新口村 (二) 石原道を
- 作詞・作曲・編曲・実演家
- 近松 門左衛門[作詞], 竹本 越名太夫, 野沢 勝市[三味線]
- 製作者(レーベル)
- ビクター
- 歴史的音源ジャンル
- 三味線楽(浄瑠璃)
- 出版年月日
- 1928-12
- カテゴリ(AI 付与)
- 故郷
- キーワード(AI 付与)
- 二ノ口村, 過去, 不幸, 親戚, 混乱
- 注記
- 商品番号 : 50451, デジタル変換後ノイズ除去 : ノイズ除去なし, 義太夫
石原道を足引きの山とは、ここぞふるさとの二ノ口村につき、
似てるがんな。
ああ、これ、ここはわしが生まれざいしょ。
しごちをゆけ、わじつの親。
まごいもん殿のところなれど、
ふつうといい、ままははなり。
ことに、いまの身の上を、お目にかけるは大きな不幸。
このわらぶきは、ちゅうざうのことゆうて、
親たちのけらいもどうぜん。
まあまあ、ここへと、かどの口。
ちゅうざどの口にか、ああ、ひさしゅうあいません。
ふつうとはいれば、にょうぼんは、
ああの、こちのは、いま、そやどのへ、
どこからござんしてなんのよ。
わしゃやむには、のじろべほけのなくほどで、
ちかいころ、ここへ来たいえ、
まやかたの近づきはしりません。
が、もし、大阪のしじゃないかい、
こちの、おやかたまごいめさんの息子どの、
大阪へようしにいて、けいせんとやらゆうものを、
たんとこうて、ひとのかねをぬすみ、
そのけいせんの手にさげて、
はしったとやら、すえったとやらで、
大かんしょからはきついせんに、
まごいめさんなきふりきって、
おかみのかまいはなけれど、
ちをあけたおやくなれば、
いとしやとしよって、
もう、もう、もう、もう、きついあんじ。
こちのひともなじみいえ、
もし、このあたりをうろたいて、
みつけられはさっしゃれんのか、
とまいかいきむろう、
しょやだのからよびにはくる、
いやあ、よりあいじゃ、
そりゃいんばんじゃ、
とせっきしわすに、
ここらあたりはけいせんごとでにえかえる、
ああ、ああ、うたてなけいせんよ、
としらねばえりょう、
もうなかりきり。