富士太郎廓初夢

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北尾美丸畫
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フジタロウクルワノハツユメ
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2026-08-28T18:53:25.651810+00:00
京山作 応需 一付鬼瀬貞左衛門 豊国画 狩 西春丸甚傾 冨士太郎廓初第全六冊 松花まゝ 冨平太郎殿 初夢因寿堂梓 文政酉春 三三 □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ 山で四一 山東庵京山作 豊国画前編 やふし飯山東底東蔵 関丸画後編 玉川の水を産湯に依したる種児いみじき粋 になり給ひてむかし〳〵の極太良かち〳〵山の赤本空狸 の舟と共にうせて出来合の復讐も獅子の帯の古めかしく 鯨あはせのこそくしまとかく一新手の世利商こゝとかしこをつゞり合せて 帯屋の桂川を関取の名とし鏡山に尾上伊太八鞘川に累井 筒意外に出るをもて流行とするは稗又のみに非ず戯場も 亦々日々小噺なる名人作者の尻馬につく蝿の力をいだして 翻案しか冨士太郎かり鶏口をひらきてコケツ茲に叙す 申仲春脱稿 文政 西陽恵発兌 山東庵京山へ 十二 するものといふのだかとれていていているといふ 同家中 ○筑波判官秋田の息女 王照姫 浅間左エ門峯連 ○化粧坂月花屋の 遊女葛城太夫 いもせ山 ながるゝ川の うす氷 解てそいとゞ 山本 芳順内かつ山 袖はぬれける のである。これである。それをあつてゐる。そしている。これを 筑波判宜の家来 富士佐京之進が 一子 冨士 太郎 椿 時 ほつたんへ くさぞうしの吉れいはいつも かはらぬかまくらじだいをころは しかもさがみ川かに太と いへるいがだのりしんちの はなにしほまちのかま ぼここやから立いでゝ〽つい とろりとやらかけたち 丁どしほが一ぱへだ神の 夜風ははださむいと いろり火ばちへひをたいで あたり見まはす向ふゟきやく せんどうゆへちやわんをだして一ぱいと 酒のむしんにせんどうが〽モンにいなさん 〽アイとこたへてやね船のすだれをあげてかほと かほ月のなか丁あだけいしやいきな二才とほろ ゑひの日にしみ〳〵とすいたかほ〽モシかんざましで おきのどくかんにんしておくれよとちやわんに つぐをがつくりのみ〽モシヱ小いなさん おめへのおしやくでのんだなら大かた ばちがあたりやせう〽ヲツヽおめへわたし か名をはやくおぼへておくれだのふ をおくつてかへりふねかほをしつたる さけがあるならあのあにいについでやつてくんなせへ かまくらさがみ川の いがだのり ○うけのりかには かぼ 〽今あり丁の小いなさんを しらねへやつ ちや とうなす 〽うそとしつて 〽嬉しいねへサアモ一ツ のみな〽てじやく にしやせう 〽おいやで あらうが つがせて おくれト さはらば おぢん はぎのつゆ いもせのはし べにがやつのげいしや小ひな のちに。とがげのおはら なるに ふし太郎 ○さてもそのころしもふさの国に てこなのはんぐはんはしづぐといふ人 おいしけりある日おくがたかへでごぜん おんむすめ玉てるひめことし七才の 乙わか丸しとねをならべてざし給ひ おいへの長しんあさま左衛門ふじ太郎 をめされ▼一 ▼〽いかに両人うけ給はれ 此度身がいへにつたはる ぶがくの一くはんかたじけなく もちよくめいによつて ゑいらんにそなへよと かまくらどのゝげんめい 此身のみやうがいへの きぼさるによつて吉日 ルマヤモ マインボル をえらみたからをしゆご かまくらへのぼるべしりよ かうのようゐばんじの かけひき両人とへとくと 心えよそれがしはこよひ 子のこくゟ七日のあいだ ものいみしてなほも たからをきよむへじと おほせにはつとあさま 左衛門中もおろかに候へども かまくらどのをはじめとして しよけにつたはるめいぶつ めいきあまた候そのなかに ておいへにつたはる武がくの 一くめんゑいらんにそなへ よとはたからのいとくくもゐ までひかりかゞやくおいへの ほまれきやうゑつしごく にぞんじまするとことばに ついてふじ太郎〽あさまが 申上るとほり此上もなき おいへのけいじそれに 付てもおん身がたいせつ 七日のあいだのおものいみ お次のとのゐはせつしや めにといふを打けす あさま左衛門〽なきさ ごてんのとのゐはつね 事べつにとのゐと ござつては今まで つとむるとのゐの あるかなしにて力 せうしせんばん ナントおくさま さやうではござり ませぬか 次へつゞく 〽いかさまそちがいやることほり 今あらためてとのゐとは今まで つとむるものともはやくにたゝぬと いふやうで人のきうげもあしからん なる中わがきみさま〽いかにも〳〵なには ともあれ祝義のさかづきものいみの せうじんがためおくで一こんみなまいれと しとねをたつて入給ひぬおくはさゞめく 下さるすいものゝぜんわんふきく はしたのもみぢ 〽ヨンかへでおくでひいき のふじ太郎さん 女中たちおすいものよおてうしよと はこぶろうかのかたすみにお次へ かつやい モとんど ぜうがおりたぞや 〽コリやきゝ事ぢや あいてはだれでござん すぞへあいてといふたら おくらゐもずんどたつといおいなり さま〽アそんならとりゐ丁から あがつてゐるらんぎくさんぢやござん せんか〽いや〳〵ちがうたおいなりさまと いふたのは玉といふじがかしらへつく見へ 次へつゞく ふし太郎 はんぐはんにつこと打ゑみ給ひ〽とんで火に入る やけらも身がてにかゝるはしあはせものたれか ありあかしをもてとふりむき給ふ。わきばらへ ぐさとつきこむ竹やかにきうしよのいたで たぢ〳〵あしもとまらずどうとふしこんと もんぜつしたまへばしすましたりとくせものは ろうにんすがたのはうかむりしがいを とびこへひとまへかけ入武がくの一くはん うばひとりいづくともなく にげうせけり 此ものおとにとのゐの人〳〵 てんでにてしよくはせ よつてこはそもいかにと 立さはげはかえでの まへ玉てるひめあさま 左衛門ふじ太郎ことなかけ つけてだきかえしんぢよへ みゝに口よせ〽おきつは あさいわがきみさま 御心たしかに あそばしませ〽とゝさま うつしてかいほうなしふじ太郎 のふと玉てるひめ わかぎみごせんと打よつて こゑをはかりによびければ うじから つゞき玉といふじをつくものは玉てる さまよりほかにはないおひめ さまがそもやくふじ太郎さんと いたづらはどうしてできやうはづが ない〽そこをできるがまめばたけ はぢけるときははぢけるものと ふたりがどつとたかわらひこと さみせんも時ふけててこなの はんぐはんはしつぐどのとぢ こもりたるきよめの間目も かたむゝうんめいのかなしや うしや丑みつどきまつくらがりかぬ まつくろじたてしんじよをめがけ てしのびよりせうじそろ〳〵 うかゞへばはんぐはんちうと見る よりもひとこしさげて おどりいでにげゆくかた さきかたで打えんより下へ 切おとせばちけふり ぱつとたちまちに あへなくいきはたへに けり はしつぐ やう〳〵目 をひらき 〽ヲゝ玉てるひめ ふじ太郎かへで あさまもそれ にをるりヱヽ口 をしいむねんなや しかがらせ しのびのくせ ものきたかしゆへ たゞ一うちにきり とめしがすぎどの かげより次へつゞら 下ゟしくにをうばゝんけづ かうよなたからはいづくに かくすとも人のしりたる 武がくのひしよせんぎのてだ はさま〴〵あらんさかながら わがいのちもこれまでなり 〽ノウとゝさまてきずの 御りやうじあそばし ておへ印長う たからの せんぎ〽イヤ〳〵 もはや 同断同同 つゞきおもはぬ竹やりきうしよ のいたでに目もくらみめん ていさへも見とめぬふかく そのはふたちへも あさまひざを すゝめ〽さては はづかしいときいて 二人のくせものが いひかはしたる けいりやくにて ひとりがとのを おびきだし にげんとするを さゞひと うち あつぱれの おんはたら き こへをもかけ ずものかげ より ついていでたる 竹やかは やみ打なれば ぜひもなし それにつけ ても 武がくの一くはん こゝろもとなく 候と心つくれば 〽ヲヽそうぢやと かえでのまへ 立よつてかざり おいたるがらひつの あたふたあけて 打おどろき〽ヤア たからはふんじつ いたしました これはとおどろく ふじあさまはんどはん きつとめをいからし 〽さてはりんごくの わかとのばら此度 身どもがしゆびを ねたみしのびを入て たからをうばひ ぶし太郎 つゞきしのがれぬわが命此てきづを 此まゝにはら切しとひらうせば ちよくめいありし武がくの一くはん ふんじゆつのやわけせつふくは いへのためさすればしのびに うたれしとのおめいもすなはち 上ゟしやつしてだてをもつてほんもう とげよと玉てるひめのてを とつてふじ太郎へわたし ければかへてのきへすゝみいで きゆるだうりおとわか丸を よにたてゝあとめのねがひ かのふづまつたたからの せんぎはふじ太郎に 申付るかたきのくびと 武がくの一くはんしるしの はかへたむけして今の ものゝふじ太郎人がましくも おぼしめしかたる一 だいじのおほせを うけ此身のみやう がに候くどもかり そめならぬたからの うらみをはらさせよと 主人のことばにふじ太郎 〽コハありがたきおんことばぢやくねん せんぎ今一人おめがね にて〽いかにも〳〵それ こそは娘の玉てる 〽あらき 風にも あてぬ子に たからのせんぎが なりませふかみづ からとはまゝしいなり おいいだしたると 人のそしり〽はていらざる ぎかだておもひあふ たるたからの せんぎ女ながらも おやのかたき おやのかたきと たかちのせんぎ ふうふなん どゝ身 下へ 身をやつす のも ぶけの ならひ 〽ヱヽとゝ さま ありが たう ござり ます ふじ太郎と もろとも に △ かんなん するのは わたしが たのしみ 〽ヲうれ しいか コリヤ かどで いはふて ○うたひ 〽ときはを ちぎる松 のいろ とかへりの はるぞ めでたき 〽ヲゝめで 〳〵と くつうを くはんどの たひ こらへるはん 玉てるひめを 打まもり にこ〳〵いきは たへに ける □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ ふじ太郎 □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ かくてはんくはん どのゝなきがらは かりにおさめ ておきけるが すでおきがた きはたからの せんぎとかへでの かたのさしづにて 玉てるひめをふじ太郎 にあづけておくるかど いではのべのをくりも ついぜんもせんかたなみだ なにごとも打すてよそ に身をやつしなく〳〵 やかたを立のきけり かへでの方は なげき まり ぢびやう のしやくと ねまに入人まち がほの長まくらをり からしのぶあさま 太つなにかひそ〳〵 みつじのそうだん ばつさりつぶての あいづにおどろき あさまさへもん立上り ●おとにきこへた はんぐはんどのたゞ ではいがぬとおもひし ゆゑ手下をゑばに おびきだしかきねの 竹をたけやりに おもひついたる でんがくざし とこのまのがうらい だゝみあぐれば下ゟ ぬつとあらばれいでしは くさはらまむ四郎 といふ わるものがしらあさま 左衛門こへをひそめ 〽まむし出りた〳〵 上しゆび〳〵〽さればでごんす◑ うまくやつたぢや ごんせぬか〽ヲゝできた 〳〵して武がくの一くはんは 〽すなはち此はこやく ぞくの三百両とざるが もちにいたしませう まむきうにおことばをくだ されませい〽ヲゝまむ四郎とやう次郎 〽いかにも〳〵それ三百両あらためて うけとりやれイヤ申かえでさま ふじ太郎 十一日 むすめなりしがたかのみね らくじやうの折から はんくはんどのゝ ないつうにて 父おにかどを うたれしむねんさ わらはがめんてい しらぬをさいはい すじやうをかくして おやどのづとめ 乙わか丸をもうけし うしたきぜんじやうおにかどが はんぐはんどのをうたせしはまつたく つゞきしでかした〳〵此度そちが手をかりて わらはがひだうにあらずもとわがは事は よりおくにごぜんと なりおほせあさまを一味に かたらひて本もうとげたる じせつとうらいくさばの かげの下上もトいふを 打けすあさまさへもん 〽コサかえでさまげせんの ものにいらざるおはなし くさ はら まむ 四郎 うちの てい ○上ゟしたつてはがつくりのたうち まはればかえでの方しり 目にかけて打ゑみつゝ なんばんびはうの 〽くるしいかそうであらふ 大どく 田 それよりはおさかづきを くださりまし〽そのさけ が大のこうぶつちやわん で手ばやくやりませうじ つゞけてがぶく二三ぱい がぶく二三ぱい のむよと みえし があゝ くるし やたへ がたや さては 今のは しゆ あつ むね 〳〵と ひと こしの つかき 手をかけ 廿一 女房とげ のおはら どのを 田はて きみの よいくすり ぢやなァ いかにあさま かれかしがいは 〽それこそはせつしやが かねてのけいりやく ばんぐわん ころじて くれいと ふじ太郎がたのみ の一つうまむ四郎が くはいちうへ入をきしがいをかれが 次へつゞく つゞきしかど口へ すておけば せうこと なるべき一つう にてふじ太郎 につみをぬり付 じめつさする わがかんけい 〽コリやおもしろい 武がくの一くはん こつちにあれば たからのせんぎは こんりんざいたがね いださんやうはなし じやまになるまゝ子 の玉てるなさけごかしに おい出しこわか丸を世に たつれば此いへ国はわらはがもの そかじはさしづめうしろみやく なんとにくうはあるまいがやとたて まはしたる金びやうぶあくまの ゆめをやむすぶらん 川 こゝに又すむ四郎が女房は 名さへとかけのおはら とそとしまざかりの ふんご梅すいも あまいも しかぬいた とろみつ あかりの りこう もの〳〵 あねごと 人にたてられて ぢこくの馬の ゐ候おいまはし たる口さきは おにの女房と しられける 〽ユレ八やがもの けをひいたなら すぐにりやうつて をくがいゝおほかた こんやはおやかたも おしつけけへつてくるた らう〽ア〳〵此おやかたも 同右同 のしゟ しんよ おはらぬ 「上ゟばか〳〵しいとこのやつだかしれ もせぬさむらひにたのまれて けふで丁ど五六日かけも見へ めはがてんかいるぬあねごは なんとおもはんす〽なにさうめ しことだとよろこんでいかれ たからまんざらすてゝもかへる めへとはなしのかと口どつ さりとおとのしたのはかてんが やかぬとこぬかの六う立いでゝ 〽ヤアこいつは大へんどいつか はやおけをすてゝいつたと きいておはらはてしよくを つけかどへ立いてよく見れば 此はやおけのはりふだはと よんでおはらはにくびをかた むけ〽おはらさまへしん上のしと かいた心はかてんかやかぬまあこ こちへともちこませふたをし あくればおつとのしがいむらさき いろの此はだへちをはいたる はたしかにとゝやくなにかあや しきふところの一つう つゞき とりざし ひらき見て ひらき見て しばししあん のていなりしか 〽さてはふじ太郎 といふさふらいが たのんで人をころ させたほねほか しろの三百両 ふむきでどくの あらりやうじ〽コレ あねごその ふし太郎と いぶさむらひは おめへしつてゐさつ しやるか〽べらぼう つらめそれをしつて ゐるならばなにして せうこ こち の人さぞ 口をし かろ むねん でごさん せう したが 日ごろ のゐけん はこゝのこと すじがわる してをくものか をつとのかた きはふじ太郎 此一つうが たしかない 是江美丸画 の身のはめつ今と なつてはかへらぬ くりことふしぎ なゑんでなれ なじみわたし ゆゑにはおま えもらうにん わたしももと 八武士のむす □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ かたきの ふし太郎たづ ねいだして うらみの やへばかた きはとつ てやり ますそへ とおさめ たむね はひろ 袖の たもとを ぬらし なげき けり ○それ はさて おき こゝに又 ふじ い おちの いへる ともの □□□□□□□□ さが 次へ るすゐさせ二人はうちつれ出行 ふたりかさしむかいせがれの かさしむかいせがれのさいははばくがお出入りするけりかにしゝはあとを見おく けりかに太はあとを見おくり かに太がいかだのかさほの あまでら上へさまは て神たなへかさりおきしゑん けつかうなじひふかいおがた しづくのよいたりはほそき せきけつかうなじひふかいおがた きの土の二百両さいふに入て ぐらしとしられけり○さてあるひ さまおねがい申て出て玉てるさまを くひにかけ玉てる ひめの ふし太郎玉てるひめをとも 上人さまへおあづけ申せば金で ないてたづねきたりしる〳〵の つゝりしかなあみへ人じやくを そばき さしより よしくはしくものがたりければ 入てをくよなものあなたは うばのおちのなみたを ぬらひ ぬぐひ〽はんぐはんさま なんと思召ふじ太郎うちうな づき〽ナリヤ上ふんべつ国もと 〽やしおひめ さまあち たが日こ 今はのとき国てるさまを てはなしておまへきあつ までもおとにきこみた かまくらの かつおいとし かるふじ けたお心はおゆどのあがりの かえでのかたまゝしいなかの 母さまの手しぼにかけまい なさけのはからい又一ツには ありうたいあのお山へ おあつげもてをくとき はおやかたにこざるも とうせんおひめさまへ 太郎どのゝ 身のうへ かはいそう でなかませ 思ふなかなるお二介さま ひきわけるそのときは もしやのこともあらんかと 跡の事まて思召お心ねが おいとしいかヤ申おひめ さまおきづかいなされ ますな見んとおかへまい 申ますとしはよつても しやうふなばゝあさゆふの も申上今からす に上人さまへ〽いかさま ぜんはのそけしやと ふたりがはなしを 立きくかた太なにか 心にしあんかほとは しらすして両人は玉てる ひめへもとくしんさせ 上人ざまをたのまんとて ぬと手ぬく ひかほに そら なきだ 玉てるひめ はふしんかほ 〽ふじ太郎が 身の上とは そりやなんの 事じやいのふ おみやつかいかならずわがまく をつしやれやといとたの もしくそ見へにけり ○かくて国てるひめふじ 太郎うばがなさけに 心おちつきしばらく あしをとゞめけるが ある日うばのおちの ふし太郎にむかび かに太をひとり り同時月1日日の日曜日の日1日1四日 月10月1日 …………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………… 10月1日日 ミン 一二七〇 ……… ………… (2) …………………………………………………………………………………………………………… ……… 一九九九九九九九九九九九九九九九九九九九九九九九九九九 …………………………………………………………………………………………………………… トナル処ユルモノ ………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………… 一日に十九十九九九九九九九九九九九九 ………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………… ………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………… 〽此ほどよりなるたけ 人に見せぬやうに しのばせ申た おひめさまいか ほどお手をやつし ても人の目につく ……………………………………………………………………………………………………… ………… おんすがたあやしい ものをかくしをくと村で ………… …………………………………………………………………………………………………………… ………………… …………………………………………………………………………………………………… こと …… うはさがあるとの事 いかさまそれももつとも たれあらうまゝのはん ぐはんはしつぐさまの 御そく女われ〳〵ふぜいが ばにふのこやにお身を おしのびあそばすは玉を 入れをくやぶれかごもれ きこえてはどのやうな かつ アリアントン ………………………………………………………………………………………………………………… ける ………………………………………………………………………………………………………… ここと。 ………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………… ………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………… ………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………… ト納凶百五十四五余一本に出すの兆円ト云ニシテ …………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………… 同村村同村村 /…………… 二三 ……………… 一二二一 ……… 一二二二 ………………… 下へ ……………………… } 一九二二八九九一九一一八 一同五十九石九升五合 二十二年五歳 □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ ままん ……………………………………………………………………………………………………… ………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………… 「この十五年四十九年四月 一九九、五・、九、九、九一 □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ こゝにより五十五歳の血気血に応じて より二十五両両ニ而五十三十五両五 ………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………… 同十四郎 〽はい〳〵おまへ さまへはおか くしやせ といわれ また があま 四本 いへば おいた はしい あまでら おいで なされたそ のあとで ふじ太郎は はらを きり そのいき きもを 百両に 百両にこレこちうじ うるやく そくその ませ此二百両これを 合せて三百両その 金でおいへの宝 次へつらく ふし太郎 「ゞき」武がくの一くはんを かいとるやくそく此二百 両は母ととも〴〵ちのなみ だでこしらへだれどのこ りの百両できぬゆゑ ふじ太郎どのがいきゞも をうられます がねゆゑ ころす △ あの命 ござるおひ □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ めさまと おがみたまへ こゑをあげ ばしすましたると たるそらなみだ わてるひめはおろ〳〵 なみだ〽コレかに太とりや まアどうせうなんとせう どうぞしやうはないかいのと むぜびなげゝばかに太さしより にてるひめのせなゝでさすり よろこぶかに太 〽コレおひめさま 〽コレおひめさま 今からあなたを 大いそと申所へおつれ 申てまゐるほどに 〽ヲゝおなげきはごもつともふじ太郎を たすけたいとおぼし召ば百両の今の さいかくそのさいかくもあなたのお心 ひとつでたつた今できる事 ひとつでたつた今できる事 〽そんならどうぞよいよふに わか身 をたの むコレ わたくしが何を申とも でもおつしやりますな おまへさまはあい〳〵と うなづくばかり外になん 外にいはずにゐるのかや〽さやう〳〵 〽ふたかなものがかへらぬうちとまんまと ひめをあざむきて大いそへこそいそぎける 〽フウわらはがあい〳〵といゝさへすかや かに 太と 手を あは せて 1〇 〇かくてかき太は玉てかき太は玉てかきは玉 そかりわたしいそ〳〵かへるあせづたはしゝくひのがんさいまいもの つるにあしをからみばゝつくしてゐたるを見付かに太はよろこび はせよつてくびを一〆ぎやつといはせ〽アヽよいときにはよい事 ばかりあるものじやこりやまんがなをつてきたとひとりつぶやき くびをひつさげ手町ばかりきたりけるがこゝろにおごりがはいて ふところのさいふをとり出しがんのあしへひもをゆひ付まへはさいに うしろはがんかたにかたげてふところではなうたうたふてきたりけるが そのがんいつうよみがへりあしにむすびしさいに。もともにくりゐはるかに やし太郎 つゞきとびさりければかに太は びつくりあいた口ふさぐまもなく かりがねはくもをかすみととひゆき けり○こゝに又とかげのおはらは ふじ太郎をおつとのかたきと思ひ つめいづくの人ともしらくもの よるべさだめぬ女の身こゝかしこを へめぐりしが此ほどはふぢさはに すまゐしてはたごやへ入こむ女 一あきんどはいたしません〽コイツハうそだおめへ のやうなうつくしいしろものをたれが ひとりでおくものかのふあんまさん 〽イ立ちがいござりません此所でもおしい ものをひとりをくとひやうばんでござり ますのふおはちさん〽ちんかさんひさしい もんだモシだんななんぞおかいなされて 下されませとはこをならべて 見せてゐるあんまはかたを もみしまひ〽サアだんな あきんどに身をやつしかたきの おしもにいたし ゆくへをたづねけるがある日 はたごやへきたりざしきの ませう〽おい〳〵 ときにあんま 口からこしをかゞめ〽あなた がたおはやうおつき さんのぼりに こゝをとをつた とき此しゆくの なされました豆のくすり やうじはみがきおたばこ もござりますなんぞ おめし下さいましと あだなゑくぼり としまざかりきやく もうかれて〽己女中 おまへおかみさんなら からきもねへがはなし がわかるなりいぐらでも かつてやるぜ〽そやもふありがたら つきで ちらり 見かけた 十七八 あばらや のむすめ には ござります 男があれば こんな 2 にやはぬふうぞく うつくしいとも きれいとも 今にちら〳〵 目に つく むすめ けふは わざ〳〵 のぞい て見た がかげ も かたちも 見え なんだ あんま さん ありや まあ なに ものだ はいかだのりの かに太と 〽ヱヽあの 三あの むすめ つぎへ 十三丁 方角 いふ所にゐる二人つれのゐ候 あやしいやつざと所のひやう ばん此ころはおうませんがあにだ といふらうにんものたしか名は ふじ太郎とか中ましたとはなすを つきにおはらはきゝみゝあんまに むかい〽モシちんかさんそのふじ 太郎といふ人はどこのもので ござりやすへ〽どこのものか 京山作 ⑤ ○江戸京ばし京博みせ」とくしよ丸 一包壱匁五分 第一きこんのくすりもの覚をよくす目を あきらかにしじんをつよく寸よはき 人つねに用てとくある札いやくなり 十二味くすりあらひこ水しやうふんし しらねへがせんげつの なかごろからかに太 が所へきてゐるらう にん〽してそのかに 太といふ人はところは ごこでござん すへの 包 壱匁 二ト 第一 いろを 〽あいつが うちは さがえ川多 うみてのかた 一つゝみのしたの はなれいへさ〽子さてはたづぬる ふし太郎風をくうはぬその内に とくとせんぎをヲそうぢやと手ばやく 小ばこびつかたげ跡をも見ずして はせゆきけりあとにりよじんがかほ 見合せ〽あいつるさでもちがつたそうだ 二こまかにす いかほどのあれせう にても一度用て御かほ 玉のごとくになる事たしかに うけ合申候京でんみせ くすり猶取次所にでんま丁 二丁目いせや忠介ときはばし 長さきや平左衛門芝しんめい前 丸屋甚八 選択書記書記の寄附会を 以テ購入セル竹関博士 狩野亭吉氏藤蔵画 10550 富太太 山東庵京山作 北尾美丸画 冨之太郎後編 京山作国寿 金棹 四 冨士太郎廓初夢以 〇御じやまながら一寸御ひろう申上升 江戸京ばしぎんざ一丁目京でんみせ ねりやく一斎五万く くはいにん丹 半ざい二百匁五分 五十以上の御女中様にても月やく見る内 ははらむ事妙なり月やくふじゆんをとゝ のへこしのひへるに妙也男はかしらにしもを いたゝくともたのしみ心のまゝにして身に さはらずわかきかへのごとく ぬ事妙也匂ひおしろいくもの上いろずりたとふ 入六十四せんこれをつければ御かほふん〳〵として できものに妙なり大抵上此うへなしのおしろい なり用ひてしるべしゑりおしろいげいしやかう一包 五十六せんあくぬき上さうしなればそのまゝき てはげぬ事ふしぎ也粉おしろい〽はつかくさ 一包三十二せん打粉おしろいの極上也白牡丹 一包百廿四せんくすりおしろいうすげしやうに 用ゆべしこうのうあまたあり近来●はくぼたん と申かんばん所々に相見え甚まぎらはしく 京でんみせ百廿四文の白ぼたんと御たづね もへら 可被下候 江戸南でんま町いなり新みち坂本氏 みなさま御ぞんじ仙女香一包四十八銅 相かはらずかほのくすりと御たづね一ゝよ下候 十六 無 □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ しかなせうこ はじめ こに 又 ふじ 太郎 ハ ひめ ぎみ □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ 大いそへ ざられ をゆめにも しらず うばを かのあま でうへのこし ひとり立 かへりしがひめ もかに太も やどきゆらが やどにおらずこは いふがしとこゝろしこ たづねるおりしも ことかげのおはら ひとこしぼつこみ 手下の二人をかど口へ しのばせおき ほんないも なくずつと入 村のまむきら が女房の おはら さだめて そのみら おぼへ あが あらん いた 立 つて せめぶ つめよすれは ふじ太郎きやうてんなし〽ヤイ まて女はやまるなユリやたしかに 人ちかい〽ヤア ひきやうなる その一こんたし かなせうこある からはのがれぬ所 しやせうふく〽はてむへぬ たしかなせうことある からへしさいぞあらん せうことはそりや なんじや〽せうこへ すなはち此一つうじ 次へ あるからはのかれぬ 所じや 湯 十郎兵衛 あかり せうふ まて 女はや するな かてん ゆか さる その ことば 手むか いゝさに ふし太郎 心 しづめ やうすを かたれ つゞき わたせばとつて なに〳〵此たびたのみ 候とをり にとり はんぐはんを 武がくの 一くへん } 女子を ひ 取 く れ 十一日 候へば けいやくの 〽手むかひ せぬぞ ごとく金三百両 そうゐなく しん上可申もの也 はや まるなと して又まむ 四郎と まむ四郎どのふじ太郎と よんでひつくり〽ユリやこれ まさしくあさまがしゆ せきさては御主人をあやめ させ武がくの一くはんを やらんが ころされし しさいへ いかに それきかう よはひし五あさまが しはざであつたよな その名をかくして 〽やうすといふは 外でもねへ とくをくらはせの いまむ四郎をとくがいしおのれか あくをよの人にしらさぬために ねをたつてはをからしたるひぎ ひとうユレかた〴〵よくきかれよ まむ四郎をころせしは此 ふし太郎がしはさならば せうことなるべき 一つうをうか〳〵 □□□□□□□□ しがいへ 田 それかしが名をしるせしも 十三 三十一 きやつがたくみかゝるせうこの あるうへは今よりすぐにやかたへ 立こえそうぢや〳〵と身づく ろいおはらは手ばやく一つう ばいとりみなこびとこゑ かくればしもんでうぐに あく玉の八ひきくの六 〽ことつこいやらぬと 立ふさかり おつ ころし はやおけへをしこんで かと口へすておきしその くはいちうへその一つうなんと のかれはあるめへかな〽それでやうすが さつばりしれた さてはあさまか たくみ にて 〽おいらが ⑧ かゝらと だのかだる まむきらが しがいのくへい ちうのこし いのこす へきか りのとう せんに手 したの両人 かほみあはせ 〽いかさま そうきけは かたき打の かどちかへ十ア あねご〽なる ほどめしの おいたるその 一つうたしかな せうこあるからは助太刀は われ〳〵両人サア立あかつて せうぶ〳〵トつめよれば ふじ太郎とひすさり 大にがゝりとなげいだし下へし 同一かきてをたづぬる しやうもあらふ〽モシ いはるゝとをり せうこになるべき 一つうをうら〳〵 御らうにんさんエりや 大きにおやかましうござか やすととゆかんとするをぶじ太郎 イヤお女中しばらくおまちくだされ 次へ 入てもおかれぬ はつ此一つうが にせふでなら ふじ太郎 十八 つゞき なに はや がね ながら その 二つう は此 方に なく かな はぬ あくし 〽おめへ ほしいと いひな さるのか 〽いかにも〳〵 かゝはる一つう なにとも まゝのいへに むかなのぞみ ながら〽イヱ よしてもおくれ かはいゝ でいしゆ のかたき 打 せう こに なるべき かきものを どうしておめつ にばか〳〵しい 〽さやうでもごさ らふがそのおねい にはなんなりとも きいてふたりの ゆ□□ とも いび □□□ もの をゆびて こしらへ手 まねとかほ でおしゆ ればお うな づき 〽そん なら おめへ にうつて 上よう え直 かきりに 百両だ 上 〽あの それ 〽さればさ おいへの 大事に かゝはるト いゝな 蹴さる から 百両 じやァ やす いもの いか さま こりや もつと 百両に 百両に かい申 さうした が金子は 〽大かた そこらで ざざんせふ しみつたれ ならう ならう にんさん かいませうも つきへ なし太良 つゝき すさまじいト ゆかんとすれば 袖にすがり 〽金子たしか に明日中 〽やすうけ やすうけ 一合はおぼつ かねへ〽じやと 申て〽ヱヽ 〽うるせへと ふりきる袖 ふじ太郎たまり かねふびんとは かねふびんとは おもひながら おいへには かへられじと 刀のつかに 手をかへれば 手下の 両へとび かゝるを もんどり かたせて はがい〆おはら はこゑかけ 〽おめへわたしを わつちも一つうを やぶれかぶれと 手をかへればめは きかきだのそんなら てゝしばしとおし とゞめ〽手もとに もたぬ大まい百両 〽そんなら一つう やぶるによ〽サア あざむき あざむき て百両にうり その金をがんに くしてとび さられあふも それは〽サタ〳〵ト 手づめのをりから さいふをあしにくせし かりがねをりよくこゝへ とびきたりひもを くひきりにはんのあめ ふりかゝつたる身のなんぎ これこそ天のあたへぞと 云へよる二人をつきのけ はねのけひろいあつめし はちもとらず うちへはとても かへられず そのばより ちくてん なくとや せんかくや せんかく と日も くれて うろ 百両にてかいもとめ たる一つうはていかの しきしにまされりと よろこひいさむぞ だうりなり ○それは物をきこゝに 又かに太は玉てるひめをぬ つゝ いぬの 川ばた あるきをか からきかゝる とうげおはら さいふ中より さい□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ 小はんを出し又 図 月かげ べにすかし つゝある きながら かそへゆく あとから 二人の手下 ともきら めくだん びらうしろへ かくし目くは せしつゝ うかゞひ ゆく をかを 見合せ ひにへ の六 つゞき すかさぬ ひつ おはら はつ して 問ふ けさ あく 玉ふみ 切むす び はげ しき 八が らき に △ ほと〳〵あやうく見え ければしのんでうかゞふ かに太がはせ出かたへに あり合道しるべ手ばやく ひきぬきあく玉がもろ すねかけてたゝきふせ くびにまいたる手ぬぐひ にてちからにまつせて〆 あぐればあへなくいきは たへにけり柳からはれる つきかけにおはらは立より はらおめへはとうやら見た やうなかに見たやうな とはぜうかねへしかも わすれぬおとゝしの丁ど わすれぬおとゝしの丁ど 四月のころもがへその ときわつちやァいかたのり さすが女のほそうでにの月かけにいきな二才 と恋風うしみ〴〵 すいたひと花心せん とうさんに金ぐつわ まくをさらせて やね舟のかにたつ た一どのころひね からまもなくおめへ はひつこんてきげは おきやくのせはになり くろいたへいのべつそふ はゆびもさゝれぬ おれき〴 そのかこはれもこは きてしくしりひき つりかあかひきま みへめぐか〳〵てもや のつとめ三日月お仙 といつさもわつちさ しほまちしたるしんちの はな月の出しほのやね舟 むしんをいつた茶わんさけ はらほんにそれ〳〵その ときわたしはけいしやの にひなきやくをおくつて ふつとなじんだ へその人をていみ にもつたもしに わかれ今しやァ きまゝなこけ ぐらしさそふ水 赤町へけへりの舟をよび うげられすだれをあげての にもゑんのある 舟てあつさり か口太さん次へ つゞさふしぎなゑんで今のなんぎをかに令 かけておめへにしんぢうはらなんにも いはぬかに太さんコレト手を なんとさんそ〽いゝへかまふてくださんすなつとめしやうと 〽アたふしぎなゑんで今のなんぎをかにし命を曲なんとさんそ〽いふかまふてくださんすなつとめしやうと いふまではせつかんせにやアなりませんト又もきせるを ふり上れば〽はて此かつらきがわびるをおまへは水に さんすのか〽きか あはす○木のかしら よろしくひやうしまく それはさておきこゝに 又つくばのはんくはん ぬといふじや ござんせぬ がとし はも 一ゆかぬ ▲ うら みねたかどのゝそく しよ玉てるひめは かのかぎたに いのかにたに あざむかれて 大いその うられ まひつる にふさ 次 十二月二月二十 たまひ やりてのまへ やへ によび付られ 〽コレおひめさん 今も今とておかみさんがわつゝくどいつ いゝなすつてもつとめはいやじやとわがまゝ ばかりおやの名をたづねてもいへのはぢじやと 打あけずたとへ天じんさまのむすめでもせうもん すればこつちのじざいつとめにださにやアならねへによ 〽そんならどうでもみづからにいやしきものとはだをふれ 女郎になれといやるのか〽しれた事さ〽いゝやいやじや〳〵となき 玉へば〽コリヤあま口ではゆかぬはへサアつとめをするかみせへでるかと かごをはなれしうぐひすをいたちが見づけしごとくにてゑり くびつかんでねぢまはしきせるふりあげつゞけ打をりから 此やのおしよくかぶかつらぎ太夫はしりより〽コレおなべどんなん にもしらぬあの子をとらへうつくしいあのかほにきづでもついたら田 ふし太郎 つゞき あづかつたへやでとつくりいゝ きかせ〽なるほどそんなら おいらんよいように 〽わたしにまかせて おきなんしと玉てる 〽はてさ此子はわたしが あがかつてさ此子はわたしが ありあふつめをてふどよく あはすてうしもくもひにて かほりゆりしきそらだきの いとゞけだかきひめ きみの女郎の へやにおはし ひめをともなひて おもてざしきの へやへきたり はにげ ますすがた なく見へ 〽みればよし あるおまへの なりふり こゝへうられて にけり ○いとも やさしき おんこゑ ござんしたもさだ にて めてやうすがござ せうたれも はじめ はなみだ 川ながれ の糸 にも をり 〽所がらなにしあふ 一所からなにしあふ あかしのうらの秋の ころ月さへわたる ころ月さへわたる よるなみにうつろふ かげのおもしろや 〽此ごろはいとゞしく ふしは みやこのかたのの 又 たの ある わいなァ くゑしきに かゝる所の人心うきを なくさむこよひかな 〇此おりしもいづくよりかあまたの てふ〳〵とびきたりざしき てふ〳〵とびきたりざしきのうちを おくる人も きやくの しみ〴〵 いやとは 思へども ひるあそび ありふざけた 一どが二どゝさと なれてすいたおかたを わすられず日文を むりどめの雪のゐつゞけ ほたてがいそのうれしさが めぐりければかつらきこれをきつと 見て〽はしちかくとびかふてふは みすもれしと上の句を ぎんずれは玉てるひめ 〽かうのかほりをしたいきつらん 〇さてはわらはがそうだきに つれてむらがるあまたの こてふこれぞまさしく めい木の いとく つとめ にや ならぬ とこの 内それを くがいと いふはいなア なれゝばなるゝ 此つとめだん〳〵 おしへてあげんせう そのやうにぐし〳〵となけば なくほどかなしいものちつとは心の なぐさみにきうでもひいてあそばんせト さしつけられて玉てるひめ〽なさけある そちがことばわすれはおかぬうれしいぞや うきをわすれん玉ことのふつゝかながら とざしよりたまひたしなみ給ひし ひとたきをかうろにくゆらせ給ひつゝ□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ ○四書 〽ゑならぬかほりと思ひ しがこれこそきゝし こそきゝし こてふのめいかう 〽それとしつたる そじが目きゝ どうもがてんが ゆかぬはい のふ 〽わたくし よりは あなた のす ぜう どうも がてんが ゆき ませぬ つく ばの おいへ につたはる 名香これ を御所持 ある からは ●あなたは つくばけの おひめさま ではござか ではござる □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ ませんか 〽いかにもわらはゝ 玉てるじやはい のふ〽ヱヽトびつ くりかつらきが あはてゝひめ を 上 ざにすへ 〽わたくし事は あなさをおそだて 申ましたふせやが むすめでござります 〽せなんとつぎへつゞく つゞきそちはふせやがむすめとや 〽ついにお目見へいたさねど母が はなしできいたる名かうめいどの 母がひきあはせ〽してふせやは なんとした〽おはなし申し なみだのたねおいとま もらふてざいしよのすまひ 長いびやうきにせんかた なくおやのためとて此つとめ 母はまもなくめいどのたび 〽しらぬ事とて一へんのゑかう をとらせぬふびんさよ下 なみたさしぐみ給ひけり かつらきあたりを見まはして 〽シテあなさのおみのうへは 〽かたるもつらきやかたの そうどうかやう〳〵ト かに太にうられし事までも こまかにかたり給ひければ かつらきもなみだをはらひ 〽なにをいふても六日のあやめ 今となりてはせんかたなし此上は 世をしのびかづらきがへやしんぞう 御身はけがさせ申まじ命にかへ てもあなたのおせは〽ふせやにかはら そちがしんせつふたゝび世にたつ 其ときは今のなさけはわするまじ 〽かならずこともにおん身の すぜう人におあかし 上ゟのしたゝめふじ太郎へ しらせとよひかならずきたり たまへと申つかはしけり 〽あれおいらん 図 あいだ 大いそへ るよひ 山と かへ名 ○こゝき又あさまさへもんはかの 何事もそちがたよりかならず ともにたのむぞやトさしむかひなる そのなかへかむろのたよりがはせ きたればかつらきかむろがみゝを ふさぎ〽申玉てるさまかならず ともにおん身のすぜうくに おありしあそばす なヱかむろし ちくまさぜんと心をあはせ くさはら村のまむ四郎を たのみてつくばのはんぐはんを うたせいへのたから或がくの一くはんを うばひとり乙わか丸を世に たてゝおのれけんいをふる はんとてかまくらへきたり かとくのねがひ叶ひ 〽アレおいらん ければしばらく きうそくの図 ごめんなんじま ○これゟ かつらきは 玉てる ひめを ざしきへ をき何 かの事を いひふくめ やうすくはしく ふみに 玉てる 〽なにからなきまで そちがしんせつ うれしいそや なをたふ もかよひ 大いその ものいふ花の 仲の丁きかゝる をりしもふじ 太郎はかつらき がしらせきて 玉てるひめに あはんとて 人めをしのぶ 夕まぐれかつ ちとあてる さやとさや すがたも おなじあみ がさからあさま はきつとこへを かけあさやまたつ せへおさむねへ 此ひろいおほかんに 武士のさやあて あいさつさつせへ□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ そりや此方で申事〽次へ ふじ太郎 つゞきへもなげなるなが刀な ひぢをはつさるかくつばを よけてとほすも大いその 花をかざりし仲の町これみよ がしのいでたちはくもにいな づまくはんくはつでたちあさ」これを しらすやいなづまのはじまり見たり ふはのせきせきをすへたらこんりんぜへ 此わうかんはとほさぬぞ〽おしこりや おもしろいそれがしも名のればよし あるよしやふうふられてかよふその なかにはれてあはぢのなみまへら ぬれつばめあさそのこはね 水ももらさぬからかさにねぐら かそふとまねかれてひよくをちぎる つめよすれば茶やの内より かつらきがふたりの中へだていりさやあでにあてるといふ 〽おまへがたもやぼらしいいろで 〽おまへがたもやぼらしいいろでもよい吉そう此ばい もよい吉そう此ばは まろめた大いその花に わたしにくださんせい あらしのあらそひはながれの なアあさいかにも 水にあつさりととけて かつらきがあいさつ ながして雪のくれふじと つくばに立ならぶやうな ならふじえより 身ごともはこの お山じやござんせぬが まぬけんくは かつらぎも 又山の名に かつらきそん むすぶえにしの なら山さん なこや帯それと これとは あき しらぬ こそおぼへあり人目をつゝむ ふじ あみがさの名さへたしかに のね おぼろふしふらしそれと ふじ しつさるそのほうこそ たしかにあさまおちこちの 人をはゞめ六かさをあさ そのめんぞうを卜両へが 一度に手をかけあみがさを とつてたがひにかほみあはせ ふじきてこそあさまあさまふじ太郎ふじ うらみのやへば〽あさしかさなるいこん みぬ あさ ま 両 □□ 此ばは たがひき かつらきもひ ふじけぶりくらべんおくふぢあさま 火はなをちらしてイザ〳〵〳〵ト◎ かならずこともに ○子どもきや 〽あいゝ引 なじ太郎 いやるに ぬしをざしきへ しのばせてつもる 〇ふじ太郎あさまが かげを見おくつて はなしをせいとの事 〽思ひよらざるあさま 人目にかゝらぬその 左衛門此かまくらへきたりしは 左衛門此かまくらへきたりしは内 心得ぞなきはともあれ 内にサアきやいのふ ではないおいでなんし 天のあたへはかつらきが手びき でしのばす此ぶんていひめぎみ さまへもおめにかゝりトいふうしろから 玉てるひめすがたもかはるくじや へとまださと なれぬさとこと ば〽ふみでやう 玉てるひめすがたもかはるくじやくすはきゝ すはきゝ ぞめ〽ヤアあなたは玉てるさま〽ふじ太郎 あいたかつた〳〵〳〵ととりすがり今おいらんが□ また 次へ つゞき此おすがたも かに太ゆゑしばしの うちの御しんぼう 〽は二はなしはざしきで するはいのふとふじを ともなひいぞさけり ○かくてあさまはまい づるやにてだゝら大じんの 五十一日 □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ 二十二丁 ざしきの ざしきの ていはくだ 〳〵しけれ ばしるさず とこおさ まつてさし むかび かつらきは ふじ太郎に たのまれて たからのありか たからのありか をさぐりけるが あさまはそれと さとりてさとら ぬふぜいたからを えばにくどく などしばゐ などにも よくすること それは たいがひ 御すい もぐ あれうく 〇ふじ太郎は おはらより 百両にてかい もとめたる かの一つうを せうことなし 手づめにあくじを はくぜうさせん とかつらき がさしき にふみ 〽いかに あさま 此一つう におぼ 国 ゑあら んと みつ しよ おのれ があくを おのれ でに ぶれあるく 大だはけわりやア きでもちがつたか〽マア いふなくなんじがつみを それがしへなすりまはした 此にせふでなんじがふでに ちがへあるめへ〽がてんゆか ざるそのことばどれ つうをと次へ づくれ ばさす がの あさま ぎよつ せしが あざ ひ 〽ふじ 太郎と すみぐろ にはんまで すへたあくじの 廿三日 ふし太郎 つゞき見るふりしてすん〳〵に ひきさきければふじ太郎 くはつとせきこみせうこ くはんとせきこみせうこ となるべきそのかき もの〽ひきさきすて たはふじ太郎エリヤ われがためだぞよ 〽モウ此上はと刀のつかに 手をかくればあしで おさへてくはつとねめつけ 〽かまくらゟのげんめいだぞ 〽ヤヽなんと〽見たか此一つう こそ乙わかどのへかとくを どうして 給はるあんどのみぎやう しよこれをしよじなす それがしへ手むかひすりやア よいやらはなく だく〳〵をりからやりて わかいものかけきたりて 口〳〵に〽ついに見なれぬ かまくらへてきたいするも どうぜんだぞまだそのうへ に乙若どのへくださるみぎやう しよしゆごなすあさまはすなはち こわか御しゆじんさまへはむかうか 〽サアそれは〽かまくらどのへてきたいするか 一サかそれは一かまくらどのへてきたいするか 〽サそれはサア〳〵〳〵べらぼうづらめと ひきよせて扇のてうちやくりう〳〵〳〵 ひたいになかるゝちしほのくれない 此きやくじんまくらさがしの どろぼうねこえて今ごろは でるじぶんサアおけへり〳〵ト つきいだされし口おしき つきいだされし口おしさ ふじ太郎はまいづるやが かどぐちにてひとりごと 〽手だしのならぬあの みぎやうしよ あさまがかへりを 見るにいとしさかなしさにかつらきはうろ〳〵と めくぎしめして一さんにとぶかごとくに 〽ちゝ の かたき かたき のあざ ま左衛門 てだし ならぬ あの みぎやうしよ ヱヽ口をしいなが まちぶせしてヲゝそうじやト はしりゆく おなじ夜の事也しかかのとかげのおはかは かに太にめぐりあいわがやへつれかへりてゐ候 やらていしゆやらむちやくちやのふだり ぐらしねざけをのんでゐたりしが〽コレおはら さんおめへが小ひなといつたときふとした 事のころびねからめべり〳〵つて今の せけへつきぬゑにしの木まへらもいづ もの神がとほりものかはいがつてくんな ぜへ〽おめへおつりきにかさのめすのそれ はそうと今のそうだんあさまが かへりをまちぶせしてゐしやのくすり でおつとがたすかりどくのおかげて 今ではよい〳〵やくそくの三百両 しらぬといへばたいくはんしよ おなさけごかしとこけおどし であたつて見たらずつしり 一仕事いかぬ所がもとねの あきねへやつて見やうじや あるめへかトいへばかに太が 打うなづき〽なるほどこいつア てするしごとじ両人したく とゝのへて大いその八丁 おもしろたぬきしつぽをにぎつ なはてに立かくれ あさまがかへりを まちにけり かく 左衛門 大いゐ もと かご かくと 見る おはが かきば かこの せんごい とりす 〽イヤヤ □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ くさ くさ はら村の まむ四郎が 女房はらとし 申もの めてかへりけり○此おりしもかき左が母は あなたの おかげでまむ四郎 見事ころりと いきましたがゐしや のおかげで命が たすかりしたがどくは といもりとう〳〵 ひといものとう〳〵こし ぬけました命がはりの三百両 よもやわすれはなさるめへおわたし なすつてくださいましトおはらがこと ばにさすがのあさまびつくりせしが そしらぬふり〽なきをいふのじやその まむ四郎ことやら身どもはしらぬ ぞんぜぬぞ〽大かたそこらでござかや せうできあいのかゝア事あいと いつてけへりやせうがとかげのおはら でござかやすはなてべしのはなしで 何もかもきいた事をそのまゝに おそれながらとでかけちやア みもふたもねへといふものでへし の仕事をしまびよくやつた 御ほうびの三百両むりなむしん いやござりやせんとかに太もとも じやござりやせんとかに太もとも 〴〵ぬきさしさせぬてづめの ことばたゞではいかぬと見てとる あさまあすのあさまで三百両を 手わたすしるしに乙わかどのゝかとく のすみつきとりいだしておはらにあづけ おはらかに太にべく介をさしそへておはら がやどを見とゞけべしと申ふくめかごをはや つゞきふじ太郎があとをしたい 玉てるひめにあはんとてくるはへ 行しかへりみちしゞうのやうす うかゞひてあとからこへかけ〽せがれ まちややアおめへはかゝさんこりや たまらぬとにげんとする □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ 袖をとらへ〽こゝなふかうものめ やうも〳〵おはめさまをくるはへ しづめそのばから行へ しれずほう〳〵たづねて ゐたはいやいおひめさまは おのれがためきもお主 じやまいかヨウばちも じやないかヨウばちも あたらいでサアおひめ さまをかへせもどせと つえぶり上てりう〳〵〳〵 おはらははせよりなかへ入 〽かきん一ウ〳〵まつて 下さんせ〽コヽおまへは たれじや〽あいわたしは アかに太さんの ちか付でござり ます〽ソリヤいかい おせはで ござり ます 今きけば 三百両と おまへをもろともにそへておさとへ 御りゑんなされおそだてなさると かそながら おかほは わすれぬ ●小ゆき さま リや がき 太 六 に雪 さま ふじ 太郎 さま とは はら がはり のあね ほんき 思へば ふしぎな ひとむかし 御ゑんでめぐり あふ今のあなた の身のうへは どうした事で ござかます とはれて □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ やうにしてい 事にやま〳〵 事にやま〳〵 あれどなにも いはぬせがれかんどう じやぞ下いはれてかに太も ひとりの母わかれるつらさ 日にもつなみだしんそこ あくとは見えざりけり 〽かゝさんわつちがわるかつた かんにんしてくんなせへ 〽あれあのやうにいふ ものをゆるしてやつて あげなさいトさし出す てうちん見かはすかほ 母はびつくり〽ヤアあなたは 小ゆきさまではござり ませんか〽そのおさな名を しつさる物まへどうも がてんがいかぬはいのふ 御かちうかるい御人の よいゆゑつくばの もうけたむすめごは 〽ヲゝそのはづでござります あなたの母御はさらしなの むすめなれどきりやうが さまへよめ入ほどなく 御からうふじ田京々しん すなはちおまへ母御の名 もちがけるいゆゑちのみの 一同三郎 〽ヲたふしんはもつとも おもてぶせ 折からあさまが 下べのべく介〽きいて 下べのべく介〽きいて ゐればくだくしい長 ものがたりろうそくが たちぎへするは はやくうせろ とぜり立へ 思ひもよら ぬやふかげゟ ふじ太郎をどか いで水もたまら すへく介をぬき 打に切たふせば おどろく〳〵 おどろく〴〵 こゑをかけ〽ヤア あなたはふじ太郎 さまごとうしてこゝへは それがしあさま がくわいちう どのへ いとく ぶせなし 御きやう しようばい とらんとまち 次へ □□□□□□□ ものがたりにて思ひがけなきあねじや 人三百両のしちもつにあづかり おかれしその一つうそれ こそ身ごともが命 にもかへてのぞみし おいへのみぎやうしよ べく介を手にかけしは 口たらせぬためばかり はらはかはれどあね おとゝ何とぞみ ぎやうしにおつたし あらばあさまが あくじをかまくらどのへ 申上おいへおさまるそのときは あねじや人をもひきとるて一生 らくに見つぐべしおはしんみなりや こそそのおことばはじめてあふても ちすじはぢすじなにはとも あれ人目もあれば「ふじいかにも 〳〵げらうがしがいはくさむらへ かに太はからへ〽こゝろへました かに太はからへ〽こゝろへましたの 下しがいをけこむ用水ぼり 〽これからすぐに此ふせやが つゞき」さいぜんよりのいちぶしだう おはらしそんならのこらず「かき」おきゝなされ ましたかふじいかにも〳〵うばのふせやが 四〽にてるさまをくるはへやつたはかに太めがわるだく みそれと申も女がしつけのわるいゆへ申わけ の此じがいはなしてころして玉はれはきいて かに太はかたへなるでばぼう丁をさか手 にもちわしゆゑに母人をどうして見ころし にしませうかともろはだおしぬぎ にかけ たるさい ふる百両 はきふへおともいたしませふト みな打づれていそきけり こころあつれていそし ○かくてふせやは人〳〵をわがやへ いれきたりふじ太郎とおはらへ きやうだいのかためなりとてあさまゟしちに とりたるかのみぎやうしよをふじ太郎に わたしければ大によろこびそれに 付ても玉てるひめにつとめ ぼうかうさせましてはくさ ばのかげの御してじんへ申わけ はのかげの御してじんへ申わけ たちがたしととうつくの てい也ければその あらためてさかづきをさせければおはらは 申わけは此 とほりと ふせやが ぢがいと 見えければ ふし太郎 はゝりより 〽こはきやうき ばししやつたか とをし とゞむる ふせやは なみたを をしめぐひ囲 をしめぐひ田 きいて よろこぶふ よろこぶふじ 太郎ふせやも かき太もいきかへり 〽これゟすぐさま大いそへ はぜ行て玉てるさまを次へ とりいだし 〽コレかに太 此百両は えが玉 てるさま の身の しろ 金がん にとら れた百両が めぐり〳〵て今代時 此金もつて玉てる さまをえがねてうけ もとせへふたりはしぬ □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ にはおよぶ一さいト日 はせゆきけり○かくてかに太は がたりせんひさんげして金百両にて 玉てるひめをもどしくれよと いひければまひつるやのあるじは えよりなさけふかきものこ なればかき太があくしん てかたるをいめ をあらためたるをほめ もとがねをうけとりて 玉てるひめをわたしければ かのかつらきもともに つゞきつれきたらんといさみいさみいさみいさみいさみいさみいさんで 大いそへはせ行しか〴〵のよしもの よろこびけりかに太は その夜玉てるひめをかご 次のでて立うへりければ ふし太郎をはじめみなく よろこびいさみこわかさまへ くだざれしおかとくの へきやうし上手に入るその うへに至てるさまの身たけも すめは心にかゝるくまも なしかの ふつしかの あさま左衛門は には御主人のかたき おはらどのゝ ためにはあく 玉てるさまにはおやごの かたきせつしやかため にるながらも おつとの かたき こめ □□□□□□□ かれがりよ しゆくへ立こへおよふぞん ぶん本もうわけんとかしこを さしていそきけり ○こゝに又あさま左衛門はかくとも しらすおはかへみきやうしよを あつけ見とゞけのため付てやかた へく介もかりきたらずがてん ゆかづと思ふ所へおはうたつぬ来り ければ大によろこひかねをわたし て一つうをうけとしんといひ ければしからばわがやへおともせん おあつけありし一つうもわがやへ ふかくひめをいたりとたまし すかしておびき出しぢぞう 坂にてふし本しかき太玉 こるひめまちふせしてあさ まを打とり事のしさゐを かまくらのもんじうりよへ申 上げればあさまがあくし一時 にあらはれにし太郎が忠義を こゝに又かのちくま御ぜんはかまくら にてあさま左衛門ふじ太郎に うたれし事をきしてわが身の上も これまで也下かたごをきはめかねでうばい おきたるしがくの一くはんにざんげのかき おきをそへてじがいなしけりふじ太郎 本国へ立かへりて此事をきゝ 美丸画 あつくぞ ひ玉 ひ玉 ひめ く たん くるは へ身を 山東庵京山作 松かざり めでたき春 をむかへけり めてたしく 江戸原ばし 京伝店 とくしよ丸 年来売来り は良薬松相 かはらず御承 ゆへ外へこし入 外なりがたし とでふしろうがつま となりかに太はとりたてゝちぎやう をあたへとしはふけたれどもおてら をあたへとしはふけたれともおそう をつまとなしうばのおちのはてい はつしてちくに御ぜんのぼだいをとむら けいせひかつらきは玉てるひめとはちきやうだい といゝ忠義のもの也とて金千両にて身うけ なしのぞみの方へゑんづけつかはさんといひければ かつらき大きによろこびかねていひかはしたる今つゆへ 三郎といふものゝ方へゑん付けり〇かくてむわか丸との〳〵 かとくと也て国も納る時つ風えたをならさぬ かつらぎ 掛金千 京山てんさゝ 近年は 百里外 の近国ゟ 御部こ下 御申被下候以上 好 蔵 しやしたて まつり候 去直段くわしく 八類本太下御座候 文 政 八 乙 西 春 一全山東庵京山作 冨士太郎廓初夢 十八 冊 一陽斎豊国画 一冷山東庵京山作 七草四郎傾城大寄 絵入中本 京山作 仮名茶話文庫一 六夜 歌川豊國画 御ほのくすり いろを白くしきめをこまかに する事きめうの薬なり 美艶仙女香 南伝馬町三丁め丁 本代にい 坂本氏 一包四十八文 近刻 尾上梅幸作 直 全六冊 五渡亭国貞画 流行歌川船合奏全六冊 花笠文京作 寿 堂 歌川国貞画 浜織博多小女郎金ハ丹波 □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ 新 初日 尾上梅幸作 六冊は 日蓮記 兒櫻法華房 豊国画 前後 二日替 十二冊 そろへ 江戸芝神明前 三島町 録 後日本 後日 六冊は 誂染楓絹川 て出 市川三升作 豊国画 板仕候 丸屋甚八板 話念記