憲政の一新
- AI要約 (β)
- 要約: 明治天皇が五箇条の御誓文を通じて国民に信頼を寄せ、議会制度を確立し国政に参与する光栄を与えた。しかし、国民の教育訓練が不十分で選挙に弊害が生じたことは痛恨であり、これを改めなければ天皇に申し訳ない。正しい選挙を行い、最良の議員を選出することが国の幸福と繁栄に繋がる。過去の弊害を根絶するのは容易ではないが、日本の信念を持って取り組めば成し遂げられると信じ、全国民の名誉にかけて対応を希望する。
- pid
- 8272082
- note
- 商品番号 : 50071, デジタル変換後ノイズ除去 : ノイズ除去なし, 講演
- genre
- 講義、講演、演説
- creators
- 齋藤 實[選挙粛正中央連盟会長子爵]
- duration
- 165
- persName
- 齋藤 實
- publisher
- テイチク
通しめておもんみるに、かの五箇条の御誓文は、
恐れ多くも、明治天皇が我が国体を無休に栄えさせ立てまずらんがために、
親命に御誓いになったところの大御心のあらわれであって、
万機功論に決するの御誓いは、その後帝国憲法の御禁定によって、
議会制度の確立となり、
我々国民は国政に参与するの光栄を拝するに至ったのであります。
この信仰なる国民への御信頼に対して立てまずりはしても、
我々親民たる者は、この光栄を子子孫孫に伝え、
もって建政優秀の業を成すことに遂れ致さねばなりません。
しかるに、この方面に対する国民の教育訓練には、
いかんながら十分でないところがあったために、
最も大切なる建政の基を成すところの選挙に他の弊害を生じましたことは、
誠に痛恨に絶えない次第であります。
今にして改むところがなかったならば、
我ら親民たる者は、明治天皇に対して立てまずっても、
誠に申し訳がないことになるのであります。
全政によって国民の幸福を増すとともに、
公国の御境を超えねごう者は、
何を言ってもまず最も正しき選挙を行え、
最良の議員を議会に起こることに努めればなりません。
一票の汚れは誠に国の汚れとなるのであります。
我々はこの正常なる投票により国政に責任を持つことを志向者でありまして、
この選挙によってのみ大見心に答え立てまずるものであるという
正き信念のもとに、お互いに良心に恥ずる選挙を行うべきであります。
しかしながら、過去五十年に近きこの宿平を根絶することは
決して容易なことではありませんが、
建国以来三千年、文国のためには信念を惜しまぬ日本青春をもって
建政一臣の雄断を行うのならば、
必ずやこれを成し遂げざるはずはないのであります。
全国民の名誉にかけ、この宿平への対応を遂げられることを
切に希望する次第であります。