落語;花見小僧 (上)

作詞・作曲・編曲・実演家
柳家 小三治
製作者(レーベル)
ニッポノホン
歴史的音源ジャンル
落語
出版年月日
1928-04
カテゴリ(AI 付与)
恋愛
キーワード(AI 付与)
さだきち, お嬢様, 徳殿, 花見, 船宿
注記
商品番号 : 16844, デジタル変換後ノイズ除去 : 無, 落語
さだきち、ちょいとここへ来なさい。 へい、何か御用ですか。 用があるから呼んでるんだ。 え、呼ばれたから来ました。 まあいいからそこに座れ。 御用は急用ですか。 大支給だよ。 大支給ですか。 大支給の用だ。 大支給なら立ってるうちに願いましょう。 御用を聞いたから立ち上がると、 ことが重複する憂いがありますから。 貴重なるタイムを無駄に使うのは 現代の小僧の主意ではありませんから。 御用の趣を簡単に 仰せつけあらんことを希望する。 演説だなまるで。 いいからそこに座れよ。 何故貴様は詩人に物を隠す。 いえ、隠した覚えはありません。 嘘つけ。 何でも証拠が上がってるんだ。 貴様の方で言わなければ わしの方から言ってやろう。 と言って大きな声では言われない。 うわ、小さな声では聞こえない。 冗談言うなよ。 嬢と婆屋と徳三郎と貴様とお花見に行ったろ。 あの時のことを話してしまえ。 いや、何だと思ったらかの事件。 お嬢様と徳殿の恋愛ローマンスが 旦那の耳に入ろうと思わなかったな。 こうなったらば私も日本男子 潔く白状します。 そもそもこの物語の始まりは 頃も弥生の半ば頃。 今を盛りと咲く花を 眺め物とぼちぼちの 老若男女分かちなく 市民雑踏を極めたり かわちやがたな勇敢は にせんちんりんりん 馬鹿だな。 勇敢のことなんざどうでもいいよ。 いや、これも手続きのうちに 含有しているんだ。 すっかり支度をして表へ出ました。 お嬢様、あの円卓を呼びましょうか と言うと お嬢様、円卓は嫌いだ。 二人乗りの車を二台。 今頃人力車なんてのは ずいぶん時代錯誤 いわゆるアナクロニズムであります。 ことにいわんや 二人乗りにおいておやですな。 けれども衆命も出しがたし 私が二人乗りの車を 二台雇い入れてまいりまして お嬢様と徳殿と 相乗りときました。 貴様とバーヤーと相乗りか。 いや、相乗りができない。 なぜかってその原因を 探究してみますると バーヤーは死亡分型でありまして 直線微がいかんなく 発達はしています。 ことに電力が異常なる拡張を 呈しておりまして 直径が約三十一インチ 重量が一トン半 そんなにあるかよ。 車のけこみをスパッと こしょかけちまうと 私がこしょかける空き地が ないんです。 さしずめここは区画整理の 必要があります。 バーヤー、私はどうしましょう。 おまえが仕方がないから その間におはさまり バスケットがかばんとほころえて バーヤーの虐待を私は あまんじてうけまして それからスタートをきって すーっと 柳橋の船宿につきました。 それからお船 モーターボートや発動機船のように ガッタンコッタンいうのとわけがちがう。 ね。 酷水保存の屋根船 茂泉式の柴地をき お茶菓子ようかんむきれあり そのうちみきれをぼくがくい うっ、のこったみきれはぼくもらい うっ、うちいかいってねどこぐい じょうだんいうない ふけよかばかであがれよすだれ なかのおきゃくのかおみたや しちゃらかちゃーしちゃらかちゃー とろんじりとろんとしちゃらかちゃー