外国語の学習と我が国
- 作詞・作曲・編曲・実演家
- 岡倉 由三郎
- 製作者(レーベル)
- ビクター
- 歴史的音源ジャンル
- 教育・児童
- 出版年月日
- 1930-06
- カテゴリ(AI 付与)
- 教育
- キーワード(AI 付与)
- 航空機, ラジオ, 外国語, 英語学習, 西洋文明
- 注記
- 商品番号 : 51310, デジタル変換後ノイズ除去 : ノイズ除去なし, 語学
皆様、皆様もよくご承知の通り、航空機の著しい発達は、
昨日まで遠隔の地であった西洋の諸国を一夜にして、我々の隣国にしてしまいました。
また、ラジオの網の驚くべき発展は、
欧米の天地を我が国の真ん中へ手もなく移しております。
こうした天下の嵩勢のもとに置かれている、
今日の我が国は、もはや東洋の一個島ではございません。
世界のヒノキ部隊に立って、海の彼方の諸国民とともに、
協力一致、人類の真の幸福を目当てに、
ますます躍進いたして参ることが、
我々日本民族の義務でもあり、また特権でもございます。
その我々日本民族にとって、
自国の美しい伝統の保存の上からも、
また将来における我々の一層の発展向上の上からも、
己を磨く多山の意思として、
西洋文明の正しい理解と適当な吸収とは、
我々の現在及び今後の急務でなくてはなりません。
こう観察し考慮してまいりますと、
その重大な任務の遂行の基礎といたして、
世界的に運用能力に富んだある一つの外国語の学習が、
我が国の中堅となって活動していく
本邦一切の難如に必要であることは、
ここに事新しく述べるまでもございません。
これを学ぶべきか否かはもはや問題でなく、
これをいかにせば最も容易にかつ有効に学ぶべきか、
その点が現在の一大懸案なのでございます。
まさにこの時、世界的に著名な
ビフター蓄音機会社の学芸レコードを重要な仲立ちといたして、
強く美しくかつ収容価値の豊富な
実情の万国共通語、すなわち英語の学習が行われるようになったことは、
誠に喜ばしい次第でございます。
英語のことわざに初めのよろしきはこと半ばなれるなり、
Well begun is half done と申すのがございます。
何とかしてこの大事業を誤りなく進めていきたいものと、
私は切に望んでやみません。