講談:暗闇の瓦松(三)

作詞・作曲・編曲・実演家
神田 伯龍
製作者(レーベル)
リーガル
歴史的音源ジャンル
講談
出版年月日
1933-05
カテゴリ(AI 付与)
フィクション
キーワード(AI 付与)
夕暮れ, 主人公, 復讐, 戦い, 暗闇
注記
商品番号 : 65915, デジタル変換後ノイズ除去 : 無, 講談
たそかかれかという日の暮れがかりの大間がどき、 人の顔もはっきりわかりません自分。 ていしの牛松のところへ知らせるため、 夢中になってかげてまいりました。 ご飯ちょうど小塚っぱら。 どーんと。 ええ、あぶねえ、だれだよ。 よ、おめえ、ご飯じゃねえ。 うっしゃ、たいへんなことになった、たいへんなことになったい。 なんだなあ、あわてくさって。なんだたいへんなことになったってな。 いえ、すねずね話をしておいた野間佐次郎。 あれがおっ母さんを抱きこんであたしを女房にしようというので、 あの松本をころしちゃったよ。 え、おふると野間佐次郎が。 うーん、くしょう。 右も左もはっきりわからねえ感じのねえ子供ころじゃ。 げえ、もう、親たい言わさねえから。 おーい、ご飯、これ、ご飯待たんかおーい。 あれが野間佐次郎だな。 くしょう、せがるのかたきだ、おぼいてやれ。 手ぬいへくるんで、こしさしてもってまいりました。 でばぼうちをくるくるとまひほもし、さかてにもってまつところへ。 おーい、ご飯、これ、待たんか。 深いしさいがあるんだ、これご飯、待たんか。 むちゅうになってこれも追いかけてくる野間佐次郎。 であいがしらにくらやみの牛松。 やろ、うなせがるのかたきだな。 よ、われは牛松だな。 つかえ、手をかげ。 ぬこうとする、あがったしじ。 わきばらのあいたところへ、こぶしもとれた。 ぷせーっとひとつき。 うわ、のっけにそります。 のびっとののじをかくようしとえぐり。 ここをつかんでばったりたおれ。 ひとあすおふれてかげだしてまいりました、おかんばば。 であいがしらに、や、わりゃ、牛松だな。 もう、おふるたいいわさねえかな。 あれ、ひたがらしだ。 にげようとするちいせいまるまげ。 ぐっとつかんでうしろいし。 あ、あれ、とあいたくちんなかい。 さかてにもったでばぼうちょ。 ぷせーっとつっこまれ。 がりっとかんで、あかたくてかめない。 まさかかんじはみないでしょう。 てをはなしたので、 あおぬげにたおれたうえまのりに、 せがるのかたきだ。 ざまみあれ、おぼいてやったか。 ぷちゃっとみごとなとどめをさしました。