銃目録
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- 田付方圓
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- 2026-08-17T19:23:21.505Z
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- ジュウモクロク
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- 東北大学
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- 2026-08-28T18:53:25.651810+00:00
府中
銃目録二
銃目録序
夫鉄砲之体者筒薬玉也有簡而後容薬容薬
而後容玉也従用而言之則玉薬筒也玉飛而
中物飛玉者薬也生薬之勢者筒也載此体
用而得自由者台也所謂筒薬玉台此四
物相応則此道完全実挙其簡而言之則鉄
銅木草而有鹿細堅柔長短厚薄通塞
転環柱瑾高物方円平直本未内外上下
左右穴節權見之体用也挙其薬而言之
則鹽硝硫黄炭水而有清垢乾湿洗膈煮
漉搏研疑刻麁細堅柔火煙音跡遅速散一
聚強弱軽重多少長短之体用也挙其玉而
言則鉛銅錫鉄而有木而草石貫周軽
重耳若隔間紙皮包張飛落中外遠近
高平上下左右透破焼穿之体用也挙其
台而言之則士木車船而石砂泥水大小長
短高低広狭方円平廉縦横斜直厚薄
堅柔薬穴太細木未先後上下左右内外
表裏動静出入転環軽重傾曲挿鋪乾
濕滑渋菜繋蓋包金草筵布綱縄薦竹
轆木舟楔板梯棒鉄鋸槌鑿鍬鋤鎌刀
鑢錐釘秤規矩準縄油炬燭燧近治馬夫
歩騎旗皷之体用也可明知天下之大道侯
辨其物依其時随其処可用之也于時寛
文十二年壬子三月望
源姓佐々木氏田付方図云介
琉球巻第一
鉄銅木草
鍼小筒は鉄を以張るなり五百目玉之筒迄も鉄を以張
併鉄は大筒に成程弱き理有小分の物は真春
火気通し能わき合大に及ては今付る処の鉄は能
あり美わけども其下地ハ次第に厚く成る故に火気
弱し此故に只とちあひはかりにて其間すく心有
一鉄は雨露にさひくさる然は大筒城中の矢倉に
置て小筒の如く朝暮にぬくひはらはねは筒中のね
ちのあかくさらて薬勢にぬけとふことく成る事有
▢一鉄に二種有又鉄地鉄也小筒は鉄を以張たるは尤吉
然れとも奥州の鉄備後の鉄播摩の鉄其国々の鉄
の姓替りたりまた同し処にても替有其鍛練或五
度きたひ其金に相応の時に止なり能其位を知
たる鉄砲張まれなり地鉄は諸人しなれたる事也
善や此金に節有皮気あり筒中の高切と成
り瑾と成て当りのさわりとなる也
銅五拾目已上の筒は皆銅はし三匁五分玉十匁玉位は散
く悪しき也ゆかみ安し鍛付あし火穴ふけ安し
重くして損なり
一柔は能剛を制するの理なれは大筒大薬は銅筒に
しくはなし是襖したる銅錫一度に流し入れて何
ほとの厚き筒も只一出来に成るゆへに金にへたてな
きなり殊にねちの割み大ありに造かこと銅筒の
位なり鉄は後ゟくり付る故に筒中たかねやすり
も入られす仍て大きさみは不成なり
一山出しの荒銅ハたちゝらふひこを以三四返とらかし
流しそそそ後はき錫を加へ候また二度もとらかし
合て唐銅に盛なり
一道具に作わたる銅なれは初はり錫を交唐銅と成
るもよし
一鍋谷きは厚サ一寸斗一尺ほとの鍋を手にのせ扇にて
打てきくに其音風鈴のことく歯にてかみ見れは
砂をかむ哥のことしこれ上々の錫なり
一葱甘石といふ金は錫に似たる物なり俗語にとたん
ともいふなり銅百目に五拾目も交て蓋をして吹と
かせは真鍮に成る金也是を鉄砲の唐銅に交
る事は筒の大形地中に埋おき鑢鞴を遠く
しかけて銅錬て後口を明け流す其湯道板の
溝を壁上にて塗り火にて焼消炭の粉をぬり
その中を流銅錫さむる事なき為に石のとえ
今ほや〳〵煙墨に成て行也然れ共筒の形の中
に入てつおほく立其儘の寄たる品後に鍛と成
るあしきなり不入
木木筒有鉄銅の筒無之時何木にても作り鉄の輪を
かけ或は麻縄を以てまきその筒中おんしやく粉に
して水にてぬるこかさぬ用心也
草皮筒も有或漆或は梅を以ねり合せ筒と成すこれも
木筒の類なり右の二色の筒無よりは増なり是を好
て作る者の自慢は大玉の筒軽くして馬に附く勢
にて遠途に持運徳也夫鉄砲は若との徳にて
重きを体となすかろき動きくるひて発しかたし
鉄銅のきまへたる金さへ烈破る事有況や皮
は火にちゝみ木はらける物也誠の用に玉数を発
して見ぬものは奏のゝしる也諸事かくのことのは
くひ静なる時少しめ用のあるを見て大成の徳と
こゝろへて秘蔵するあわれなるかなし
長過たる筒なり或は三匁五分玉にして五尺の筒百目
玉にして一丈弐尺の筒の類也
短三しか過たる筒なり三匁五分は
にして一尺の筒の類ひなり
短みしか過たる筒なり三匁五分五寸の筒百目玉
厚厚過たる筒有三匁五分玉にて本口壱寸五分百目
玉にて本口八寸の筒抔の類也
伝うす過たる筒有三匁五分玉にて本只分散玉にて
口壱寸百目至にて本口二寸かくのことくの類也右厚
薄二体の内厚過たるは見形のあしきはかりにて
危き事はなけれとも薄きよりはましなり
一金のきたひ荒けれは筒の唐悪し筒の外のは
だはあしけれともこらへらる内はたあしけれは玉しふ
りあたりあしく数もうたれぬ也
紐金姓こまやかなれは瑕なしあたりはし後まて
も鍛不出来也
一金姓こまやかにしてしかもかたけれは玉にすられめ
けず筒の外も物にさわかも謹つかす
草金姓和らかなれは薬勢一旦はたもつ事もあれとも
筒中たゝれひろかり或はめりこむもの也
通玉入の長固虚なり此管中至国玉直なれば玉遠
く飛あたりもよし此国直筒中の錐を通す
術より善悪王す
一塞菅の底なり狸なり是を菅底といふ三元ともいふ
〽玉薬虚の三の元なれはなり其刻の寸分狸頭の
大小定りあり
轉筒縦に持し横に転すり事有
一銀台の具合此うこきなけれは薬を込目当の上下
左右自由ならす
曲筒の内筒の外ゆかみなく上下左右隅くの八方東
中の三所あり筒の外の曲りは見物の悪内のゆるみ
は玉ふ飛あたりなし此曲を見しりてなをす術有
一瑾ほれたるむくれたるわれたる三色なりたて
われは筒さける事あるものなり横は折れるほ
れたるは当りあしくむくれたるは大なれは
玉不入発する事ならす
高鍛の高きはむくれたる金の事也鉄筒に出来
る事なり唐銅はくほむはかりにてむくれる
事なきもの也
金むくれてくほきかその深サひろきに寄
薬勢ももれ筒を破るに至るも有浅けれ
とも広きは其前にて玉出る勢ゆるみて
当り悪しく又筒中金性のかたき処は
残りやわらかなる処へりてくほきあり誰を
通してなをそへし
方筒口の廉目当のろく皆方の徳なり
一団権丸くして筒を転し捏まろくして出する
自由皆園の徳なり
平筒喪体ろくなる処有て惣体のろくをきろむ
るなり
直筒の内外ともに直なれは玉遠く飛当りも
よし前先目当の溝玉の中りん合なり
は玉左右にきなな
本筒の本方を太くして薬勢のはたはかを防
又筒中本方の虚筒先はり入るゝゆへなり捏
も先に出物を作り付奥の筒の虚に合薬勢
のねぢへもるゝを止るなり
末筒先ハ本方より細く是薬勢のよはる所也
一筒のさのみいたみなく又見物も筒本中同し
太サにては悪しき也筒のおもりも過て損也
内筒中前に記す麁細瑾曲広狭等の所也
外筒の外のかたち或方なり物或は円なる処
あり或は陽を入れ廉を立るその虚を録歴々
て色を付るなり
上筒の上通りの角面左右かたぶきなく
作り準を立て台の直を見るなり
下筒の下方平に立て物に乗してころはぬやう
なり小筒は下の方にせんさし有
左大筒の左右に権有調を付ありこれなき時
は車に乗せ舟につむ事不自由なり小筒は
右のかたに火門口はあり火蓋有
穴火門口なり大筒ハ筒の上角捏の先に有その
火穴の広杖浅深尤す分法あり
節小筒にてはからじ口といふ大筒にては本末
に有て提といふ或中程にて付るあり火
矢筒ハ猶以所〳〵に有
一椎筒の重り中分所をはかりて左右の腹に
権金有左右台にもたせて筒を転する
用なりその円径の寸分長短寸法有之
見前先目当なり高下立所溝の浅深広狭等
く品有遠発する時は木にて長目当を作りて
覆の弐本末の間にも目当を立る事有
大筒之形
冬山
霜月経附之
上平地
六月七月間
権
春山
・
権
火門春提
夏経天為実本細所之如図之町
□□□□□□□□
三
十一丁
□□□
□□□□□□
□□□□
霜
一同十九廿一九一八一七一九一八三五五
筒長二十八漏除其一為図法自本方一五三六如図
筒末
冬径一尺五寸
一寸五分出
是冬住十分一也
幅四寸七分五厘
是冬怪聞周
四尺七寸五分千分一
筒木
正月任弐一
七寸
幅一寸七分是
正月径千分一
火門口
金厚三十分一火穴円径権ハ筒径ノ尺三六歸ノ一
倍之上ノ穴ノ広也
円径半長
金厚三寸内上一寸広穴
潅附所六月七月ノ間也
三寸
三寸
三寸
片分○
幸地
一寸二分
下平地
上平地者筒ノ円周ノ尺十分一
下平地ハ八角筒ノ積リニ
シテ一角ノ幅也
管底
玉ひ貞ノ寸六ヲ飾而嵩也倍之砌谷間也
皆九山也即是貫三円ノ長也
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
十一
一寸八分
一寸八分
十一
武備志
形如二螺
虫ノ九輪
左旋テ而
出右施
十一日
一月早淵村
一式
廿九日
而入陰
一直六十月一月書通り
山陽也
三元薬玉虚ノ三元薬
正月径三分ノ二虚径也
直平云玉径二倍ヨシ
座径十八分ノ六頭也
頭寸三分一穴
三分二穴長
春山
同断周尺十分一
山幅高也
幅上平地
長幅一二五周
座厚ハ座径
一ノ寸十分二分
薄キ所ハ十分
ノ一
高自陽ノ位ニ依テ定立所ハ筒長ニ依
陽法ノ積り穴山高十分ノ六下方ニ
明溝冬山幅見ヘ落字工依ル
落字
円筒提ノ上円周
冬山十分一山幅高
冬山
高者老メ自陽
毛定
大溝山幅ノ三分一
山端山長四分一
横溝山幅三分一
円穴山高十分六
山端
大溝
高
綱付
高ハ筒径ノ寸三分一
長は高三二相周
穴ハ高ノ寸十分八也
霜月経付之
山高ハ自陽ノ積ナリ
究リ山長山幅ハ
上平地ノ幅ニ同
如此平地ト一平ニ綱
通ノ頭ヲ付ル也
「下ノ耳ハ分恰次第
阿蘭陀筒
乱火筒也皮薄ニシテ虚広シ権下ニ在薬ノ
入所底ニ小虚在大虚径ノ三分一ノ広深
也是又空虚銅玉之重一厘懸りノ薬ハ
目ニ合積也其図如左
総長四尺三寸
比径一尺六寸七分ハ筒口ヨリ二寸
一分大シ金厚片方二寸五厘
是玉腰掛ニ乗テ中貫北ノ
所ニ合テ下ヨリ一尺八寸五分
ノ処ナリ筋幅二寸也
十一万五百疋
一寸三分
一月廿一通
此間五寸
上一銭二疋
六寸
二寸
火門口広三分
○
四寸二分上ヨリ八寸
重サ三百八十貫目八石三斗五升也
二寸
長二尺五寸六分
此虚広一尺二寸六分
深二尺七寸四分
広四寸三分
梁四寸五分
蝋麻ト只ノ麻ト交テ
玉ノ目ラツムル
木薬、
薬
木ノ厚玉貫ノ三分一
樫松ノ板厚下ノ
穴径十分一蝋にて
包
一薬三百五十目
総長三貫也薬穴底厚貫の五色也七五の内半は底也
右大虚深玉貫二二五之長也然而籠タル時ハ
玉貫の真より先の虚貫五に積る也然者
虚径尺二寸虚深二尺七寸本貫厚五寸
玉貫ノ真半六寸合九寸去テ残一尺八寸也是
玉之真中ヨリ先ノ虚ナリ然者玉貫一五ナリ
如此径有之大道具成故ニ細ニ不合也
小筒之寸尺三匁五分弐四玉
筒長三尺八角筒也
早発の用には筒二尺八寸三尺若ハ三尺一二寸只
静に打ためには三尺五寸七寸の筒同し注文也
一本口九分六厘末口七分六厘
七分六厘
筒の糸の為末口にかうしを付或は筋を付る
見事なるやうに以後色はけ油たまり
て悪し円筒も台の具合よろ
からすまたあたりをためす時箱台の切合
廻りあたりきはまりかぬる也依之八角筒
かうしなしがはきなり
一一ねち長壱寸五分九割入ねち内のありよく
たてたるかよし
同ねち頭円くして横穴ありあなのひろ
さ弐分
一火穴まからす口あかりもみ通すへし
一前目当馬四分本口より四寸七分に立
但三分半にも
長四分八厘横穴有下方に付一分六厘
溝二重広一分深四厘小溝深サ四厘
一先目当高四分三分四分末より三分に爰
わり溝幅四厘深二分
前先目当の廉隅まろく手さはり
能へし
一せんさし三本ゟ四寸末ゟ五寸
一火蓋箱火ふた歯なし雨覆の下へ呑込八厘斗
煙返し有
煙返
◎
此ス十間一分
一台木樫或白樫式赤樫われふしなし
薄色に外か巻金より跡長一尺一寸
西二寸一分
切量子九分
「長二寸
分分
分
一引の間台の内かどゟ三寸三寸三寸三分
一台巻巻金本上下の厚一寸六分是にて玉籠
矢ふとくさしるしなり
一台尻芝つき常のごとく但この尖りなき
やうにまろくめんを落すへし
一玉籠失白樫目通り節なしわか木也
合ゆり
本末なり同し大サ片端に穴有台へ
入口ゆる〳〵はしかことくすへし
矢の太[[]]三分八厘臺の矢穴月こり
落し二分半の穴を明る也
一引金鴨のはし高三分引込所ふかく入
様よすへし穴有一分半
一地板厚サ壱分一厘内磨也蟹の目真鍮にて
ふとし先半月からうすかじくり取はすし
押へかぬあのくかけはづし
一火柿の火間壱寸壱分
火はすむ所の左右のへりあつく上ひろさ
二分弐厘先は少しひろく仕事壁の目かゝる
所切かきなり玉ふち細く有
一火柿上のひはうふとく仕事惣してせん
ともふとく頭すり付度の裏出る所座より
五厘短きこと
一地板打板穴ひろく此所の座はかり四角
毛抜金丈夫にして蟹の自かくし火柿の
跡をはくはさみ横ふりさせぬことく
然れは火柿の蟹の目かゝる所も先おくれ
にせぬ事
一薬五匁入三枚様すへし
但筒あらはりのましにてためさまよし
ねちもかり鎗にてためさぬなりかり狸とて
二三刻はもかり謡なり筒のありの中は
錐通したる油かすにてねち入の刻うまりて
有ゆへ只手にてねちてかきつき様なんとも火気
もれ天様薬へル心なり扨三匁と総置て一放にて
内洗見て無謹なれは其ましにて不放麁き所
あらは二も三も我つなり
一十五間にて壱寸五分の星五ツあたる時止
一一横八挺の内三匁四分玉弐挺一り有之事
右是は御筒張せ時鍛冶の方へ書出如此持筒迚も石の
注文にもるゝ事なし其美量をせんと思へはその筒
蒙服を入その台にほり物をすへ台木
或は紫極黒帆のちゝみ其外かたくしてねはき
唐木なとを用物へし
▢一自身早籠の持附に五匁玉二尺三寸ニて本口一
寸末口八分長此の筒もよし或は二尺五六寸の四み
玉なと人にの好所有
長八ト五
一拾匁玉ねち一寸七分九割
穴二ト八厘
円頭
一ノ長弐尺五寸円筒
或上一角在
下一角右
一本口壱寸三分五厘末口壱寸壱分五厘
前同当高四分本口ゟ五寸に立幅四分
先目当高四歩半幅四分
光さし三本四寸
一台台金ゟ跡壱尺一寸九分曲弐寸四分
切口幅八分長二寸二分
一引金かものはし台内の下廉より三寸鴨の
はし高廿三ト引こみふかく
一台たりの手持前辺金より二寸八分
是台長きゆへなり筒を先へ出し持て
おもりをかけうつためなり
一台巻置の上下二寸一分是裂龍矢を太ク
せんためなり矢の太サ四分
右の体台なれは五六匁ほとの薬にては
常の小目当手前て打まゝものなり
目をみはり肩を筋違てハ侍の芸にて
なし
統目録巻第二
薬
一塩硝色水精のことく澄から光あるは善なり如此なれは
必す六角にしのぎたちて堅し此頃の位は大かた
まりなれともすき通らす只しろししめりはなし
一硫黄色赤く石のことくすき通る善なり薄黄
一文にすき通るはあしゝ粉に成ては重山吹の花
のいろなるほよししらけ黄色なるはあしきなり
一炭麻柄を能乾し末へ細き所を打すて一把ほと
にたはねその中に三四本ほとづく四五ヶ所抜
とり是下より火をよく通つに用なり轤籠の
足のことく雪竹にて四所長サ六寸斗り付地中
穴をほり右の床を入れ竹足の下より火を付大
かたやけたるときはきり桶をふたにしてその
桶の地際泥土を始り息をもらさす桶底水
を入れるよししかれは消て後は其炭厚羽
色にひかりくろしその土穴の中よく〳〵は
きつけ或は炉の中のことしぬりたるは松よし
灰に土を受ましき用なり
一地中水出て穴ほられぬ所豊かまどのことく
に釘を立かへ下地してぬりたるよし何木
にても炭にして薬にならぬはなし薬
よはしたし只麻と桐と二種よしその内
大分臼にて搗薬は麻炭よし薬研薬は
桐にしくはなし桐も枝木は薬勢横にはた
はり悪し立木は板のことく引わかほし
三四分ほとにわりて火に焼炭けしつほ
に入蓋をして消し後に箕にてほこり
をさり箱にてくたき入置なり其炭
指にてつまみ見るに指いたむ位は薬
おもしもろ〳〵とくはくるよ〳〵
一水塩気なく濁りなし川水は雨後に候哉汲井
水は朝とはし汲立ぬ内是を打花を汲
むと詩にも作れり
一一請塩硝硫黄炭水その外の諸具まし塩気
なし塵砂無を清といふ
塵砂無を清といふ
一垢塩硝硫黄あり砂交りうづれはらるをいふ灰し
ちりをよくすて砂をゆりて上を取かなり
乾硝日にほしかはかしてよし
温硝塩気あれば色黒くうるみ紙につゝめば
ぬれて破るゝなり炭も火を付て見るに
急に火のひろがらぬはしめりたるなり
洗硝ほりによこれたる計周軽は善なれば水
にてすゝなり
一すゝきたか硝は日にほすなり炉の炭を地に
おき紙を上に敷それに置時水気早くか
はく洗てもしみこまぬもの也干もまくかわ
く也
煮右のことくあらひて濁りたる水を鍋に入て煮る
なり手入られぬほとに煑たる時に木綿二重
にてこして金鉢か焼鉢か桶の類に成とも
入たり其湯さむる時下に雪霜のことく塩硝
いつくなり上水をすて水気かたむけ落し
銅錫唐銅鍋もよし少しツゝ入れていり上る
竹へし金へらにてかきまほし白く成是か
を取出し馬の尾ふるひにてふるひぬき
猶かたまりたるにやけんにてくたき又いりて
ふりぬくなりその水にてせんする時大根を
一輪きりよして十四五も入候なり塩気をすひ
登り硝の性よく成也硫黄は土砂交りたる
銅鍋水なしに炭火を以て煮れは水の
てく成るを木綿にてこし鉢に合その
湯急にかたまり取付てこんかたなき様
なるもの也しはしく置て冷になれは
おのつとはなるゝなり取て薬研にかゝくだき
馬の尾篩すゝし給ふるひ段々にふるひふくなし
一構臼杵也煑薬也硝の両目十分の四分水をいれ
煮立て水気有ならざぶめかぬ位に舞つる
硫黄炭の中へ入能もみ交つく也
一臼は槻よし杵は鰹よし杵の先かとなしにて
うすの内べりにてすり橘にすれは薬早く出
来るなり硝の高壱貫弐百目の方よし
壱貫五百目は中の位弐貫目に及ては薬に
はなれとも不出来なり殊に冬の日は短く
出来せすしかれとも日数ふれは薬はし
やぎ散飛て方かわるしめらせんとて水
をうては硝解て前につきたる無に成て薬球も悪し
一研薬研薬一方硝三拾五匁の外は不出来すなき
ほとよし其薬の拵第一也硝右のことく
いりあけ硫黄こまか炭桐の炭是ももも之
くだらきて大きなる焼鉢の中へ目にかけ入るゝ
下に炭をならし置硫黄を馬の尾ふるひにて
霜の降たることくかけて薬筌にて水を
うつ事細雨のことくすへし其水か滅風に
飛立ぬほとすへし薬研はふるくはだの
よきが薬能なるもの也合立たる薬百目入
て一盃あるほどの大サにて三四十匁方の
薬をおろすがよし
筵竹馬の尾絹の三色なり竹の目大中小大一分半中一
分に三厘中の目よりぬめて北の国にとまりたる
がよし大は荒ふるひしてきさむためなり
干立て馬の尾ふるひにて粉をぬく也亦右
の小の目よりぬけたるを馬の尾にてふかひて
の尾にとまりたるは一匁玉の筒の薬によし
刻粉に成たる薬をかたむるに度かきなりかはきて
ほろめく時は細雨のことく茶釜水とう
ちて大竹の節問壱ツにわり夫を元のことく
合て細麻縄を以て巻薬を入撰棒と槌
にて打こみ縄をつとき刻む也生がね紀丁を
用火用心也
是薬かわきたるを無理かためたる一旦丸粒となれ
原ども頓而頼た成るいり是堅柔の二案の二字なり
麁若き菜は筒にきつく腐るこまかなるは薬勢
よはく右一分の目よりぬけ小の内にとまりたと
るは大玉小玉ともによ〳〵
大薬合ほし堅めて火を以て勢を見るに煙中
に火のこの見ゆるははいあらくこなれぬなり
煙煙の色しろく濃きはとし煙色うすくろき
なるは炭の過たる也
音上足の鞠の高足蹴出きたかやうなる音は薬勢
の弱きなり
跡薬焼たる跡の色なり炭過たるは一面に黒は硫黄
の過たるは貧なり硝の過上しるは白く赤き小玉
はりたるは硝の塩取て水の過たる薬也応薬
は跡とは鷹の羽の団の絵のことし
迷煙の上り置きは重き薬なり
連煙早くあかるはかろき薬也音つかく早き
命薬なり
一散煙散散ざるしは薬味不合薬也荒きこまり
火付れは煙も散而有之
なる薬交其こぼし置たるも散乱れて
聚つよくして薬力よけれとも煙あつまるもの也
惣て此薬勢を見る事薬目七八分煙皿の中に山形
に盛置ちいさき火をほそき火箸にて手の勤
かぬ様に付れば其煙上へ上る事一丈斗天井へ
輪に成てあがりはたとあたりてへりまくりして
大円に成る也其誠は薬立と言ものにて見る其図
奥に有
強つよき薬は良薬にあらす義を先吹出すよりは横
にはたはかつましたとへは手にて口をふき
弱
き息吹出すかことし
弱よわき
弱よわきは猶以家薬たなし口を開て居なから
つゝ息のことし
一軽かろきも衣薬にあらす小児の息のことし美し
くそろひたる息なからちからよりし
画おもきも要薬ならす歯を喰しめて吹息の
如し
一強ハ硫黄の精又硝也重きも硝也黄也軽きは炭
なり弱客精也軽薬は口薬に用ひ重薬火矢
通火に用ひ強薬ハ筒の強様に用駒薬ハ火
異につかふ良薬とは強弱軽重を目大豆し
て離れたる也譬へは大蝋燭の火を消す
あらそひに二十斗りの男三盃呑たる勢
ニて只一ト吹と吹たる息のことし
候よわき薬もおほく用ひすくとは筒破ける也
少つかき帯とても少分にては玉尼花
丸あらき薬を和ら出に入れはる袋はなかく
成て玉のはしりの寸尺違ふなり
悪こまになる薬をかたく入ければ哀の丈も
しかし火気片口より焼る人に薬
のかたちからたま突土に心あり長筒なと
は薬こほるし事度々あるなり
右常の業の調合仕様なり火矢玉の薬はゝ
臼にても不搗薬研にてもおろさす硝葱等
の尾ふるひより握り出したる如此にて三味
かけ合板の上にて枕ほとの木にて摺合するなり
あまりこまかなれははやく焼て悪しゝその成
人を見るに大かたすり合小竹にこゆ火を付見る昼
のことくひかりその煙しらけみゆるよし赤く
おそく焼るは油の過たる也火矢薬は三味卅り
一合て後油を入れる尤油両周有三方一円薬の
巻に書也
薬調合諸具之事
一臼槻よし米弐斗つゝほとなれは薬弐貫目こ
ほれに飛す搗によし尤臼の内はゝさくれ
なくわれさるかよ
▢一杵樫の木先にかとなくけたりまるかてよし破れなる
に鉄輪のかすかひなと打たる有必〳〵もなか用火出る事
硫黄硫黄硫黄硫黄硫黄硫黄硫黄硫黄硫黄硫黄硫黄硫黄硫黄硫黄硫黄硫黄硫黄硫黄硫黄硫黄硫黄硫黄
一尺二寸
必
必要
二寸二分
□□□□□□□□
茶筌茶茶茶筌
ニ不及薬交
桶四斗樽
ホトナル善
二寸八分
平均
怪一尺
一
スヽシノキヌ
□□
一
二寸五分
一
二寸
四
四日
九寸
長尾
細麻縄にて巻薬語入る
大竹
七寸
一節ノ間
三寸
薬割鉋丁生ガ子
薬医竹
厚二ト底一カハトナ
檜曲
四所緒付
○○瓜代
寺五分
五寸
八寸
硝ノ円径八寸深同
硫ノ同五寸深同
灰ノ同一尺深同
薬詰棒樫木
一尺五寸
八分
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
オイ
%
コントートー
コトモニヨリ
□□□
ベシ
〆
入
厚二寸五ト許ノ木四方板ヲ打テ
上広箱ノ如ク作此ノ中ニテ竹
ノ筒ノ薬ヲ詰ル也下ノ木槻或
櫻樫ノ類堅木ホトヨシ
檜板式
□□□□□□□□
一尺八寸
介
子
厚五分蓋在緩ク
入ル如ク作ル十二十皆
蓋ト身ニ作ルヘシ
薬未不合力ハキヤ
ラヌ内ハ是ニ蓋ヲ
シテヲキ天晴ホコリ
タヽ又日干ス也
鍋銅
硫一尺二寸四方
硝一尺五寸四方
炭二尺四寸四方
水百目入
水吉
廿六百目
二寸六ツ
二寸五分
浴
紙
径四寸
圓径一寸五分外長二寸三分
總高三寸一分
厚五分
径五寸
木器或金
厚三分
圓穴廣八分深二寸一分
青銅
銅鋼
小勢吹上
〇
一下の火門口薬を入後に上の穴へ薬壱匁入て
蓋をして陸なる地に置へし一尺四五寸の小竹
火縄を捕さし火にするなり其火縄火口を
はなるれは火気もれて上へ上る勢よはし
度々能おさへとゝむへし
一数度火を通すれは火穴薬によこれふさかり
後ほど薬勢つよく成也然は薬いろ〳〵在み
は一番二三番又三二一と前後立交て見るよし
一蓋の上りを見る役人一所に坐を定め顔抔を
も同し位に見るへしさてまた薬立より
向に竿を立て其節所々紙を結付其薬は何
紙返上りたると見て書付る也
一薬調合ほし経て箱に入箱の合口其外廓々
紙を以てはるへし其箱の大に薬五貫目入べし
六寸五分
アフヱイ
}
を見る事
箱ノ内法寸法
六寸五分板ノ厚
六分桐板カ檜
銃目録巻第三
鉛銅錫鐵
一小筒より四五百目玉まて鉛玉を用但夫も十
四五丁の外は銅玉先ツよし大玉銀にては
火薬にとけたゞれて筒中具合変し玉
飛す
一銅は唐銅なり銅と錫を鋳交たる也鉛の摸
百目なるにて鋳れは七拾五匁に成也但是は
重りの変する道理をいふなり鉄のいかたへ
銅は入かたし土いかたなり
一錫かたくしてかろし軽過て大玉却て飛はす
して小玉には又鋳口落しかたく筒中損して
悪し
一鉄とは錫鉄也玉の膚あらくやすりもきかぬ
一金性なり昔の玉には有て古城の納の物に有
之所なりその筒の通虚に一分も細き玉を用
てよし能布にてつゝみて籠る事なり
木布草石
木玉は間木の玉貫六七倍なりを城貢近く劣
て屏櫓の土落しの用也また棒火矢の
打出しは木玉なり布は火矢玉の袋なり皮を用り
事在石は火矢筒の大虚に瓦石を用或は
栗石数十百籠て発しちらすなり
貫周軽重
貫とは玉のさしわたし寸法分因とは玉の
まはりの寸分軽重は金性によりて玉の重り
の替る事なり
甘苦隔紙間皮包張
玉は筒中の具合肝要也甘きときは不非苦
る則あたりなしゆるき玉は紙にて包む皮を
はり或粕を以はり柄を以てす或二至籠時その
玉のへたて物有或は其玉の間を明る寸法有
飛落中外遠近高平上下左右透破焼穿
玉は飛を要とすか也飛て落落て物に中外るもの
得失あり其中外左右あり越し下り有其
一龍玉の形遠く行高く行平に行是筒の
長短玉の大に軽重薬の多少筒のしかけ
の高下台の谷によるや殊風雨寒
暑の時節山野海河の地によるなり
其国の切用物を通り破り或は
焼払其地中にして発く穿ちやふる事
かり
凡変したる至にはさま〳〵有共皆其飛行近
き所の利なり或大虚なり筒中に小出形十粒
込て或ハ相玉を穴を明てつなきて用る也或はし
小矢玉の数を籠弐根矢を二二百本籠たし
其類若干也
一棒火矢とて樫の木の棒に石つきを鉄の
三羽をはき羽とほとの間に焼薬を巻付との
棒の筈といふへき方を筒中に入筒中ゟ
木玉にてはしきとすかなり世間是を発する
事大形百目玉の筒三尺計也
此矢玉管のさし渡し十五貫ほとなり其弐間
筒中へのみ込打出す木玉三貫の長也根は一貫
一薬六貫羽の長四貫也其薬矢の真棒に或は
針金細縄を巻て其上にぬり付紙をもつて
重〳〵張るなり此薬松やに蝋入なり其薬の
太サ棒の三倍なり此矢十四五丁も行事
あり世間遠く行をよろこひて火の小分なる
をしからぬ也それのみならす家に打かれは
なましひに打付巻付たる薬をたくりよせて
不焼亦下道薬十四五丁行時は天上の玉道弐十三二丁
も有その飛行ほと焼つくさぬほとの遅き火
緋飛付ても物を焼破の雨からなし太サ三寸斗の
薬中ハ真木あり其長サ弐寸也三寸飛行たるとて
誰見物して家を焼也
○
一〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇
阿蘭陀地破玉青銅穴工虚玉也
玉皮貫寸十二分ノ一也
是左右ノ厚サ也
底ノ金厚ハ十分一也
口ノ広ノ貫ノ六分一也
通火木長貫ノ三分二外ノ口ノ長其筐ノ長サ
三分一也
一通火木穴広其木ノ総長二十一分ノ一セ
一玉の皮底重きは天上より落る時重りにひかれ
さかさまにならぬ用なり火口を地中へ打落
ぬなり
一此口のねば六ねち也通火木の根を布にて
巻てねち合なり
〇一虚中の上少シ入りまからぬ様に入るなり如斯
あらされは口ノ木もさゝれす玉の破れも
よはきなり一尺の深サにて七寸薬入る位也
一木通火の薬方飛矢玉とはまた擂別也二方一円
に有之鉄の矢を以てかたく込る也此木通昔の
阿蘭陀は銅ニテつくりけり木にて作る椀よし
ろく路にて挽物にするなり
〇一此大玉細麻縄にてあらきつかりをかけ其余り
の縄を取手の緒に付る是を以て筒に入る時の
所手にすへし玉中薬入火通の木にさし
ちやんをかくるなり是は銅のあきをちやんにて
埋筒中の火を入ましきゐの用なり
玉腰掛緒
松木
銅生虚玉
此唐銅重三十二貫目
松檜ノ切邑此面ニ
玉ヲ乗ル筒中如此也
此木玉ノ平ハ筒中広サニ
少シチヒサク厚キハ広ノ
三分一
阿蘭陀国ヨリ鋳テ持銅玉貫一尺五寸一分也然ハ鉛玉目
ヲ以テ云寸ハ七十七貫目玉也銅玉ノ積リ五十七貫
七百五十目玉也然レトモ内空虚成故ニ三十二貫目
玉也
火矢玉之法
一厚布を以袋を縫薬を詰入口を縫ふさく松やに
をせんしと流懸布目をふさく也此上につよき
麻縄を以あみをすきかくる其網の目能細にて
しむか也此上にちやんをかへる是成就なり
一チヤン阿蘭陀言葉なり松やに唐蝋をませ
くすねにねりたるものなり
一網をかくること袋の上下鉄の輪をはめ玉の下
の方よりあみをはしむ唐網のすきそめの
ことし上方の輪少大きなり
其玉の惣形如左
如此玉貫一半程に長く成る様に作る也
火ノ焼久敷有也
一月
大粒に黒きは小筒を打籠たる形也
小粒の口チヤンニテフサガル也
譬ヘハ玉貫也六寸四分在
一網松ヤニ布合ヲ六分是片方ノ分也
西方合一寸二分也
虚実ノクツロキ二分ト合一寸四ト
細ノ厚サ四分
松ヤニノ厚サ一分
布厚サ一分
籠タ薬ノ分
虚ト実ノ如キ一分
右六寸四分ノ内一寸四ト減去スレハ六寸是籠タ薬寸也
此ノ六寸ヲ玉貫ト思ヲ円周ノ算術ヲ用ル也
一円袋布三枚を以縫合する其一枚の形
三寸斗
九寸五ト
三枚合セテ袋ニ成縫しろ
は一寸斗
右袋の中の横の貫六寸に三一六ヲ相固スレハ一尺八寸
九分六厘也是ヲ二帰して九寸五分布一枚の長サ也
三帰して六寸三分二袋布一枚ノ幅也
一如是紙ノ切形ヲ作
板に作り変へ布に当
テ墨ヲ引テ切也
右
此外縫代ハ見合入ル也
フンマワシノ針ノ立所左ノ半月
右同ニ出来スル此針定リ金ノ寸法並
跡先ノトアリ合所ニ立ル也
誰
惣長九寸五分
左フンマワシノ針ノ立所右ノ半月出来ス
一右火矢袋成て薬を詰入口を縫ふさく網をかくる
其後銅の小筒を玉の腰より下の方へ打こむ
網の内の間々なりその小筒三匁五分玉薬
壱匁込にして薬の長サ壱寸二分底五分玉四分
二厘明たる所三分此回ツ合て二寸四分なり
其図如左
長サ二寸四分
薬一匁二分也又モ如此先切ツキニシテ打籠用也
如此有之時六寸斗の径の袋玉ニは此小筒打事
不成表裏より筒行あたる故なり依之阿
蘭陀人も一尺二寸の大袋に斗此小筒を
打ける也小にして小袋打ては薬力少に
てそのせんなし
一火矢玉の貫筒中の虚広より一二分も細し
是は同し形に作れとも思ひやう薬のつもり
綱の網の綱の縄の細太以下にて玉の大小有依之
其筒の内の広板にくり切もあわせみて細を
かくる也もしふとけれは網の細きを以懸る
ためなり
一一右の玉筒中に籠て麻に帆を怒りたるもぬら
さると等分ニもみ交実と虚の間につめいれ
玉のかたむきなきやらにする也又是玉の火筒底へ
もれ入事あるを防くにも成るなり
一火矢出〆口火を付て扨下の筒の口薬の火を
付是さしつけたる上手は一人にて付る初心は二人也
但下の火さすものそこつなるものなれは
玉の火うつらぬに下をさし玉やけぬか上の火
さゝあやまちするか也一人はし
一一近年の工夫火矢玉の口を筒の奥へこむ筒の薬
一入所の小板も玉こしうけもなしにて筒薬にて
直に火の玉にうつる様なり是は玉の火を
さして後に筒の火門たちきへして火矢玉半分
も筒中にて焼すたりて難義なる事有此為
に筒薬の火にてうつる事を用たちきへして
いつまても玉に気遣ひなき徳あり
〇一筒薬にて火矢玉火のたへることくにする
時は火矢玉の口の明やう大事なり
その口細く長くくりあくる也その玉より
くり出したる薬と常の薬粉と交てくりたる
穴へ詰合候事かたからす和らかならぬ位なり
薬の粉をもみ付たるもくさを少つゝませて
こむもよしその火口のとへ紙にてつくみ
小刀の先少つゝ突立その帋の上に常の
薬の粉をぬけ付るなり
右のことくしてその火口の外四方に
竹串をさし筒の中の薬と火矢玉の
火口間のあるやうにするなりその竹の
長サ筒の内のひろきほとなり如此せされは
一筒薬急に玉を吹破ななり
一阿蘭陀にも無之事近年我工夫を以火矢
筒長く鋳成し二玉を込て打出す事なり
此時筒の奥へこむ玉は右のことく也上にこむ玉
は火口を上へなしてこむ也その玉と〳〵の間
へ巻わらを筒にて思ひくるみ籠なりその間
物の大きく筒の中のはくほとなり
具合寸に能く合ことくすへしわらは
切小口玉にあたるやうなり布二重をも
かけてぬひくるむへしその筒中の図如き
火雷筒管長
三尺三寸二分
虚径四寸七分五厘
間王
広一寸六分
虚長二尺七寸
実重五百二十目底穴に
深三寸二分
筒重十七貫目馬片荷人二人持
夫玉者鉄炮の霊也至円無瑾遠飛而的
中得至円無理物摸也宜吟味矣
▢一小筒の模鉄厚く鋳口の上広く下狭くして
よし鋳る時鉛能入後に帯を取にあし鋳口
首みしがきほそ落しかたし
一模の合口の釼先のほぞはゞひろくあつき
よし久しく不損
一柄のつかひ目せん太くその処の柄ひしく
丈夫なるよし
〇一至円なるいかたは玉を鋳入是を囲く度々い
かたに取つく方き右不定定る方はふかき也
深けれは玉は不宜成なり重りは同し事
にてつまる玉のあるはかくのことくの事也
一鋳形さびさることく常に持へき事也
一大玉は土模にて唐銅を鋳るなり此いかた鍛冶
の職なれども陣中急用の為此方にて作る事
を記すものなり
一へな土に麦のぬかを交臼にてつき合玉三寸
なれは四寸五分四方に四寸はかりに作る日に
ほし水気なき時炭火にて焼からすへし
如此の外鋳形玉数百も鋳な時は百余と作るへし
其なましき時四寸五分四方の中を三寸
四五分四方にふかさ一寸七八分くほめ置なり
一又へな土を水にもみたて其ねはり水を以て
砂を丸し二寸はかりにして乾し炭火を
もつて焼なりこれを薬研にてくたき絹ふる
ひにてふりぬき置也尤多入用なるものなり
〇一外損炭火にて焼その火気有内に右の細土
をへなのねはり水にねり合也し形をもつて
廻し作れは玉半分の形を生するなり
その土のしるさ其廻し形の手品なれは
妙所を知るへし
一玉の廻し形銅板にて作りて其図如左板の厚
弐分斗形出来して丸みのはし切ばのことく
すりてうすくなすへし
○玉形両方成
後底一ノ穴ヲ
塞ク也
手ニテ持引可足取
此金カケハスシ也アリニシテサシ又ク
二寸コノ金ノ下二分切カキテアルナリ
五ト
此図ノ
コノ金ヲカケテ形ヲマワセハイカタノ
片方歯ノ在ル方生スル也
今ノ金ヲ取除テ廻セハ玉ノ
或ハ四寸ノ玉ナレハ二寸
片鋳形歯ノ無方生
スルナリ
五寸ノ玉ナレハ二寸五ト
コノ入リロクサノミカマイナシ中ノ筋肝要也
1
人
金樋
土模
如此クサヒニテ上ノ横木上下ス
此土模ノ底一穴有迴シ
形ノ下ノ剱先トヲリ
テ下ノ台ノ板ニ銅
一ノ管在テ其中ニ立
テ廻ル也
一右の通り玉形をくる〳〵と廻し作る也下形能
焼かれはだへの土細なれは土形の肌美に出来
する也其外摸のくぼみ玉より大きすくれは玉
はたの土あつく付ゆへに後にひゝわれ出来する
なりひゝわれあれはそれへからかねいりて後に
やすり手間もかゝり玉も美ならぬなり
如此土模両方合て縄を以
五十五月の能結もじらなどかけてうご
きてひらかぬことくすへし
鋳入て半時置て開て見るへし
船も銅も成程細く静に鋳入へし中よりも
鉛は急にいれは玉のへりより出来して内空
虚になる物也三分四方はかりにて三寸はかり
なる鉄を赤く焼て十四五本も置て鋳口ま
て弘あかりふさがれはつき怒〳〵亦つき思ひて
小鋳鍋を以ていくたびも鋳入てよし何事も
いひなから此土模の事仕損して後に其位
能なる事なり
銃目録巻第四
一
土木車舟
一小筒の当糺明する砂台箱臺はり事替て大筒を
土手に乗せ筑山に上て発するに及或は大車に乗て
運送之船に乗て渡海し或ハ船中発し城楼
門屏楯の所々備の臺の具粗記之如左
石砂泥水
石原は台を備へ置事式かたひき或は動土を持を
平直にして臺を置也
一浜辺砂地は薬刀にて筒動く時台沈み傾くなく台
を筑か其様子に寄て材木を用るなり
一泥土の場は砂乾土に石を拵埋敷材木を置へし
一水は泥に同し其水を切流し土砂を敷へし此水と
いふは深水にあらす平地窪き所に雨後なとに溜たか
水也然れは大筒を発せんと思はゝ先其地形を見
立事也
一一筑山は敵城外の構へ高くして城中の家見へぬ
時の用也然は瀧山の高サハ其城によつて定なし
広狭も筒の大小と数によりてかはる事なり
凡筒の尺三長前先の地筒の長二横の地の幅也如此
有之時は台の動き薬込以来自由なる事なり衆
山の向へりに竹把を付る事有是敵間をくして
小筒の矢とゝかさる時の用也其竹把の陰山の横より
筒を上るその時轆轤大綱を以て巻上ななり或は又
地車に鉄炮をのせ或ハ敷板の上樫木の転し木にて
筒動手米ろくろを用ひ品〳〵なり
大筒の向戸有て鉄のれん〳〵よりねらひを定め
小玉のとをらぬほとの細寸きまなり玉打出すとき
筒先の戸を開く事あり
木
一大筒台の下敷材木あり或は五寸角二間木を竪に
二長横幅一間並へ其縦之下二間に五を所横の
一敷木か寸かひのつり付木に成るなりその並に
木の平面板敷のことく陸に削り本の方一尺に
付て二分下りに造る是筒の戻りの術なり
左右は毛頭傾なくすへし此上に臺を置手に置手にを
以て左右を動すなり左右定て後六寸角三間
木を以台のへりに置かすかひを以敷木につり
付其間台をとる也右重り千貫目におよひ
筒尺壱丈の位におよひる時の事なり其内は此位
を以試考すへし
大木の大小の事なり地形の大小なり是等筒に
小応して其用替るなり
長筒長短により台の長短替る事也
短
高筒長に依て台の高て以有之敵城の高下に依
て筑山の高下有
広筒の太細に依て台の広狭也
狭筒数によつて地の広狭有
方四角柱方はすはり
円丸木柱円はしこく
平板なり陸なる場なり
廉かとに物をつかへさる用る所あり
縦右の円木方柱或は縦に用横につかひ柱と
横なり貫とする所有
一針或はすちかひて其利有直に成て入る義也
直平なる所あつくしうすく作得失あり
厚
薄
堅大小方圓の木樫木と雑木と物により所に依て
柔用捨あり
帯柱の本来或は貫の先二重ほぞ一重ほぞ有
穴貫穴せん穴或は方或は圓大小浅深有
太野蔕も木に依て大にして細く作る
一細〇筒の本方をくり入てのせ筒の末の方下角に
本●切かく所あり
来
先是より先の敷木式又地形にも概をうち縄
後を付台を繋留引動す用有或ハまた是は
先にする事是後置物と用意替る事也
上台の上産の下ノ字心筒を上げ筒下々ノ字心替か
下事なり
左台の左台の右台を左りへより右へうごかすの
右用有
内臺の内に入る木外にさすせんあり
外
表諸具表を裏有相紋を付て取組取弛すへし
裏
動動静は惣用なり此方より動静する物の方より
静動静すかの替り目有
出出ル入ル出す入るゝの替り有
人
一轉台の自由なり上下に轉んし左右にめくり是等
一環の動なきときは薬をこみ目当を見る事不叶
軽筒の軽重台の軽重うこかさんとする時はかろく
重なしすわらせんとする時は重くするに也重く寿るは
安しかろくなすは成雑し台の下樫の木の大横
木を作りこれに大玉の少はかり入くほ美
を付る銅玉にのせ轉し廻すへし
傾台の左右の領を禁し又頒て玉左右の行を直す
簡事あり間に物を隔て見合をよくするに術あり
挿小木薄板をはさみ筒の本末に鋪事あり
鋪
乾炎天に照られて台木晴われそりゆかむ
湿雨露にぬれてぬめりしふりほそも穴も穴もきし
一隔みて用にたゝぬ事有亦庭と水をかけ油を引
渋てぬめりはしらする事有また砂を入しふし
する時有なり
乘車にの勢身につみ台にのする皆その重り
繋をかろめ縄を以引或はつなをとしむ或は筒口を
蓋包火門に蓋を作り台上雨を防くなり
包
一金台の本宗穴ほそ金物を打輪を掛るやわらけて
草能引所皮を用るか布をまくか
筵運を敷て道を造り筒をおほひ
布筒中のぬれたるは布を以てぬくふ也
綱大すな筒を引車をひくなり麻の細調臺筒を
縄ゆひしめ菜縄は小竹を以て垣をゆひ芝図をゆひ蓋
薦はるはらのこも弐尺廻りはなりなる抱ねたる
竹数百束拵へて車路泥につかゆる時式右の
かと〳〵輪に障所此こもをなけ入〳〵引渡尤よし
轆巻ろくろ手ころくろの二色有之て能重き物を
轤引なりてこも大長小短を持へし数十本入る也
木
舟大船には必小船を引付大車に小車を添る諸具
車送るなりしからされは自由不叶
狭くさひ大小有摂は雑木丸太或はまた二寸五分角に
一概長六尺二十本樫にて作り筒壱挺ことに添へし
一銭或三尺はかり先とかりたかくみ木可持之のほり
棒はしこ大小棒は荷持棒または石持棒可有也
鉄おのまさかり途中木の根を切平け車路を通し
鋸台の場を切開てのみのこきりてうのかんな有
一槌て臺の具のつかへきしみ途中にて物につがゆる木
鑿枝等を切事自由を得へしつちは鉄は木有其
新卸紙
数多可持也
鋤
此四具之来行路軍陣の場に無て不叶物なり
紙
重拾斤計にて道路右の頭を打砕く用也
鎌
刀
鑢屋すりたかね鍛冶の具なり
錐細工のきりまた鉄砲のきり大小
釘まひきり同大小有之火門のつかへたるを通する
一秤なり大小の釘かすかひ尤専要なりはかりは
禅常秤大秤玉をかけ薬量をさたむか用なり
規曲尺の金数あるよし図を作る
矩分廻しさけはり準の金此準は世上無之故に
一準奥に図するなり
縄縄は大工の墨縄常体なり
油油油油油油油油油油油油油油醤醤油油油油油油油醤醤油醤油醤油醤醤醤醤醤醤醤醤醤醤油油油に油醤油油油醤醤油油油油油醤醤醤醤醤油醤醤油醤醤醤醤油醤油醤醤油油醤醤醤醤醤醤油醤醤醤醤醤油油醤油醤醤醤醤醤油油油油
濾るよし
一炬松明は竹たいまつ藁たいまつ蝋燭梔灯尤数十
一燭可持之火うち人々可持之なり
煙
匠大工無之時ハ諸用不足鍛冶無之則鉄炮の諸用
馬不足小荷駄数十疋玉薬を附け或は百目玉五十目
夫玉筒の早発筒を送り人夫の手段数十人有みて
入用に随之用之尤よし
歩足軽の射手弓矢小鉄砲持之敵軍近き所
一騎或は敵中を行時警固すへし
旗馬士の士前後乗廻し下知すれは諸事不滞
鼓昼は終を以て目印をしらせ夜は挑竹の紋をしらず
朝霧黄昏貝を吹太鼓を打て進退退遅速速
止をなすへきなり
右是迄大筒を発する台に依る可相加諸具諸
用なりその物数は筒数道の遠近時の治
乱に依て可有之
車
一大銃を乗るは車にあらす前後四輪なり昔
大猷院様の御時三貫目玉の大筒その重り
千二百貫目有之を武野へ牽持て発る其時
我工夫を以て作り出したる車に今
御城中に有之大中小三段有之内其形を
今こゝに図するなり
車は鰒はかり槻にて其外皆模なり
其大工も諸道具も常の家大工の成事
にあらすこれを知るへし
車分形
後輪径五尺
葉面
樫
矢十六木
長七寸六分
厚
本二寸五分
末二寸二分
幅
本五寸五分
末五寸
葉厚六寸
面一寸
幅六寸
厚一寸二分
内葉
巾五寸七分
ツマ矢ト云
榎
□□
戦場に向ふ時如此筒先を
大輪ノ方ヘ乗セ則
発スル利ナリ
先年武蔵野へ
運送シテ登
スル時ハ筒先
小輪ノ方ヘノセ
牽テ行時筒先
御城ノ方へ
不レ向為也
□□□□□□□
葉之厚鰒之長之圖
葉之厚轆之長之圖轤長二尺一寸
一十九才一一上田
図図図写紙写真
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近世目北
三寸二分
一尺八寸五分ドウシリ槻
六十
一尺九寸三分
十五
鉄ワガネカツラト云
一ドウ肩一尺八寸五分
一ドウ頸一尺六寸
ドウロ一尺五寸
前輪不及図注文
轍三尺六寸
巾五寸
葉
厚二寸六分
轎長一尺六寸
同尻一尺五分
同径一尺一寸五分
同首八寸四分
内葉
幅二寸四分
厚一寸
長九寸四分
一同断同一ツマ矢三寸四分
鶉頭九寸六分輪口九寸
矢
長七寸六分
矢巾二寸五分
矢巾二寸の
厚一寸三分
大輪ノ力モカ子内カモカネ軸フトキ方也
七寸
図ノワタリ
六寸五分
軸
本厚八分
先厚七分
高一寸五分
深三寸
円ノワタリ
五寸四分
四寸三分
一油本厚七分外カモカモカ子ト云軸末也
内ノ径三寸七ト高二寸四分厚六ト
小輪ノ力モカネ内カモ金
爪三ツ四分四方
外力モ力子内径二寸六分高二寸一ト厚六分
カモカネノクツロキタルハサハラキヲ以テツムル
下木四
絵図
一
クツイ木
下木三
コマカヒ
ヲウニ
十一
車上棚
幅二尺五寸
長一丈三尺
内幅一尺九寸六分
目深二寸五分
「ヘヨリ二尺
本ヨリ一丈一尺
スヘヨリ二尺
本ヨリ一丈一尺
フリ目深二寸五分
つゞ二寸二分
九刀
八ゞ二寸二分
□
一寸六分
ノカサ一寸一分
巾一寸六合
フカサ一寸一合
本ヨリ四尺二寸
フカサ一寸一分
本ヨリ四尺二寸
後藤庄助
上下トキヤ
千代一斗
下木一
ヲヽ引
五寸五分
クリ月深サ三寸三分
クリ目本ヨリ二尺五分
クリ目本ヨリ二尺五分
乙ノ尾ト云鉄ノ輪
一寸八分
長五寸五分二分
長下村二分
カフサ中一寸五分
棚寸尺
一クツイ木長一丈三尺厚四寸七分幅八寸
一下木一番本ヨリ一尺五寸五分所
幅四寸七分
厚三寸七分
ヌキノ頭出タル所二寸一分幅三寸六分厚一寸
センアリクツイ木ノ下スキタル所三寸八分
二番本ヨリ四尺一寸ノ処寸法同前多キ頭不見
三番本ヨリ一丈
四番本ヨリ一丈二尺一寸ヌキノ頭出ル同前
一大又キノ本ヨリ五尺九寸五分ニ在幅一尺二寸五分厚
四寸五分クツイキノ下ト一面ヌキノ頭出タル長三寸
厚一寸クツイナリ長一尺但頭二ツニ見二ル
一大り一番幅六寸五分厚四寸五分長四尺二寸本ヨリ七寸
一二番本ヨリ五尺一寸三分ニ在幅三寸五分一木寸法同前ト在
一三十九尺長八尺八寸五分厚二寸七分幅三寸五分
一コナカヘツク本ヨリ二尺九寸二番ハ六尺九寸三番ハ七尺八寸
高サ三寸二分上幅三寸六分下幅四寸二分
十一月廿一日
一尺
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四寸
右コナカヘハ跡ノ鳶ノ尾ノ金物ヲハズシツクトモ取
置也
大輪軸
小輪軸
長七尺一寸
樫一本立ノ丸木也長七尺一寸
太六寸
長八尺五寸
中横巾三尺一寸
鉄輪金物
厚二分
幅一寸
輪ノ入ル所一尺五寸
軸先ノ径二寸四方
木太三分一クサヒ穴
一車大工の下手は輪と軸の具合よくて引に音たかし腸も軸
も損し安し甘きがよし
一車輪と軸ときしり火の出て焼る事切有水を入ては
類焼かものなり早く油をさせは焼止るなり
一下り坂には小輪方坂上にして引手の人に坂上に居てそろ
〳〵下る事おのれかおおりにひかせてよし
一上坂には大輪の下五寸角の柱一本縄を付いつも〳〵
一輪下に在ことくして跡へもどらぬよふにしかする也
一溝堀の橋断たる所車不行飛橋といふものを跡車に乗
行て渡すへし其図如此
如此物二ツ可持也車両輪ノ下也
十一日
枚合
三尺
四十一
如此三寸五寸許り
穴ヲ明手木ニテ
コチ放ス時用
1
長三尺中に五六所樫の貫アリ
舟発法
一大筒三貫目玉五貫目玉の筒は船の縦に筒も竪に壱挺乗
てうつべし但舟のへ先高くしてよし矢をうつ玉につか
ゆるなり見せきにつかへゐ付へ台をたかくすれは舟
うかふきに成て悪し見先の右か左筒先をよせて台
をしかけ舟の下荷筒の動を戻時つる合能様に
すへきなり凡五貫目玉の大筒千五百貫目の重也
米にして三拾八石のおもりしかればわつかに百俵
の重サ也然れとも薬勢にて動き戻る時は百俵
の重り一度に舟をかたむくるに成ゆへに五百俵
つむ舟にても横に仕懸て打事不叶是打て不見乗
て見されとも其道理明白にあらすや是を工夫の
一本として舟の大小筒の重サ勘有へし
一唐船の横より鉄炮をしかけ打明其筒疎引取て前
を込む事舟中狭く難義に有ル也箇の脊中に
長く四方に穴をふ其中へ入る如くの金の箱を造り
是にせめを入その口に木蓋を打籠本玉は其箱の入る所の
先へ玉はかり本の方ゟ籠て右の箱を入せんをさし其箱に
有火口に火を付る也是を此方にて名付入子石火矢と
いふ今も猶所く城地かさりものにして有所もあり
其筒或は鍋鉄もあり青銅も有之なり是五六丁
をへたてたる海上にて船戦の時舟の板打貫ほとの
力あれは善と思ひ定て作りたる異国人の実はつよし
然れは五百貫目玉位にして百二三十目の薬にて不足
なし是を不知日本の鉄砲打常の大筒のこと〳
大薬を入遠町を発し筒を破る事数度有之
可心得事也仍記之
右の通有之時唐船程こそなくとも日本の大船五百石
つみ舟にて五百目玉五六尺の筒船の左右に仕掛打事
自由なるへし是船垣の間より打位に台を作りても
よきなり
一大筒を采て発する台木は槻次には松の木也重りに
五百貫目有之筒の台木厚サ五六寸幅壱尺或は壱尺
五寸或は弐枚或は三枚なり矧て広くなすそのはゝ
ものは樫木の厚サ七八分幅三寸四寸の貫のことく
なるを根入四寸程宛入れる也一間三ヶ所宛貫くなり
一図絵に有之四ヶ所の大貫撰木也
一せんとも樫木入用その外数十可有之
一つくもち尤樫にて金手この入ところを下りて置事
ぬきさし自由にし筒を乗おろしなすへし
一台先方四方なる穴は筒通りしてさし矢を打時筒のせ
木をさし入る穴なり
一台の長は筒の長サに同し台の高サハ其筒のつく
よりは跡ねち頭迠の天也此外に下の貫の高サを
加ゆる也
一前の貫の上にねち頭の乗如くすへし如此にて筒先一尺
とりになることし也
一台真中の大貫の下に其筒之玉の少し入ほと
のくほみを付台左右へ大廻し仕度時銅玉をしか
せ台を浮上れはくる〴〵廻る事尤軽し
一台の跡先かきて置たるかヶ様の時手木の入所なり
一如此高きき台の筒に玉薬をこむ事人の長不及
脚達を用意してこむなり
一玉も重くてきやたつへ上りさまにかた手なとに持
上ゟつるへのことく引上るよし
かたし鹿なりにてもつこをしてそれに入脚達の
二
底ノ方ニ穴在リ
高三尺許
四
一四
一南坐
日
一〇
二尺
一薬の袋大筒遠町は薬量おほきほと長し只手に持て低
破るゝ又は小雨なと降か時のため又人に見せぬ用意に
旅の馬跡付の箱のことくなる桐の箱に入て小口
の開を開て跡より細矢にてつきいるしなり
四
台ノ高ハ筒先一尺登ノ仕懸ケ成高サ也此ノ積ハツク
ヨリ跡子ヂ頭迠ノ一尺ヲ隅々ニテ其四方ナル高サ也
一四一四二ノ算術也是ニ台ノ下ノ大貫ノ高サヲ加ヘテ
台ノ総高トスヘシ
口
廿
一台ノ高サ者大形筒長
同シ事也前記
火矢筒台
八
阿蘭陀ノ台ハ左鉄
④
一ノ輪半切成ヤウナリ
ノ積ノ横貫有テ筒ノ高下
ヲナスナリ此ユ夫ハ木ノ台也
或樫或ハ槻也
十
中
十九日
薬主入ル時如左立テ左右セン穴横木ヲサシ置也台ノ高サ
幅長ハ筒ニ依ルヿナリ
十四
〇
ロ
廿
○
下針
四
台取放内ヲ見ル
図
大貫ノホソノ図如
此貫ノ頭ノ見コミ
其先ニホゾヲ付ル
ナリ
下針
筒尺長管如此之台
□□
戸
形式鋪材木ノ上置之
而向の円穴圓木ノ概ヲ打此台トモニ左右ノ目当ノ自由
ナリ薬力にて戻る時上台ハカリ戻ル也
○
口
ロ台ヲハサム
此台ヌキヲ樫木ニテ作リ左右ノヘリ
木ハ無節檜木少シ厚ク作ルヨシ
準
同
漢和
釣針
阿蘭陀
□□
従一寸
至一尺
四十
五度
一大筒遠町の時矢倉亭長に成てタテリユカム右ノ準ヲ春山
上に置テ其虹登ノ位を知此故に大筒山上平直専要為也
一日本唐は筒未平より次第上り一寸より一尺登成て止事
一阿蘭陀は天上縦ヨリ次第に傾て平伏す其準の目
円ナル物の周り三百六十二分り其図四方ノ一四十五度
用之
一阿蘭陀乱火筒ハ筒口に準ヲ立て四十五度遠の限りと
して近飛せんとするほと筒を竪に立て天上くり上
落しかくるなり
日本は平地より発し始て遠飛せんとするほと筒末を
上て一尺登にて這飛の限りとする也
一此一尺登は阿蘭陀の四十五度也是四方十ル物の隅
〳〵なり
一日本流阿蘭陀も筒先高く成ては其山上の矢倉高長
にて立ラレス阿蘭陀は元来目当もなし矢倉もなし筒先
上の方に小き夕カ子目ヲ付て筒の真中の筋を知する計也
捉木を以て下墨となし火穴と上のタカ子目と先
の助と三ツ一筋に見て左右の目当を究るなり
日本流之遠町の時は同法なり