勇雲外氣節 前・後編

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歌川豐國畫
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イサマシヤクモノゲキブシ
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東北大学
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実は梅堀小五郎兵衛 □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ 輪 福 一銭五百文 一福五十一年 京四条川原 一飴売道辺堂平 □□□□□□□ 賛曰 傳誦堂平 海 大人欲レ嘗 啼児能止 十一 高名歌糖 福 よ 飴売の 箱に さいた也 百合の花 嵐雪白 歌 梅堀 夕日 同断同断同断 十二四 福 早枝 山鳥 てんぜん 典膳 やし 二十一日 中 飛 晋子 其角 勺 同七十一日 一十六匁 OOO 漢土曲持図 000 貫 魚 万船物象 皆能監一箇 人心不可明圖 なつかしき 枝のさけ目や 梅の花 0000 キ角 000 〇〇〇 大津 柴屋町 侠者 浮世 砥平 0000 海哥 郡領娘 鳴神 左衞門 雲連 梅堀 妻 さゑだ 雲の絶間之助 竹竹竹 ………………………………………………………………………………………………………… いやす 梅堀小五郎 兵衛之奴僕 邪魔助 狐 明 ク 此儀 □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ 椋 金 梅柳 あん 大蔵 とおれ 女かな 五日 } 芭蕉句 しやくまく 寂寞むする 八郎が娘 さくら戸 □□□□□□□ □□□□□□□ 前 冊中編前 今はむかし東山よし政公のじだいあふこ くにゝ専てるぐんりやうとていへとみ ゆたかなる人ありけり実子なきにより 親子をもらひその名をちどりの助 といひけるがぐんりやう身まかりとう ければいつうちうさうだんのうへ半節子 ちとりの助をもつてあとめさうぞく の事を京都よし政公へねがひ いだし奴〽さて此家にだい〳〵いたはる かゞみありうらに五岳真形の 図をゐつけたるゆゑに五がくの かゞみとなづく此かゞみには じんいんふしぎの きどくあり いかなる なんびやう なんびやう きびやう なりとも なりとも 此かゝみの きどくにては ぢせずといふこと なしこれこの にほてるのいへの にほてるのいへの つぎ目にはなくて かなはざるかゝみ なればつねに たいせつにして これをあづかるはかしんの うちまぼり三わのしん といふものゝやく目なり 此たびのほとくさだめ につきかのかゞみをあし ためのやくめとして くめの平内ざへもん 当やかたへ ほうぞうにこめおき ○ちどりの介の うき手 のひめ 入来あるべき よしかねて けるはわれにほてるのいへの らすぢにてありながら 美良子ちどりの そのないゐを くだされけるにそ にほてるのやかた にてはあらかじめ そのよういをぞ なしにける ○さて又にほてるぐん りやうのをとゝに 山がらすてんぜんといふ かちりぐつにろくを ものありべるにろくを わかちていぶき山の ふもとにゐたくをかまへ すみけるがかねて思ひ すみけるがかねてとい 助にいへをつがるゝ こといかにも くちをしき なにとて あどりのやん なきものとし ゐたるが つきん □□□□□□□□ 十人のつゞき 此たびのかとく さだめにつきて きうにいん ぼうを くはだて にほてる らうにん なりしが さき だつて いぶくさ 山の 悪狐 をたいぢ とりなしにて込 〽かういふ くびたけで ゐるてや 〽にほてるのかしんとなりだん〳〵まろしんして今は いつかちうにゐをふるひけるゆゑこれよきか いつかちうに心をふるひけるゆゑこれよきかたうずなり と山がらすまづ此ものをみかたにつけていろ〳〵みつだんを なしけるがなる神左衛門いひけるは先ほかのはかりことは あとへまはしかのいへのつぎめになくてかなはぬ五がくの かゞみをうばひとればあづかりの梅ぼりみわのしんは せつふくちどりの介どのはおしこめとなるはひつぢやう なりそのうへではいかやうにみしかたあるべしといへば山がらすは 大によろこびけらいうば玉廿み九郎といふものにいひつけ おのかゝみをうぐひいだせといへばやみ九郎からこまりいと うけあひぬ○そのころあふみのあさづま村といふ所に 小むろといふくわんじんびくにありけるがとしはいまた 十七才にていとうつくしきうまれつきにてそのうへ 孝心なかきものにてひとりのろう母をよういくのため 〽くわんじんびくにとなりびんざゝらをすりこゑよく かたひて村〳〵をくわんしんし又はごわうをうり ぢごくごくらくのゑときしてふせもつをもらひ さま〴〵にかんなんしあけくれ母にかう〳〵をつくし 老後をやすくやしなひければこれを見きく人 世にまれなる孝女かなとかんるいをおとさぬは なかりけり〽此小むろかたちうつくしく うまれつきぬればうとくなるもの うまれつきぬればうとくなるもの つまにせばやしとこひ又はてかけにと のぞむものもおほかりけるが 父の世にありしときいひなづけの 男ありそのゆくへはしれす なりけれどもしうげんこそせね なりけれともしうけんこそせ おや〳〵のいひなづけせし 男のあるになにとてほかの おいこをもろべきとはなの すがたをやもめにてくらし むかしいろをひさきし かたびくにのたゞひにはなく身をきよしかに らしあけくれかのいひなづけのおとこのゆくへを たづぬべきよすがきがなとねがひもたりぬ ◯にほてるのかしん梅ぼりみわのしんが一子 小五郎兵へが女ほうをさゑだといひけるが ある日ものみのざしきにいでゝわうらいを なかめてなぐさみゐたるをりしもかのびくに 小むろまどのしたに立 びんざゝちをすりならし 小みたをこゑよく うたひぢごくゑとき いたしましやうと いふをさゑだ見やりて さても〳〵くわんじんびくに候は おしききりやうの女なり ぢごくのゑときせんといふは さいいひなりわかみなどは ことしけくててらぐの春ほう などをきゝ手もこゝろに まかせず女はさらぬだにつみ ふかきものときくせめてはちごくの ふかきものときくせめてはちごくの ゑときをきゝてなりとざいしやうを めつするよすがにみせばやと思ひつゝ こし左へにいひつけてゆへよひ入 さすれば小むろはおめるいろも なくさゑだがまへにいでわき ばさみしぶんこよりぢごくの ゑまきものとりいだして ゑまきものとりいだして ひろげおきそのゑときをぞ はじめけるかぎへでゝし 〽そのやうにやさしういふてくやみなる そなたのこう〳〵わしやならだの こぼれるかどうれしいそや こぼれるほどうれしいそや なる印 まぎれ おひるが おひも ござりましよ かぐらしくは なけれど あふみぶなのつけやき せたうなぎのみそつけ たんとにがつてくだ さりませ 四 かねて 御ひろう 仕おきす 原伝雄 時五十 かくの言ふ 骨董集 一京伝化四十一丁 一絵入読木 霧華物語 一金六冊出来 ○血の地ちごくの絵ことき くはしくといておられしを今やはらげてもつがた それくらんぜよまづちのいけと申するは まはれは三里女人のつみによりふうき あさきいそのつみのおもきかなきによる ぞうしみなくれなゐのなみたちてよる ひるともにさかよくなりさて女人と 申するはむねに三くだ七ようとて あをきれんげ七本まつさかさまに しやうするなり此れんげの はのうらにとんぢんちとて たろとくの三つのむしがすまゐ むすあらおそろしやこの むしのなくこゑはとても にんげんのたいないにやどるなし 男のたいないにやどりなばともに じやうぶつなすべきにあら 一おそろしの女のたいないに やどりきてともにぢごくに おちいることのかなしさよ なくたびごとにいよりはちしほを さつとはきいだすそのあくけつ たゝまりて月に七日の月水と なるぞかしちりによどれ火に くばりかまこの神三ぼう 一くわうじんをけがすなり ほんぶの目には見へねども月水 のあくち火のあめとなりてふる こともありされども女かしこゝも そみ〳〵ちのいけぢごくのありさまは血盆経に あさのゑんじゆにしめしつゝ 水のゆくへをけがすなり 川声もにては三十三所の 村神をけがすなりせついん にてはうすさは明王の こがめありぜひなく たいぢべいけぬれど 地神のとがめをおそれつゝ うへにくわとばらとを うゑるなりらいなりわたる そのときにくはばら〳〵と さるによつてくわのみと申するは はじめはあをくなかあかく のちにはむらさきいろに なるゆゑにしれをくはぬ みと申すなりさるほどに せかいの女の月水が大地の そこにしみこみてみな ひとところにあつまりて 此ちのいけにわきいべるさん 此ちのいけにわきいづるさんで となゆるは此ことを申すなり まつたくいかづちくわとばらとを おそるゝにはあらねどもそのふじやうを いみきらふゆゑぞかしそれ女と申するは めんていはうづくしくすがたはやさしきぼさつ なれど心はやしや悪鬼にことならす しゝたるその女ちのいけぢごくへおちくれば 三里四方のちのいけにごくそつあまた あつまりててつのしもとをふりあげておほ〳〵の 女人をかしやくするそのくるしみにたへかねて わろとこゑたてなくも ありたゞさめ〴〵と なくもありなほも こゝそつちのいけへ まつさらさまになげ こめばういつしづみつ だんまつまあがろこ すればつきおとす つみのきやうぢう わかちいゝかるきを 上おもきを下の女と 申すなり上の女と 申するはこしより したがちにうづむ 中の女と申するは ちゝよりしたが かほしそうらだもちにうづみ かみのけばかりうきいづる ちにうづむあら いたはしや下の女は からだもちにうづみ 申すばかりはなかりけり しいともあはれに ものがたれば さゑだをはじめ こしもといみてこれを きいてなみだをながし まことんをんない つみふかきもの めん〳〵の心をたしなみ すこしにてもふして よこしまなる心をもこそ なにごともぜんのみちに あはれさよともなら〳〵に これゟつぎの ゑのわけ かくて小むろ でゝ平に おくられて すみかにかへり 母にも せふのことを くはくかたり こゝろさし此よのつみを めつするがかんようなりと はつめいし〽さてさゑだ 小むろに銀子のふせ もつをいらせきふるの 小そでなどをあたへ かれこれするうちに よにいりければ よにいりければ でゝろくてく平 といふしもべに いひつけて小むろを すみかへおくら せけり おやこともゞ でく午に れいをのべ さけさかなを ゆゑ 一つ二つ のむうち よも山の なつてよく〳〵きけが 此でく平に小むがん もといひなつけのもの にてたがひにおやは よしあるぶしのはてにて〽ゆへつゞくし 生国は 十月 なり 声小むろは 四つときの いひなづけ にてその のちは きやう をはなれて ゆくへしれす なりければ かほも 見しらぬも 見しらぬも 小むろはいふも さらなり母の喜び 大かたならず小むろが 大かたち つね〴〵の孝行 アレあそ こにみへる やふの一 〽小むろみて五日 〽じやま介めが 何やらゑりの なかへかくしをる かてんのゆかぬ 一 〽なつては なけれど こむさを ○しら草 ▼しゆびよく つとめて いとまをとり かうおとも かせぎにして しうとめを らにすごす べしといへば 母はます〳〵 よろこび 小むろも 大にちから をえて 白梅 おもひ ほころ ひを 小むろき ぬつて しやま介 いひ なづけの おとこを 思ひて 今に ゑんづかざる みさほの でく平いふ になります うまれてきやう 平八 をり〳〵きたりて あら 母のきげんをたづね トむろもをり〳〵 きたりてすぎ せんたゝ など でく平は かんしんしまづ 此よはたちかへり あくる日あら まな びを 〽小むろいふ 〽フウそして □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ おまへのおさな 名はなにとゝ さまのお名は なんといひまし なる神 ひぬ □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ ゑの王げ いぎに しるす こゝに又でく午が ほうばいのしもべ にじやまか にじやま助と いふものかねて 小むろに心を かけをり〳〵 かれがすみかに ゆき心のたけを かきくどき けれど うけひかず 此ごろは でく平と わけいできて をり〳〵へやへ かよひくるを みつけもと いひなづけ といふことは しらず わが恋を わが恋を でく午に しかたれ たりと ン。 思ひて大に ねたましく 思ひいかにも してこの いこんを いこんを はらさばや こと思ひゐたるにし □□□□□□□□ 〽さても〳〵 につくいやつでく平 そいつに なわて かけい 〽小むろ きみやうに あたり 室 もひとり うなづき わがへやへ かへりしが かのしなを かくしところに こまりやう〳〵と おもひつきわが きものゝゑりのなかへ くけこみしが此時 となりのでく平が へやに小むろ ゐあはせて しちやうを しちやうを やぶつてかほをだししゞうの やうすをみるぞとは じやますけすこしも しらざりけり ある日 でく平 おくにはの そうじを いひつかりし たるを さい はひに そのあと にて おく にはへ御 しの びいり ざしきの とこのまに 此囚は梅ぼりみわのしん 小五郎兵へおや子ともやかたへ しゆりしのるすなりけるが今まで ありし神代のまが玉には木 うせければさゑだは大に おどろきおやおつ とのるすにたいせつ のしななくなりては いがみのおちど いひ わけ なしと こしなど かざり ありたる 神代の いふものを うごひとりて うばひとりて たちいで心の内に おもひけるは此まが玉 とやらは大だんなせんとの さまよりはいりやうのものにて つね〴〵大せつになさるゝものけふ これがとこのまにかざつてありしこそ さいはひこれかふんじつすればけふそうじにはいりしで年に うたがひがかゝりつみにあふはしれた事そのうへでは小むろめをひつさらつて 女本にし此まが玉は大がねになるものときけばこいつをうつてもとでとなし なしけるに たれと 此ざし なる神 まくのつゞきせんこくおにはへそうじにはいりし でく平なりといひければさゑだがおもふはでく平は かねてりちぎなるものなればさやうなることはある まじとはおもへど又かたがひなきにしもあらず さつそくでく手をにはさきへよびいだしきびしく たづねとひければてためはめいわくしとかくおん うたがひはらしには御かないのものへめい〳〵ごわうを のませておんこゝろみくださるべしさいはひらの ごぞんじのごわううりのびくに小むろごもんぜん までまいりをり候といへばはやくそれすべとて 小むろをよびよせこしもとのこらずじやま介 そのほかのしもべどもをよびいだし小むろがもて ごわうをもしめてのますべしといへば小むろ いひけるはごわうをのませ給ふまでもなしわた たしなひをもいたしますれば今からなふて ぬすみてをいだしましやうといふにぞさゑだせんなり なぼ手ばやししからばうらなひをたのむなり といへば小むろはかしこまり候とてしば手よんがふる ふりして此うらかたはあかきにゑんありまるきに ゑんあるうらかたなりは二ノ十アトにはを見おろし あれあそこにござるやつことのかほがまつかでめが くり〳〵とまんまるなれば此うらかたにかなふたおかた あのやつこどのゝゑりのなかをあらためてみさんせと いふにぞでく平はさてこそとおもひつゝたちにかつて じやま助かうでをねぢあげ手ばやくゑりをほころび させてうちよりかのしなをとりいたしてさゑだがまへに でへ年にげぢしてじやま助になもをかけさせけるにじやま 助ははがみをなしくやしがりていひけるはせつしやばかりでな 此でく平めもでかいつみがごわりますでごわります そのつみと申すは。それなるびくにををり〳〵へやへよひ入て ●おぎをなしおいへのおきてをやぶりまするてこわります これをもおたゞしなされずはゑこひいきになりしよふ ごわりますといふにぞさゑだふたりのものにむかひその ゆゑをたづぬるにてゝ平はぜひなく小むろといひなつけの れけをくはしくものがたり小むろが孝しんていせつ道と までもいへばさまだは までもいへばさゑだはかんしんなしさてじやま助に むかひ今なんぢがきくとほりかれらはいひなづけのやうに なればふきといふものにあらずなんちがつみは死にあたる つみなれみゞもけふはしゆうとみわのしんさまわがつま 小五郎兵へどのもなすなればわかなさけにてあほう はらひにするぞかし又小ひろがうらかたのきみやう にてさつそく此しなのいでたるれいもろとしてこれを つかはすなりこれにて母をよういくせよとてふくさに つゝみたるかね廿両つかはし又でく年にむかひ なんぢがために小むろはいひながけのつまとは 一ひながらしゆじんへもことわりなくわがつやへ ひきいれしはおちとなればながのいとまをつかはす ひきいれしはおちごなればながのいとまをつかはす なり小むろとつれそふことはかつてにせよと りひめいはくのことはかつてにせよと りひめいはくのはからひにてゝ平小むろはかんるい をながしつゝ出たりつれだちいてゆけばさゑだほかの しもべにいひ付てじやま助をば村ざかいより あほうばらひとなしにけり これよりつぎのゑのわけかく さしいたせばさまだは小むろがうらかたのきみやうをかん これよりつぎのゑのわけしかくててゝ平はともに小むろが すみかにゆきて母にむかひしつじんさゑださまか廿両の かねをたまはりいとまをくだされしは小むろにつれはへ といはぬはかりのおんなさけ此大おんはいつのよにかは むくはんとくはしきことをものがたり此うへはこきやう ふしみのさとへ立えり三人ともにくらすべしとて なにかのしたくをとゝのふるため大いのしゆくへいて ゆきけるそのるすをうかがひてしやま助此所へ きたりやすはに小むろをたかてこてにいましめてそへ〴〵 舟下編前 まへのつゞき 此母をのけさまにおしたふし 一こしをぬいて母のむな もとにおしあて〽これ小むろ おれはわれがためにもくがわれて かくあほうはらひとなつたれば さいの目にきざんでもうらみを はらすべき所なれどこれまで たび〳〵いふたとほりぞつこん なんぢにおもひこんでゐるおれ なればおくといつておれが心に さへしたかつゞこゝをつれ のいておやと やしなふべし もし又いやとぬかせば もし又いやとぬかせば 此おいぼれをたつた今 いもさしにするがどふだ いやかむゝかとせめけるお 小むろはきびしく いましめられたれば とめる事もなり どのがかくつて せねば じやま すけは きを いらち とくしん しをら いつその ことにこの おいぼれを なんぎの ところへ □□□□□□□ 也 下の此 のつゞき のつゞき へもりが ぶちの いもりに きりの内に げんぢやくして ゆくを やらじと 引とゞむ でく平はこれをみて 〽としうねんふかき やつめかなはやく立され〳〵 ことのゝしりつゝきりはらひし やう〳〵此ばをおちゆきぬ これより頃のさるほどに ゑのわけてく年は 小むろおや子をともなひ てこきやうふしみの さとにいたりすみかを さとにいたりすみかを もとめておちつきけるが なつじんさゑだがなさけ しゆじんさゑだがなさけ にてたまはりたる廿両の かねは母よういくのために のけおきてふうふの身には一せんも 小むろは今までのぼくにすがたをそのまゝに ちかき村〳〵をありきてくわんじんしふうふ ともかせぎにしてます〳〵母にから〳〵をつくし なるむつましくくらしけり つかはずでく年はつちにんぎやうをつくり のゝ申 まへのつゞき とつてなげのけ小むろがいましめいなはを たちに立たるはいさましくぞみへ いきほひこんで切つくれば まへのつゞきかくとみるよりじやま助を とき母もろともにもしろにかこひ二わう りけるがむしやのじやま助おき上り わるいところへでく平あわれにも さんといこんがあるうぬから まづかたづけてこまさふこ でく平もひとこしを ぬきはなしちやう〳〵 はろしときりむすび しばしたがひに しばしたがひに いどみしがてく平は かねてけんじゆつ しゆれんのもの なればついに じやま助を けさがけに 切さぐれば じやま助は なにかは もつて たまるべき いつけに そりかへり うしろなる いもりが いもつが ふちといふ ふかきふちへ まつきかさまに おちいりて そのまゝいきは たへにけり 平は むかひ じやま助めを もんかけては 此ところに ながゐは いざ〳〵すごに しゆつたつ すべしと 刀をばわが せなかにおひ にむろが まをひき 一方みち〳〵て きりさめふり じやま助 あくねん うへの□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ しかし 〽まへのつゞき「さてかへでくねが たへまの介こいふ 〽おいらがきけのあいてにとものある これてゆかふとわかる所へ申 まへがみ ひとり すみにて くらしぬ 此ものは もとみのゝ 一にされぐみ のへんの ろうにんの 子なりしが 母を人にうたれ そのかたきを うたんため あなどつて こいつはよきを めにあふた ▼此たへまの介 母のかたみの 小そでをつねに かべにかけおにて からはなを たむけ母の 〽おとなりの たへまさま にでなかできました 一つあがりませ ねちふ ことはしらぬじ じやくねんの ひとりすみ しんせつ つけてせ いたしければたへまの 助はいとたのもしく おもひてしたしく おもひてしたし まじはりぬヱ しゆもく まちへ いりこむ 〽たへまさん 一十一丁 すな のあまり 小むちか さつくしきすかた さかくしきすかた をみてさなら 〽ざれことをらび のちにはさけの にいてにひつたて ゆかんといひて 大ぜいとりまち 大きになんきに およびけり 〽さてたへまの助はをり〳〵人だろ おほき所をありきてかたきを たづねけるが TELETEL 南 ●湯 十一 一 同 四十 十一 ●● ● ● なる神 □□□□□□ まへのつゞき此とき小むろがなんぎ の所へきかしりてをりさへけるに じやくねんとになとつてさま〳〵 あつかうをいひりふしんにうつて かゝりければたんまの心御むことを えず此ものどもを貰こさゆり になけちらしあるひはけたふし めくとばして小むろをすらびへ かへりけるひけにこうちしかき はたしきなり 山がらにてんせんがけしい うは玉のやみならはしゆじんと うは王のいとならいしやう いひつけにより五がしや かゞゐをみおひせらんじ にもするのおしため かりそうへ 上のびいりなの からのことを ひしき見 かゝみはとにえば てなかりけれはすい 〽御しゆじんに なりかかつて申 〽まへのつゞきにおもひむなく き一ふしぎにおもひむなく たちかへりて此よしを むがらすにつげけるい 山がらす 山がらすこれをきゝ せつぶ〳〵みれんなせかれ なげくまいぞ さてはほかに にほてるの ゆほてるの いへをのぞむ ものあつて とくす うばひ とり ならんこと なるかみ さへもんに 此ことを かたりけるに さゑもんいはく いかさま 当家を のぞむ ものあへて くたされませ 一四一 介とのと 三輪のしんが □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ そめうへそはひそかにかゞみのありるを せんぎして此ほうのてに入べしとみやこよりじやうしの きたるをまちゐたり○ほとな〳〵みやこよりかゞみあらための じやうしとしてか木の平内左衛門にほでるのやうたへいりきたり ければちどりの介をはしめみな〳〵いでむかひて 上座にとほしさま〴〵きやうおうあつてのち かゞみあづかりのやくめ梅ぼりみわのしん ほうぞうよりかゞみのはこをとり出して うや〳〵しく平内ざへもんがまへになほし ひもをとく〳〵うちをみるに かゞみはうせてなかり けれははゝはつじ ばかりにぎやうてんしたゞ さしうつむいてかくごのてい ちどりの助もこれをみて たゞとうわくのていなりしが 山からすてんぜんつつと立て みわのしんをとらへあふぎを もつてちやうちやくし〽おのれ 大せつのたからをあづかり ながらゆたんしばく人に うばひとられしかたゞしおのれが とりかくしたるか当家のだいじ くにのはめつ不忠ものめとにらみ つけサアいひわけありやサア〳〵〳〵と なくさしぞへぬいてはらにくつとつきたて 〽その申しわけはせづふくよりほかはなしと じやうしにむかつてかうべをさけ当家の つぎめになくてかなはぬ五がくのかゞみふんじつ せしはしゆじんちどりの助ぎはかつもつてぞんぜぬこと ことばづめ〽みわのしんいちごんのこたへも みなせつしやめがふちやうほうに候へははらきつて日のべのおねがひま にひきをおんき とゞけくださらは しやう〳〵せか もからおんと なみだながら ねがひ にて百日の 日のべをいたし つかはすべし いだすまではかとく □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ おんみはへいきよ かゞみをたづねいだし じゆびよくかとくをつぎ 給へとなさけのことば いひおきて わかれを かへりけり みわの しんが 一子 小五郎 兵衛 父の さいごを かなしみ けるに みわのみ いひけるは これより なんち われなり 大にか水に いつてなり 百日のあいた におんかゞみを たづね出して さしあぐ ちうぎにこつ たるみわのしん あと〳〵のこと までもこま〳〵と いひのこして ついにはかなく なりにけり きへつゞく なる神 前 編 終 冊 三 まへのつぐきかくて山からす てんぜんなるかみさへもん 両人はほねをおらずに ちうもんどほりにうまく ゆきしと心中に喜び 両人のはからひとして みわのしんがかざいを とりあげ小五郎兵衛 ふうふをばあほうばみ をばしもやかたへおしこめ をばしもやかたへおしく てぞおきにける ○小五分壱人ふうふは あほうばらひとなり 一かた田のへんに小いへを かりて女ほうさへたを すまはせおき百日と かぎりしせんぎなれは かきりしせんきなれば ちともゆうよがたしと ちともゆうよしがたしとて その身はきうにたひじたく その身はきうにたひじたくして 〽われつら〳〵おもふに山がらすてんぜん どのゝしんていとふものみこまぬ所あり そのほうはしばし此所にかくれすみよそ ながら御しゆじんちどりの介さまうきね のひめさまおふたかたのごあんひを きゝつくろひもしすこしにてもこゝろ もとなきことあらば男まさりの其ほう なればさつそくかけつけおんちからと なるべしわがちうぎのいつしんにてやがて かゞみをたづねいだし御しゆじんのかとくを さだめわれ〳〵ふうふもふたゝびはなさく 身となるべし心づよくきつさうをまち 豊国画 ちどりの介うきねのひめふうふ いづくをあてともさだめなければ まづみやこのかたへ心ざしぬ 小五郎兵衛女ほうにむかつていふ 〽われつら〳〵おもふ又しがらず足 をるべしとなにかこま〴〵いひのこしていでゆきぬ 山東京伝作 これよりすゑこうへん三さつにつゞき 出はん仕候前後あはせごらんてよちけ 同山東京山製 一十三味御薬あらひこ 水晶粉 いゝほどあれしやうなるし これをつかへはきめを こまかにし つやを出すこと 即切ありて つねの つねの あらひこ とは大に べつなり 〽かどでのいかひにまめで くるみのとりさかなかゞみだいの すいものはかゞみのいづるといふ心笑ひ 一万みてめでたゝしゆつたつなされませ あせもの 所 追 鉢被葛葉 同信田妻昔繪草紙全六冊 物草夜寒平 山東京傳作 歌川豊国画 々 板 出 三勝 半七 女歌舞妓時世粒全九冊 佐野と 卍棲龍香附全六冊 八つ橋 式亭三馬作 草稿出来 式亭三馬作 草稿出来 紙 草 繪 尾上伊太八 お初徳へい 客草履印山形全六冊 おふさ 三津扇二匁大和屋全六冊 徳べい 山東京山作 草稿出来 橋本徳瓶作 草稿出来 目 録 佐々木巌流 三馬門人 月本氏者之助 再彩高麗縞全三冊 徳亭三孝作 草稿出来 本石町十軒店東側 一 升江戸地本と義大大坂本問屋文英堂大坂屋秀八梓行 勇雲外気飾 後編 □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ 京傳作 豊国画 大坂屋秀八版 同一八〇 外気節 京伝作 後編 豊国画 もろともしもやかたにおしこめの身となり ゐたるが百日の日のべのあいだかゞみのありか しれるやうにと日ごろ ねんずるりうづくわんおん に大ぐわんをかけやかたの 磯 まへのつゞきさてもちどりの介は五かくのかゞみうせたる によつてかとくさだめゑんいんしさい女うき手のひめ くわんおんぎやう をしよしやし 内にぶつまをしつらひて 冊 上 編 後 にはずゑの いはのうへに座し むどんのぎやうを なしけるがすゞめの たゞひの小とりども たぐひの小とりと なれてかたや ひざにとまりて おどろかざるは 竹法のじゆくしたる ゆゑとしられたり ○さてあるよきやうを しよしやしてゐたり けるにしのびのくせもの ゆかのしたこと あらはれいで ちごりの助をたゞ ひとうちときりつけ たるにちどりの助身を かはしてひざにおつしきなにものにたのまれしと いはんとせしがむごんの行のやぶれんことをおそれてものいらず とらへてけらいにとはすべしとおもひし所になるかみさへもん ●かねておぼへし おんぎやうの じゆつにて くうちうに あらがれいで 矢をづかへて つるおとたかく びやうと はなす そのや あやまたず かめくせ のんどを ぐさと ゐぬき □□ □□□□□□□□ 町 一 なるかとみ身が さすがたは人の ADUDI 一四回 みけり まへのつゞき 此ときうきねのひめ もなきなたを かいこんではしり出 こしもとどもい てしよくを とらせと あたりを てらさせ みれども くせものゝ すがたは なる神は にの矢に ちどり の 助を ゐころさんとにの矢 はなせしにちどりの助もちたる くわんおんぎやうにてうけとめたるに その矢きやうもんのたうじんたん〴〵 ゑといふ文の所へはつしとたう きやうもんよりひかりをはつしたるかしか すがたはうせにけりかのしのびのくせものは うば玉のやみ九郎にてしゆじん山からす てんぜんがいひ付にてちどりの助をうち とらんとしのびいりしなりなるかみさへもん かれをゐころしたるはとらはれていんぼうを はくじやうせんことをおそれてなり つぎへつゞく まへのつゞき 此ときうきねのひめ もなきなたを もなきなたを がいこんではしりぬ こしもとともに てしよくを とらせと あたりを てらさせ みれども くせものゝ すがたは さらに なる神は にの矢に ちどり の 助せ ゐころさんとにの矢 はなせしにちどりの助もちたる はなせしにちどりの助もちたる くわんおんぎやうにてうけとめたるに その矢きやうもんのたうじんたんじ ゑといふ文の所へはつしとたう きやうもんよりひかりをはつしたるかしか すがたはうせにけりかのしのびのくせものは うば玉のやみ九郎にてしゆじん山からす てんぜんがいひ付にてちどりの助をうち とらんとしのびいりしなりなるかみさへもん かれをゐころしたるはとらはれていんぼうを はくじやうせんことをおそれてなり つぎへつゞく まへのつゞきしかくててんぜんがたくみやみ九郎がゑそんじ たるにて事をとげす又山がらすなるかみと たるにて事をとけす又山がらす みつだんし日のべの日かづきれ づきれたるを さいはび 源平助之助時代 御水勘助 東京府越店記 くわんれい はま名 入道人ないつうし よしまさ公の けんめいといつはりて ちどりの助せつふく にきはまりちどりの 助をのり物にかきのせ ほたいしよにてせつふく あるべしとふからすか あるべしと山からすか はからひにてぼだい所へ おくりゆくこゝに又大津 しばやまちの男たて うきよと平といふもの あり大力のほまれたかし 一兄梅ほりみわのしんか けらいすぢのもの なるが此事をきゝ とちうきまちぶせして けいごの武士をおつちらし ちどりの助をうばひとり せなにおひてにげきたりしが あとよりおつてのもの大せい おつかけきたりけれはせんかたな をりふしつくまのやしろの ●○さて うきねのひめは ちとりの介せつふくに きはまりしときいてあるにも あられずすでにじがいと みへたりけりへさて又梅ぼり 小五郎兵人たび立つま さゑだはあとれのこり かた田のへんにすみ けるがこれも ちごりの 一ねりものゝ花ぐるまあるを さいはひその内へちどりの助を かくしおつてのものをあさむきて 久したりそのあとへわるものとも きたつてくるまをとりまきちごりの をとらへてほうびのかねにありつかんと ひしめきけるかと平わるものとも ひしめきけりとめけるものとそ なけちらしちどりの助をせなかよ おひてゆくへもしれす おちゆきぬ せつふくに きはまりしと いふうはさをきいて 大におどろき そのじか さんため つき人つゞく ときいてあるにも しものを入けれども もとしりやうの なればつゆばかりの しるしもなく母の入用 小むろがものいりにしやじ さゑだよりもし頃たる廿両の かねもつかひなくします〳〵 まづしくなりにけり 〽でく平おもふにこのうへは 神ほとけのおんちからを ねがふより下かなしと いへしんをこらしていのりし そのくどくとにむろが かねてはゝおやにかう〳〵 にてありしその 日にあたり 〽うきねの ひめしがい せんとす ていなればかけ入ておしとゞめひとまづ おんとてかくしたまへと一かゝめてともなひ これ又いづくともなくおちゆきぬ それはさておきこゝに又でく平が女ほう 小むろがはゝやまひけよりてむなしくなり けるにぞにむろはかねてから〳〵なるもの なればなげきかなしむこと大りたならず めとねんごろにとふらひしがいまだ 百か日もたぎる うちに小むろも 又風のこゝち にて打ふ べ日ましに まへのつゞきしもやうたのおくにはのきり戸ぐちに たゝすみしがうきねのひめしがはせんとし給ふ おもきやまひ となりてくるしみぬ となりてくるしみ これつねの やまひんあらす じやま助がおんねん いもりにけんぢやくし よなくきたつて くるしめけるが あらめれを みてはじめてじやま助け 作りやうのしよいといふことを しりあやうきいのちをたすかり しとふうふのころとびおよた ならずびやうちうにぐわんかけ せしかみほとけへ おれいまいりのため でく平小むろ ふうふつれにて たち出 なはて道を とほりけるに とほりける 此村のわかき ものども たがへにて 人たがへにて ふかあみ かさの ろうにんを 大ぜいにて おつとり まき ぶて たゝけと のしり けり かのらうへ 人たがへの いひわけ しけれ } 〽さゑだ とめる さあ あみ うさを とつて かほを 一 以上之丞 いふぬ □□□□□□□ まへのつゞき われゆへあつてか とらればこといふ にぞひやくしやう ともなほうたがひ てんでにぼうちぎり とをもめてうつてうつて かゝりければかの ろうにんみをかいして これをさけくもに ひらめくいなづまの ごとくなみにとびかふ ごとくなみにとびかふ つばめのごとくに おどりあがりとび上り 右にさけひだりにひらきて 大ぜいがうつぼうちぎり木を つゝと身にうけざりしがなほ 羽のもの大せいできたり 四かく八めんよりうつてかゝり ければかめらうにんてばやく くわいちうより たりまきゑにしでの 大ぜいの しづかに はこを ふてころにおさめやう〳〵 としてたちさりけるありさま たゞものとはみへさりけり らく平小むろふうふ でく平にむろあうふ 此しゞう をみて ゐたるが 此みなれ でく平がこなりも くせものなりもしやわし すむくものたんにの す村こまめたまの 助も此ていをみて今日 ろうにんがしんたいしやうの んがしんたいしやうの はたしきといひかさをぬられ たづぬるかたきにはあらすや たつぬるかたきにはあらすや あとおづかけてたゞしみんそふしや とかなつきつゝあとをしたし おひゆきぬ 団扇売 〽なつこだち こずゑ〳〵に せみしぐれ風になふ 其身はあつし うちはかりもうちは いろ〳〵おのぞみ しだい合さも うつくしき まへのつゞきさて又梅ぼり小五郎兵へがつまさゑたはうきねのひめの ともをしてあふみをたちのき道にがら人目をはゞかりうちはうり に身をやつしにばこの内にひめをかくしてせなかにおすしもべ でくに今は山しろのくにふしみのさとにすむときゝそのすみかを たづねてとうぶんかくまひもらふべしとおもひふしこのさとへ おもむきぬ〽かくてさぬ〽かくてさぬ〽かくてさぬ〽かくてさま たづねあたりてゝ耳ふうふにたいめんし 五かくのかゞみうせさるによりて 梅ほりみものしん かぶき ゑすがた もんづくし ごひいき なさるゝ すゞ風 もぞつと 身にしむへ とわひくさ 見れば花あるめのかほつきと よりそへは合わたしやふくでござんすへ ふくじやくとしなだれかゝな合。これば〳〵と ゆふかほの身も世もあらぬふぜいなり下略 せつくふくせし ことをはしめとして うき手のひめを しゆどしてあふみをたちのきし までのはじめおはりをくはしくかたり これをきいてかつおどろき ひめをかくまひくれよとたのみければで立ふうふは つぎへつし〳〵 まへのつゞきしかつなげき大おんうけし御主人のその又御しゆじんさまなり おひめさまはりやくにはなりがたしわれ〳〵が命にかへても出かくまひ まうしましよかやうなるあばらやなれどもお心心おきなく おんしのびおはしませとたのもしくいひければさゑだは 喜びひめもろともにしばらく此やにこゞまりぬ ○さて又くものたへまの助はかのらうにんの あとをおひゆきしかつひに見うしなひ むなしくわがやへかへりけり ○かゝてでく年あるときさゑだにむかひ かのほりあみがさのありにんがしよぢ 女友 かたりければさゑだ これをきいていかく したるはこにてねむかひとしものゝ 五たいすくみしふしきのことを 冊 中 同 〽かねてうせたる 五がくのかゞみと いふはしんべん ふしぎのきどゝ ありてこれを けがすものは たちまち 五たいすくみて はたらかれず さつするを さくするところ さつするところ そのはこは五がくの かゞみにうたがひなし そのろうにんのすみかは いはゝ〽かのろうけんが さめ右衛門としかしありしはかれが 住所にうたがひなしさやうにおほしめし 候はゞかはちにたちこへたづね見るべし 四ことに又此ところは山がらす● しれすやといへばでく平 おとしおきたるてがみをひろひ よんで見たるにかはちのくにあを墓村 なる □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ せんが りやう ないに 候へば ひめを なかく 此所に おき きづ □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ ければ みな に うちへ うちわかりとなり ゆはかにたくびの よういをなし て□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ 堂平とかへ たひあき人の あめかりとなりて にばこのうちに ひちをかくし さゑたいやはり 小むろはたびありきの くわんしんびくにと せかけかはちのくにを 心さして立いでしが 山かしすがけらいことも頭へつゞく まへのつゞき さきだつてすどりの 助をうばひさりしへ うきよこ平といふ ものなりと ○一 となと あめうり 堂平とを まちがへ どう弁を どう弁を おつとりまき はまな道の げんめいなり ちどりの助を わたせ〳〵と ひしめき けるにぞ どうゑは そんな ことはしらぬ といへとも さられねば せんかたなくにもろより へうたん ふくの かたち または ほていの 大ふくろ たぬきの ふぐりの 八じやうじき いろ〳〵の かめのみなみ風●五 いのしごいてたすきに かけるもありあとに ひつかけひくもあり ごつこいご年のかけこゑ こゝんにまれなるあめのたて すさましかりける しだいにて山がらすか 一けらいともちに にてあめをつるきとふりまはし ついたるはいのごとく あし手をもがいて くるしむまにどう平は はやくあとくらませて おちゆきぬ ○それはさておき こゝに又かはちのくに こんがうせんのふもと 青墓村に朱ざやの さめゑもんといふらうに ありしらがあたまの たつしやづくり ひそうむすめは さくら戸とて へんびに まれなる きりもう 小五郎壱人は 五がくのかゞらを たつぬるため へめぐりて今は 此かはちにきたり さめゑもんか しよちなす たからのはこと いふはまさしく 五かくのかゞみなりと さつせしゆゑ さめゑもんか となりに ●さめゑもんがたからのはこの じつふをたゞさんみ思ひゐたり かくてある日さめゑもんが かす此さくし戸 それはかたしけ ないと経太は こなりへゆき ちやをもらひて のみけるに桜戸は よきをりと 館太にむかひ 〽このやうに 名を 絵を とかへて きやう と わざを とせいとなし 村のもの ひやうくや きやう太 にけり しかるに さめゑもんが娘 さくら戸がそふりきやう太に 心ありげなやうすなれはこれを さいはひにむすめにちかより 次へつゞく まへのつゞき さいはいなは おまへの ひとりみ わたしが やうな ふつゞ かな もの でも 見すて なさんす 心がなくは とゝさんに うちあけ ねがふて こちのむこに といひさして ふりのたもとに かほかくす きやう打は恋に ことよせてかの 一しなのせんぎ せばやと思ふ にて〽それは 陶朱書有世間□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ ねがふても そふしたい 心なれと 瀾 花の夢 青源仙門 大経師 一世 □□ 宮崎 二十一 十一日 □□□□□□□□ □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ おはけれけねは 此度は □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ やうとつけるといわと □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ ちよつと見せてはくれまいか〽それは おやすいことながら日ごろとゝさんが だいじにかけてわたしにさへみせぬ あのはこことわりなしには 〽みせにくいといふのか まへのつゞきそもじのしんていまことの所を見ぬかねばめつたに おうとはいひがたし今のことばがしんじつならば御しんにさめめめらん どのがしよぢめさるたからのはことふくちをひそかにいだし 〽さい十アいつそ打あけ ことはつて〽アヽいや〳〵 うちあけいふては みせぬはひつぢやう そんならそもじは しんじつ日しをおもふて くれる心はないか どふじや〳〵といひつめられ 此へんとうにゆきくれしが はこの目をちよるとうせ ばかりならなるほど いたりだしみせましやうと うけがつておくのひとまへ はしりゆきはんびつの ふたをひらいてとりいだ わづか尺にのはこなれ かうした所へとくさんが もどつてならどうし とひざもわな〳〵 むねだく〳〵 つまづき うかぶしに まろべは もつたるはこ にはへぐわろたり ひもきれてうちよりいづるは かゞみにあらでげにもあやしき かゞみにあらでげにもあやしき けもゝかしらのぞいておどろく小五郎兵衛 たちよるはこのなまぐさきにほひもことは なま〳〵しきはいけまだらのいぬのくび両の まなこはかゞちのごとくどくきをはかんず いきづかひぞつと身のけもたちのけば さいうのみゝはびた〴〵 さくらどはみをちゞめ こみなしやと にげまはれば つゞいて まはる 〇●イヤかくさすにありやうに いはぬさきに此ほうから みずることありおどろにて さめへもん はだへは そのまゝ 人ながら そうみはいぬの まだらいろ 〽ヤアとあろろ 小五郎兵衛 むすめも おやの ふしぎな すがた まもり ゑもん 大いき けうの ありさま 小五郎兵衛は むりあふほうてうおつとつて ありあふほうてうおつとつて ありあふほうてうおつとつて 打つくればひざりのみゝのね ずつかりとたちまちおう〳〵うなりだし くりゑんをはいたるけふりとともに とくうにのぼつてうせにけり 〽さてきぜつしてたふれたる さくら戸を小五郎兵へかいほうし どみのはこのまちがひも そのうたかひははけれども はれぬは今の犬のくび あきれはてゝゐたる をりしも村のもの さめへもんをかごにのせて いきせききたり〽こゝの おやぢとのがとちうでおゝきな けがをされかたいきになつて ゐられたゆへにしちがちやつと ゐられたぜへわしらがちやつと つれてきましたはやくりやうぢ してしんぜさつしやれといひすてゝ こそ有かへるさくら戸はたちいでゝ こそ有かへるさくら戸はたちいでゝ かばからだかへてひきいだすさめゑもんが みゝのねにぐつすりたつたるでばほうちやう これはたがわざおいとしやちどめよくすりも うろきゆるこゝろづかひのそのうちにも 犬のふしぎとおやのけがおもひあはせて 小五郎兵へまゆをひぞむるばかりなり〽さめゑもんは くるしげにいきをつき両がんをくわつとみひらに 〽ハ二ノおもはざるちんじちうようこりやむすめ十アとなりの きやうなとのるすのうち何にてもあやしいことはなかりしか母国 □□□□□□□ ついて小五郎 兵へに とちうで きゝつるに きでんは あふとの にほて くんけやう どのかしん 梅ぼりの とんと いふ人 なるよし はづか 此たいは めんぼく いひければ 小五郎右衛門 いかには せつししは のかし 五日〳〵の せんぎの ために 次へつゞく まへのつゞき まへのつゞきかくみをやつすそれがし でんしよぢのはこを 五かくのかゝみならんとうたらひ さくら戸どのにむりいふと かやう〳〵の今のしき 其うたがひははれたれど はれぬはいぬのかうへの あやしみ いかなる ゆゑと たづぬれば さめゑもん 〽そのふしんは かつともなる もつともなり かゝなるうへは わがすじやう らはしくかたり きかすべし もとそれがしが ほんみやうは じやくまく 八郎といふもの せんねん にほてる ぐんりやうさま 御ざいせの時 もつて御用人と いぶき山の悪狐を たいぢさよとのおほせ そも〳〵其あくこと いふはそのかみ とばのいんの 玉ものまへと けしたる めん びの きつねのふんじんにていぶき山に かくれすみ人みんをなやますとして うづしれずさばかりじんづうをえふ きつねなれば弓じゆつばかりにては なか〳〵たいぢしがたしとおもひ きつねは友をおするゝものゆゑ 大おふものゝためしもあり 人民をとりくらひおほくの 人をそとなふあらく諸人の ためにわれ一人たとへいきながら ちくしやうだうにおちいるとも いらはずと思ひ太神のじゆつを いとはずと思ひ犬神のじゆつを まなびはこにこめたるいぬの くびをいふき山にたづさへのほり あくこをたいぢなすべしと さへもんといふらうにんわれよりさきに かの山にのぼりたゞひと矢をもつて 弓じゆつとそれがしはなはだかんしんし なる神さへもんをそれがしがかはりにめしかゝへとなし うらむこともなしわづかなきづもちくしやうははくにたましいやどるゆん そのよういをなしたる所になるかみ かのあくこをいとめたりさほどのあくこを ひと矢にてたいじせしはまことにきたいの とてもわが弓じゆつのおよばぬ所とはぢいり さいはひ山がらすてんぜんとのすいきよあるゆへ それがしはいとまをねがひ此ところへひきこみしがいつたん じゆしたるいぬ神はいつしやう身をはなすことならず今まで かのはこをしよぢせしなりそれを五がくのかゞみのはこと みたがひうけてみだされしはわがめいすうのつきたるところされを みゝのうこくが人とのちかひ だいじのきうしよをつんざけは わがひにくにわけ入たる いぬ神のたましいはや 死してけいろを あらはす わが此ざま わがめい すりも これぎり也 わがいのちは らねどほかに 〽たよりのないむすめ たよりのないむす あすからろとうに たとうかとそれが ふびんにござるはいの 此ごろむすめが そぶりをうるに きてんに心の あるやうす □□□□□□□ むすめは 養子にて 養子にて 〽ちくしやうの しやうをうけた } 次へつゞく まへのつゞき まへの しがしつの子じや わしがじつの子じや ござらぬほどにみすて やつて下さるなと いふものんとに せぐりなき むすめは ぢま すがりつき もつたいない それほとに ふびんをかけて ふひんをかけ くださんす ごかうおんを おくらぬのみる わたしがはこを とりださずは かういふことも あるまいにわたしを これでおころし 不孝をゆるして たまはれと 小五郎壱人もはをくいしめ 〽今のはなしをうけたまはれば いぬ神をしゆせられしも もとはといへば身をすてゝも もとはといへばかりをすて あらこをたいぢ人民の かれひをすくはんと こはれじなればつゆ ばかりもあくいにあらず おもひちがへしのみならす わつとばかりにふしまろば わかそこつにてかゞみのはこと ほう丁にてきつを付しは手にかけて ころせしどうぜんそのうらみはすこしもなく酒 すしき心 かんじいる さくら戸 □□□□□□□□ 身のうへは かならず きづゝひ しめさるに 〽はみくわふん かたしけ なしと さめへもん くしき なかにも よろとぶ をりしも しんの下から くろしやうぞくの ぬつとてた やうぞくの やうぞくの しのひの二人は 出しすがくらい にて小五郎と人をたゞ ひとうちとみきひたりゟ きりづけたり財人つゞくし 〽はたらかせざるをりしもつるおとへうとひゞきつゝ二すぢの矢 とびきだり二人のしのびがくずすぢをゐぬきたり じやくまへ八郎手おひなれどもかうきのろうじん 二すぢの矢をぬきとつて大くとなかめ〽は申て 二すぢの矢をぬきとつてとつくとなかめ〽はアて こゝろえぬ此二すぢの矢からにすいは ひやうはといふもんじのしるしあるは むかしれいしやうぢよよりよりみつ まへのつぐき小五郎をひねりさいうの手ににたりをとらへて 五〇 変 あそんへむちうにきづけ給ひし霊箭 にてのちにすゞかのやしろへほうのう ありしを山だちの長ぼんほらやしや丸と いふものうはひとつてしよぢなせしときく イ 此矢のぬしは下らやしや丸がざんとうに 漏 うたがひなしとむかふを きつとみたるところに 下 その矢のぬしはこれに ありとよばゝつて ちどりの助うきよ さへもんが しわざ これに これに かれが すしやうを きらんため わざと此 一すぢの 二すぢの 卅 ともに こむそうの すかたにてしげどう のゆみを小わきに はさんで入きたれば 小五郎兵へは大におとろき はるかさがつてへいふくす 手おひも小しんはれざる 所にちとりの助上座に とほりさきたつてしもやかたにて むごんのぎやうのをりからくうちうゟ ゐだしとるふたすぢの此矢玉 矢をゐかけて 此ところへ さたりしなり といへば じやくまく けら 図 庄屋 〽さては 此春の さへもん にて候かしからはかれはすゞかやまの ぞくしゆほしやしや丸が一子おろち 丸といふものにうたがすなしいふき山の あくこをたいちなしたるを順へつくし なかみ まへのつゞきかれがゆみやのすぐれしゆゑと 矢にてあくこを ゐとめたるにて おもひしにさにはあらず此二すぢの おもひしにさにはあらず此二すぢの 此矢にれいありて そのきとくにうたがひなし トいひければちとりの介 〽それきいてかれがずしやう のこらずしれたり 五がくのかゞみを うばひしもかれが しわざにうたがひなしと いひて又小五郎兵兵へにむかひ なんぢがけらいすぢの ものなりとてこれなる うきよと平と いふものつゞあやうき 一命をさすけて これまてともをし きたりしとてくはしきことを ものかたれば小五郎兵へ と平にむかひわれなんぢを 見しらずいかなるものそと たがぬればと平は手をつき □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ かしちをさげおんみりは なきはづなりせつしやは 御けらいてゝ平があにゝて後と いへば小五郎兵衛へははじめてしり そのちうきをすかんじけり〽さてじやくまく八しは みきうつるにしたがひ五ぞうをもちはせいけつのぼつて となやましくるひくるひくるしむくる〳〵めぐるはひにくの けがれのちはつとはいたるまつくろくろち かべにあやなすそのかたち犬をゑがきし ごとくなるあらあつや たへがたや たしかな しやうねも もふたまらぬ みなさま さらば むすめ さらばと すんとたち ゑんさきの ちやうづばちに かほさしいれのめはたちまち 手おひに水あはれはかなや そのまゝにごつさり たふれていきたへたり おやのさいごの おやのさいごの 見ぐるしき しがいに すがる さくら わつ ば なる神 なみだはてしは なきをりから あめうりどうめす 女ぼうにひろ さゑだもろとも うきねのひめを しゆごなして 此所へたづね きたりしが ひめはちどりの 助と見るゟこと見るゟ いふなつかしやと 立よつてたがひの ふじを喜びぬ さくしや曰し かくてそうほう たかひたこれまでつもる ものがたりなか〳〵にでに ものかたりあるへにて つくされすまへにしるせし 文めんにて御手いりやうくだ さるへし〽かくてさくら申は ちゝのなきからをちかき寺に ほふりはかをたてゝあとねん ころにとむらひぬこれよりこの あをはか村をあらためて犬墓村 といふとわやいはれはかくとしられ たりこれより此道ゑおわけ たりこれより此のゑのわけ ○くわんちいなる神さへもんは山がらす てんぜんにいちみとみせむけてことじやう のうへは山からひをうしなひわれ一人 にほてゟのいへをおうにはやうせんたゝみ なりしか二すぢの矢にてわがすじやう のしれたることをきゝにほてるのやかたを しゆつほんしかはちのくにこんがらせんに のほりてかねてうばひおきたる五かくの かゞみをさきつぼへふうじこめて一かく 仙人のじゆつをおこなひはくうん六郎 こくうん九郎といふものをそばづかひ となしにほてるの一ぞくをほろぼさん とたんせいをこらして 金ものすさ まじき ありさまなり 〽ちどりの助は此事を ちどりの日は此事 きゝ小五郎そへうき世 と平でく平らをつれて こんがうせんにむかはんと吹へつゞく まへのつゞきそのよういをなしけるがくものたへまゐ介も 此にんじゆにくはゝりていちどうにこんがうせんにそ むかひける〽さてたへまの助はうねを打ならし しゆぎやうじやとみせかけてなる神にちかより けるがなる神はたへまの介がびれいなる すかたに心まよひて ゆだんのていを □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ 六郎はくうんける くものたへ まの介が 団五郎兵衛 かたかはしに とりつきて たきつほにこじのぼり しめなにを くわらんおん ぎやうを たきつぼへ打こみ けるにせいてん けるにせいてん けるにせいてん にはかにかきくもりひらめく いなづまはたゝがみ大あめさつと ふりきたり山もくづるゝごとくにて くわんおんぎやう金龍とけしてそらに くわんおんぎやう金龍とけしてそら候 ひらめきなる神がおこなふ〽まへのつゞき まへのつゞき かくせん人のしざつ 人たちまちやぶん の球 勘乃 なる神 同さきへ さしつけ けれは みのゝ 母といふ 見ねん いが母を なんぢ にかたれ たる時 ちやくし ゐたる この 小袖に ちうほのつきとは おほへあらんと よばゝれば〽小五郎兵衛 めよせて〽サアもはや いかれぬところだ じんじやうに本名 をなのれ〳〵 よでゝ かみさへもん はがみをなし にらくち をしや ごんねんや 今は何をか つゝむべき われはこれ せんねん やほてる びたるすゞかふの そくしや ▼おろち丸と 丸が一子 いふものなりわれかりに いふものなりわれかりに なる神さへもんとなのりにほてるいつけを打ほろぼさんと もひしがことをとげとしてあらはれたるくちをしさよ かへりうちだくわんねんせよとにたなをぬいてきりかくれはし 小五郎兵へたへまの介ものぞむ所ときりわひしか 七乙 まへのつゞきなる神さへもんしにものぐるひあしゆら王のあれたることき いきほひにておもこの三方へゆかんとするを小分てるの勇木くはばら太郎 いきほひにてふもと五方へゆかんとする 大竹をつゑにつきたかあしだをふみならしてなる神を おしもどしさゆうにとりつくはくうん六郎 こゝかん九郎を はりころし けころして ふんぢがつて ありさまなり たつたるは いさまし かりける 〽かくて 小五郎 壱人 たへ の介 も 九 □□□□□□□ なり神 を打 どみを の介に つれば ちどり の助 大に 喜ぶ をりし ひと さつたる 助がおんりやう ふたゝび又ぬゑとけし でく平を目がけてとび かゝりければうき世と卒 おしへだてゝとつておさへ 九寸五分にてつきとめたり 〽なる神が手したのものどもは でゝ平がはたらきにのこらず ほろびうせにけり○かくて ほろひうせにけり○かくて ちとりの介をはじめとして いちどうにほんごくあふみへ いちどうにほんごくあふみ かへりけるが山がらす てんぜんはわがつみののがれ がたきことをしつてみづら はらきつて死しけるにぞちどりの助くめの平内さへもんをもろて 五かくのかゞみをよし政公の御らんに入ければしゆびしくかとくを おふせつけられうきねのひめの喜びおほかたならず〽小五郎はけくは かぞうをさまはりてしつけんしよくとなりさゑだはほんさいさくら戸をば てかけとなしてなかむつましくつれそふ〽うきよと年でく平のきやうだい ぶしにとりたてられてかうろくをたまはり〽くものたへまの介は さへに大に られ 孝子の びめいを のこし けると しふに 悪人は ほろび 善人は 同同文元孝貞吉 のこどく 天のあはれ共を うふりて うふりて ひとたび おころへたるも ついには世にいで さいはひをうるされば 世人あくをとらし君に すゝむいのつぐさしを むるじくわんしん びくにのうたに 梅はにほひよ さくらはいろよ 人は爰より たゞ心といふ 豊国画 うたあり 全 大舟六六六 〽梅はにほひよといふは梅ぼり小五郎 たへが忠孝をほめ〽さくらはいろよと いふは桜戸がうつくしきすがたをほめ〽人は みめゟたぐ心といふはしもへでく平が 忠ぎの心ざしをほめて一ふしのみたとなして かたひつたへしとなん 千秋万歳万々歳 めてたし〳〵 京伝店商物口上 きれたばこ入油をたばと入 城丹波 当年は別てしんかた めづらしき風流の雅昌 尾 一そなくおませ仕候 とくしよわん 読書丸 読書九 一同三十一匁五分 ○聞きこんをつよくし 勘定をよくす心腎を おぎなひ老若男女常に用ひて 六つ 近年長寿の長寿寺なり近年 おひ〳〵とも国迄もひろまり候間 別してやくしゆをゑらみ調合仕候 あふぎしきしたんざく } 京伝自画さん きまぜゑるいしな〳〵 山東京伝作 筆耕圖橋本徳瓶 │ 山東京山 玉名銅印 古ていねていつけぼり てん或のるい御めそよひるゝ 野丁 平八 大ごくく口四丁 きおう丸一 十二文 にんじんじんくみにつゐ しやちうのあい 大ごく上正じん いやくしゆを しらひ かでんの加味 ありて常の きおうん □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ 大にぐつなり 御もちひ 御ころみ てうに いりなし まゐ 執じますに いふべき也 ゆへにあきへ も常長るし 文 鳴神左エ門 勇雲外記節全六冊 山東京傳作 歌川豊国画 希代行法 式亭二一馬作 大童子 熊太郎 将武者修行鋭勇伝全五冊 歌川国丸画 年 於夏 出世娘振袖日記全六冊 年清十郎 一壬無間之鐘傾城道成寺全三冊 山東京山作 歌川国貞画 橋本德瓶作 歌川国丸画 申 春虫画世話之移気全三冊 長亭九蘭作 歌川国九画 樂 追々再板仕候 後万宝指南車両面年代記 一義太夫新六くだりけいこ本 板 同 目右不残出板売出シ 餅 申候御許判員敷 目右不残出板売出し江戸地本並義太夫秋本問屋 本石町十軒店文並大堂大坂屋秀八杉 御状御覧可被下候 弐拾壱冊之内