわしもまた、
このあきはおこられども、
いよみどころないそのひとに、
やりたいねえにこのむし、
たとやこのたのこころでは、
おにぼうじとも思うが、
よこしばしどうもがってんで、
気を気にまげても、
ありねばならないと。
おふえはやみやみと、
おのれにこのかね渡そうか。
においのひとほしぬきうちに、
きってかかるおせいじんが、
かれをかさにて、
いちしゅうとおき、
かねがびてゆく、
おかげでほしい、
さよなら、
さよなら、
いちしゅうとおき。