講話:普通選挙論(ニ)
- 作詞・作曲・編曲・実演家
- 永井 柳太郎
- 製作者(レーベル)
- ニッポノホン
- 歴史的音源ジャンル
- 講義、講演、演説
- 出版年月日
- 1923-04
- カテゴリ(AI 付与)
- 歴史
- キーワード(AI 付与)
- アジア, ヨーロッパ, 独立, 自由, 運動
- 注記
- 商品番号 : 15039, デジタル変換後ノイズ除去 : 無, 講話
ご承知のとおり、今まさに全アジアを通じて、不幸の気分たけなはなるものがあります。
アジアは最近数世紀にわたって、欧洲諸国の侵略をこむり、今やその面積の5分の3はヨーロッパの支配に属し、人口の約半数はその号令に服しておるのであります。
しかるに世界戦争により、ヨーロッパ諸国は、その富の上にもまた兵力の上にも無双の大打撃を受けまして、アジアに対する圧力は著しく減少したのであります。
ここにおいて従来、ヨーロッパのために圧迫せられたるアジア諸民族は、非必ずとして各地に反旗を翻し、独立自由の国を建てんとする勤が勃興したのであります。
この勃興したる勤が、すなわち初めてはインドにおけるマハトマガンディの独立運動となり、ソルコにおいてはケマルパシャの決起となり、フェルシャにおけるハイエ運動となり、また引いてアフリカのエジプトにおける革命運動となったのであって、
革命ごとくアジア及びアフリカの各地に反旗が広がることとなったのは、すなわち白人戦争の旧時代は既にその黄昏となり、全人類解放の新時代がまさにその暁を起源とする証拠なりと信じます。
さて、革命ごとくにして古き世界は葬られ、新しき世界はまさに生まれ遺伝としつつあるのでありますが、この大変化の根本動力は何であるかというに、
すなわちそれはおおよそ人間は色の骨白を問わず、職業の時間を論ぜず、その人格の根源においては何らの優劣なしという自覚そのものであります。
この世界に追いつき去れる独立自尊の精神を無視し、今なお我が国に階級先制を維持せんとするがごときは、時代札幌の華々しきものである。