落語:生貝(上)

AI要約 (β)
この人は朝からどこに行っていたのかと尋ねられ、満山や千人町を探し回ったが見つからなかった。結局、腹が減って家に戻り、食べ物がないことに気づく。妻に頼まれて隣のげんさんに50銭を借りに行くが、以前3銭も貸してもらえなかったことを思い出す。しかし、妻の頼みだと言うと50銭を貸してもらえた。戻ってきて魚を買いに行くが、50銭の魚では腹の足しにならないと嘆く。
pid
8269204
note
商品番号 : 1784, デジタル変換後ノイズ除去 : ノイズ除去なし, 落語
genre
落語
creators
立花家 花橘
duration
192
persName
立花家 花橘
publisher
オリエント
この人は今朝出たなりで今頃までどこ行ってたんや。 わい、今朝満山におったら、お城の掘り入てに大人姫さんが顔出してあるさかい、言うさかい。 わい、お城の掘り入てあちこち探したけどもね、から顔が見えん。 ああ、掘りたら今日は大人姫さんも日調かいな、このへん思って。 帰りかけたらあつけさんにおったん。 どこ行ってたんや、言うさかい。高校や言うたら、そんなもんにいるより千人町入てに橋の下にクジラが首だしてる、言うさかい。 わい、また千人町いたと走っていたけども、きっともう首だしてへんねん。 まあ、このアホは念が一つあるな。あんまいい女に殴られてるねん。 きっとこの世界に川にクジラがいるかい? で、こないだ漢物屋の表通ったら、川クジラと書いてあったがな。 何を言うてんなんねん、情けない。 何しろかかわい、腹ペコペコや。 ママ食べさして、ママあれへんし、今はよ大抵が炊くお米がないがな。 ええ? 今、ママないわ、米ないわ、腹ペコペコやったらわい、どないなるねん。 あんたがきっともう働けへんさかい、お米だてないねんやがな。 今、明日から心入れ替えて、一生懸命に働くさかい、どうぞ今日のとこママ食べさして。 まあ、情けない人やな、今こうしながれ。 隣のげんさんとこ行って、すまんけどもちょっと五十銭貸しておくんながれ。 行って、貸しておいで。 あかあか、わい、こないだ三銭貸してくれってたら、ないでーってやがん。 三銭のでに貸してくれんもんが、五十銭なんて貸してくれるもんかい。 そら、あんたやはかい貸してくれへんねん。 わたいが言うてると言うて、行って頼んで貸しておいでながれ。 そうか、今行ってくるわ。 おい、げんや。 うちのかかが言うてんねんやがな。 すまんけどちょっとでに五十銭貸してんか。 あ、おさっちゃんが言うてんのか。 そうか、五十銭でええか。 行ってんか、そか。 こら。 かかにふざえ。 ええ? なんじゃ、ないてるな。 そうで。 おこらいで。 こないだわいが三銭貸してくれってたら、ないってやがって。 かかが言うてるったら、一銭でも貸そうかとはけえ。 ああ。 こら、うちのかかとちっとあやしいな。 なにおいやがれ、ばか。 おまいはにんげんがさよいないさがい。 おさっちゃんがきっちりふざえふざえって、一銭でも貸そうかちゅうねん。 ごてごて言うことありへん。 さ、ごいしてもっていい? そうか。 おおきにありがとう。 おい、さが。 かってきたで。 かってきたか。 な、これもって。 よこまちのおさかなやんいて。 なんでもいいさがい。 おかしやのついたものみつくろうてこうといなあれ。 いのわや、はらぺこぺこにへったんのに。 ごじせんのさかなくたさがいって、はらのたしになるかい。