落語;花見小僧 (下)
- 作詞・作曲・編曲・実演家
- 柳家 小三治
- 製作者(レーベル)
- ニッポノホン
- 歴史的音源ジャンル
- 落語
- 出版年月日
- 1928-04
- カテゴリ(AI 付与)
- 恋愛
- キーワード(AI 付与)
- 嫉妬, 失恋, 怒り, 謝罪, 男女同権
- 注記
- 商品番号 : 16844, デジタル変換後ノイズ除去 : 無, 落語
向こうを通るお船が、 芸者をあげて騒いでました。
徳殿、何者やなんか好きですから、 ヒャイッと向こうを見ると、
向こうのお船でも一人の芸者ガール、 絶世なるシャンでした。
徳殿の顔を見て、
えっ、ニコリッとこのまま笑ったんです。
徳殿のほうでも、それに応酬すべく ニコリッと笑いました。
途端に私の胸へしこりができて、
うっ、いまだにまだ治らない。
あんなことはどうでもいいよ。
お互いに笑いの電波を交換していると、
この点を眺めたお嬢様が怒りましたよ。
今まで、お嬢様の顔色なんてものは、
色の白いところ、目の縁ほんのり桜色、
ぽーっと赤くなって、
ロンドンの舵をドーバー海峡越して、
フランスの海岸で見るように、
ふわっとほんのり薄紅を点しておりましたが、
この有様を目撃するや彼女の顔面は、
みるみる蒼白に変わりまして、
怒りと憤怒の眼差しものすごく、
むらむらっと燃ゆる嫉妬の炎は、
良言を焼く許可のそれよりもいいと、
識別だったのであります。
ひーららたーたー、活動のような楽体なんて、
どうでもいいよ。
眼尻がキリキリキリっと上がって音がした。
音なんてそれがいい、確かにしました。
トキサブローは、向こうのお船の、
ディーシャ州の顔を見て、にっこり笑った。
あの笑い方は、ただの笑い方ではない。
意味深中、必ざないの笑いだ。
あの笑いの裏には、
作相たる恋愛問題が潜んでるんでしょ。
そういう水臭い人は、向こうのお船行ってちょうだい。
あたしは思うごとに捨てられたの。
失恋の結果、生きていてもつまらない。
この川の中に身を投げて死んでしまうと、
船べりさしてバラバラっと駆け出した。
おしゅうの大事だと思うからあたくしが、
帯のところを捕まえて、
ぎゅーっと引き戻しました。
偉いな。
トクドンが袖を捕まえて、ぎゅーっと引っ張った。
懇親だな。
バーヤーが驚いて、入れ歯を飲み込んで、
危ないな、どうも。
止め手があるじゃん、もう大丈夫だってんで、
余計暴れやがって、
あのガキが、
な、なんだガキだ。
ようやく死体すわらして、
トクドンが前行って、両手をついて謝ってる。
決してそういうわけではございません。
ただ、無意味に笑っただけですから、
どうぞご勘弁ください。
男のくせに、女に手をついて謝ったらな。
そんなことはどうでもいいよ。
道にいても、なかなか効かない状態。
謝ったぐらいじゃ、勘弁しなかったら、
どういたしまして、
思ったに手をついて謝られたんでしょ。
今まで上がってた眼尻が、
ガラガラガラっと暴落をした。
何も、すんなに、
売ってたるものが、
ついつい、
ガラガラガラっと、
ガラガラガラっと、
わからないよ。
しっかり言えよ。
夫たるものが、
妻に対して、
手をついて、
謝らなくてもいい。
けれども、現代は、
男女同権でありますから、
夫たりとも、
悪いところがあったら、
謝ります。
これに答えた、
私は男女同権だ。
私はお前に比べれば、
半分にも落ち着かない。
お前の男女同権の剣ならば、
私はサーベルだ。
じゃあ、私は何でしょうって言ったら、
お前は小さいからナイフだ。
バーヤーは何でしょうって言ったら、
バーヤーは太ってて、
幅が広いから、
出馬傍聴だ。