お半長(一)

作詞・作曲・編曲・実演家
対象外[作曲], 立花家 花橘(二代目)
製作者(レーベル)
ビクター
歴史的音源ジャンル
落語
出版年月日
1930-07
カテゴリ(AI 付与)
人間関係
キーワード(AI 付与)
義大夫, 稽古, 嫁いじめ, 仲裁, 浄瑠璃
注記
商品番号 : 51271, デジタル変換後ノイズ除去 : ノイズ除去なし, 落語
おやじゃぞい 義大夫の稽古屋がありまして、 伝授尊は帯屋の稽古で一生懸命 おやじゃぞい、ちい、あんまりじゃわいな。 おやじゃぞい、一生懸命に稽古しておりますと、 表はいっぱいの人ばかりです。 もし、この帯屋のばば悪いばばであるな、 そりゃな、八百屋のばばといいますけども、 八百屋よりこの帯屋のばばのほうが エゴワセイ、そりゃな。 わーわー言うてますとこ、 やってきたのが住屋のおやじさん。 おいおいおい、業産たかってるがなんじゃ? ケンカか? いえ、ケンカやまへんねん。 つまり、嫁いじめであるな。 なに? 嫁いじめ? へえ、おやじゃぞい、ちい、あんまりじゃわいな。 あ、あのとおりです。 ほほー、いかんこっちゃな。 お前らまたここで聞いて黙ってるのか? うちらへ入って誰一人挨拶してやろう ってやつがないのか? おいおいおい、どけそこ。 もし、あら、誰でやんねん。 あら、あんた住屋のおやじさんでやんねん。 あの人、じょうるり知らんのですか? じょうるりどこやんわへんで。 芝居ひとつ見たことない。 何やぶし聞いたことない。 浮世のことは何にも知らんので。 ただケンカの仲裁するのが あの人の道楽でや。 えらいおもろい人やな。 入っていっちゃった。 おい、ごめんなあれや。 はい、おいでやす。 おっしゃん、どなたや来やがりましたで。 おい、今おら表で聞いてたんやが、 えらいかんこっちゃな。 何がでやんねん。 おさまるなや。 何がって。 よせ、嫁いじめってやなもんが、 何で興味入らんでやんさこった。 な、何が嫁いじめ。何が。 今、おやじゃぞへんちゅうてた ばあさんここに出せ。 そ、そ、そらもし、そらもしじゃないおい。 あんまりじゃわいなあちゅうてた 嫁はんここに出せ。 もし、あらあんた、あらじょうるりでんが。 じょうるりって何や。 いや、あんたじょうるりしながら しまえんのか。 おらんなもん知らんが。 えらい何やな。 あれな、おはんちょうゆうてな。 大阪のことやんわんへんねん。 京都のことでやんねん。 ほう、京都のことを大阪でさわいでるのか。 おらよっぽどえらいもめごとらしいな。 おら知らんねえがな。 よし、おれの耳に入らな入らんなりやけど。 おれが聞いたら捨てとくわけにいかんねん。 おら京都まで行って話つけてきたろ。 え、でおまえそのわけ知ってたら くわしゅうゆうてんか。 で、ところどこへ。 えらいおもしろい言っときたな。 おしあんちょっといっぺんきとくんなあれ。 あのところな、京都は柳野番場、 押子高寺、虎井市町の西側で、 あるじは帯屋の町英門。 ちょっと待った待った待った。 そうぺらぺら言われたらわからん。 紙一枚おくれ。 おらくわしゅう隠さかえ。 大きなはばかりだ。