講演:憲政に於ける世論の勢力(一)
- 作詞・作曲・編曲・実演家
- 侯爵 大隈 重信 閣下
- 製作者(レーベル)
- ニッポノホン
- 歴史的音源ジャンル
- 講義、講演、演説
- 出版年月日
- 1922
- カテゴリ(AI 付与)
- 政治
- キーワード(AI 付与)
- 世論, 憲政, 選挙, 公正, 善政
- 注記
- 商品番号 : 510, デジタル変換後ノイズ除去 : 無, 講演
諸君、ただいまより大隈博のご演説があります。
そのご演題は、憲政における世論の勢力というのであります。
帝国議会は解散されました。
今まさに、前月の後に選挙が行われて、今、全国は選挙の競争が盛んに起こっておるときであります。
そのときにあたって、憲政における世論の勢力を論ずるのは最も必要ないと信じますので、
憲政そのものは、ゴブルフラスの政治にして自分の発達によって起こったことは、諸君のご承知のことであります。
自分の発達に伴えば、自ら世論がここへ成り立つのである。
この世論そのものが盛んにならなければ、憲政そのものが自分に運用されると信じますのであります。
すでにこの選挙において、帝国議会を開けて以来、25年、選挙を繰り返すことでいっぱい、非常に経験を積んだに関わる、
いまだ選挙の状態が、いかんながら不完全ないということを思いまして、かなだいろいろに耐える次第であります。
昨日ごとき、国家の重大なる選挙において盛んに世論の起こることを望むに関わらず、いまだ公正なる世論が、すべて選挙を動かすごとき、世論がいまだ現れるのを遺憾といたすんであります。
それこそ、ものの善悪なせい、人欲は秩序的に、道徳的に発達するものであるのです。
国民が善政を望まんとすればな、それに対するおのずから世論が起こらなくてはならんと思いますのであります。