三勝半七(酒屋の段)(三) 娘を連れて
- 作詞・作曲・編曲・実演家
- 竹本 三郎兵衛[作詞], 豊竹 應律[作詞], 八民 平七[作詞], 豊竹 つばめ太夫(二代目), 野沢 勝市[三味線]
- 製作者(レーベル)
- ビクター
- 歴史的音源ジャンル
- 三味線楽(浄瑠璃)
- 出版年月日
- 1931-06
- カテゴリ(AI 付与)
- 家族
- キーワード(AI 付与)
- 娘, 謝罪, 親妻, 悲しみ, 受け入れ
- 注記
- 商品番号 : 51726, デジタル変換後ノイズ除去 : ノイズ除去なし, 義太夫
娘を連れていられたから、僕の家に用はないはず。
何のためにござったこと、と張り持つ言葉に妻は気の毒。
あ、これのこれ、親父殿。
あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ。
いや、もう。ヒトさんについしょを言わぬ、
戦屈な個人の人、必ずお気にさえられて下されますがい。
もうこの間は嫁女のを変えていられまして、
いいかい、お世話でござりましょ。
何の?何の?
ハンベイ殿の立腹は皆もっとも、
残骨どうやらに心廻れ、夜泊り、死泊りして、
女房を散るを反して、
所詮、末のつまらんことと無理に逝ったていんだのは、
娘に死刑を取らせまいため、
俺が血迷い、それから死案するにつけ、
からも山とも一旦嫁にあった娘、
嫌われようがどうしょうが、
男の方から親妻で取り戻すという理屈は、
ないはぬ。
親妻が一生の子どこないと、
そう悔やんでも後の祭り、
その目も昼夜なき悲しみ、
聴席も進まねば、
もしや病が起ころうかと見ているのやむ。
心は、やみ。
俺も手間に年ふれをすんでいれば、
人に理屈を言うものなれどさ、
謝りは詫びにはならんと、
年寄りの面をしぬぐっていきました。
何かの言葉を了解して、
今までのとおり、嫁やと思って下さり、
や、これ頼ます。
頼ます。
ふむふむ。
早森とるあいさつに。