落語:高砂や(上)
- 作詞・作曲・編曲・実演家
- (三代目)柳家 小さん
- 製作者(レーベル)
- ニッポノホン
- 歴史的音源ジャンル
- 落語
- カテゴリ(AI 付与)
- 着物
- キーワード(AI 付与)
- 名行道, 磯屋, 着物, 歌い, 袴
- 注記
- 商品番号 : 321, デジタル変換後ノイズ除去 : 無, 落語
名行道をお前さんが頼まれて着物を貸してくれと言われた。
いやいや、貸しましょう。
失礼ながら、どこの名行道?
当時の磯屋さん。
おお、そういえば、先月あたりからそういう話があった。
噂は聞いてたもの。
お前さんが名行道は結構結構。
あそこいらでは門敷に。
お上さんが門敷に丸折り。
お前が袴羽織り。
この同質な仕方がない。
な、えー、貸してあげましょう。
そんなことはもう決して心配なく。
しかし余計なことだが、
お前のお上さんがお屋敷へ長く航行したてから、
まあ、どこにか杯はやれるとして、
上さんの手を離れてやるのが、この、
えー、ご趣味だがやれるかい?
高さ小屋ぐらいなことを知らないと恥だよ。
えー、高さ小屋なら心安いんだよ。
何だい?
えー、両奥の相撲の茶屋です。
そうじゃないよ。
その高さ小屋じゃない。
それじゃあ、大阪の役者です。
そうじゃないよ。
歌いだ。
あー、歌いかい。知ってるかい?
いいえ。
何だい?
知らなくて、あー、歌いかという奴は、
それを私が教えてやる。
形だけだよ。
うまくはいかない。まずいよ。
えー、そうでしょ。
そうでしょって挨拶あるかい。
お前の言うことは、しかし罪がなくていい。
さ、もっと上手いようで。
さ、私の顔をよく見といてよ。
ほんの歌いの真似だよ。
さあ、さあ、さあ、さあ、もっとよく見て。
いいかい?
もっと扇状して、ほんの頭だけをやれば、
新米方が、あとはみんな銀にやるから。
大変な顔をするってやつだ。
どこでそんな間抜けな子が出るんだよ。
何だね。
こういう声を出さなくてはいけない。
もっといい声じゃいけませんか。
いい声ならなお、結構。
そんないい声かい。
そんな声を出してはいけないよ。
馬鹿だな。
もっと下から出る。
夕方の男頃、豆腐屋知ってるかい。
これ安い。
これ安いな、どうでもいいが。
この豆腐屋という声が、ちょっと歌いの調子がある。
早くと言っておくんねえな。
あんなことならわけねえ。
ああいう声が出るかい。
出ますと。
うまいな、なかなか。
いやいや、どうも、忘れてた。
けれども、あれじゃいけない。
もっと深い声を出す豆腐屋だ。
ああ、あれか。
うまい、うまい。
そっくり歌いの調子だな。
なんだ、わけねえ。
歌いだの献身なんて、みんな豆腐屋と歌いだね。
歌いと献身と一緒にする奴があるかい。
やってごらん。
豆腐屋ばかりじゃいけない。
なんだな、おい。
くだらないこと言いなさんない。
わかんない。
それで高さをやって。
ああ、そうか。
高ふい。高ふいって奴があるかい。
高さ小屋だよ。
高さ小屋でございか。
あれ、売りに行ったやろな。
高さ小屋。
この裏船に。
おい、おい、おい。
意味を持ってかけだす。
おい、待ちよ。
とにかく一陣罠。
姉妹まで覚えていかなきゃいけない。
何をぬかやんで。
一生懸命でやる。
向こうへ行くと泣こうぞは余裕のうち。
さあ、どうぞこちらへと言わ。
初めて袴を履いて、初めて文式の羽織を着た職人と来ているんだから、
ただ震え通るだけで何の役にも立ちません。
お金さんが一人で骨を折って、ようやくお酒漬きが済みました。