がまの脂(上)
- AI要約 (β)
- この文章は、ガマナ油という商品を宣伝する大道商人の話を描写しています。ガマナ油は、虫歯の痛みを和らげたり、刃物の切れ味を鈍らせる効果があるとされています。商人は、商品の効能を実演しながら説明し、紙を切るデモンストレーションを行います。さらに、ガマナ油を使うと切れた傷もすぐに治ると主張し、観客に感謝の言葉を述べています。全体的に、商品の効果を強調し、観客の興味を引くための巧みな話術が使われています。
- pid
- 8270807
- note
- 商品番号 : T3318, デジタル変換後ノイズ除去 : ノイズ除去なし, 落語
- genre
- 落語
- creators
- 春風亭 柳好
- duration
- 204
- persName
- 春風亭 柳好
- publisher
- テイチク
一発後急いで教えど
名人会でございました。
ガマナ油という大浅で、このガマナ油屋さん、昔浅草公園プラザに出たそうでございました。
さあさあお立ち合い、御横と急いのない方はゆっくりと聞いともいで、
遠目山越し方のうち聞かざるときは、物の相振り方良し悪しがとんとわからない。
山空の鐘ごうごうと鳴るといえど、どうじきたって鐘に種目を与えずばとんと鐘の音色がわからない。
だがお立ち合い、狭い文字出したは群中甲ガマナ油。
さあ四六のガマ、四六五六はどこでわかる。
毎足の指が四本、後足が六本。
これを名付けて色面相は四六のガマ。
このガマナ油の効能は、大の男が畳に転がってくるしものが虫歯だね。
虫歯だったら心配することがない。
髪にねってうるい爪、口をむすんでおくとね、
少したすてと熱いよだれが出るとともに、歯の痛みがされるんだ歯の痛みが。
まだある、刃物の切れ味を止める刃物の切れ味を。
狭い文字に出したは粗末な品であるが歯式や生倉と違う。
抜けば?
田町の氷の刃、ただのお書きで具合が悪いから、
紙を切ってお目にかけよう紙を。
一枚の紙が二枚、二枚が四枚。
四枚が八枚と切れる八枚が十六枚。
十六枚が三十と二枚。
三十二枚が六十五と四枚。
さあ六十四枚が一十と二十。
八枚と切れる。
あらちやまらかの形。
かように切れる刃物でも、たった一つとつけるときは、
生倉同様になるお立ちやい。
さあ、押しても、しても切れない。
手のひらは熱いという方があったから、
面の皮だったらよかるお立ちやい。
面の皮だよ、面の皮。
それ、押しても、しても切れないね。
大道あぎないの面の皮は、
熱いという方があったや口の悪い人が熱いという。
二の腕だったら変わりがなかろう二の腕だ。
それ、押しても、しても切れない。
だが薬やその薬は刃物を生倉にする薬かとね。
有用な御人があろうがいやしくも、
大道あぎないはしているが金看板御面の釜の油。
そんな薬は売らないね。
人のときはちょっと触ってこのくらい。
赤い血が出たお立ちやいどうだ切れたよ。
切れても心配することがない。
切れたらばきっと薬をたった一つとつけるときは、
煙草一服のほうが飲まないみたい。
血が変わったどうだお立ちやい。
へいへいありがとうございます。
どうもありがとうございます。
馬鹿にこの釜の油屋さん売れ口がよろしくございまして。