五ツ的之書(小笠原流)
- creator
- 松岡辰方傳
- created_at
- 2026-08-17T19:23:14.114Z
- updated_at
- 2026-08-17T19:23:14.114Z
- field_rights
- CC0
- field_creator
- 松岡辰方傳
- field_language
- 日本語
- field_has_image
- true
- field_identifier
- 10010000001290
- field_ocr_status
- completed
- field_title_yomi
- イツツマトノショ
- field_attribution
- 東北大学
- field_oai_datestamp
- 2026-08-15T15:00:13Z
- field_oai_identifier
- 10010000001290
- field_ocr_updated_at
- 2026-08-28T18:53:25.651810+00:00
将監督
五的之介
荷仙掛{
}
五的之眉
十
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
五つ的之書
東北南国大隅
一
一
五つ的之書
一此的興行の根元は当家備前守貞之在京の
時に公方法住院殿義澄公より時の官領を以
貞元へ命せられ此作り物を初御遊覧あるより
最初もして後代相続して於に小倉屋形も
度々此的一興成へし
一的場は真の的場也小塚に八寸の筋を銀紙にて
張て一の黒一寸二の半寸中の小眼一寸八分を
白日生にして各的四ツ也的の端に四季を昼也
一四処に立る時前の上の的に桜後の上的には
水前の下の飯に紅花に後の下の酌に松を尽き
裏に四ッともに鬼と書也地際六寸其外
一的と的四方の間一尺二寸宛に小堀へ立へし
一
四ツの的の中央に金の的径三寸立るなり
中に鵲を書へし此的の端へは昼に不及鬼の字
なし
一弓は白木側白木を用ゆ矢は的矢也白櫛矧渋
篦籠とりたるを用へし
一装束烏帽子青袍袴に沓尸復家役本也略義
肩衣袴たるへし
一執筆は文台に硯料紙を置大前の方に着座す
紙は引合横折水にて閉て端作五ツ的射手日記
と書へし矢数の丸を十宛付置外矢を黒め十一
末に年号月日を書也
一村手は五人此内に弓太郎一人あり五人の内二人は
大前の口より出二人は落の方より出各敷波に
重し扇畳紙を納互に前弓後弓向合居へし
其次に弓太郎一人大後の口より弓矢発波を
持出四人の間の跡の方に的へ向ひて着座す
へし前弓と後弓の間一枝也射手と射手の
敷皮の間五尺程なり
一弓太郎一人先へ出て青袍の紐を納扨陽合石の
所へ出朋木へ未降届程の所へ出路扨例のことく三
足半に出る也陽合石とは明木の中通の事也已傍羅
一助割弓倒有弓太郎は金の助を射る也一手宛にて
五度に立て矢散は十本也先弓太郎一番に出て
甲矢乙矢射て退時前已後弓出甲矢乙矢
射退と又弓太郎出て甲矢乙矢を射退と
二番目の弓太郎弓次郎出て甲矢乙矢射る也
一
如此立替り立替り何も五度にて終也此弓太郎
には此金の的に必すか中者を撰出し了太郎に
する也五度目の甲矢まて皆中り申時見物所の
貴人より乙矢御免せらるゝ也又十本ともに
金の酌にあたりされは大成恥辱ゆへ此時は
一射仕廻肩を入盃皮を畳席を立時烏帽子を
脱て弓に持添射手に屋へ入事古例なり
一肩衣袴にて射る時は肩衣の上前の方計帯
より引抜入ものなり又矢二三本も中れは
此作法これなし
一銭四人射様の九又四人の射手各餘に受取定あり
一番の前弓は前の上の助を射る後からは後の上の
的を射る二番の前弓は前の下の師を射る後弓
後の下の師を射る也自然人の湖へ射中は外矢也
執筆半分黒星にすへし若鳥目かけにて
一興行には場の定によりて過銭の沙汰も有へし
一幣振矢取矢はこひ何も小青袍を着し袴の
振りを取へし中矢を幣にて告る也各村仕廻
にて最前出たる順に幕の内へ入なり
一執筆は帳面を吟味いたし中矢の数を銘々の
名の下に書付見物所へ出し其後に文台を持
村手小屋へ入なり
一見物の貴人より弓太郎四人の射手へ録を乞ほ也
各大後の口より沓を履なから出て拝戴し又
大後の口より帰るへしたとへ式の座に筵ねみだ
を敷共沓履なから出る也こ風をあら座といふ
又極中の射手計へ録を給ふ事も有
一一右の助済てならす射さすへし寄弓と
いふは右の人数の外の射手の事なり此矢代は
組矢代に振なり介添各の矢代を隼人数
有次第に振なり若ねむりなしは根こほし
とて落に振もの也此時は堀に銀の八寸の雨を
常の所に立る也面々の矢代に鳥目にても沈香
服紗諸扇抔の賭にても懸る也是を矢張たる
人取集て置へし扨上矢返に射させ逆羽を
打せ中矢塔の者の下矢を呼出し射よせ申也
上矢に同中のもの二人も三人もあれは大前の
方の下矢より射させ何方にて成とも矢増
射手に勝負付る也ねふり束矢すれは
ねふりの所務也持矢の時は持をかけ矢代様直し
射へしとかく三ツ矢か四ツ矢か矢増の方へは
所務を付るにて右の的をとり跡へ三寸の
銀の星をかけ矢代は二本并にして
射手の座を定かけ物をかけさせ矢代
一旅人取集置束矢中の人え所務を落すへし
束矢二所にならは又矢代振直し射させる
なり
右一冊御当流の難為
御秘事依執候今相伝畢
努々不可有外見者也
小池甚之丞
貞成
斎藤三郎左衛門
久成
水嵩トや
元禄八
伊藤甚右衛門
兼月日
幸代
同隼太
幸蔵
同将曹
幸督
同隼太
幸辰
松岡平次郎
辰方
坂田段治殿
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□