娘敵討陸友綱

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ムスメカタキウチイモセノトモヅナ
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東北大学
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2026-08-28T18:53:25.651810+00:00
維 特別 ともつな 御向出世 後 編輯敵計陸友綱 第世或他菌の周食食 以テ隣人セル□□□□□□□□□□□□□□ □要事十一区書補書 こゝにひやくしやうのすけさくと いへるものゝむすめいまだとう ざいのおりからちゝはなにもの ともしれずやみうちにあひ はゝはそのゝちこれをきやみに してはてければはゝかたの おぢ七郎兵へといへるものに そだてられいけるがはや 馬歯 二八のはるをむかへけるころ たれいふとなくちゝの うたれしことを きゝひでうのしを くやみいけるところに てじろのさるがかたき うちのしだいもつはら ひやうばんし うりあるくを きゝひとり なみだに むせひける 〽ひやうばん〳〵 此たびさるがしうの かたきをうちまは かたきをうちまは したにんげんも およはぬこと かたきうちの しだいを ごろうじろ □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ たうつな てしろのさるがしうのかたきを うちしことをすけさゝが むすめのおせいつく〴〵と かんがへかゝげだものでさへ 難。存 ̄ニ付 そくふが しうのかたきをうちしに われおんなでこそあれにん げんとむまれてちらのかたき うたん事のあるべきやと しきりにおもひたち おぢにいとまをこい何 とぞかたきせんぎせんと いろ〳〵ねがひけれども かつてゆるさゝりければ いまはせんかたなくこま〴〵と かきおきしてかたきせんぎの なすく ためばんどうじゆんれい にぞたちいでけるこゝろの ほどこそゆかしけれ 〽なんじやかきおきの事 なに〳〵いたくし事やうせう 御こゝろをそむき候得どもなきちゝの ひごうのしうけたま おんとゞめあそはされ候得ども なにとぞかたきにめぐり のみきりよりごかいほうあそばし ありたんなのあられぬことと あいひとたちなりともうらみ くだされ候ごおんのほどもかへりみず そうらはゞちゝのまよひも はれ可申とそれのみ あけくれぞんじおん やむことをゑず たちのきまいらせ そろもしや かへりうちに もあひなり 候はゞこれが このよのおん つかれとそれ わかれとそれ のみかなしみ まいらせ候 おゝどこり じや〳〵 かすんで みへぬ 〽御せはになりしおふたりさま ごおんもおくらず おなごり おしう ます 〽それほどまでに おもひつめたこと ならしやうもやう もあつたろうに ふびんや とや はせでらへまいりておきを ながむればゆいのみぎはに たつはしうなみゆくさきも どことあてどゝしらなみの かまできたりけるに ゆひのはまべにてたびのさむらい 三人づれおせいがあとになり さきになりつききたり ひとのとだへしところ にておつとりまきむしんを いゝかけけるにおせひはかつ おどろきかつおそれ いろ〳〵とあやまりけれども きられずとぼうに くれてぞいたりける しやんれい 〽わたくしはばんどう いたすもの ごかんにんなされて くださり ませ □□□□□□□□ みどもらがいふことをきけばな ゑのしまへつれていつてあたらしい さかなでもかすづけのあはひでも のぞみしだいだ こりやすいめ〳〵 まだくつたことが あるめへからそんなにこながる なままつだけの だろう 二三ぼんもくつて わすれ られる みろ ものか そねへにいやがる 三人ながらあん より すてた おとこ も ねへは ともつな □□□□□□□□□□□□ おせいは三人のぼうじやくぶじんに せんかたもなくより同かの事ぞ なきすでにみだりがはしきに およばんとするところへ おとこだてとも いつらべきり千人の とおりかゝりければ これにちからを ゑてはしりよりたすけ たまわれといゝけるにぞ このおとこふびんにおもい 三人にいろ〳〵いゝわけれども さむらいのいゝかゝりし事 ぜひともにみどもらが まゝにするおかまひやる なととくしんせざり ければ御しゆきやう の御たはむれと ぞんじいろ〳〵 御わび申に ごとくしんなくは わたくしもたのまれし ふせう ごせうちなく也 ともわたしは せじとあら そいけるに 三人とも いゝがゝりかたな をふいておどし ければいまは これまでと しかりひつからげ ぬいたるかたな をうちおとし 三人ともにひつ かつぎうみへざん ぶとなげこみは こゝちよき こゝちよき ありさま なり いまをはじめの たびころもモウ りやうけんがならざらし ぶつさきばおりでも にほんぼうでも きらいはねへそんなつらで あのむすめをしめやら こふうないゝぶんだが とは たいぼゝの はへきはふといのねだ かつぱやのはけじやァ ふさ〳〵しい 図 まものな ねだりかすりをいつたとてねぢり かずりはごめんだアヽいたい〳〵 いたいわれらがみやこのむまれ いろにやすやされこんなめに あつたそれはわんきうこれは こんきうだ ゆるせ アヽめが まふ ことつなり おせいがなんぎをすゝいしは そのころあづまになのたかき たかはし松五郎といへるおとこ だてにてぞありけるが おせいをわがやへつれかへり □□□□□□□□ 右弦置処柘柳秋 売戸張市兵衛 □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ だん〳〵くにところを たづねけるにわがせうこゝ ゆへおやのなをとひければ すけさくといふゆへ さてはわがあにの むすめなるかとたがいに ぶしをかたりあいて のちあにのうたれし 事をきゝてくちおし 百鬱雷 為誰疑 がりくにをいでしより いんしんふつうの 事ゆへにいまゝでしらざりし めいにめぐりあいゆいがはま にてなんぎをすゝいしも ひどへにぶつじんの御ひき あはせとあるひはよろこび 又はなげきそれよりかくまい おきいろ〳〵とかたきせんぎ しけれどもとうざいの ときの事なれはかほも みしらずといへども かみほとけの めぐみあらばかたきの しれざることも あるまじ よしめぐりあふ たりとも けんじやつの心がけ なくはかなふまじ そのころある 御かちうに ちはら十左衛門とて けんじやつのしはん ありけるにたよりて おせいをほうことに いだしける 大きにみなさん 御せはに なりますへ 女ぼう 〽これかつさんおせはだがの どふぞまつもとの あぶらとそしてとこ でもいゝからふさやうじを かつてきてやつてくんな 御たのみだ 〽おやぶんのめへだが うつくしいもんだから みんながまいばんはりに きだがあしたからやしきへ ゆきなさつちやァ ちからがおちるだ ろふ ともつに 松 おきやァがれ てめへがちからが おちるのだはへ はつたとつて おとりあけば ねへこつた 〽かゝァどん てだらいもいるかの またやしきへいつてふじやう ならなんでも いつてよこすがいゝ □□□ それよりおせいはやしきへ いでけるがうまれつき あゝまでやさしければ てとのほかきにいり ほうこうのあいま〳〵に ほうこうのあいま〳〵 ならふけんじやつも いつしんにこりけるゆへ すこしのあいだに せうだつする こんどはわしが あいてになつてみたい いや〳〵わしがたちあい ませう うつくしいだけ こつちが おくれるから まけるた あろふ 〽やあ どつてい なか〳〵 一 維 □□ 特別 十一月 □□□□□□□□ □ こうゐんおしうつつておせいも みとせのはかあきをゑどに すまひければたれならぶべき なききりやうゆへ もんてい中は申におよばず みる人ごとにげそうせざる ものなければおせいもせんかたなく しんぐわんのことありとて くわうせんるふの りうこうしに じやうを しやうを おろせしゑまを あげしよにんの こゝろをとゞめしは りはつなりける なり なり 朝 成就 大領成戦 大 下野 みた事はァねへが うつくしいそうだが おんなのまへにじやらが おろしてあるせ かきがある なら あけてへ もんだ とも一大の 十左衛門□□□□□重三郎とて たとへていりばいまでの源之助る 栄三郎といふやうないろおとこ いたつてにうはなきしつなりしが おせいかきりやうこゝろたてに ほれておりにふれことによぜ くときけるにおせいもいな ぶねのいなにはあらねど 重三郎がこゝろに したがひぬればかたき うちのあしをとめら れんことをおもひねがいあれば けんじゆつのゆるしすむ までといゝのばしおき皆 ところにしやじんの きにいりしおせるなれば にちやおこたらずけいこして もはやゆるしもうけぬれば 重三郎にさいそくされ いまはよきなくかたきうちの 事つぶさにあかし しゆひよく打おゝせなば そのうへ御こゝろに したがふべしと あかしける そうとはしらず はずしいそなたの いやることとくしんした とも〳〵すけだちして なりとかたきをうたせて やろうほどにしゆびよく かたきうちおゝせたら わしがいふ事も がつてんかや 十左衛門にゝんがていを みつけとんでいで わかいみそらの なき事にはあらねども おやのゆるさぬふを いたづら両人どもに おれがめがねにかなはぬ ふたりおせいはひま 重三郎はやる かんどうじや じや でゝうせふ わたくしのおいとまは ぜひもなけれど ぜひもなけれど 重三郎さまを ごかんどうは 御い書しゐ なにをいつても ひごろのいつてつ ふたりともに つぎへゆきや 去国三已世の 楼上万里□ □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ わたくしが よふな ふつゝかな ものでも このねがい さへかない ましたらば そのときこそ はおこゝろに したがい ませう あやまり まし さてもおせいはやどへさけられ ありのまゝにはなしければ おとこきの松五郎かんどう うけし重三郎をかゝまい おきおりをみてかんどうの そしやうせんとおもふ折から 十左衛門かたよりかねてきらし おせいかかたき此ほうに こゝろあたりあれはしらせ つかはすあいだ松ぢ松五郎 出せいもろともまいるべしこ あんないあるにぞかなひの ものども大きによろこび ものどものどものども大きによろこび かんどううけてゐるこそ さいわいすけだちせんと とも〴〵に重三郎も いさみすゝむぞ 助かしけれ やれ〳〵うれしい 事じや そんならぬしは 御やし 御やしきへ あのこを つれて な ざんせ よろこべみなも いまにはしめぬ だんなのごゑんおせい よろこべ 重三郎さま おしつげ めでたく 御かんどうも ゆりま せう ともつな かくて松五郎おせいさつそくきたり うかゞひけるにちはら十左衛門 ごぜんよりさがりしていにて 両人にむかい申けるはかねてなんじらが たづぬる松やのかたきといふはなにか つゝまんいまのなはちはら十左衛門 さきのなはさくら井忠三郎 われわがけのいたりこれなる女と いゝかはせしにおなしかちうの かきざはぐんゑもんがよこれんぼより ことあらはれすでにわれ〳〵しおき にもなるべきをもえの井 頼母といへる人のなさけにて やしきをたちのくその おりからあとよりつけくる ひやくしやうていごにちの じやまとわがけのいたり うつてすてしに はからずもせんじつ せがれがおせいに れんぼさいわゐ としも一つまし すへ〴〵よめにと おもふがおや くわしくきけは かたきはそれかし 説 おやこのゑんを きつたらばかたき うたれてやつた上 めうとにさせて このはゝもたのまん ものとおもひし 一りやうけんせかいに しはんもおゝかるべきに めぐりめぐつて わがおしへしも てんとうわれを ゆるさぬつみかたき あるみをいつわりて ほうこうしたる みのとがをいろ〳〵 きみへまふしあげ いとまいたゞきかたき打 ねがいおろしたれば しうとおもふなしと おもはずそのほうからも ねがひいだせよ こゝろへたるかこりや りやうにんとも 独噺 弾琴左衛門 薯蕷 男五人余人 さては あなたは おやの かたき これは 二人共 もの もの がたり を きいて ろく おせい松五郎は十左衛門がものがたりをきゝて大きに おどろきおやのかたきとはいゝながらこれまでごおんに あづかりししう〴〵していいかでかかたきといわるべし さいさんじたいにおよびけれどとくしんせざりしかば やむ事をゑずかたきうちのねがい相すみすでに そのひにいたりぬればおせいもりゝしくいで立 ねんらいたづねしちらのかたきさくらい忠三郎 かくごあれとこへかけ□二うち三うち打あい しがしどろになつてみへけるときたいご〳〵と こへかけて忠三郎こへあらゝげちゝのあたには □もにてんのいたゞかずおんをしつて こうをしらずひごろのしゆれんに 事かはりしはかへり此に ならんとするの心なり さやうのしにんをば あいてにならすと めんしよくかへて のゝしりけるに おせいわなみだ ぐみひとたち なりとうらみ はべればおやへ こうはたち そうろう ごおんのほどは ごぢんのほどは みらいより まふしあげん すいさつ ありてぜひ とぞんぜしに御覧ぜしに なしとたち なおつて うちあい しが さしもの 忠三郎 あしらい かねついに かたなを うちおとされ ひろいあげんとするところを おせいすかさずおしふせて おせいすかさすおしふせて もとゞりしつかとてにつかみつみ なきちゝをてにかけしこといまこそ おもひしり給へどたぶさすつぱり きりすてしあとはすなはちぼだいへ しん何のうらみもなきがらといだき おごせしそくちのほどこうあり ちうありおんぎあるまつだい おんなのきかんやとかんぜぬ ものこそなかりけり □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ □□□ さてもかたきうち相すみければ とのにもおせいがはたらき 十左衛門がせつぎのほどを はなはだかんじたまい いつたんいとまつかはしたる 十左衛門もはやこのよに なきみとなりて助たくが あとねんごろにとむらひ ほんに うれ しう ごし さんすへ つかはすべしとて十三郎を しんちにめしかゝへ給ひ よきしそんをもふけ千と かたじけなくも おせいを 御なかうど 虚呂利作 時太太 可催画 あそば され おやこ 四人共 なか むつましくいゑ 長久にさかへけるぞ めでたかりける はなしなはなしなしなしよはなしなしなしなし このような めでたい事は ござらぬ