忍草賣對花篭
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- 歌川國貞畫
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- 2026-08-17T19:23:18.081Z
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- 2026-08-17T19:23:18.081Z
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- 場所: 江戸
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- CC0
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- 歌川國貞畫
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- 日本語
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- field_publisher
- 岩戸屋喜三郎
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- 10010000014503
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- シノブウリツイノハナカゴ
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- 東北大学
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- 2026-08-28T18:53:25.651810+00:00
種彦作
国貞画
しのぶうりし
岩戸戸
忍草売対花篭
前編
全五冊
柳亭
種彦作
歌唄
國貞画
梓堂林栄
□□□□□□□□
抗琴継琵琶は。方丈記の時代模様折琴宗玄は。袖鑑の当世向
其名も一寸仮枕。石の枕の信夫鯖。めせやめせ〳〵し面影のふたつに
うつる鏡ヶ池。浮世のほかに角田川。流れはもとの。水茶屋か。看板に
かけし。般若面も。名にひゞきたる鐘ヶ渕。川原にたちて船まてば。塚の柳に。
堤のさくら。たれも錦と都鳥。月にも雪にも。紅口にも。たよりはよしや。
五人の乗合。まづ口綿から渡場を。五渡といたへるは。画人の別号八瀬ヤ小原や
芹生の里と。うたふ小歌の。歌川が繪に操り。今年も筆を狂せつ。信夫と
いふも。草冊子がはしやんせんかいな。かはんせんかいな。
巳初春
柳亭種彦
鐘
建立
の
尼
宗玄
このようにして
鐘建立
願主六
願主宗玄尼
…………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………
○渡し
船次へ
つゞきゑ
絵
般若面
水茶屋
娘
小糸
しのぶ
信夫すしうり
鮨賣
浮世猪之助
冨士名家
下部
洞助
角田川
の
渡し
守
都の
鳥平
例の發端
○佐上入道宗鑑
むかしく建武の中の
ことかたよかまくらの
くわんれいざがみ
入道そうかん
むほんを
くわだて
あらかゞけに
そむき
ければ
すなはち
おりこと
左しゆゑ
なぐん
左しゆきくに
たゞよし公のおほせを
うけかまくらにはせくだり
むほんのやつばらこと〴〵くうち
ほろぼし入道そうかんにつめばらきらせ
そうかんのむすめあをやぎひめといふを
とりことしてかいぢんなしければたゞよし公
ごきげんことにうるはしくゆきくににかぞうを
たまはりさてあをやざはむほんにんのちすぢなれど
女子のことにてあればいのちをたすけあまになすべし
たてそのころくみやこき左さがに鉄里弾尼といふたふときあまきみ
おはしければぜんにのでしになすべしとあをやぎひめを
たまはりけり
折琴
左エ門
雪国
あをやぎ
ひめ
わかしゆに
みとるゝ
ところ
よい
き
りやう
けふはよいてんきで
ござります
わかしゆさくらのゑだに
たんざくをつくる
欽空ぜんにはあをやぎひめをあんしつに
むかひとりよきにいたはりたまひければひめ
きみはぜんにのなさけをふかくよろこびおしからぬ
いのちをながらんそのとしもくれやよひなかばに
なりにけりかくてまる日あをやぎひめ
ぜんににむかひてのたまひけるは
〽おかせるつみとはいひながら父を
あへなく人にうたれいつまでか
かくてあるべきはやくていはつ
なさしめ給へとおほせける
にぞてつぐうぜんにうち
うなづき〽つぼみの
花のたもとをたち
すこのころもに
すこのころもに
咒
そめなすもはか
そめなすもはか
なきこととおもふから
ひと日〳〵とうちすぎぬ
さいわいけふはうらゝかにて
花もさかりときゝつれば
こぎ世のなかのおもひでに
ゆふぐれまでは女どもと心の
まゝにあそび給へ日くれて
のちはのぞこのごとくていはつ
なさすべしとそのようい
を
をぞなしにけるひめは
せんにのことばにしたがひ
あんしかを
銭空禪尼
あをやぎひめ
青柳姫
ていはつ
して
宗玄
尼と
あら
たむ
たち
大井川
とげつきやうを
うちすぎ
あらし山にさき
みちし花をながめて
おはせしおりから十七ばかりとおぼしき
わかしゆたんざくをとりいだしさくらの
ゑだにむすびつくるをなに心なくうちながめ
けるがかほかたちのうつくしさは此山の花も
はづるばかりなりければこそやぎひめはふつと
れんぼの心おこり手にものあふぎのおつるも
しらずしばしは見されてたゝずめどなにと
いひよるたよりもなくそのひまにかのわかしゆは
いづこともなくどちかへりければせめてもの
かたみぞとかのたんざくをそでに
かくしあんしつにそ
かへりける
はなかこ
宗玄
あんしる尼
庵室
を
しのび
いづ
まへよりつゞき「事のほどもにやはしはやく松風を
たゝつかたにむかへとりしらべの助とめやわせ
ふじなの家につたはるさゑだのふゑを
をりことの家におくり又をりことの家に
つたはるいはどをしのたんとうを
ふじなの家におくりりようけ
たからをとりかはしいまゝでの
いこんをすてちうきんを
もつはらにはげむべしと
の
二
のたまひければ両人はつと
かしらをさげ〽おほせのおもむき
かしこまりたてまつるとひとしく
おうけをなしたりけり
巻
かくてある夜くらま山のふもと
きよたき川のほとりにあまた
のぶせりあつまりたる所へあみがさ
きたる氏士きたり〽われはいかづち
ぐんりようくもたがゝけらひやみ蔵
といふものなり主人くもたかふじな
はんぐわんのいもと松風をみぬこひに
あこがれ給ひしがかやう〳〵のわけ
ありてしらべの助がつまとさだまる
されどとりかはすべさたから
なければ此こんれいはとゞなふまじと
ふじなの宝さゑだのふゑはまんまと
ぬすみとつたれどもをりことの宝
岩どをしのたんとうは此くらまの
宝ざうにあればたやすくしのび次一
はならご
あをやざひめはかのわかしゆに
れんぼなしてよりあまになるべき
心はうせはてけれどもみづから
のぞみしことといひすでにこよひと
さだまればいかにともせんかたなら
かみどりのかみをそりおとし父宗かね
の宗の字をとりほうめうをそう
げん尼とあらためしがあゝいかなり
いんぐわにるかのわかしゆのすがた
目のまへにまぼろしのごとくみえて
ねてもさめてもわすれがたく
きやうをよみねんぶつをとなふるも
物むづかしくびようきといつはり
ひとまのうちにひきこもりけるが
なをもおもひにたへかねてやある夜
いほりをしのびいで
ゆくへもしらすなりに
けり
灰の巻よみはじめあしかゞたよし
こうのきんしんにをりみ左衛門ゆきくに
富士名はんぐわんもりとよといふもの
ありけり此両人はしよりようのいこんに
よりせんぞよりしてそのなりよからず
たゞよし公これをうれいたまひある日
両人をおんそばちかくまねき〽をりこと
左衛門がせがれしらべの助雪はる今年十七
才ときけり又はんぐわんがいもとまつ風は
十六才になるよしなれば二の巻へつゞく
〽かならず
ぬかるな
作者口上
〽かみにあるぶんしやうはありふれし
一かみにあるふんしやうはありふい
ことなればゑにあらはさず
つゞき〽いやがたししかるにこよひをりこと左衛門
かのたんとうをうけとつてたちかへるよし
たしかにきけりもつとも家の宝をくらま山へ
おさめおきしはわたくしのはからひゆへ
あしかゞけのきこへをはゞかりしのひて
夜中にきたりしなればとも人は
大ぜいならずなんじらこゝに
まちうけてかやう〳〵にはからひ
くれよとかねとりいだしあたへ
ければあとさきしらぬのぶせりども
こま雲のかげにかくれてはづを
さだめまちゐたり
かくともしらずをりこと
左衛門とも人せう〳〵めし
つれて夜ふけぬうち
にとみちをいそぎ此所へ
さしかゝればまちもふけたる
のぶせりどもばら〳〵と
惣ことりまきちようちんはつたと
うちおとすすはろうぜきとけらいども
うわうざわうにたちさわげどほしさへみへぬ
しんのやみあじのふみどもさだまらずのぶせり
どもとひつくんできよたき川におつるもあり
又はどしうちなすもありさらにあやめも
しれざりけり左衛門かたなぬきかざしくもすきに
すがしみてちかよるやつばらきりつくしひといき
ほつとつくおりしもじぶんはよしとやみ蔵が
ねらひよつてうつてかゝるおもひがけなきをり取て
左衛門かたさきふかくきりさけられうんとたをるゝ
ふところへ手をさしいれてたがらのたんとう
やみ蔵がひきいだすその手にすがつて
おきあがりはらひぎりに
きりつくればこしの
つがひを
うち
はな
され
ぎやつともいはず
たんとうをもつ
たるまゝにて
やみ蔵はもんどり
うつてぞしてける
かたなにすがつて
左衛門はよろめき〳〵
たちあがれど
きうしよのいたでに
たまりゑず
むねんといふが
このよのなごり
〽だましうちとは
ひきやうみれん
何やつなるか
名のれ
がれ木
だをしに
がつぱと
さをれ
これも
はつ
なく
いき
たへ
たへ
けり
此とき左衛門の
とも人をはじめ
のぶせりどもも
あるひはうたれ
あるひはにげちり
あたりひつそと
しづまりて
こすえを
として
あやう
うしな
ごま
どうの
とびら
しづ
風の
をと
。
たころ〳〵
やぶれたるをきなし
手にたいまつを▼
図書かれど
わらつてたつたるはものすごくこそ見へにけれ
うしろにやうすをうかがふしもべする〳〵と
ばしりより手どりにせんとむさぶりつく
あまもしれもの身をひらめかしすがた
見せじとたいまつをかたへになげすて
ゆかんとすむかふに又もりつぱの
さむらひものをもいはずたち
ふさがるあまはいよ〳〵きを
いらだちかのさむらひの
ゑりがみをむづとつかんで
ひきよするしもべは
つゞきかのたんとうをうばひとりにつこと
わきざしぬきかけて
ふみだすあしに
ふきすましに
からまるもすそ
あまはしりゐに
はつたとこける
さぐり
よつたるくだん
さむらひ
さむらひ
ふりそでとつて
ひくちからに
ひかれて又もおき
あがるやみはあやなし
かくともしらずしもべが
つきだすぎつさきに
あまのかたさき
あやうくかすり
はんもと口上
かんもと口上
〇家傳もい法せんきの薬
一包代七十二文ほんの
やくしゆ代ばかりにて
うりひろめ申候いかなる
むづかしきせんきにても
やかに
なをる
□□□□□□
こゝん
ふし
ふりそですつぱと
きりさけばうち
よりおつるまき
ものをのちの
しやうことさぐり
かのさむ
とる
らひも
ちぎれし
ふりそで
手はやに
かくすその
ひまにあま
●ゆくゑは
しれざり
けり
○さてこゝに
いふごとくをりこと
ふじなのりやうけ
ともとりかはすべき
たからふんじつなし
あまつさへたゑは
ひめいの死をとげければ
松風ひめのこんれいも
のび〳〵になりけるがしらべの介は
人しれず父をうたれそのむねん
やるかたなくしんきをろうしてつひにやまひを
ひきいだしさま〴〵ようじやうなしけれども
そのしるしさらになくこれもびやう死なしけるとぞ
〽子どもしか
しゆ
その外
いつさい
くすり
○かんりやう
ゑん
はんもと
かた
とり
つぎ
仕る
○浮世一休之冊子
柳亭種彦作
柳川重信画
大本四冊出板
此一だんはじやうるりの
口てうにならひてつゞれり
にはつばめおきつけてにござぬ水
さくらさく
およひは雁の
でかはりやあと
けてにごさぬ水
のみいけどふりにはのうえ
ごみものふりておくゆへ
かしげなしをりもん
田
田
たけがきたかくかまへ
たけがきたかくかまへ
しはふじなはん
ぐわんの下やしき
いもとむすめの
まつ風がこのほど
こゝちすぐれずと
こゝへきまくの
こゝへときに
でようじやうこし
なはれゑんさきちかく
もとはしたにいざ
ゆへれゑんさい
なはれゑんさきちかく
たちいでたまひ〽いま
さらいふにはおよばねどもをうことに
よめいりしてゆくにさだまる此まつ
風ふりよのことにて左しさまは人でにかゝつて
あへなきごさいごしらべの如くにはるさまも
ごびようしとのしらせのおふみ見たその時の
わらはがかなしさじがいとかくごはきいめしが
たつたひとりのあにうへにおなげきかくるが
もつたいなさこれ此やうにくろかみはね
よりふつつときりながらおしからぬうき
いのちながらへてゐるこそうちすいりやうしてと
ばかりにてあとはなみだにあやも
なき〽おどうりさまやとこしもと
はしたよそのしぐれにそで
ぬれてぬひのもみぢもいろ
づけりおきにいりのこしもと
がしらこてふといふてりはつ
もの〽又おむづかりあそばすか
ヱヽもふほんに
わつけもない
しんざんものゝ
わたくしが
さしで
がましい
ことなれど
およめいり
あそばし
て
一ト夜なり
とも
はだとはだ
あはせた
うへでの
うへでの
ことなればごけ
たてとふす
おなごの
みち
次へつぐ
はなかご
まへのつゞきあなたはそれとは
ことかはりついいひなづけなされた
ばかりたがひにおかほもみず
しらずたとへばおはてあそばした
しらべさまがいきかへりこゝら
あたりにござつてもしれぬ
男に心中たてあつたらはなを
谷かげにさかせてちらすあだ
◑ごけごさまごびようき
ごほようのためとあつて
きん〳〵かまくらへおんけがう
みち〳〵のおなぐさみに
おどうくふつてこしふつて
ずいぶんおきにいるやうに
いたらませいといひつくる
〽さいわいのよいおなぐさみ
これへまいつてひとりづゝくに
あらしふかぬそのうちきを
ところを申あぎやはやう〳〵と
かえて又よい男をおみたて
こてふがさしづ〽ねいとこたへて
まにかざぐすりふりだて
ことが上かねゆへぶしぼうこうと
かげんをしてもまだかんざう
あまくちものこしに一ツほん
やげんつばみをこにくだく
しるらぞと
まじめになつて
かたりけるそのほかたんば
おくやまがさるまなこは
四こくのものかほのこわい
四こくのものかほのこわいは
いのくまどふりはだのあらい
なされおよめいりあそばすが
たちいづるは六尺ゆたかの大男
まアとうせいと申スもの
なんとみなのしゆそんなもの
ではあるまいかときをなぐさむる
〽せつしやはしやうこくおうしう
もの七つどうぐのひととふり
るつうにぞんじまかりある
おりからに小がら四十平まかりいで
いろのくろいはべんけいが
さめがいすぢ京もいなかも
おしなべて名のつてとふる
ほとゝぎすちをはく
にははくざうりとる
やつこのめみへぞ
〽かねておほせつけられました
おざうりとりのやつこどもおめみへに
めしつれしといひすてゝおもてに
たちいで〽こりや〳〵みち〳〵も
いふとふりおだんなといふは十六七の
しそんゆへとぞしやべりける
〽つぎの男はいかに〳〵
せつしやはせがれの
じぶんよりあるいしや衆に
あいつとめおひこまぬ▼
さはがしき
あとよりおづ〳〵はいづるは
目のうちりゝしく
いろじろにてしもべに
おしきりつぱのおとこ
三の巻の上へつゞく
二の雲下のつゞきそのゑいかにと
名もつま平と申ものずんどばすへに
すみだ川わかいがたがいの
花川戸あいじやくやの
たづねられ〽けらうはあづまのうまれゆへ
こむまとがことなりひらなべの
こなべだて人のむすばん
つまみぐひどうでも
くにがむさらのゝ
の
はらがおほきく
なつたればそこをば
ずつとにけ水の
はしりゐへんに
たながりして
ながれ
春
巻きり
ものなりとべんぜつよどみ
なかりけり〽ひめぎみけうに
いり給ひきがるそうなその男まづ
たゞい一チにきりやうもよしみづからが
きにいつたぶけのさほうはしつていやるか
どふじや〳〵ととひ給へばつま平ずんと
たちあがり〽そも〳〵ざうりにさんがのひじつかみざうり
なげざうりおさへざうりとこれをいふやりにはこかのたいじあり
まなんでおめにかけんずとありあふとりげのやりとりあげすゝみ一め
いづれはひめぎみ
はじめこしもと
はしたにいたる
かたづをのんで
けんぶつす
まで
これより次の
やりのだんへつゞく
みなかご
まへのつゞき
まへのつゞきあなたはそれとは
ことかはりついいひなづけなされた
ばかりたがひにおかほもみず
しらずたとへばおはてあそばした
しらべさまがいきかへりこゝら
あたりにござつてもしれぬ
男に心中たてあつたらはなを
谷かげにさかせてちらすあだ
あらしふかぬそのうちきを
かえて又よい男をおみたて
◑ごけごさまごびようき
ごほようのためとあつて
きん〳〵かまくらへおんけがう
みち〳〵のおなぐさみに
おとうくふつてこしふつて
ずいぶんおきにいるやうに
いたらませいといひつくる
〽さいわいのよいおなぐさみ
これへまいつてひとりづゝくに
ところを申あぎやはやう〳〵と
こてふがさしづ〽ねいとこたへて
まにかざぐすりふりだす
ことが上手ゆへぶしぼうこうと
かげんをしてもまだかんざう
あまくちものこしに一つほん
やげんつばみをこにくだく
しるしぞと
まじめになつて
かたりけるそのほかへんば
おくやまがさるまなこは
四こくのものかほのこわいは
いのくまどふりはだのあらい
なされおよめいりあそばすが
たちいづるは六尺ゆたかの大男
さめがいすぢ京もいなかも
まアとうせいと申スもの
なんとみなのしゆそんなもの
ではあるまいかときをなぐさむる
〽せつしやはしやうこくおうしう
もの七つどうぐのひととふり
るつうにぞんじまかりある
おりからに小がら四十平まかりいで
いろのくろいはべんけいが
〽かねておほせつけられました
しそんゆへとぞしやべりける
おざうりとりのやつこどもおめみへに
〽つぎの男はいかに〳〵
めしつれしといひすてゝおもてに
たちいで〽こりや〳〵みち〳〵も
いふとふりおだんなといふは十六七の◑
せつしやはせがれの
じぶんよりあるいしや衆に
あいつとめおひこまぬ▼
おしなべて名のつてとふる
ほとゝぎすちをはく
にははくざうりとる
やつこのめみへぞ
さはがしき
あとよりおづ〳〵はいづる
目のうちりゝして
いろじろにてしもべに
おしきりつぱのおとこ
三の巻の上へつゞく
二の巻下ゟつゞきそのゑいかにと
たづねられ〽けらうはあづまのとまれゆへ
すみだ川わかいがたがいの
花川戸あいじやくやの
名もつま平と申ものずんどばすへに
の
こむき□□となりひらなべの
こなべだて人のむすばん
つまみぐひどうでも
つまみぐひとうても
くにがむさらのゝ
はらがおほきく
なつたればそこをば
なつたればそこをば
ずつとにけ水の
はしりゐへんに
巻
ながれ
たながりして
ものなりとべんぜつよどみ
なかりけり〽ひめぎみけうに
いり給ひきがるそうなその男まづ
たゞい一チにきりやうもよしみづからが
きにいつたぶけのさほうはしつていやるか
どふじや〳〵こととひ給へばつま平ずんと
たちあがり〽そも〳〵ざうりにさんがのひじつかみざうり
なげざうりおきへざうりとこれをいふやうにはこかのたいじあり
まなんでおめにかけんずとありあふとりげのやりとりあげすゝみつ
いづれはひめぎみ
はじめとしめと
はしたにいたる
かたづをのんで
けんぶつす
まで
これより次の
やりのざんへつゞく
へい鑓の段
〽ふりだす手さき頭八ぶんふるものは
なぞ〳〵矢風に〳〵出ぐちのやなきがかぶり
ぬるすかぬ宝命はふつてふいとそでしんぞ
かふろがふりわけがみは井づゝのもとへサ
ふりだす道中けだしづましぐれの紅葉
色にでる雪にくせつがとけたとさけた
しごきはなさけのたづないさむこゝろの
はん時ばかりたゝかへども
さらにせうぶはなかり
おほせにはつとへいふくし
さゆうにわかれて
ひめしとやかに
〽両人ともにひかへいと
ためらひゐるまつ風
〽男におとらぬ
こてふがはたちき
しもべに
おしき◑
こまねだをかつし〳〵とあゆませてこひの
しゆくいりさきのけつ名をもあげやの
げんくわんまへありや〳〵〳〵〳〵よんやさゑふて
くだやりもつれたあしは十文字おら〳〵は
かまひげかぎやりよからんでひねるねぢ
上戸つきだすさ〳〵わかれをしらぬあけの
か徳とりげときくもうらめしやひようしに
かゝつてつぬ年が口から出次第しやべりける
さりてもいふたり申たりいや〳〵とつとぞ
ひめにけるひめぎみこてふにめくばせして
こゝろへたるかとのたまへばはつとこたへて
◑そちが手のうち
四十平つま平と
やらをかたえて
おりやとやかう
いふうちはや
太そがれとてふ
をはじめ
みなの
もの
いつしよに
おじやと
しづ〳〵
一トまの
うち
給ふ
四十
〽まづ
あんだ
さて
みちも
うれ
たちあがりよういの木だちおつとりのべ
つま平めがけてうちかゝるひつぱづして
につことわらひ〽ぶけにほうこうする
ものがぶの心がけなくてはと
よくあるかくのおためしか
やりもちやりをつかはずと
げせはにいへどその
むかしはふたつがたなも
きいたものそのもで
ゆくのじやござり
しりなな
ませぬとやり
ひつしごきて
たちむかふ
〽ホらしほらしい
心ざしところを
かうと又うちとむ
花にくるえる
こてふがはた
らき女に
まれなる手だれの
はやわざ〽女で
ちつとふそくだが
きみのごぜんのはれ
しやうぶようしやはいたさぬ
とてふどのとたがいにおとらぬ
しゆれんとしゆれんうてははらひ
はらへばつけいるきよ〳〵じつ〳〵〳〵〴〵
なものじ
同
さては
いよ〳〵あの
こてふはトいひ
つゝふつと
かほ見
あはせ
あはせ
わらひに
まきらし
へこと
これは
四十平
さまと
やらなにかと
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
こま
ぬき
〽さそく
ふんでの
ぎの
かまへ
いかひおせはに
なりました
〽イヤもふやりの
らいれぎいまの
しあひさぞ
くたびれで
ござつた
らう
のちに〳〵と
両人はたちわかれてぞいりにける
両人はたちわかれをそいりにける
その夜もすでにふねわたりねられぬまゝに
たゞひとりまつ風ひめはにはさき人をりから
さそふ春の風ちるやさくらの
このまもるおほろ月夜にしるものは夜へうつ
次へうつる
▲
まへのつゞき
ないしめきたるたちすがたはなも
はぢらふばかりなりそごゝにこゝよと
見まはして〽あれにはのきりどが
あいてあるたぞきてたてゝたもいのと
のたまふをりからかつち〳〵ひやうし木
とつてときまはりしんざんのつまゑやが
かつてしらねばとつかうかひめがねやとは
しらずのにはさきあいたるまゝにきかどを
いりこのもしさうにびやうぶのうちさし
のぞけばまつ風ひめあとへまはへてきりど
ぐちひつしやりしむればふりかへり〽おもひ
かけないひめぎみさままつぴらごめんと
ゆくさきにたちふさがつて〽こりやつま平
きたとがあるしたみゐやといかきを
きくことがあるしたにゐやといわれてとなたは
なをうろ〳〵〽これは五めいわくなかういふところを
けり水たちかざのだいがとぼうもしれぬのふこはや
やすろしやとにけいだすを引とゞめ〽男はかにはぬ
おゝごてん〽しのびこんだるふとゞきものせいばいする
かくごしや〽ヱヽ〽と。かたういふはおもてむきさつき
ちよつと見るからに
おもひ
ついたが此身の
ついたが此身の
いんぐわおもひを
はらして
くりやいのと
すがりよる手を
はらひのけ〽おとく
のけ〽おとしわかでも
かみきつてごけたて
とふす
はなかご
お身ぶん〴〵てんまのみいれかきやうきかとはぢ
しむれどもきゝはれず〽きやうきもせぬきも
ちがはぬさつきも小てふがいふとふりおつとゝいふは
名ばかりであひも見もせぬしらべの介ゆきはる
さまに心中たてゝゆみらいと此よなんの心が
さまに心中たてゝもとらいと此よなんの心が
とゞかふでふつとしたでき心でかみをきつ
たがいまではくやしいあづまへいつてほよう
たがいまではくやしいあつまへいつてほよう
せいとあにさんのおゆるともすいたどの
ごがあるならばあくせうせいとのみんな
なぞ〳〵それじやによつていままで
のかたぎをやめて花ごゝろとつ
ろいやすい
いなごじや
●
かならず
〽なんの
事が
らふ
〽あしが
ふるへて
なり
ませぬ
わらふてくりやんなやくわしい
ことはあそこでとついとけ
小夜ごろもわがつま
そむる
ならぬつま平もおりきが
うへのしゆうめいにいざなはれ
たるねやのうちびようぶ
ひきたておともせずとしもと
小てふはさいぜんよりうしろに
やうすをとつくと
見すまし
次へつゞく
前のつゞきめんしよくたちまちからくれなゐの
はだきあらはにずつとつめより〽めがたきの
しもべつま平まつ風にもせんぎがある
こゝへでよとよばはつたり〽ホヽヲひめ
きみことゑんぐみせししらべの介は
とつく身まかるめがたきよばはり
ことおかしとびつくともせぬ
つま平がとたゆるこゑも
びようぶごしこてふは
なをもいかりのがんしよく
〽此世をさりしといつはりしは
てきをあざむくはかりことをりこと
左衛門が一子しらべの女ゆきはるとは
かくいふこてふがことにてあり
かうばかりではがてんゆくまじ
やうすとつくとかたつてきかせん
○さてもわが父たしつくにはる
くらまでらのほうざうへし
岩どふしのたんとうを
たけとらんそのために
しのびやかにたちいで
たまふその夜もどりの
おそさといひ何とやらんむなさはぎたゞごと
ならずこと云里一分也一人をとりたりける
ならずことそれがし一人ンともをもつれずやかたをし
たちいでみちをいそぎてきよたき川つまづく死がいは
父うへともかみならぬ身のゆめ〳〵しらずためらふ
をりからごまだうの内よりいづるあやしのくせもの
とめたる此ぐわんしよ
ひつちぎりたるふりそでのうちに
○しふべの介と松風のゑんを
きつてたまはるかそれも
かなはぬものならば
かなはぬものならば
たちどころに
わがいのち
うしなひ
たまへと
いふもん
ごんさては
まつ風
かねてより
いひかてしたる
男ありてかれに
そはんがそのために
わが父をせつがいら
とりかはすべきたんとうを
うばひとりしにこたがひなし
此手すぢよりせんぎせば父の
かたきはしるべしとこれがしも
びようしといつはりかみをのばして
すがたをかへ女となりていりこみしに
あんにそふいのなんぢがおこなひ
見もせぬわれに心中たてかうはなとつて
なきこがれこひしたふを見るからにアヽよしなき
人をうたがいしけふはゑのつてきかせんかあすは心ちう
うちあけてともにかたきをたづねんかとおもつてゐたが忠はり
◑あやまりすじやうも
しれぬげす奴ひつこむ
ほどないたづら女此ぐる也
しよがたしかなしやうこ
何ものとみつつうして
父左しはうちたつた
岩どふしのたんとうは
いづくにかくしおいたるぞ
おいたる
きアそれきかふと
きてまはせしひようぶ
ぐわらりとひきあくれ
花のかんざし
みどりのさげがみ
ゆきのしろむく
□
うちかさねありしに
かはるまつ風ひめ
かはるまつ風ひめ
うしろのかたにかいぞへ
ながゑくはえのてふ
はながたあひおひ
いわふ松竹のしまだい
たづさへひかへるつま平
次へ
つゞきあまりのことにしらべの介
あきれてことでもなかりけり
こしもとはしとやかに〽ごゝん
れいがとゝのひましてさぞ
およろこびでこざりませうと
いふにまめ風おもはゆけに
〽これなるしもべと
いひあはせふぎの
ように見せかけ
たもそのごほん
めうがきたい
ばつかりかならず
見すてゝくださり
ますなどさしたつ
むけばはらへの女
〽してつま平といつしおのこは
〽八ツしらべながらもとうけの
ふだいどう介と申もの
だんなの御用で
かまくらへまかり
こしあなた
さまには
げらうが
かほこぞんじ
ないをさいわい
いままいりの
初めみへもみなひめ
ぎみとのいひあはせ
〽フウいかなることにて
ないしうげんをとりむす
ばれおほたのゝあだ両り
のたからごせんぎろ
しかるべしおそれ
ながらけらうめ
ながちけらうめや
まいらすべき一ト
ありとくわいちう
より一つくわんそとり
いだせばしらべの
介おしひらいて
とつくと見
〽此ぐわんもんと
同草にてかき
うるしたるふもんぼん
さがみ入有宗かんぼだい
となくがきにしるしあり
さて八かたきは世にかんがゆ
かりのものにてありけるか
して又此しないづく
にてなんぢかしるにはいつ
たるぞや〽八ツその夜
くらまでちより
かへりがけなにとは
しらすごま堂より
下らうめもしよ用ありて
あらはれいでし
女のくせもの
きりやぶつたる
ふりそでの内より
それがしをしらべの介とは
しつたるぞやとたづね
給へばまつ風ひめ〽それは
おちたる此一くわん〽すりや
此しらべの介もろとも
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
おつしやるまでもない女とお
かのくせものをさゝへしは
やつしあそばしてもどこやらが
なんぢにてありしよな
きつとしてそのふにうへてかくれ
なきわかむらさきのすりごろも
ひかるげんじもなりひらも
およばぬとのごとつね〴〵に
きいたにちがはぬそのごき
これにておもひ
あはせしと
あり
われは
これより
りようふろへいるのや
ねすがたをおかくしなざる
男のしやうこそれなれば
男のしやうこそれなれは
しらべさまがわらはが心を
うたがふてわざと此女にこしもと
ぼうこうおそばにゐるのはうれし
けれどおかくしなさるがうらめしく
さいぜんにどう介と木だちの
たちあいのぞみしもいよ〳〵男といふ
ことを見あらはそふためばくかりだました
にくい女子じやとかならずしかりてくださん
すなととりつきなげくぞことはりなるどうら
ちかくさしよりて〽かくまであつきひめぎみの
おめざしおんうたがいははれつらんこよひひとまづ御
か
くちに
はせ
くだり
ことの
じつふを
たゞさんと
おびし
しめて
たちあら
次へ
つゞきどう女はおしとゞめ
〽つゞき
〽ひめぎみのお心やすめ
まづごしうげんすんでの
国貞画
のち〽まくそのぎはとも
かくもといふにうれしくまつ風ひめ
三々九どもそこ〳〵にしうぎを
すぐにわかれのさかづき
〽やがてきつそふまつてゐやと
とめてもとまらぬしらべの介
〽よういの品をとひめ
ぎみのおほせに
〽八ツトまきゑのひろ
ぶたかどいでいわふ
さいわいびし
こそでもむくの
なゝところ
一大小かみ
しももち
いづれば〽ヲヽ
心ざしは
くわぶんなれど
みやこをはなるゝぞれまでは
人めをしのんでではりこのまゝ
〽さあらば此しなたづさへてどう介がおんとも
せんわかたのではないこてふどの〽ごくろうながら
たのみますとしよていつくればしなやかに男と
見へぬやなぎがみおもひきりてもまつ風ひめ
〽たつたひとこといふことがトたもとにすがるをふりはらい
種彦作
〽さやうならひめぎみさまほうばいしうも
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
きげんようさらばやさらばとたはむれて
あつまぢさしていそぎゆく
しの物うりついのはなかご
忍草売対花篭
文文
十里文
十里文
全柳亭種彦作
肘涼円
代八十文
丹歌川国貞画
此書丸薬小児当才より
文文文
十五才迄の内土一切其外
全東里山人作
万病にとしの数二三
六歌川国直画
度用ひ立所ニ治ス事成
安達原男一軒家
丹柳川重信画
なり委しらは能書に相記
己
全春亭三暁作
せんきの薬本文
光明真言誓仇討
歌川国直画
此薬はせんき一通の
年
嘘気傳来開巻未未記
大目版新年)十一日
録目立新4
ちやつけかはらごぜんかつせん
一茶漬腹御膳合戦
場
1全冊五4
三冊五全冊五全
冊二全
妙薬なりいかほど
東里山人作
としをへ候せんきに而
歌川美丸画
も治せずといふこと
なし用ひて可知
萩庵萩声作
江戸横山町二丁目
歌川美丸画
右不残出来仕候此外新板追々出来仕候間廿
御求御高覧被下候様奉願上候已上
本問屋
岩戸屋喜三郎
はなか
はなかこ
つゞきどう女はおし
つゞきどう女はおしとゞめ
〽ひめぎみのお心女すめ
まづごしうげんすんでの
のち〽まくそのぎはとも
かくもといふにうれしくまつ風ひめ
国貞画
種彦作
こゝ九どもそこ〳〵にしうぎを
すぐにわかれのさかづき
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
一女がてきつそふまつてゐやと
とめてもとまらぬしらべの介
〽よういの品をとひめ
ぎみのおほせに
〽八ツトまきゑのひろ
ぶたかどいでいわふ
さいわいびし
こそでもむくの
なゝところ
大小かみ
しももち
いづれば〽ヲヽ
心ざしは
くわぶんなれど
みやこをはなりしそれまでは
人めをしのんでおはりこのまゝ
〽さあらば此しなたづさへてどうふがおんとも
せんわかたのではないとてふどの〽ごくろうながら
たのみますとしよていつくればしなやかに男と
見へぬやなぎがみおもひきりてもまつ風ひめ
〽たつたひとこといふことがトたもとにすがるをふりはらい
〽さやうならひめぎみさまほうばいしうも
きげんようさらばやさらばとたはむれて
あつまぢさしていそぎゆく
十四次文
岩
全柳亭種彦作
十リう入し
肝涼円
代八十文
忍草売対花篭に
冊歌川国貞画
此書丸薬小児当才より
文字四次文
十五才迄の内土一切其外
全東里山人作
十五才迄の内土一坂其外
万病にとしの数二三
六歌川国直画
度用ひ立所ニ治ス事也
安達原男一軒家
丹柳川重信画
なり委しくは能書に相記し
全春亭三暁作
せんきの薬年貢
五
光明真言誓仇討
歌川国直画
冊五
此薬はせんき一通の
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
ちやつけかはらごぜんかつせん
同九十二十四度
茶漬腹御膳合戦
妙薬なりいかほど
東里山人作
肛
としをへ候せんきに而
歌川美丸画
も治せずといふこと
なし用ひて可知
全萩道萩声作
卅二名
江戸横山町二丁目
歌川美丸画
右不残出来仕候此外新板追々出来仕候間廿
御求御高覧被下候様奉願上候已上
録目版新4
本問屋
岩戸屋喜三郎
阿州
W/
四
まうぶのと
種吉作
国貞画
しのぶ
うり
後編
女宗玄
男折琴
をんなはそうげんつゐのはなかご
一雙花筐
一概亭種彦作岩戸屋
喜三郎版
歌川国貞画
□□□□□□□□
巻
四
の
本舞台正面作り物石の玉がき
右のかたへよせてはんにや面のがくを
かけし水茶屋ありすべてかまくら
瀬戸明神のてい此道具のあつらへは
画工にゆずりてこゝにしるさず
此一段は歌舞妓の口調に傚て
版元岩戸に縁もある神楽にて
幕明ク
水茶屋にやすみてゐる人のことば
〽けふは此明神さまに十二ざのかくらがあるでとりわけ
にぎやかでござるそれはそうとちや国のあねさん
おまへの名はたしかあの
〽八イ小糸と申ます
〽それ〳〵おれはおいどゝまちがひて大きにしりを
くひましたさだめてごていがあるであらふな
〽なんのわたしにそんなものがござりましやう
〽なくてしあはせはてかんばんがはんにやめん
いやもふおもひやられます
〽なむあみだんふつ〽つうがねこんりう〽おくざしを
はたのみ申ますトかうぢう大ぜいあつまりて
地車のおとかしましくひき出したるいりがねの
あとからぶら〳〵そうげんにまうすねぶつも
うはのそらかうがしらのねむ七がつゞらせ給ひて
みへとまり〽ときに宗そんはみなのしうがより
たかつてまい日ひにちのくわんけのぜにかねいくら
よりてもそのみなりうんのふめでもあはせいちかん
よりてもそのみなりかんのふめでもあはせいちかん
手めへどうしてしまやるな〽どうといつたちあけ
てもくれてもねづみとふたりさしむかいかあいが
られる人はなし酒でものんでゐねへけりやァ
お命がつゞぎやせぬ〽イヤとんだゆらのいだそれ
だつて手めへひとりのゆ代が〽いくちいるものだ
といいなさるのかへしつけながちおもへがたはぶり
ばん二ツで御の字ばらうがわつちやうぜんこへ
いゝものずきすなごしでなくつちやァおあがりに
なりやせんそれも五ンのじぐらゐじやァむし
おさへにゆきかねへのさ〽なるほどこまりきつた
しるものだわへこまでしあはせ手めへをから
にもつて見ろおたまりこぶしはありめへぞ
〽何さわつちだといりてすいた男としよたいしけ
らかうばかりでもねやすめへきまじになつて
ちんしがど〽おつどみなまでのたまふなとうかち
おれはそのきだがそもじの心中なりがたく
今日まではゑんいんせりかみののびるも
まちとうださいわいけふは日がらもつきへ
つゞき
うかるゝ
ねむて
あきれる
宗げん
〽おや
きつい
いき
すき
さへ
そんな
かぼちや
とそふき
ならこんな
くらうはしや
せんはな
〽そんならば
ねむ七といふ
いろ男をさし
おいて〽アイ
そう
げんさんの
おも
はくは
たしか
すしや
のゐの介
さんトさし
さんとさ
でるかう中
でるかう中
大和茶
御休所
□□□□□□□□
境内の
花折とる
べからす
せおふて
くわんけとは
〽アヽがてん
ゆかぬは
これに
しさい
なんのことは
ないとれは
けふ此明神
さまにある十二
ざのゐ
しやう
めかほをでとゞめ
〽ヲツトなま
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
かんぬし
ぐさものは
あづかつたがおれ〳〵
さま
さらあい
かたがいたいぞちつとこゝへ
かたかいたいそちつとこゝへ
から
おいてくんないづものように
〽なむあみ
かねをも
だんぶ
あづねて
〽かうぢうなる
〽つりがね
こんりう
まもきば
ららに
○又引出す
車のおと
車のおと
茶やのむす
花でも
ながめて
きませう
めが立出て
〽宗けんさま
宗
ようごせ
いがでま
するの
そしてまア
ねむ七さん
宗
つだちを
〇〇〇〇
〇〇〇〇
〇〇〇〇
〇〇〇〇
〇〇〇〇
〇〇〇
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
わかれ
□□□
○○○○
【00c
峠の上けり
おりからうき世ゐの介とて此ごろ
名だいのすしあきんど
しのぶずし〳〵トきかゝる
すがたを見るよりも
小いとはかがてはしり
より〽あいた
かつたゐの介
さんいふへと
きくこ
たんとある
まアしたに
ゐてくだ
さんせト
すがりつく
をつきのけて
〽きりたての角町
だちでしたにゐて
たまるものかそして
まアしんない
もんくを
もんくを
まるだしとは
あぢに
ひねつた
くどきのだん
いふことがある
ならばはやく
いつてかたを
◑おんこのみ
そんなら
いつぷくたば
婦人のいふことちやかすとやらはぐら
すとやらヱくにくいおぼへてゐさんせ
ゐの介さんとつめるこそぐる
こやと
やらかす
べいトとり
だすきせる
小いとがそば
からひつ
たくり
くらはせるくぜつがかうじて
なげいだすちやわんがこわれる
なけいだすちやわんがこわれる
どびんがわれるうしろのかたにさい
ぜんよりたちもどりたる由にげん
がふたりのそぶりうらやましく
しやうぎのうへにつらづえ
つきよねんもなげに打
ながめおもはづばつたり
いふと
その
こけおつれば小糸はびつ
くりとびのきてこかげに
やうに
かくれおともせずゐの如し
はふりかへり〽たれだおもへ
ば宗げんさんおらァぴつ
くりしやしたしいへばこなたも
手もちなく〽あんまり
おふたりむつましいはな一に
おふたりむつましいはなしに
うかれてしやうぎからおつるこ
いふはこひのきつそう
はづからいことながらわたしや
おまへにとんともふ心のたけは
此ふみにまアこれよんでくだ
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
さんせとこひのぬれぶみ
ひつたづけ
かけろ〽アイ
サ
まづ
第一
に
がてんの
ゆかぬは
日もくれぬ
のにそのちやうちん
アゝこりやてかきりと大いそへゆりしやんす
したくであらう〽しれたことさ大いそぢうは
いちのとくゐばゆかねへでどふするものか
〽いへ〳〵それがおまへのみんなあくせう
なんぼしやうばいじやといふて
女郎やとやらおやまやと
やらあだしたたるひあだ
うはきなそんな所はやめに
して女子けのないぜんしうの
お寺のやうな所ばかり
お寺のやうな所ばかり
まはつてゐたがよいわいな
〽おきやアがれぜん寺ですしを
うれとはちや
づけにひしこの◑
しかぢうり
ふところにおしこめはゐの介
はあきれがほ〽日ごろわれへの
れんぼのやうすまことの
ざきやうとおもひ
てうんどん
あたりや廿二丁
のほか
〽これさ
そんな
目に
かど
たつて
一
まだい
な
せりふ
まは
どふやら
じやア
おさとが
あらわれて
●いぜんは
なんのなに
がしとしら
べる所を
いへ
ゑとき
つきに
あり
宗
つゞきしらべ
ぬがほれぬいて
ゐるわたしが心中
しがねへざまでとおもひ
なさらうが百日
すぎりやァ
むかしの
おも
bee
)
dee
・〇〇
ばらでも
ちやがま
でもおまへの
すきにゆひなをし
ねづみもめんもせんざい
ちやとうしごもんに
σee
きよやうきく尺一寸の大はばで
おしだして見なせへなまんざら
すでたたぼでもねへといやがる男は
つけまはす折からきかゝるそば
うりたん平二人がなかへわつて入り
此ばをはやくとゐの介を
こかげにかくすを宗げんは
それともしらずすがりつき
〽てもどうよくなゐの介さんと
かほ見てびつくりにげのくを
たん平おかしくひきとゞめ〽しがねへ
ざまでとおもひなさらうがかきの
づきんやぼつとせも百日すぎりやァ
でもおまへのすきにゆひなをしあさぎ
小もんにそでなしもむらさきじやすにきんし
ひきちがへてゐの女小糸こかげをいづればくだんのそばこり
うや〳〵しく手をつかへ〽今さら申スにおよばねどもたれね
むかしのおもかげたいしやうまげでもはりうち
ぬいあかぢのにしきのまるぐけでおしだして見なせへる
まんざらすてたゆ力じやないトあふむがへしにつけまはされ
さすがに宗げんめんぼくなくやう〳〵此ばをにげざりけり
しかぢうり
◑あらふおりこと
しらべの介さま
ともあらふお身が
たからせんぎの
ためとあつてすし
あきへの
そのおす
がたぜひ
なき
世の
あり
さま
なみだ
くるれば
にいことも
にいとも
さしより
さしより
〽今どう女
のいやる
此まつ風も
おことを
したひ
はる〴〵
くだりて
水茶やの
女子と
すがたをやつせし
も左衛門さまの
かたきをたづね
たからのありしよが
しりたさゆへト
ことばのうちと
しらべの介
〽心にくきは
あの宗げん
さいぜんのことば
のはしわが
ほんゑを
けどつた
やうす
まつ風には
まだはなす
こともあり
人の見ぬ
まにいつ
しよに
おじや
ゐの介さん
〽そばうりの
とん
とんず
相成候様
のだき
しみわかれてそいりにける
又うろ〳〵といでくる宗げんしのび
でたちのりかばのさむらいであひ
がしらにそれと見て〽あなたは
いかづちくもたかさま〽そう
いふは宗げん尼ちかう〳〵と
まねぎよせあみがさとつて
しやうぎにやすらひ
きしたがら手に入るそれまでは〽とがひにうき世をしのぶずし〳〵ゆこれは小いとが人相
ゆこれは小いとが人相
しらべの介とわけ
あるやうすほんの
こつちが
まり
おもつてゐたは
とうざのはな心と
〽ふとしたことにて
そちにあひ此ごろも
いふごとくをりことの
つぎめのねがひ
石だうどのゝとり
づきにてかなふことは
かなひながら
かんじんの
宗
ねい
しらべの介
病死と
いつわり
家出して
ゆくゑ
しれず
まだ
へや
四日
そん
風ひめ
ゑゝ
ねた
ましや
つつたち
がんの
しよく
血を
づ
はつたも
にらめば
みたら
しの
水に
うつれる
鬼女の
すがた
しんいの
ろむら
き
やらず
あやしの
すがたと
すかたと
□□□□□□□□
ら一
べの介
人のめんてい
しらぬをさいわいなんぢをしらべの介
にしたてかたくのねがひすましてのち
しよれうをこうちへしてやるがつてんいよ〳〵たのまれて
くれるじやまで〽おきづかひなされますなゐしやう
かつらですがたをくろめたとへばまことのしらべの介そのざに
ゐてもいちごんもいわせぬ手だての一トしなと
くわい中よりとりだすたんたうくもたかとつくと
あらをめて〽をりことの家のたから山ほどをしの此つるぎ
どうしてそちが〽サア手にいつたそのわけはゆる〳〵
おはなし申ませう〽ウゝよら〳〵さあらば
きたる幾日の夜しつけて石だう馬のじやう
けん長寺にらいがあればその時かならず
がつてんかといひつゝくもたかふところゟゑす
がたをとりいだし花をるべからずのせいさつ
ぬきたりすしおけひきよせそくざの
なつたるが
とはつと
おどろき
見かへれば
茶やに
かけたる
はんにや
の
ふりての
おもて
〽今水
にうつ
りしは
此めん
にて
ありし
よな
さいわい
そくいゐくだんのゑすがたはりつけて
〽これこそそれがしかねてより心をかけし
まつ風ひめが人相がききけばこいつもしらべ
の介があとおふてこのかまくらにゐるとの
らうぢんになたうちがわがりよしめく
ふうぶん見あたりしだいわがりよしゆく
までつれきたれほうびのかねはのぞみしだひト
いふ穴にげんつく〴〵ながめ〽そんならこれがまつ風ひめ
さてはトいひかけにつことわらひおしつけおん手に入れませて
〽かならずぬかるな宗げんぜ〽くもたかさま〽かさねて
あおふトいかづちはもときしみちにたちかへる○あとに●
●宗げんくだんのゑ
すがたためつすが
めつとつくと見〽まさしくゆ
糸
□□□□□□□□
内には
たしか
かぐら
の
しやう
して
あやしき
すがた
いで
たちて
しのぶたり
らばひとつてくもたかどのよ
手わたしなさんヲ
そうじやとあたふた
かゞらのひも引ほどき
ゐしやうとめんを
かゞき鬼女のめんにてかほばかくし
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
こひのじやまするまつかぜひめ
おとするにおどろ
きてこかげに
こそはかくれけれ
ひきちがへて
こはきにかゝへ人
ねむ七
宗
小京
いでゝ
いでゝ
こゑを
ゑをひそめ
こゑをひそ
ひそめ
ひそめ
〽ひめぎみさまのおんともなし此かまくらに
くだりてよりこがら四十平といふ名をかくし
ねむ七といふたはけとなりかねこんりうのかう
がしらトなつてうかがふにがてんのゆかぬはあの宗げんと
いふうち小糸はくだんのゑすがた見るよりはつとおどろきて
〽おもひがけないわらはがゑすがたいかづちぐんりやうくもたかぐはからひと
おぼへたりこりやかうしてはゐられぬトおび引しむれば日も西に
入相のかねこゑかすむそらにしられぬ花の暮さつとちりしく夕あらし
かのかたはらにすへおきしかねのこかげを立いづるはうすきぬかつぎし
あやしのすがたくれなゐのはかまふみしたきまつ風めがけはしりよるす
すはくせものと
花の
のちりととんで身もかろくかねの
りうづにつつたちあがりうすぎぬ
ためてはつたとにらむまなこは日月角は
とぼくさもすさまじき鬼女のおもて
〽なうかなしやトにげのく
まつ風ほどけかゝりる
おびのはしへんげは
むんづとひつつかみ
ひねばひかれて
ひけばひかれて
はつたとたをる
おこしもたてず
たびかゝりそば
四の雲のつゞきその身はさながら小てふの
此なるつゞらにおしこみて
手ばやにせあひて立あがれば
そうは
させぬ
のこゝろへひらりと
きうしよをあてられうんとのつけに
たかれふす見かへり
もせずくせものは
ゆなくとして
▼むかふへずつ
くとそば
此所は此次よりのちにいてべきゑ也
そのことわけは鉄空禅尼の物がた
りにくはしければこゝにしるさず
すがたを
やつせし
次へ
あやみ
声とり
つゞきどう女が二王だちにたちふさがりばけぞこないのゆ
くせものめつゞちをわたしてなくなれとにばこにかくせし
わきざらぬきもちきつてかゝれはくぜものもくわいがん
ひらりとぬきあはせこゝはせんどと
いちみのあふれものどつこいやらぬと
うみつくをとう介そのまくぎつてすて
〽ハテおそろしのしうせんじやなア
夜のゑまき此段は要文のみつも記す
いどみあふはづみにおちたる
鬼女のめん〽さてこそおのれは
宗げんめつどらのうちには
たしかに小糸〽ヲゝ松風ひめと
いふことも
馬の丞かまくらに
くだられければ
いかづち
ぐんりやう
○足利たゞよし公のきんしん石だう
田くもたが
がたり
もちにて
おりことが
よつくしつて◑
家とくの
いつれの寺にかあらんつとめのもく
きよにかねのこゑうちあはせ
たるしらはのおとふたりはこゝぞ
いつせうけんめいまさごを
けべてゝきりむすぶどうめ
はゆれんやまざりけん
くもたかどのに手わたしするのじやそこはなせ
〽なによヲとしやうなおいていけトおりから
ねがひかない
ある夜しらべの必
ゆき夫はむるしにかへる
りつぱの
いでたち
おんなぐ
糸
さめの
なり
にや
宗げんする所の手きづを
うけよろめくところをたゝ
ほたんの
花かご
みかけけさにつつぱと
きりさぐればうんとばかりに
宗げん尼かのくわいけんを
もつたるましまへなる川へ
ざんぶとおちいひにはかなく
なりにけり○とそ目にかくと
たつさへて
させ
き
けん様
峯の
見るよりもしらへの介ははしり
きたり〽せんぎのある宗げん尼
ヤレどうきはやまりし下いへどせんかた
〽ヱヽねたましやまつ風ひめ
うらみをなさんとおもへども
さすがにかうきのむすめゆへちか
よることのかなひがたしせめてはこゝろ
ゆかしぞといふこゑなしてすがたは見へず
ひめのくだんのゑすがたやけらせたるぞふしぎなり
つゞらのうちにはたまぎるこゑどうふはつとおどろきて
なきさのかた宗けんがこゑだして
ひとかたまりのねんくわはつともえあがり松風
たすけいだせば
まつ風ひめ
の小そでは
㊉たておのれもあとに
ひつそふてたちさらんとする
うしろのかたかげのごとくに宗げんが
けぶりに
くすぶり
ところ
どころ
はといまに
やけらせ
●すがたは女なぎのこずへにあらわれ
にはかにふりくるあめのましさら〳〵
さつと
たれとそのなに
つゝがなかりしかばどう介はよろとびて
〽何かあやしき此ばのやうすわかとの
もるともちつともはやく
たる四十平をよひかけて人〳〵をさきにゆ
すごくゆがんとすれどたぢ
○ぢ〳〵もとの所に引もど〳〵
されぼうぜんとしてたとずめり
うしろにやうすをうかゞひゐる宗悦
しかぢより
さゆうに
わかれて
つきひかへしはいとあやしくぞ見へたりける此辺
いまだ石だうはらいりんなく中おうにいかづち
ぐんりやうのみひかへければあとにきたりし
しらべの介ゆう〳〵とざになをり〽かづら
しやくもたかどの父のかたきたかちのゆくへ
せんぎの為にとう地にくだりしのねで
やうすをうかゞへばわがせいめいをいつわりて
やうすをうかふへばわがせいめいをいつわりて
ちとくのねがひするものあるよし
いたきを
つたへきいてきて見れば
われといとしきこそのいで
たち千にやつなるぞと
いわせもはてずさきに
あひてテモとつくしいごきりやう
おもひついたがいんぐわのはじまり
ねてもさめてもわすれがたく
同
さがのいほりをしのび
いで此たん
さるに
きたりししらべの介から〳〵
かいたる
たうちわらひ〽さやう申す
なんぢこそわがゑをなかる
なんぢこそわがゑそなのる
ふてきやりまことのしらべの介と
いふしやうこを見せんとことばのしたゟ
たんとうをたりいだし〽おりことのちやうほう
一岩だをしのつるぎやうやくせんぎしいだしたり
いざおかりとり下さるべしト
さしいだすそねにとりあげ
〽うたがいもなき忠どをしの
だんたう
くもたか
べしかに
とつたら
いふとその
まゝくもたかは
きけば
みだな
ひめ。
まつ風どのと
いひゑづけいへらぬと
いたましやを
たましやう
きよたき川のごま
慶平
原金に
だうにとぢともり
たうにたちともり
五こくをたちての
あらぎやうも
おふたりのゑんを
きりわがこひを
かなへん為あなたの
おやご九しのかたきといふは
そのくもたか女兵蔵といふけらい
まり
ぜつまし
せうたい
なく
有をれにす
さきにきたりし
しらべの介くもたかゞ
くわい中へ手をさし
入れいつくわんのふゑ
さまこれぞふじなのいゑのたから
宮だんなり〽カヤどう介はがはやまつて
はくれんなり〽ややどういいがはやまつて
手にかけたりとおもひのほか
此世にあるこそさいわいなれ
宗かんかぞたいのために
かきよつしたるおもんぼん
此ぐわんもんとなんぢより
このごろいへりしゑん書は
たるもなんちがしはざ宗かんがいちぞくと
はくせうせよとつめかけたり宗げんは
すこしもさはがず〽どすいりやうにちがひ
なくわらわは入道止やかんがむすめあをやぎ
だいふものなれどおんとの父をとつたるは
同筆さくする所わが又をうつ
たりいだし〽のふ〳〵まことのしらべ
さえだのふゑに候トいふかほ見れば
ほぼ〳〵しらぬいひわけがしたきにまよふておりまするとたんざくいちまいたり
いたしあらし山にてあなたのかうたさくらのゑだにつけ給ふその花ふつとゆぎは
にいひつけのふせりをかたちいて
かやう〳〵にたぐみしをごまだう
にてたつくときくとりあひうちに
死せしをさいわい
岩どをしのたんたら
ほうばひとりしゆ
此ごろ又まつかぜ
ひめをくもたかに
よりおこりしわらはがあたねんぞや
わたさんとなしたるも
もとはといへはれんぼ
ふしぎにこのごろてつ空ぜんにの
きやうけをうけたち
ちき
此どころ
きたり
よりぢう
むほんにんでも父は父うちとつたるは左衛どのかたきのせがれにほれかたは
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
つきかたきがしらせたさ岩ををしのたんたうはしぜんとおん手にいるべきなり
此ふゑととりかはしごゑんへんとりむすばれ松風ひめとわろしらが百万年の
こじゆめうすぎみらいはせめてふうふにといふにいはれぬそのわけは
たるは左衛門どのかたきのせがれにほれるたは
ぶだうものぞとせんぴをくひれんほの
きつなきうとそんひれんほう
きづなきつたるうへはひとたち
せんにも
つよしかたきながらも
けなげのふるまひ
うらまんかたであれしらべ
の介へのがさぬトいひつゝ
□□
われとわがはらへ
七月
さしぞへくつと
がしをば
つきをつれば
うたず
しらべの如
じさ
しばし
十一
つなせしは
こゝろへずと
いへば宗けん
につこと
わらひ〽しらべ
の介へのすがたと
なりせつぶく
すればとりも
なをさず
雷
るとめ
〽あくに
つよきは
第一
しらべの介をとつたる心おやながらも
ものにて
宗げんにはわがでし也
此ごろ当ちにあんぎやなし
岩たなし
たんとうは
くちたる
七日を
につたり
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
さてはゆう
祭りける
あきけ
ことでも
けり
下間間
内より年
おひたる
一人のあま
たちいで
給ひ
〽われは
みざ
きた
さがに
すみ
こつ
みちならぬむほんをくはだてほろびしは
じこうじめつの宗かんどのかたきと
ねらふはみちにあらずわがいち
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
ねんにてくもこがはもんぜつなさせ
おきつればくしづかに名のりかけ
うつてほんいをとげ給へさらば
さらばとひだりのかたへ引
下かはすかゝる折うちどう助は
ひめきみいぎなひはせ
きたり〽なんぢはわが
手にかけたる御やげん
此真は心義と
ことばのうちに
宗げんがすがたは
ぱつときえ
うせて
なむ
たら
の
六字
の名号
かきたる
白むく一ツとなり
たづさへきたりし花がごは
しきみのゑだをおり入れし
あかおけとへんじつゝともたかぐねにもらし▼
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
せとめうじんへさんけいの
かへるさ
なみ
見れば
なげん也
かれは
しゆつ
ぼんなし
てより
だらく
だらく
したりと
きゝつるが
ふびんの
さいこを
だけし
よし
かれが
死がいを
とりあくれば
またんたうを
手にたんとうす
にぎりてはなさずゆへこその
あらめとやうやう刀廻り
四八
つゞきおさめあつくほうむりゑさせしかば
二月廿一日
すの夜のゆめにかにげて尼わがまへにきをり
〽おもひかげなきけうけにあづかり今はあくねん
ほつきしてぜうぶつなすとちかさ
にありその
たんだうは
たんたうは
②
しか〴〵
おもむき給ひ
しらへの女
の夜けん長寺に
の
といふ人にわたし給へど
いぶるとおもへばまつ
ふくかぜにゆめさめぬ
さるによつてさい
ぜんよりあれなる
かけて
一トアるに
◑一
◑やうすはのこらずきゝたかそ
うけたられよらざしいだ
一すをしらべの介
四日とりあけ見れば
これにゑぎをしの
たんたうなり
てつくうかさねていひ
ゆ此ごとく
はたのまん
なかふたつに
さけ血に
仕所子也
斗
こす
□□□
こんの
かりに
すがたを
〽まつた
此国の
の内
には□に
毛に
□□□□
のぞのあり
一まできた
□□□□□□□□
にすで
はたと
宗
いま血
さると
あらはとて
せつふく
なせらゆへ
ならめと
いふにあり
あふ人〳〵は
九里
おどろき
とりいだせ
きいの
おもひを
なしに
けり
しらべの
〽もはやのがれ
ぬいかづち
くもたら
しやうぶ〳〵とよば
わつたりくもたる
むつく
とおき上り
歌川国貞画
四
柳亭種彦作
一
10421
つゝき〽ゆめのごとくにやうすはきけり
いまはなにおかつゝむべきやみ蔵にいひ
つねてさへもんをうちとつたもさゑたの
ふゑをうばいしもみなそれがしが
しはざなるはかねてかたらふいちみの
やから寺内にあまたかくらおけば
わづか二人りや三人にてうちたることは
おもひもよらずトそらうそぶけば
しらべの介〽宗げんをおやのかたきと
つけねらひしはさいふなんぢにきを
ゆるさせんわがけいりやくかく
あらんとおもひしゆへわかかたにも
しのびのとも人あいづのしるしは
まつかうぼたんのはなかごきり
われば内よりいづるあいづののろし四方に
きこゆるにんばのおとくもたかははがみをなし
〽はや此うへは死にものぐるひくわんねんせよト
きつてかゝるどう義もろともぬきあはせついに
かとくのねがひしゆびよくかなひまつかぜひめと
こんれいとゝのひゆくすへめでたくとみ
くもたかすうちとり石だう馬の丞にめんくわいなし
さかへけるトなんめでたし〳〵〳〵〳〵〳〵〳〵〳〵〳〵
〇宗がんがこんりうなせしつりがねをある
てらにおさめかねくようの当日にしらべ
の女がみづからしのぶとりこといふ今やうを
つとめけりこれしのぶずしをよりて六たん
せしきちれいに
よりてなるべし
めでたら〳〵〳〵〳〵〳〵〳〵
浄書
同馬赤水
横山町二丁目
栄林堂
取次所
丁岩戸屋
○せんきの大みやうやく
取次所岩戸屋
あたへ一トつゝみ七十二孔
○小児むしぐずり肝涼風こうのふありもちひてしるべし
きおふ丸に百ばいまさる
こうのふありもちいてしるべし
こうのふありもちいてしるべし
十里文
全
全柳亭種彦作
肝涼圓
五
代八十文
忍草売対花篭二
歌川国貞画
冊
黄丸薬小児当才より
文字四枚文
十五才迄の内忠一切其外
全東里山人作
万病にとしの数二三
六歌川国直画
夏用ひ立所に治す事妙
安達原男一軒家
冊柳川重信画
なり委しくは能書に相記
一春亭三暁作
光明真言誓仇討
岩
年
嘘気傳来開巻末未記
五
冊
せんきの薬代文
歌川国直画
此薬はせんき一通の
妙薬なりいかほど
東里山人作
としをへいせんきに而
歌川美丸画
も治せずといふこと
録目版新年
ちやづけかはらごぜんかつせん
一茶漬腹御膳合戦
なし用ひて可知
一金萩原金萩原
平二
江戸横山町二丁目
同斎歌川美丸画
本問屋
右不残出来仕候此外新板追々出来仕候間
御求御高覧被下候様奉願上候已上
岩戸屋喜三郎
位
歌川国貞画
柳亭種彦作へ
つき〽ゆめのごとくにやうすはきけり
いまはなにおかつゝむべきやみ蔵にいひ
つけてさへもんをうちとつたもさゑたの
ふゑをうばいしもみなそれがしが
しはざなるはかねてかたらふいちみの
やから寺内にあまたかくらおけば
わづか二人[ヤ]三人にてうぢざることは
おもひもよらずトそらうそぶけば
しらべの介〽宗げんをおやのかたきと
つけねらのしはさいふなんぢにきを
ゆるさせんわがけいりやくかく
あらんとおもひしゆへわかかたにも
しのびのとも人あいづのしるしは
まつかうぼたんのはなかごきり
われば内よりいづるあいづののろし四方に
きこゆるにんばのおとくもたかははがみをなし
〽はや此うへは死にものぐるひくわんねんせよと
きつてかゝるどう義もろともぬきこはせついに
かとくのねがひしゆびよくかなひまつかぜひめと
こんれいとゝのひゆくすへめでたくとみ
くもたらすうちとり石だう馬の丞にめんくわいなし
さかへけるトなんめでさし〳〵〳〵〳〵〳〵〳〵〳〵〳〵
〇宗げんがこんりうなせしつりがねをある
宗げんがこんりうなせしいりろねはま
てらにおさめかねくようの当日にしらべ
の女がみづからしのぶとりこといふ今やうを
つとめけりこれしのぶずしをわりてなとん
せしきちれいに
よりてなるべし
めでたら〳〵〳〵
浄書
同馬赤水
横山町二丁目
栄林堂
取次所
岩戸屋
○せんきの大みやうゆく
同断同所岩戸屋
あたへ一トつゝみ七十二軒
〇小児むしぐずり肘涼皿こうのふありもちいてしるべし
おふれに百ばいまさる
文字四文文
十里文
全
五
忍草売対花篭
全柳亭程彦作
代八十文
石原囿
丹歌川国貞画
紫丸薬小児当才より
十五才迄の内忠一切其外
全東里山人作
万病にとしの数二三
六歌川国直画
夏用ひ立所に治ス事妙
安達原男一軒家
冊柳川重信画
なり委しくは能書に相記
光明真言誓仇討
代
一生春亭三暁作
五
せんきの薬代十二文
歌川国直画
此薬はせんき一通の
岩
年
嘘気傳来開巻末未記
五
妙薬なりいかほど
東里山人作
としをへ候せんきに而
歌川美丸画
も治ぜずといふこと
録目版新年
ちやづけかはらごぜんかつせん
茶漬腹御膳合戦
なし用ひて可知
同全萩庵萩嘉作
江戸横山町二丁目
同所歌川美丸画
右不残出来仕候此外新板追々出来仕候間え
本問屋
御求御高覧被下候様奉願上候已上
鋭
岩戸屋喜三郎