恩賜財団 済生会の使命について

Lyricist / composer / arranger / performer
(公爵)徳川 家達 閣下
Label
ビクター
Genre
講義、講演、演説
Publication date
1935-05
Category (AI-assigned)
社会福祉
Keywords (AI-assigned)
貧困, 病気, 恩賜財団再生会, 病院, 支援
Notes
商品番号 : 53466, デジタル変換後ノイズ除去 : ノイズ除去なし, 講演
世の中に貧しくして、病にかかり医薬にも親しめないほど気の毒なことはありません。 しかもこれら同情すべき人々が年々増加することは誠に遺憾に絶えません。 もしこれをそのままにしておけば、児童の教養はもちろん、 一家の生活もできず、ひいては国運の進展を妨げ、 国民思想上にも悪い影響をきたさないとも限りません。 かくては一人一家の不幸は言うまでもなく、国家社会の不幸この上もない次第であります。 かかる人々の病を治療して健康の体に伏せしむること、 これが我が恩賜財団再生会の仕事であります。 明治天皇には、社会並びに経済情勢の急激なる推移により、 人身のややもすれば貴公を謝らんとするを深く御信念あらせられまして、 明治44年紀元節の過信にあたり、内閣総理大臣を御前に見させられ、 行を進め、教えを厚くして、国民の健全なる発達を遂げしむるよう、 わけても部国の求民にして、病にかかれた者には、 医薬を給与して天寿を全うせしめよとのありがたき貯金を賜った上、 巨額の御内の金を貸しあらせられました。 総理大臣は、このかたじけない大身心を包帯し、 御貸し金を基とし、広く長屋の義金を集めて設立されましたのが、 すなわちこの恩賜財団再生会であります。 次来再生会は、公室御本のもとに、全国数両の都市に病院・診療所・診療班を設け、 また病院や開業医に委託して、いわゆる委託診療の道を開き、 今日にては毎年30万人以上の患者を取り扱い、 創立以来の延べ人員は実に1億万人の大きに上り、 これに要しました経費は2000万円に達しておるのみならず、 関東の大震災をはじめ、各地の災害等の場合には臨機の救護を行っております。 しかるに近時、給料を要する者はますます増加するの一方をたどる情勢で、 これが救済上いよいよ金融の時にあたり、 本界の経済は極度に欺謗を告げ、いわゆる思い余りあって力たらざる恨みがあります。 いえに、何とぞ大法閣議の信心のある御援助によって事業の拡充を図り、 よってもって明治天皇の御聖筆と歴代皇室の厚き御本尊に応え立てまとり、 国家社会に貢献せんことを期待する次第であります。