歌舞伎劇:河内山(一)
- 作詞・作曲・編曲・実演家
- 河竹 黙阿弥∥作, 松本 幸四郎, 尾上 幸藏
- 製作者(レーベル)
- コロムビア(戦前)
- 歴史的音源ジャンル
- 歌舞伎
- 出版年月日
- 1929-08
- カテゴリ(AI 付与)
- 文学
- キーワード(AI 付与)
- 対話, 挨拶, 自己紹介, 過去の出来事, 関係性
- 注記
- 商品番号 : 25615, デジタル変換後ノイズ除去 : ノイズ除去なし, 歌舞伎劇
チッ!
ドゥン!
パン!
ピッ!
ドゥン!
チッ!
ドゥン!
チッ!
ドゥン!
ピッ!
ドゥン!
チッ!
ドゥン!
チッ!
ご馳走のお太父!
チッ!
もうこれはこれは!
お丁寧なるお取り扱い!
切磋琶音に存じもわす!
不急のお立ちに自分や子供、
お見送りもつかまずらず、
失礼の段階にも、
ここをめんなし、
なさりましゅう!
もはやこれまで参ってござれば、
そのお見送りにはお呼び申さん。
さよう、小泥棒!
ご馳走様!
赤木おじえ!
よろしゅう!
ほう!
ご馳走、しばらく!
しばらく!
しばらく、しばらく、しばらく!
しばらくお待ちくださりましょう。
そして、おとどめありしそこもとはな、
拙者ことは桃家の重役、
北村大全と申しもの、
お見知りをお借りくださりましょう。
そうすれば、そこもとが聞け及ぶ、
北村おじでござったよな。
そして、ご馳走の御尊名は?
なに?
拙走の名でござるかな?
いかにも。
拙走ことは上のなる塔御門主に
身近をつくおる院内、
北谷の道会と申すもの。
そりゃそこもとが道会殿とな。
お見知りをお借りくだされい。
えいや、ただいまお顔を見知りに及ばず、
その以前より知っておる。
が、いつお手前は茶道を出し、
斜門の道はいられしな?
あていなことをおおせられるが、
茶道を出し、斜門に入りし、
拙走かつておぼえはござらん。
おとぼけあるな、宗親殿。
日頃、お城の使いを務める、
この大禅をお忘れられしか。
お好き屋坊主のその家でも、
頭と呼ばれる高知山、
何で身どもが忘れましょうぞ。
これはまた迷惑せんわ。
拙走さような名前をば、
起伝に呼ばれる覚えはござらん。
そりゃはや、他人のそらにとやらん。
よう似たもののままござれば、
人違いは示されるが。
いかよお城を切られるとも、
逃れぬ証拠はおぼえわる。
左の高穂に一つ、
なんと勝利はござるまいがと。