落語:稽古屋(下)
- AI要約 (β)
- 要約:話の内容は、ある場所での出来事を描写しています。登場人物たちは、踊りの練習をしているようで、特に「お花ちゃん」という子供が注目されています。お花ちゃんが大きな芋を持ってきたことや、後ろのおじさんがその芋を食べていることが話題になっています。全体的に、練習中の出来事や会話が混ざり合い、少し混乱した状況が描かれています。
- pid
- 8275904
- date
- 1933-02
- note
- 商品番号 : 65793, デジタル変換後ノイズ除去 : ノイズ除去なし, 落語
- year
- 1933
- genre
- 落語
- creators
- 柳亭 芝楽
- duration
- 192
- persName
- 柳亭 芝楽
- publisher
- リーガル
あのー、じゃあ何ですか。うちおいでな。すいませんがね、お前のね、なんていうの、踊り橋は狙いとくってきたんだ。
で、このサインを持ってきました。これちょっと、すいませんが、ご物全員は変なお方ですね。
あの、子供たちを敬語しておりますから、少しお待ちくださいまして。後ろの柴地でもってね。
あの、一服召し上がって。さ、あのー、おじさんが見てるんですから、みなさんしっかりお会いなさい。
今度は誰でしたっけね。あ、そう、お花ちゃん、お花ちゃん、ね。
おなたは寄仙でしたね。さ、上がって。さ、帯へ。舞掛けは挟んで。そうそう。
そら、棒を持って。何です、何です。そんな長い竹音はどうしたの。
鳥差しが迷子になったんじゃあるまいし。桜の枝だからもっと短い。
それ良かったんすか。良かったんすか。ほら、それ。
あ。やあ、おい。そう。うまいわね。
みんな静かにして見てらっしゃいよ。もっと端も上げんな。もっと端も上げんですよ。もっとずっと端も上げんな。
端も、端も上げな。ほら、ほら、ほら、ほら。
まあ、なんだね、まあ。どうしたの、お花ちゃん。
今日はまあ、端も上がらないからって、変だ、変だと思ったら、こんな大きなお芋を端も入れてきて。
だめですよ。お稽古に来るときにはね、こんなお芋持ってきちゃいけません。ね。
お医者さんが預かってきますから。ね。後で分かんなさいよ。ね。ぐーっと端も上げなきゃだめよ。
キャッツにうっかりからもう一遍やってください。
あ。
よお。
うまいわね。何がおかしいの。笑わないで。何が。どうしたの。
ま、ま、まってちょうだいよ。何だね。この子はお稽古しながら笑う奴があるかね。
お前さんが笑うお医者さんっておかしいじゃないの。どうしたの。え。あ。何。
後ろのおじさんが鉄瓶の上増量の。あら。
何だって。そんなとこで増量お前さん乗せたの。え。すいません。勘弁してね。
いわね。道わり取り込んじゃったんだね。増量濡れちゃって干して。
いくら干したって鉄瓶の上乗せて干してお前さんお弟子さんだけに戻れない。やりませんかね。
放させますよ。さあ。あのね。花ちゃん。あのおじさんなど見ないで。
お医者さんの顔を見てて。キャッツにうっかりもう一回やってください。
キャッツ。よーがんすか。ほらよ。
うっかり眉毛を。どうしたの。何が悲しいの。どうしたの。
何だね。この子は。ちょいとまってちょうだい。おしいちゃん。何が悲しいの。
何もね。あなたがね。泣くほどお医者さんこうといやしないでしょ。
変じゃありませんかね。一生懸命にお医者さんが面倒を見てるのに何だと涙こぼすの。
どうしたの。はっきりおっしゃい。え。何。はっきりおいなさいよ。
泣き方じゃわからないからさ。え。あ。
後ろのおじさんが。うん。さっきのお芋食べて。あ。
何だ。そのお芋食べてんの。えへへ。どうせやで。
うーん。うふふふ。ああ。どう。うめえもんだね。
それでも何ですか。この花ちゃんの踊りがうまいの。
うふふ。この大芋がさ。