娘狂言三勝話
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- 歌川國貞畫
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- 日本語
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- ムスメキョウゲンサンカツバナシ
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- 東北大学
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- 2026-08-28T18:53:25.651810+00:00
維
冊
出し井泰吉ノ周鶴室ヲ
以テ講人セル
撮影亭吉氏奮驚
を以て、あれば。これを見るべし。こともることなるべし。
凡世界のありさまを視るに。辻打芝居に異ならず。来人あれば出人あり。
生あれば必死あり。せんのかたはかはり〳〵。油断のならぬ月日の鼠喜怒哀
楽の札数も。人間僅五十枚をいつばいといふとかや。秋の紅葉の紅も。其あと
札は雪の白紙小春は於夏とかはりゆく。一幕ことの切狂言。姫は忽ち花車方
と。婦が姑の早かはり。うな〳〵する間に日も晩果。まづ一生はまいれきりと。
打出し大鼓の。鉦僥鉢。しづかにあとより御老人様方。若きはさきだん
老少不定。さらば息あるそのうちに。のめやうたへと大晦日の。大塔に
気がつかす。なんでもかでも引道具。ちとしんだいが廻り仕かけ。ぎつちりと
つるゆると。どこもかしこも家内ががたつき。ふすま障子のたふるゝき。仕掛々を
ほめても替られず。桟敷で高みの見物も。禍福二 ̄をあざるへる。縄がゆるめ
ば危く見え。身をひきく持切詰は。半畳代の店賃に。おはれてうるさき
事もありと。ちよつと記が此冊子。娘狂言の序びらき〳〵
柳亭種彦
診察すべして。ことして膓窒扶私
娘きやうげん
苗屋半七
進上蓑谿
「コントー
一一三間ノ中山
屋三八
願主籍
蓑屋
第三
三勝
扨随蔵の娘
於図
宵寝の
荷助
第一二十一二十一
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
小津ノ中ヲヤウンヤンヤンチヤン
ヨリヤルヤンヤンヤヤヤルマンヤンヤンヤン
ハイギヂヤルマデヤロツヂヤウコジロー
一リヨリヤルヤウロシヤ一四二十四十十四
何イサアツツ半がやけるべんデニシテ
廿十十十十十十十十十十十十十十十十十十一
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
男女
太夫
蓑屋
三勝
ふたびいづ
再出
半七
城
通
木
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
ふこはじめよつしもふらぬものとも来来ての
ほつたんのおほたいをよつほたいせろにしなかしる物かたを物かたりしはしがはしがはしけるはしウ〳〵〳〳〳〳〳〳〳〳〳〳〳〵〳〳也〳〳〳〳〳〳い〳〳〵じ也
をとくしくし
つかふれどかれぞのは
くのかぶきにはその心ざしするほ
むかし〳〵のかぶきにはその心ざしすなほ
まゝ母ごとてきやうげんにならざるうまれゆゑ
ならずいちだんつゞりいれかれらをうとむことたる
人のをしへにせしとかやそれにおほかたならず
にたりしはなしありころは。これむかし〳〵の
穴にねんぢうひがし山にしまさ。公の
おんおぼえいともめでたきものゝふ
ありその名を宇治谷左衛門かけ春と
まうし大和国よし野ごほり飯国の
さとにやかたをかまへとみたる取てぞ
おはしける此うぢのやの
家中にあかね染右衛門あかね
和平といふきやうだいのわかもの
ありふたりながらうまれたち
にうわにしてよくじんぎのみちを
まもりぶんどうふどうにくらからず
あにそめ右名はある人のむすめ
きとらぎといふをめとりほどろ〳〵
男子しゆつしやうしてこれを半
となづけこんねんはづかに三才なり
きやうだいのちゝ染太夫はさきのとし
みまりかれぞのといふ一人の
老母ありこれ染太夫がのちそひ
にておとゝ和平は此はらよりしゆつ
しやうなしそめ右衛門とはまゝしき
なかなりもとより立ちをまもる
そめ右衛門いかてゝかも心をへだてず
その心ざしすなほ
これむかし〳〵の
にしくいふ物がたりのおいつなり
これよりこゝのゑとき
色はしあんのほかと
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
たるいひそめ
かくものがたき和平なれ
すぎつるはらがくもんを
しゆぎやうの
ためみやこへ
のぼりかし
衣おもをけ
といふ
ざしきに
とうりう
とうりう
ちうを
げいこに
なし
むつましき
なるしくろはめ
つひにくわた
そいそいせければ
すてかたくて
きこくのをりいざ
なひてかへやとしか
あかうさまゆへ
いひがたく
よしの町に
かこひおき
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
る
国ゆこ
くわ
よつから
はやつけ
ゆめの
ゆめの
まに
みとせを
おくりかの
半七とどうねん
あらざれはかつてお
よねんもなげにぬんりたけ
心やすしとあんどんひきよせ
われゆゑあまて
なれどへやずみの
かなしさはせけんのきこ
元をはゞかりてふかく
かくしておきつればあに
かはして□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
そめ右衛門はこれをしら
ずかのおすげはかい〴〵
しくゑやみせんを人に
をしへしの吉がせいじんを
たのしみにしてくらしけり
かくて和平はおもふしさいの
ありければいつつうの
かきおきをのこしおき夜に
まぎれてやしきをたちいて
うき世はおもひきりながら
おやこのしやうはわすれがたし
くおすげがもとにそのひ
きたるもとをほと〳〵
おとなへどこたふるものゝ
あらざれはかつておほはし
うらぐちをやう〳〵にしがは
たちいりてすかしたる事
おすげはわが子にそへちしつ
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
〇そめ右衛門がまゝ母けれその
やうすをたぢぎゝする
まへのつゞきしたちのくあひだ
しかるべき人をえらび
まへのつゞきたちのくあひだ▼ゆかれすどつかとざし
ひたんのなみだにくれけるが
それをふたゝびおつと
としとしとしとしとしてし
かれ〴〵もたのむよしを
おすげがいまにも目さめなば
いよ〳〵なげきをますだう
りことふりきつてたち出る
かきのこしさしぞへぬいて
ゆかなしかりけん
いたましきことに
きればきさらぎはうも
あらずや
おどろきつゝさしいだす
〽こゝのゑとき
手しよくの火かげにくりひ
此夜あかねの
此夜あかねの○ばせをのかぜにやぶれ
やしきにても
あさがほのひにしほのひにしほむる
よりもまだはる□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
きさらぎは半七によりもまだはかなき□
ちぶさふくませ
人の身のうへにたいかてあ
ひぢまくらむかしわれゆゑありてしゆつ
ばなしのしたきりせいのぞみありさ
すゞめねぶけもよふす
すゞめねぶけもよふす
そのをりからそめ右衛門は
かほいろかへひとまのうち
□□□□
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
恥単
もとごりをきりはらひ
かねのさいふにくゝりつけ
まくらのもとへのこしおき
たちさらんとする
をりしもしの吉は
めさましつはゝの
おところはひ
ふところはひ
いでゝもとゝさま
きてぢやもかたこと
きてぢやもかたこと
まじりぢいさきね
にてとりすがれは
だいばんじやく
にてもすそを
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
その
□□□□□□□
はしりいで
〽これ〳〵女ばう
すこしとひだきこと
せんと
回
しはらく
ゑあん
おさへとめら
るゝよつくる
しくてゆくも
なんへい
ありておとゝがつやに
いたりしが此さしそへ
おたほせしが
ねにてつ
にかきおきのむすび
つけてあるからはいへで
せしもはかり
がたしあかしを
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
ありけん
こひざを
うつてたち
あがり
これきさらぎ
母うつにしら
さぬやうねぶつ
させる半七を
てをる半七を
ふとはころにいだ
きあけわれと
ともにきたる
べしとのこし
おいたるおとく
がさしぞへ
女ばうの
すいしにさゝせ
そのみも大小
ぼつこんで
ひそかにやしき
をたち出けり
○やうすしらねど
きさらんきはをつとの
あとにじたがひて
およそゆきと
しつちやうあまり
ぼそげにあた
りは見まは
まへのつゞき
〽こゝはたしか
かみいち町の
ちぎうだう
和平さまの
おゆくへを
かたつねな
さるやうす
さるやうす
半七
つれて
よる
よな
なにしにきたので
ござりますトとへば
ほく〳〵うちうなづき
〽おゝがつてんのゆかぬ
はづその半七を
すてるのぢやじきいて
りますトすすても母のおん名をよの人のくちの
はにかけまいためかくごのどうねんを
人のことなれば
なか〳〵おつてを名をしのきちと
かけたりとて
そのうちにこよひ和平がゑゆつほん目なん子をまうけ
も母のおん名をよの人のくちのその半七としかも
どうねんそしらぬ
うへのことなればかほにでくらせども
名をしのきちと
いふこをまでおれは
びつくりなみだも
いでず〽そりやまァ
たちもどることではない
さいはひわいは
とくにしつて
ゐるふびん
なんでどういふ
わけでト
とりすがれば
あげへおとゝに
和平は
の
かほふり
おすげといふ女
になじみてき
ながら
半七を
こんす
あし
たより
そのしの
きちを
じつし
廿四日
もりそだて
あかねの家を
もそだて
ねの家を
つがせなば
お人も
よろ
こび給ひ
此そめ右衛門はまゝ
しきなかずゐぶん
どもにかう〳〵をつくす
〳〵とおもへどもあなたのおきにはいらぬやうす
さすればおれがこゝをたちのきおとゝにあとを
ゆつりなばはゝのおきもやすまらうとおもふてゐる黒
おとゝへきりも
たつだうり
をよういしやれ
じきゝかなしさ
〽それはさうでもあらう
けれと三□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
しらぬ子をほるにゑ
□うはりいこと□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
にてつかんとはいつかりては此時の時にりゝるにはからず
十一月
「の□よりいだきしめて□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
なきければそめ右衛門
のかにではなく
こゑあらゝげ〽わが子の心もすゐりやらせい
あいにおぼれてはちある。あれつぢだうに
あまるほどうき世の
人もこくちをわする
人もいとし子にわか
母うふかよきてあ
れしからみのをさゑもの
それゆゑにまづ
かんぎやうねあそび
半そをすてゝ
しまふがみの
しまにがみのやうじさしたがはであれし
しまにがみのわき
けつぱくそのわきうつりがもかうの
ざしはおとゝがひさうけふりときうせて
さしおもてに河字をあはれやのりの
えりさしうらにくりかど花がさとなるのも
りよういぬのゑじきに
ならざるまもり又ひとつりにあひおい
ならざるまもり又ひとつ
いはふたかさごも
にはごにちの目じるしいはふたるさごも
まつのみどり千
それゆゑそなたに
さきだてゝゑようと
さゝせてきたこの人さきだてじようと
うばとがなみた
おこせ ̄トようしや
のたねめぐる
□□□□□□□□□□□□を
むじやうのかざぐ
ひつたくりはおりを
るまわればかり
ぬいでおしくるみくだんの
がかろていあを
さしぞへもろとのに
見るとおもふは
つぢだかのえんに
ままひのいたり
しておきにめさめさ
はてきよねんの
うちにさァていと手を
もがさもばうつ
ひつたつれどきさらぎは
とかほをもあけず
めもしんだか
おもんばみは
むせかへるそめ右衛門はおもれはれははは
すむつぎはし
父のこゑやはうげ
三久
みれんなやつとむり
つゞきもうさつぱりと思ひきれ
れんなやつとむり
やりになきいるきさ
らぎびつたてゝゆかんと
すれどりん
ゑのきづな
めにこそみえね
まとはれてひき
もどさるゝもとの
みちをりから
のでらのひとつがね
むねにをたふるいぬのこゑ〽あゝぎりと
いふ字とふたよいしがなくばかあいや
そなたにまで
かゝる
なげきはかけ
まいとおもはずしらずはら〳〵
□□□□□〽たつた□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
□□□□□□□たつたつ一「めとたちもぐる
女ばうをつきやり〳〵そのばを立さり
此所の丞とき
つらあてにかくはからひしといはれ
哥やせんとかしこにたゝずみ
こなたにやすらひさま〴〵に
あひなぐさめわが家にかへる
そのころはあさひほのかに
さしいでけりうちのやう
をうかゞへばあまどはあけて
ありながらざしきの内には
けりとなん
〽ゆうへがなげきのてい母にみせなば日
て
すだつ
子すゞゞ
を花
人げも
なくのきば
になれし
むらすゞめ
やう〳〵
こさ
ゑに
つもこ
きたりちゝ
となきつく
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
おやどりを
の心のあるならば
したへばおりて
みわが子のゆくへを
ゑをもとめくちに
まもつてくれト
わつとばかりに
くちにふくまする
きさらぎはゆび
さして〽あれとり
さへもあのやうに
わが子かあいと
おもふものどう
まァおもひきら
れうぞ此ちゝの
はりやうでは
なきいだすくちへ
手をあてそめしつ
あれとり手をあてそめしら
〽おなじことをくど
〳〵とそれてうづ
ばちてかほあらやト
いひつゝあくるゑをり
どのうちにしよん
ぼりわが子の半七
さぞやあの子は
ひもじくてちよ
〳〵と今ごろは
〽かゝさんどまいへご
ざんしたちゝのみ
たいじとりすがる
たいトとりすがる
たづねてゐやらう
いとほしやゆふべの
きしめふゑんはさらに
ねつきにしたきりすゞめ
はなしてわたしがきかきかせ
たがおもへばなどりでござんした□
〽ヤヤどうしてよいゝにといだ
はれざりけり〽おゝやうすは
おれがはなさうトひとまを
たちでる母かれぞの
これそめ右衛門
よんべしが
かきおきおきおきおきおきおきおきおきおき
のをふすまの
かげにてもれきゝ
しいふにいは
れぬ
わたしが
おとつ
半七いだいてたち
いづるはがてんゆかずと
よひやみをこれさい
ばひとあとをつけ
やうすはとつくりみとゞ
をひたわがいとし子を
すておきて
ぎりある
とひ。
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
あつぱれさむ
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
此身のあくをいさめのためおたる
りが心にはぢのりてやうやくし
あくねんほつきなしあとへまはつて次へして次へして
艶
五十
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
にしめ町のおすげにはかれが家出さいぜんよりも
よしの町のおす
とりふしごとのとひおといふとほりはじめてわが
つれかねてようみのひをしつてあくねん
しつてゐればほつきのそのしるし
やうす見がてらかのどくやくをのこり
たちよりしになくわたしがのんで
ゑまふたトかたるに
こつゝでも和平が
ふたりが又ぎやう
かきおきをよん
ふたりが又ぎやう
てん〽ごほつしん
ではなきみては
なされしは
なき目もあて
られぬそのありさま
此やうに人〴〵にうれしけれどどく
此やうに人〴〵に
なけぎをかくるしやくをあがるとはあまり
むざんのなされかた
もとはといへば
みんなわたしが
よこしにゆゑどしやうはないか母さま
よこしまゆゑと
心に心がはづかしくしなずにくださりませ
とりつきなけくきさ
その子は小ともつきなけくきなげくきさ
もろともに
らぎを見むきもやらず
こちらで
いちらでかれぞのはじゆず
やういくせう
つまぐつて
ほどにちつちんどくのめぐ
ほどにちつ
ともはやく
るをいまやと
和平があと
よちゐたる
おつかけて見
やいのとおすげを
だましてしの吉を
ざしにてしゆ
しようなれ
〇かゝるをりかうおく
のまより〽きづかひ
何よりもつて
れしけれどどく
くをあがるとはあまり
どうぞりやうぢの
すぐにうけとり
しやうはないか母さま
しなずにくださりませと
にいけんしてもきゝいれぬ
ゑんなる此母をみかぎつて
かれが家出さいぜんよりも
もきゝいれぬむどゝ
□いけんしてもきゝいれぬむどk
十九日くれとのみちゝろ
えしていにもてなし
ちんどくなりとて
あたへしいふじんのくず
里の実母さんたとへ
○どくにはあらずとも
どくところえみを
すてゝのまれたるは
ぜんゑんにたちかへ
やられしたゞしもき
しようと実母の
もんじは実の母
これよやもまゝしき
女をへだてずよかいしまといふ
たいびやうにもきゝ
めが見えてよろこ
ばしトきいてやう〳〵おちつく
ふうふ母はかみすりとり
いだしすでにじがいと見え
ければおどろきあつてとゞむる
ふたりずゐ蔵はかみすり
もぎとりかれぞのがもとゞり
をねよりふつつときり
はよひ〽今よりぼだいのみち
にいりこせのつとめがかん
えう〳〵に廿一此ごろむす
めをまうけたがいにせい
ゑんゑたるうへ小手をどのヲ
間にああをせんといひやくそくには
たるによしてか煎してはなれは腰の腰の腰を
たちもどり此半七が
みがはりにあのしの音いさゝかさはり
めをすてゝおき
此子をつれてもどつ
たは和平にこゝの家を
つがせおすげおや子を
又もとのつぢだうへあるなかれぞの
たちもとり此半上がどのゝお身には
いさゝかさはり
はないとこゑかけて
たちいづるはかねて
こんいのあだちの
かちううつぼ
ひきとりたいとがいれほど
みちをわきまへたそなたしゆふうふう
ゆふべまでそでにしたいひわけぞと
きいてよろこぶそのうちにしの吉が
ことあんじられかけいだすを母はよび
どめ〽いや〳〵それよりはふたァの
ものゝたのまにやならぬことがあると
かねてよういのいつほんばな
かうろもつと
ぶつだんより
とりおろ
ずゐ蔵といふ
ものなり「こはめづうし
やといひながらやうすあら
んとそめ右衛門はかほうちまもりて
ためらひたりずゐ蔵はざになほ
り〽さいつころかれぞのどの
人なき
ところへ
きたれどもいまだかれに
名をさへつけず
かれぞのどのゝかみをきつて
そのと名づけておくるべし
きでんの心はなんの心はなんと〳〵
〽なにがさて母の
□□□いの土のたず
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
をんろゆゑ
ねがにても
われを
まねき
なきせがれ
しておさァ
なほし。さァ
ふたりとも此よの
なごりこれて水を
たむけてたも「へい
今りや又たれに
〽はてしれたこと此母に
〽ゑ◦ゑ「わしや今にしぬはいなう
〽なななんとおつしやりますトあきるゝ
ふたりかれぞのはめんぼくなげにかほをあけ〽そな
たしゆふうふをうしなはんとさる人よりどくやくを
ひそかにもとめおきたるを和平がしつていくたびか
ちとたのみたき
たいじありと
たいじありと
きんちやうを
させたるうへにて
どくやくもとめて十余ねんをすぐしをすぐしけり
ゆいざなひもてなし
けりこのれよりしては母かれその女
ねんぶつのみをしよざいとしてさがに
ねんぶつのみをしよさいとしてさが□
うきよにまじはらずふうふは
いよ〳〵かうをつくしものがたるべきことま
なく二十余ねんをすぐしけり
大之助
夏夏度
ほんもんの
はしめほつ
たんより
廿年あま
りたちて
の物かたり也
〽もうしそやいへ
ござんすは半も
たはなんごつをさけ
さんぢやござん
せぬか〽さういふは
三かつかなんぼ
よひでもともともともともともともともとも
をもつれず
たつたひとり
でどまいへゆ
きやる〽とこつ
といふてやつ
ぱりおまへ
にあひに
きたので
いざん
□□□□
此ころ
たつは
□□□□□□□□
しばゐ
へと
上へ
ゆなるほどうはさにきゝやん
したそれは〳〵ぜんせいなおかた
ちやといふせけんのひやうばん
〽いやもう。おいりようはいとは
ねどあまりなるながのゐつゞけ
やれかむりしやうぞくで川がり
かして見たいのつまをりかき
かして見たいのつまをりかぎ
十一ゟ見えさんせずおくにへ
かへりはなさんせぬかとやまとまのて
いふきやうとできけばやつはり此
いふきやうとできけばやつはり
なにはにゐながらたよりも
せずどうでも此しまのうち
に。あぢイなことができたゆゑの
ろがり
へに
さつ
十一丁より見えせすでおくゆへ▼五つきあとおびのいはひはしやつたる
かへりはなさんせぬかとおまで
はる〴〵とひきやくをたせば京ぢやと
市蔵さまがいつぞやよりなにはに
しばらくごとうりうゑまの
うちの小かつをあげて此なつ屋で
で小かつといつしよにいせ
さんぐうにゆきたいのと
ごしやうたいはとんとない
おくにのきこえもよろ
おくにの□こと
しからねば此半七は
ちつとかうしかつべら
ちうやのさはぎちつともおそばか
ちうやのきはきちつともおそは
はなれられぬ。あの小かつぱたしか
そなたと〽あい。いつしよに
しくせねばならぬが
たれもちらに人は
むずひさしぶりぢや
ゐずひさしぶりぢや
しばゐを
なァさんかつ〽さいなァ男か
ばり
おあしが
むかぬも
もつとも
ぢやトすこし
ひそればうち
わらひ〽八しま
おちのあらごとは
きつうちがつたくどきのだん
ぐちもたいがいほどがあるきのふけふの
やうなれどもうかれこれで四年ばし
と考に思つといんいいつとももうたしかゑつと女郎さんと女郎の迄そのみその物そんてしれて一つ
みおもになつたといやつたももうたしか
つとめてゐた
やつぱりまひこて
ござんしたがきふに
かねがいるといふてこゝのおきはへ
をうつていまではあの子はげること
つとめそのことやらのことやらのことものことを見おくつてあつてあつて
むすめかしらねども
おまへにようにたやうむ
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
をすゐぶんともにきをつけて
たか兵へ手をばあげやんな申
いとむつまもくよりそかふた
りのみゝとみゝとのあひだで
ぐわつちり夜ばんがうつたる
ひやうしぎのおとにおどろき
なつ屋のにはさきふたりは
にげていりにけり。にけり夜ばんな
あとを見おくつてつぎん
○たいこもち不粋
○夜ばん
荷助
まへのつゝき〽おれがまへとも
はゝからずけちいま〳〵しい
やつらでござるしかしあの
さんかつめはいつ見ても
あゝ。うつくしいもんだなと
ひとりこといふむかふより
はしつてきたるたいこの
ぶすゐ〽そちにゐるのは
よひねのに助ぢやないか
でかけやうトいひつゝあたまへ
手をやつてちよつと手つ
けに廿八又〽もうとかいはねた
やつらでござるしかしあのけに廿は又〽もうとかいはねと
らうぜ〽な心はしだいのは
おきてゐやさてゐやさう〽そつとや
手をだしこじめのこよみ
マイ二ウ三イ四ウ三ウんに
はしつてきたるたいこの
ぶすゐ〽そこにゐるのはおほかた五ツだらう
よひねのに助ぢやないか
〽さういふはぶすゐさん
〽ときにに助をおつりきな
しごとがあるがひと
きやうげんやらかさ
ぬか〽あい。ふるいやつ
だりおりはにさへなり
とならなんでもじさ
れ〽そんならちよつと
わたしの
かはやみに
〽おつ□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
ちよん
みをだしや。のな
あらましかういふ
すぢだ「そして
とはやにほんぼうは
〽それにじよさいが
あるもの
かゞ□のや
のしばゐのくら
いしやうを
かりたして
もつてきた
おつとよし〳〵
さらばやく
しやと
〽これゟなり
屋の二かい
一のゑとき
うぢのやの市
蔵は酒第三人
弐匁無之覚悟之
いなく〽これ
小かつあらたは
いよ〳〵そなきも
いつしよにくにくに
つれてもとるほとも
おちついてゐたがよいじ
又さるつきをとり
一市
□□□□□□□□
あられはしかつはひざにうち
もたれしいししししはは
うれしいけれど
わたらふせい
のいやういものが
又やぼをいひ
をるつい。これ
半てはどこにゐる
小かつが身うけはとゝ
のふたりどうぢや〳〵
一トよびたてられおん
まへにかし
こまり
〽かねて
おほせつけ
られし身
かけのきん
すは五百両
はや四百両はさき
だつておやかたへ
○わたうたれどおも
たせのごようきんのこり
なくまるゆれ
かたなくおくにもとへひきやくをもつて
申つかはしたゞ今とうちやくつるまつり
こぎのきんすおつゞきにてうけとりおいて候へは
お心づかひあそばすなト申あぐるその
ともいろへ上下ためつけりつぱのさむらひ
しづ〳〵とうちとほり〽せつしやこしは
さくら川大なごんどのゝけらいつぎへし
三尺〴〵
つゝきあやがさはもんと申か
いち蔵さまへぢき〳〵に申あ
たきことあつてこれまで
すゐさんつかまつるおとり
つぎたのみいるトさも
いんぎんにのべければ
市蔵ははるかに見やり
〽なんぢやおれにあひ
たいとかくるしうない
これへといへ〽しからば
ごめんトかのさむらひ
※たまふものかト見
あけ見おろし
あやがさがゑばしなみ
たにくれければはじめて
国貞画種彦作
きいておどろく衣土蔵
半七はすみより〽おもひ
がけなきおんものがたり
して〳〵それにはなんぞたしかな
〽ゑようことまうすはおん
〽︎ワツトひれふし。くわはうつた
●たとへばぶしにならばなれ
うんしやうんしやうにまじはりても
はつかしからぬみのすじやう
つねにはならずとゑきじつ
には此しやうぞくをない〳〵
なきそれがしをかくまでふかき
はづかしからぬみのすじやうおんめぐみおれいまうさん
ことばはなし半七はなし半七はおし
しやをつれおくのざし
かたさきにうろこにならびし
かたさきにうろこにならびし
にておんちやくようもあれかしと
きでさけ
三つのほくろトおぼえありと
いひあてられ
ひそかにおくりたまはるしないさ
いつこん
はるかばつざにおしなほり
おんうけとりくださる
〽おほせ
もちとみつ〳〵のしさいて
べしときいて市蔵
にした
ござればごきんじゆ
しゆうのそのほかは
しばらくこゝをと人
をとほざけすりよつて
十一月
がひしば
らくきう
そゝ
〽いざ
ごあん
こゑをひそめ
○そも〳〵きみは
左衛門さまのごじつし
ない
つかま
同
ならずまことはしゆくん
らうう
さくら川けのじさん
なんぞくに申ス四十二
の二つかねやかたへおき
まゐらせてはこしんし
ともにたゝりありとおん
やうじのことばにまかせ
そのころうぢのや左衛門どの男子をまうけて七
夜のうちにうしなはれしよしきゝいだしわらの
うへよりいれ子とるした〴〵にまうすじやうし
おんちすちとてあらそはれずかくまでにさせぬ
大さてはさうかと市蔵
はいよ〳〵おどろくばかり也
○はもんはしらきのだいのうへに
○はもんはしらきのたいのうへに
かむりしやうそく十二ひとえうや〳〵しく
ならべしを目どほりになほしおき〽ちゝぎみ
にはことのほるおんなつかしくおぼしめしゆ
ありげ
小半すは
はもんを
いざなひ
いりにけり
筆耕
仲道
《題:柳亭種彦作
香蝶楼国貞画
行
四
外題国貞画
にこ〳〵かほ
ほうはねて
まてちや
日ころから
かんむりが
かんむりがはうたうをさいはひ
かぶつて見たいにまづこれをおし
おれがねがひさいめてそのちに
あいたくちへ
もちかけた
いとやすしとこよひ
十二ひとえは
さしつめ小かつ
さしつめ小かつ
あのていをうかんのていをうかゝ
あのみつからがと
これからはずゐぶん
かたういふたがよい
かたういふたかよいこらにめなれば
ちんもしやうぞく
かむりしやう
あらためて又二三日
ぶんながしくこんは
ぶんながしくこんははきながらも
ちやわんであをつきり
あとに市蔵わがせがれ團八を
にこ〳〵かほ左衛門のらくいんと
なるほとくわいひたて家くにをおう
ほうはねてりやうせんとかねて
まてぢやいんばうをくわだてしつ
いんばうをくわだてしる
市蔵がきいつころより
はうたうをさいはひ
たくち□□□□□□□□□□□□□□□
いとやすしとこよひ
なつ屋にしのび来り
少々のていをうかゝ
へばしやうしに
うつるかげぼうし
こゝらにめなれは
かむやや
そく十二ひとえ
はきながらも
はすはにわらふ
ころまいい〳〵ト
うかれたちなにをいふやら
たあいもなくこれも
おくにぞいまにける
○うぢのや左衛門が
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
けらいにみつもし
曽専次と
いふものあり
しゆじん物や子を
なきものとなし
はすはにわらふ
女のしら
ふすゐにいひつけし
はかり迄に市蔵が
おちいりしともおぼ
えたりじぶんは
よしとゑしやくも
せずしやうじくわら
一りとぞひらけば
かつはうこゝにありこれより
国へおんともいたしおほとのへ
ちくのちに申あぐるがおんみの
たふゆかやうなことをしりながら
なんぬかほするあかほするあかねおや子
のきやうちうちうちうなにとも
のみこまぬさァごきこくの
こよういといへどこたへのあら
ざればかほふりあげてつくいた
ながかめ。ヤンヤ・わつとのとおもひ
のほかおのれは見なれぬ女女
あきれてことばもなかりけり
○はかま大小さはやかに一トまを
いづるあかね半七〽いや。さはがれな
そたんじどのかねてうはさに
きゝたまはんその女はみのや
さんかつ十二ひとえを
ちやくせしも
ちやくせしも
いふいふいふ
小かつといふて
いぜんはまひこ
〽きつきつゝきしやうぞくのすそむんつかみ〽たいせつかみ〽たいせつかみ〽たいせつかみ〽たいせつかみつつつたつつつつつつつつつつつつつつせつしいつつ
なるおんみをもつてかろ〴〵しきちや屋ぐるひ
□てれさへあるにぶけの身にてきることかなはぬかむり
しやうそくあしかゞどのへきこえなばおいへの
こよひもよほ
してざしき
すざしと
きやうげんかぶ
きはもとより
せいぐわいゆゑ
てんしのふくをきたれは見て
▼いたす手はづ
これもきづかひ
あられならさも
じや
□□□それを占へ
ひきいだく
ふしたるものがまひ
子にならみはうたら
子になしみはうたら
たじやくのいひわけは
さア〳〵〳〵とつめよせ
てつゐはうなさ
れんおぼしめ
げや〳〵さうでも
ござらぬと
あらそふにこそ
しようこも
いれしかも
かれはくわい
して
もう五月
小まかりなる
かうあから
さまに申す
からはたち
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
におよるで
ぬことまァ
おしいふ
ござり
たばこ
まと
ぼんひき
よすれば
おとがめあらんやうはなし
いらざるせんぎしめ
さるなトやりよいめられて
ひるまぬそたんじ〽それは
それにもゑておかうが
けいこの小かつをわかとのが
みうけなさるといふことは
ありさうにいひまはすへ
とんちをきいて小かつが
よろこびそたんじは手をこまぬき
もゝねんとしたゐたりしがつんど
たつてさんかつがふところへ
手をさしこみまのりぶく
ろをとらんとやす半七ちよつ
たれしらぬものもないに
なぜごいけんはさつしやらぬ
これにもいひわけ十いさるかなとつめよす
れば半七はにつことわらつてかたちをたゞし
〽大との左衛門かげ春公おゆどのにておん
てをつけられくわいたいともしろしめさす
おんいとまたまはりしなにがしの女
あり月みちて女子をうみ
とあふぎでおさへあらため
らるゝまでもなくその
うちには
せつちやが
きしやう
壱人一
さんごに母はみに
かりてとのゝ
おたねと
しる人な
申す人の
ゆくへ水のながれの
みとなりし小かつ
どのはわかとのゝはら
こそかはれおんいもう
あからさまにいふときはおいへのはぢ
とそんするからきやくといひなし
さうだんとゝのひはやせんこくわるとのはうらくちより
おんきこく小かつどのは人しれずあとよりおんとも▼
此家にてひそかにきやうだいこづたいめんそれゆゑみうけの
いつろちうのとりゑの
いつうちうのとりしぐりゑのとりゑの
しがおぼつかないとおつ
○しやるけんもとくに
しようちつるまつる〽つきへ
さすがの
そたんじあき
れがほ〽おいれ
がは大そめ
右衛門は
此そいた
しかも
あひ
也
を
する
ものが
いひ
るを
ひつ
とる
半七
〽わが
子の
か□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
そのまゝに
おいては
の
かけ
つゝきこれごらんなされ
ませ ̄ト小そではか
まをぬぎすつ
ればしたはもめんの
此みづこしそたんじ半七はこゑはげまし
〽マアはもんとなのりしにせざむらひ
はやこれへひきいだせと
ふるあはせ〽此
すがたはトおど
ろくそたんじ
半七八わろ
びれず
〽かんだうを
うけました
まさり□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
まさかせつ
ふくいたす
ほどなおち
どとても
ござらねば
とのさまの
おそへたつし
わたくしならぬ
おさしづにておや
どもにかんきうけちやう
にんのすがたになれば
一寿せいとうはたちませう
さてこれからはあかねや
半七といふあきうどが
一はゞかりながらそたんじ
さまにうけたまはりたま
一ぎがござりますト申
ましてほかのことでも
ござりませぬ物なくなり
とばのうちにかけ
くるは此やのあるじ
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
〽つかさま十いれは
わがあやまり
わがあやまり
助けいてゆけといはれて
すちやうにん
でもわきざしは
男のたましゐ
これさへあれば
せんにん
りきと
いつさんに
大
かけん
あとから
さんかつもをつとのみの
うへあんじられつゞいて
此花をはせさりけり
あとにそたんじ
おちちくつまし
いつつうの
ふみ手に
とり
あけ
〽なに
を
なされましたおまへ
さまのおくさまは市蔵
なつ屋のれい三〽もうし〳〵
大ごとがござりますさつき
おちゝをおあけ
なされだと
うけたまはつて
さまのおだきもり
に助と申すやつ
たいこもちの
おあづけあそばしたなはつ
たのさむうひは夜ばんの
をりますがいよ〳〵
さやうでござりますかト
やぶからぼうにとひかけられ
〽ウゝそれが又なんとした
〽さア人のしらざるわかとのゝ
おんかたさきに三ツのほくろ
おんかたさきに三ツのほくろ
しようこにいひたてかむり
しやうぞくさてはさうかと
うか〳〵とめしたるといろを
とつておさへおしとめやうと
とつておさへおしとめやうと
したたくみおだきまうして
ぶすゐめが
そだてたるその人ならで
はづかのほくろたれも
しらうにうがないきやう
げんさくしやもたしか
こゝちになァさんかつ
〽さいな。さつきのさむらひは
わたしがもんの大かしは
ちまつと見るからにせ
ものとはかんばんうつた
ゑばゐのいしやう〽一トまへ
いざなひちそうにはさんずか
なはて半七がくゝしておいたと
いはれてぎつくりむねにこたへる
あひずりと見えまして
人の見ぬまになはをとき
どちへかふたりにげましたゞ
いひもきらぬにあかねのけらい
つぎのまよりはしりいで〽なに
ものかおはさみはこのじやう
まへをこぢはなしおかねふんじつ
つかまつるトきくより半七はつと
おどろきおつとりがたなにゆかん
とするこゝりをつかんでとゞ
むるそたんじ〽かんだううけて
今 ̄ニ日よりちやうにんと
なつた半七此かたな
三かつ
ごのへ
そめ右衛門
これは今半七が
ふところよりおと
したねがみがてん
ゆかずととつくト
よみ○此ぶんてい
では物や子とも
しては
おつれぬ
はへ
とうが
なと
手を
くみ
あは
せ
しま
んに
けた
○ちよつと
御ひろう
柳亭明の形類おん義村方
柄興明ぬ新形おん或村
蓬莱異本花紅葉
右二種例年之通浅草市の諸船冊
此上りうりいだし申候
村田小兵衛
○なつ屋がうらのたかへいをきりやぶつて
夜ばんの荷助くちに人はへしかねざいふ
おしいたがいてゆかんとするをりもこそ
あれゑをり戸けひらきうかゞひいづる
あかね半七あいろもわかぬしんの
女みはたとゆきあひとびしきり
ぬきあは
せてちやう
しらはの
ふたうちこうち
きりむれぶかく
きりむすぶく
ともしうず
色目
にて
うか〳〵とたちでる
ぶすゐがかたさきを
ひいやりひやりひやりつゝる
こなたは手きゝかなたはわきもの
ふすゐはおのがきられしとゆめにも
しらず目をぱち〳〵
かたさきさぐつて
内
ひつくりし岡
きて
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
十月二一
□□□□□□□
つく所を
思ひよろ
両人がまん
なかへひつぱさみ
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
いちどにあばらへ
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
一時にて。あれば。ことなり。其上にて。
たえん
ぬきとる
しら
もろと
もに
ほとけ
だをしに
しはるゝおと
たがひにあひてを
ゑとめしとおもひ
さがへてきもおちつき
のりおしぬぐふも
をさむるも
さゆういちどに
こひぐちのひゞ
きはきつて
ふたりがおど
ろきやうず
うかゞふしかつが
さしだす
ちやうちん
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
かほ
津につ
川かせ
きつとうちけす
あかりそのゝちの
ことはいかゞなりける
すゑ〴〵のゑときにいふべし
三
○名にしおふたるよど川つゝに
まだ夜ふかきにくるものは
うぢのやのからうしよく
あかねそめ右衛門しげよし
おなじくあひやく水こし
そたんじさくらのみやの
そたんじさくらのみやの
まへにやすらひそめ右衛門
いぎをつくろひ〽あらため
申におよばねども
しゆくんのお家の
ちやうはうたる
さんくわうの
みかゞみふんじつ
そのはうざうはみかゞみはさきへ
せつしやがくゞつてそこもとが
あづかりたから
せんぎのおいとま
ねがひこんきやう
しゆつたつなす
ところにトいひかく
ことばをついで
〽又此そたんじが
あづかりまうす
さんでうこかぢ
むねちかゞうつたる
たちもゆくへしれず
してござるな
〽いかにもさやう
ふたしなともにうぢ
のやのおいへになくて
此さしぞへが
すからのつるぎ
かなはぬしな〽それゆゑ
たからのつるぎ
▼「そめ右衛門どのゝいはるゝいはるゝいはるゝとほり
ともがあつては目だつてわるい
市蔵さまのごは
物家のたからを
ぬすみいだされ
しちおきなど
あそばしては
とむづかしと心づ
かれさんくわうの
かゞみはさきへ
くゞつてそこもとが
とりかくして
おかれつらん
あつはれ
ちうしんト
あふぎたつれば
まゆにしわよせ
〽すりやせつしやが
あづかりのこかぢが
しつたるたるたん左うは
きでんのはうにかく
きでんもろともに
いひつゝすらり
□□□□□□□□
はやゆげ〽ゆけ下人をとほざけ
そめ右衛門こ十いゑになり
〽いやなにそたんじどのさいつ
ころよりたうけのわかとの
市蔵さまのごはうらつ
ちやうどうけ
ぬき
四
あはせて
とめ
●おひいだしたそのあとで
しゆじんのおいへをかたぶけん
たくみととつく見きはめて
又ぞろなんぢがあつかり
づるぎをこなたへとり
かくしもち
ともにたひ
左南は
ちうき
ごかしに
そゝ
子の
どいつ
をきめ
んため
うる
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
ばつ
くわん
ねんせよ
きつれ
つくる
こゝろえ
□□□
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
□□
おくらやしきをほつそく
なし〽これより
にしとひがしに
わかれにから
せんぎの
たびぢ
なれば
いつお園
にかゝ
らう
とぬきは
なせは
がつしく
ときま
むすぶをりもこそ
あれやぶかげより
どうとひゞきし
つとひゞきし
くづゝのおと
きうゑよを
うたれて
同紋右衛門
ひきよう
〽しれぬ
ものは
人の
くれんの
むねんと
ばかり
とびだうぐ
いのの
いひかけて
夜あくる
まではまだ
もろくもいきは
もろくもいきと
ふたとき
はなし
あかすが
せめて
□たんじも
くわいちうより
のなとり
みかゞみをとりいだし
○こりや
〳〵けらい
そのはうたちは
〽ごすゐりやうにちがひなく
さんくわうのかゞ介はこゝに
なんとちうきでござらうが
やしきへかつれてたんじ
どのもそれがしも
たゞいちにんにてすがたを
やつし心あたりのといろ〴〵を
ひそかにせんぎする手はづ
〽えたりがほにいひければ
そぬ右衛門ぐつとつぬかけ
〽ちうぎよばはりかたはら
ちうきよばはりがたはら
いたいわがあづかりのそのかゞみ
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
たえはてたり
○てつはうひつさげ
うかゞひいで〽おや人さま
〽せがれだん八そめ右衛門が
日ごろのしゆれんじんじつやうの
たちあひは心もとなくおもひしゆゑ
なんぢをさきへまはしておき
たつたひとうちうまい〳〵
〽して又これからおや人には
のめ〳〵くにへもかへられまい
すがたをかへてじせつをまたう
いつぞやなつやのにかいにて
半七めがおとしたふみつきへ
同
十五
三かつ
つゝきよんでみやれト
つきよんで参れと
なげやれば
半とどのへそめ右衛門
○なに〳〵。われら
これはたび〳〵うはさに
あづかり候さんくわうは
あづかり候さんくわうの
きいた半七とはぎやとある
みかゞみをぬすみとり
おいまだゆくへが
候は水こしおや子が
しれぬと見えたト
しわざとぞんじ候
つぶやきながらくだんのふみ
そのもとかんだうと
まきおさむるそのうちに
いひなしやしきを
そだんじはしがいのふところ
たちいで此せんぎ
あらためてびつくりし
かんように候
此こかぢがつるぎには
〽なるほど。かうさと
られてはおや子とも
いかしてはおかれ御いせぬ
○さて又二十余年
まさむねがぢきひつ
にてしやうじんの
きはめがき
そめ右衛門が
さきにいへでいたし候
われらおとゝ和平
同人野がれゑの吉が
ゆゝへゆだんなくおんたづね
なさるべく候かのしの吉へ
しよぢなさんと
おもひのほかにこりや
ないは。こりや
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
まゝこし
しようこにそへおき候
わきざしむめいなれ
どもすぐやきばの
きれものにて
さしおもてに。阿字
さしうらにくりから
りようの。ほり
これあり候かねて
これからは
おれがだうぐ
たはめがなくば
きはめがなくば
ないまでと
大小ともに
うばひとり
こしにぼつこみ
しようちのことながら
四の巻へ
三の巻のつゞき
此しがいを
かうしておいて
やしきのものに
みられては
しあんをめぐらし
どうだうなした
それがしに
せんぎの
かけはなれた
ことそれよりは
此そだんじが
きやつめにうた
れしていに
もてなし
○だん八そめ右衛門がくびけつがくびけがくびけて
よと川へうちこれ
おとし
○そだんじ
たちのくが
上ふんべつさうだ〳〵と
うちうなづきしがいの
小そでとわが小そでぬぎかへて
そめ右衛門が
きものを
きる
かたちをつくろひそれせがれそいつがゆ
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
□□□□□□□□
おゝがつ
なげこむその
しがいのくび
はつしとうつて
つゝみより川へ
ところへ夜ふね
をひいてまへ
□□
つきながまちのすまひへひとまづかへらんと
よる大せい
くる大せい
見つけ
られじと
だん八が
だん八が
こかげへ
十いかげへ
しよだうぐつみ
こんでじやうなり
かたりはやしかた
大ぜいがどよ
しのべば
そだんじも
めきてのり
いださん
てぬぐひ
と
とつてはう
かぶりおち
ゆくむかふへ
ゆきちがひさま
ちやうちんの
火かげに見
ればいへの
ぢやうもん
かたぶけがてんゆかずと
見おくりながらばつ
たりつまづくいぜんの
しがい〽ヤヤヤナいりや
いまきられた人の
しがいくびはなけれど
あかねや半七
○おやぢさまかと
の
いふうちにあとをも
見ずしてくもかすみ
にげゆくあとにこくびを
いふく大小たしか
おぼえの水こし
そだんじあひやく
ことにかゞみのとう
ぞくもおほかた
それとかねての
おはなしさては
いふうしろより
こゑをもかけず
きりあむだん八
半七がひらりと
はつせばしらはは
ちやうちんをなかより
すつぱときりおとす
しれざり
なれどもふわのなか
こいつをおや人がト
〽こゝのゑときをはり
●するところへ
あやふくそでをかすつて
ふたりはとびのきしり
ひとりのたびそう
はせきたり
〽︎これは日ぐらし
ぐわんさいとてねんぶつ
のぎやうじやなり
こんや夜ふねにくだ
らんとおもひのほかに
のりおくれほとんど
なんぎつかまづるくるし
からずはそのふねの
かたすみにのせてたべと
ねんごろにたのみ
ければさんかつはじめ
ひと〴〵もくだんの
そうをどう
ひつからげみがまへすれど
しんのやみあやめもさらに
せんさせ
ゆめのまに
ゆく十三里
そらも
此ころみのやさんかつは
りでうがうちうにしばゐを
かまへしばらくきやうとに
ありけるがみごもりてより
はや八月こゝろのまゝには
まひがたくそこ〳〵になごりを
つとめなにはへくだりて
ほの〴〵
しらむころ
ふねは
なにはへ
ないやうに
つきにけり
〽さァとりおとしの
三日の
□ちやうめんにひきあはせて
だうぐををかへあげやうぜ
まづいしやうつゞらがつがふ
四ツたちかたなはふくろ入り
さんだいがさんだ
ぢやうちんくつに
こまげたかむりに
風
まへだれし
たましゐ二 ̄ア
きりくび七ツ
イヤ三かんさん
くびがじやまに
なるならば
おしのけて
おまへはさきへ
あがつて
やすんで
ござりまし
〽あい〳〵
がてんで
ござん
すと
つねに
なれたる
はりこのくび
もとゞりつかんで
とりかたづけ
あつととびのき
いろあをさめ
〽ゑゝそのくびは
たしかほんので
ござんすト
いふにみな〳〵
ふゑんながら
たちよつて
あきれがほ
〽ヤア〳〵こりや
五十あまりの
男のくび
天からふつたか
川からわいたか
どうしてこゝに
まじつてゐた
こりや大へん
ぢやと
たちさはぐ
とりのぼ
せてや
さんかつが
むしけづき
にはかに
さんのけ
くるしむていに又ぎやう
てんいしやよこしだき
とりあげよといへどかひ
なきふねのうちちやうど
さししほさしのぼる
十七
つゞきあさ日もてんの
めぐみにやちのけも
なくてやす〳〵と
うまれいでたる
女の子。やれめで
女の子。それめで
たいはながまちへ
人をはせて
しらせにやれ
つきあさ日もてんの
なみだながらに
とりかくしずいえんも
ござらばかさ
ねてといちれい
のべてわかれけり
〇又これより三四ねん
たちてのちの
此なまくびを
かならずとも
さんふのまへに
さんふのまへに
だすまいぞと
おしかくせば
日ぐらしぐわん
さい〽それは
せつそう
もらひうけ
よろしく
ほうむり
とらすべし
よど川の
つうせん
にてうま
れしその
子はおづう
と名づけ
ほしとも
めでたいなかに
ものがたりなり
いま〳〵しい
つぎのゑとき
やんざくらきのふと
ぢりてあぢさゐの
ひとえにうつる
う月のすゑ
さむからず
又あつからず
人の心もうか
れたつかるわざ
だいこのてんかうから
小うたじやうなり
やうきうばあたり
のほどはしらねども
たうけほんけの
たうけほんけの
うらやさん千日
まゐりのたか
まゐりのたか
あしだうきよを
あやふくふるてみせ
むきゆくずゆの
やうじやう
かんえう也
あゝしやうそだてがらおづう
あればをつれて三かつが
かならずはゝのおなるは
死ありながまちより
なむどうとんぼりへ
あみはる〴〵とみのやが
だ哥しばゐのがくやぐち
つきしのぞいて
小ごゑになり
もこゑになり
〽むすめ〳〵ト
をつれて三かつが
よびいだせば
さんかつはそれとみて
〽ほんにかゝさん
よいところへ此まく
にはやくもなしあん
まりこはごさ〳〵
するあそこのちや
屋へござんせト
うちつれいづれは
うちつれいづれは
母はさしより
さとういり
そだてがらおづう
あまいはばゝの
〽︎かんゑんの
たいふさんが
子とのを
つれそのかく
やいりは人の
てまへもわる
からうと次へし
法器
かくやぐち
むぎ湯
大はく入四文
うらなひしや
売ト
やまゐけんりやう
○安井見龍
明覧
まへのつゞき
たましてはおく
ものゝちゝのみ
たいとせがま
れておもるまに
とんともち
あつかふト
いふうに
おづうを
いだき
あげ
□□□□
もの
とゝさん
車さく
ねんのはる
国たい
ていでは
ていでは
おはてなきれなにをいふ
もかまへの手ひとつて
ござんせぬ
〽さればいの
同四月四日
紅毛
なんどそなたの
つとめやるてんじん
きのおほひやう
□□紅
鯛そく力
吉田意仙
見たけれどくのひまさへ
とんとない。こればゝさんを
いびらぬやうたんとのんで
おきませうしまごによねん
はなかりけりあたりに
みせをかまへたるふるぎ
屋かたちよつて〽三かつ
さんおひさしうござり
ますトいふかほながめて
ますといふかほながめて
ひつくりし〽ヤァおまへはなつやの
だんなさんれいざさんでは
ござんせぬか〽おいやい。しまの
うちのちや屋をやめて
まいにちこ人
でゝいれどまだ
まちがつてあひ
ませぬ
人のゆくへとしちのながれとし
しれぬといふからおもひ
ついてうき世をらくにふる
てやとしやうけばいがへをしよ
たがときにおまへにうりたい
ものがござります。これ〳〵
しいれぢやしこそでを
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□は□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
とりだしくろはぶ
たへのおもてはつぎ人
とほしのきぬき
もんつきうらもえりがみに
あてたるかきつけ
こほしのきぬきあてたるかきつは
なれどそで
したにすこ
手にやりあげ
〽うせものゝはうがへ
てつはう
いで申さす候や
きずのやうおんうらなひ可被下〳〵
に見ゆれば此うせものは
さだ九郎
にはうつて
つけねたんをゐたるかゞ
はぐつとみにてござ候
はゝさんもちつとのま
けんぶつしてござんせト
うちつれがくやへ入にけり
あとへどや〳〵四五人 ̄ンづれ
〽もしぜん右衛門さん
これからひとまくみの
さ屋のしばゐへの
まけてはんくわの
おきます
こといふわけはまひのこと
いくたびうつ
おん見あたり
かた
なされ候はゝ
そのあくるながまちうらの
からざらき丸に
にきてうの字のやどふだ
さりとは
これあり候とやいろへ
つかはされからほ〳〵
わるいしつす
きんす百両にとゝのへ
もの人の
おもひでも
いふやうな
たく候ににけんもやう
安井見龍さま
じよんで三かつうち
あんじ此かしざしきは
ゆ〽おゝそれも
なからうが
ちつとおれは
けんりやうに
見てもらひ
たいことかある
さきへ〳〵
おつたてやり
かのうらなひ
じやのそば小
たちより〽おやぢ
さま〽こゝせがれ
一だん八。われ
ゆだいはのちにあげませう。やかの半今はそめ
右衛門をそれが
かの半七はそめ●やうず
そこへつけ
しがうちとりし
いふ
こみきやつ
めもはなし
ふたしなの
たからをもつて
〽いま
花やや
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
せのしゆだんはさま〴〵
しかるところかつがてんのゆかぬ
はながまちのからざしき
よりかゞみのゆくへうら
なふてくれとの手がみ
此けんりやうがしよちする也
しつてさぐりによこし
たるたゞしは又しらず
にかなんにもせよ此かゞみ
もつてゐるはあぶな
たれどものまァそいはうへ
わたしておくと
のゆめ
小そめ
右衛門が右衛門がうけとつて
〽おやぢさまには
きたつて
しめそれ
いつそやより
われをくる
こようだいこん
ゆゑがんしよくにちはお止よい
おとろへしが
やらごがんしよく
もさつぱりと
ふつとかれが
しらねども
しばゐは
やうきな
ところなればやうなはづかあれ〳〵あそ
いしやうにはこへでゝいるうちなひぢや
だいしもその小袖のうりぬしも
あるまいたしかもはあの人さうな
どうかはなすうしろへかくやばたらき
さばいて
くださりかけきたり
ませ□
いはれてさァかもつゞみ
さんかつのまくがあく
手にとりすなはち
あげ〽ひしにせつゑやは
アの字はうしのやく
ぬしのもひき
ちやうもんまっこのとをり
がてんのよういができ
ゆかぬ十たにかんじんの
しあんさくらまるが
して。なん子をだいて
ときによるしらしらしら
せがなつたト
おもらひ
せりたてられ
〽そんならは
ねいざさんゆ
又うちかへして
ぶちのもゝひき
のろ〳〵するも
ときによるしら
ことがあるかは
らねどもうらあはせ又けんりやう
しばゐはといふ人もどうやら名
きいたやうな〽はて。きいた
今だんじといふ
ことをふかくつみ
やするけんりやう
とかり名を
よび又なん
ぢもいまいち
せん右衛門と名を
あらためやうす
をとつ〳〵とうか
がふにいよ〳〵と
○こゝの
ゑとき
つぎにあり
さいごまできた
りしにそでの家
のうちにありし
つねのやうに
見えます
とはれて
ことをおもひいだし
けんもやう
うりはらふてしまふ
うちう
あやしきこともなく
きぶんもつねにかはりは
それより
此ないじきいてはつたと
よこ手をうち〽きたい
ふしぎのおんものがたり。それ
はかくへつさいせん此川かみ
めぐりあひがてんゆかすと
にて半七が母きさらぎに
あとをつけうか
がひみれはたに町
にりよしゆくを
とりて半はかたしか
ありかをたづぬる
やうすもしわれ〳〵が
そめ右衛門をせつがいせし
といふことを〽なにさ〳〵
きやつらが
しらうやうは
せうじ
よりこよひの
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
またいじより
やみをさい
はひにすかしいだしてつきつ
三
つゝきたつた一トうちせつしやう
せすはなるまいトそこらかた
づけみづくろひおや子が
□□だんさいぜんよりうし
ろのかたにたゝすみて
国貞画
種彦作
きゝすましたる日ぐらし
ぐわんさいあとよりついて
ゆくぞとはみのうへしらぬ
おんやうじ〽そんならせがれ
〽おや人さまずゐぶんしゆ
びよく〽きづかひせすと半七
をしとめるしあんがかんえう
あしをはやめていそきゆく
ふりきるかてて男はとらへてなをすり
より〽しらぬものがおづうさんと
いふ子はどうしてできやした
きむすめかなんぞのやうに
びんしやんするもひさしい
ものよらつぱづかしいことながら
四五ねんさきかがほれこんで
やう〳〵むまのあとあしとはぬ
つけられるせんぺうかにこんどは
うしのやくまはりものろいと
いふのがしらせたさいちにち
○ぶたいいしやうをそのまゝにてさい
たきつくを三かつ
せんの男におはれさんかつははしり出
とつてつきとばし
〽なんそといふとあだいやらしいわしや
そんなこときゝたうないしらぬはいなト
より〽しらぬものがおづうさんと
〽どうでぶちのもゝひきでは
〽こゝな人でなしりよ
ぐわいしやるとゆるさぬぞと
いへはくつ〳〵せらわらひ
人でないのはあだりまへせりふの
やうにおとしてもそんならいゝはと
いつちやァゐねへとくしんせぬと
ころすきておらァいつぽんさし
てきたよ。これくじらみせは
ちがひやす四五ねんのぜんもしま
へんじはどうだじぬきはなしつきつけられて
いやならたつた一トまくどうそ〳〵と□
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
しやうなじ
おもふてゐたがそんなら
その夜の〽にせざむ
らひのよひねの御助
のこのしはゐのかり
かゞみをひらふ
いしやうが
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
なるといふ
のうちなつ屋のうらでふすゐめをも
此わきざしでたつたひとうち三かつさん
くかつさんあぢな
しくみでござり
やせうじやせ
きにとつかと
はあぐ
るうしろの
かたにせん
□□□□□□□□
ぬき
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
ゆぎに
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
にておの
をのるう数か
がちよこん
はしりきの
池ありぬ花園
うつりして
又もとのがくやの
うちにぞいかに
ける
第一
維
四
の
□□
日本橋坂本町
全川口版
通
まへの巻よりつゞき
小げてもあがさぬ小助ががんしよく
とはうにくれてさんかつもさし
つぶけてゐるところへをりよ
きかゝるあかねや半七
に助はとほ目に見る
よりもをりあし
かほをしてさんかつさんに
あきなひをしてゐたもありやうは
おまへをよつてゐたのぢやはいの
小かつさんのこうげきんのこりが
たいまいまだ百里やうちか〴〵
にはすまさうとたまほば
そちらへまきあけて市蔵さまの
とやおもひけんその
ばをこそ〳〵
にげてゆくさんかつは
とびたつうれしさ
〽よいと十いろへ半七
さんいまこゝにゐた
くれはせずおきやからはせずおきやかうは
わるものはなつやへきた
わるものはなつやへきたせかまれるつまらぬものは
にせさむらひよひねの
に助といふ男ぶし
みてかけになつてぬるではじん
せぬかうぢのやさまのことなれは
まちがひもあるまいとよもやに
かつて四ねんじやまとへいつ
てもおやしきでとりあげて
くれはせずおきやからは
せがまれるつまらぬものは
おれひとりさァそのかねを
うけとらうトのはれて
きいて半七が〽ふう。そいつ
はたしかにかねのとうぞく
ひつとうへてひとせんぎと
かけゆくさきへふるてや
れいざ〽どつちいまつた
そつちよりこつちの
かねのかんぢやうしやれ
〽ヤヤさういはるはなつ
屋のごていしゆ〽おいの
うちにゐたわかいものが
いまではらでふるてや
しやうばいそれさいはひに□そのうへでと又かけいだすを
いれるはりおれが見せの
はつととうわくがほ〽いや
もうめふぼくしだいもござ
りませぬくにもとへ申てやれば
さつそくにとゝのひますれど
そのかねをぬすまれた王
此半七がおちとなれば
とうぞくめをひつとらへて
とりもどしてあげませうよ
心をくだいたかひあつてやう〳〵
たゞいまていつめを□んあたる
たうへから給ひとせんぎした
そのうへでと又かけいだすを
ひきとゞめ。やうすは
あんなやつめがそのかねを
ゐようなんでも
こなたがあひて
つきあそこて見てゐたが
あんなやつめがそのかねをとのうけとられよと
どうしていまでもつてさしいだせばにせばに十い〳〵
がほで手にとりあげ
〽かういふときに
ぢやトたち
しはゐでは
かゝるをとゞ
むるさんかつ
〽わたしが
みをうつて
なりと
えてどうみやくが
ありたがれど
こりやしやう
めいにこばんで
めいにこばんに
百りやう。
此かねは
それにかつが
すませます
しよう
とうぞます
もん
こしごりやう
わたし
ます
けんとおしなだ
むれどきゝいれず
〽なんでも百里やう
よこさねば半七めを
そびいてゆくとえりがみ
さんかつさんさつきの
小そではこ人でるふる
き屋のしろものなれば
あいつにかんぢやう
してやらんせ
とつてひきすゑる
れいさが手を
うしろよりもぎ
とつてひきすゑる
これさへとれば
ようはない
となゆるりと
はなして
せんゑもん
〽これ半七
そのかね
ござりよし
にをうちかたげ
かへりけり
半七はあと
大白入
むき湯
はい四文
おれがかして
見おくり
千巻花来
やらうすまして〽おもひがけ
しまやトなげ
なききき
たすさいふ
なんをたす
〽さういふこなたは
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
だん八どの〽おゝさ
やうすあつて
のぶれはぜん右衛門
くにをたちのき
くにをたちのき〽なにさ〳〵
はうばいなり
今ではいまいちはうばいなり
ともだちなり
ぜん右衛門と
名もあらたおんにきせうぢや
なけれどもねんの
めてかねかしなけれどもねんの
とせいむかしの
ためにさんかつどの
此しようもんへ
よしみ見ても此しようもんへ
ゐられぬ
ゐられぬ
ころが女のことその
なくつかふが
よいと
大がしわへ
いつども
日ぢう
すみをつけて
おしたが
かりしもきでんの
よら
ふれのなか
がてんゆかねど
さしあたる
よいし
やたて
とまだし
なんぎには
かへられじと
ふでばやに
しようもん
心をさだめて
半七が〽しからば
かいてさし
いだせばふしんさうに
此かねしばしが
あひだしやくよう
まうすじとつ〳〵と
手にとりあげ
○きんす百両かりうけ候ところ
まうすトとつくと□じつしやうなりみぎの
甚左衛門
きんすへんさい
とゞこほり
候はゞきでんの
女ばうに
なり申
べはけ
みのや
さんかつ
名。かい。ト
おどろく
三かつけ
しりやに
かけて
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
わらひ
〽はてぎやう
さんなおど
つきやう
わたくしが
□をうつて
なりと此かねは
すませます
といふたことばが
ふびんさに
こなたにかし
てやつたかね
よもやいや
とはいはれま
そら
うそふけ
はぐつとつめ
かけ〽のや。かりぬしは
此半七女ぼも
おなじ三かつを
しようもん
にかきいれ
ては男が
たゝぬとおもふ
なら百両を
かへしてしまへ〽それ
ぢやといふて
もうれいざに
〽わたした
からかへ
されずは
此しよう
んぎようを
おさせてよこする
□□□□□□□□
むりなんだい
たまりかねて
〽とびかゝる半七がみで
ひきとゞめむねをすへて
さんかつはふたりがなかへ
づつといで〽はてすゞ
一に此みをまかせると
いふことでもこざんせぬ
かねざへかへせば二つきへ
かねざへかへせば一つきへ
□印升
あんじ
なさんす
ことはない
わたしがどうかさいかくして
あのかねはすましますおまへ
はに助のゆくへをたづねて
〽おゝそれ〳〵かねはつかひ
うしなふともかれになは
うちほんごくへめしつれ
かへるがみのめんはれ大かた
そこらにかくれてゐやう
〽やくまへでこゝろがせく
すんならば小半七さんのちに一
〳〵とたちわかれ
さんかつはがくやのうち
まへよりつきつひすむことなるほど
うまわたし此しようもんで百番
がてんでごさんすといんぎやう
ひきかへさやうならばいまいちさま
がはりにかんざしのぢやうもん
〽あしたあをうじぜんはゝつは
おしてさしいだせば〽おゝよし〳〵トながまちさしていそぎゆく
ながまちさしていそぎゆく
まきをきめ半そにはまだほかに
はなしたいこともあれどなにを母のおなるはおづうが舟
いふにもこゝはわうらいこよひをひき〽こりやだいぶ
をひき〽こりやだいぶ
四ツのかねをあいづさんかつが
おそうなつたいそいで
ところへゆかうあそこでまつて
あんよしませうでし
一ゐてくれト心ありげにぜん右衛門
うちつれかへるうしろより
わかれてしばゐへいりにけり
まちまうけたるよひぬ
さんかつはそばへより
のに助
〽これ半七さんなにも
おづうが
きなくその
やうに
えりかみ
かいつかみ
かねて
よういの
いしやう
つゞらなかへ
うちこは
ものをも
いはず
うけん〳〵
あしに
すかりつき
なんで
その子を
半てはゆきゝの人に心を
つけてはせさりけり
日もはやくれてわうらいの人も
すこしはしづまるころに助を
づれてせん右衛門がくや口よりたち
いづればに助はあたりをきよろ〳〵
〽んまははし〽やつぱりゑはゐ人
にげこんでうしをかぶつて
にげこんでうしをかぶつて
ひとねいりそれとは
しらずに半七めづ
どこへかたづねにゆき
をつたにそれはさうと
いまいちさまとりかへて
くださつたおまへのこの
わきざしはいよ〳〵
さんでうこかぢがうつた
〽これしづかにいふてくれ
それをしばしあづけて
おくもおぬしのもつた此
わきさしがちつとこつちに
いりようゆゑそのうへほうびて
このしようもんあて名は
わざとかゝすにおいたてまへの
さんかつをにようぼにしたら
わきざしのいつほんぐらゐは
くれたとてまんざらそんも
しようもんわたせばに助は用
名をこれへかきいれほれてゐる
ゆくまいとさいぜんむりにとつたる
一右衛門
ゆりきゝつける人もなければ
此ひまに。それよとに成は
おなるをけとばし
又かけいだす
むかふのかた
づきん也
きつ
てゆ
□□
ぬす
ひとよ
りとは
たれぞ
まふ
かにりつはの
さむらひに助が
よわごしひきもとし
しんのあてみに
ぎやつともいはず
つゞらをはたとも
にて
くれはつに
こゑを
かきり
よほは
れど
忠右衛門
小うつ
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
ゆゑつぼにいり同やだいぶ
あぢになつてきた此ひやうしに
おづうをもちよつくらこつちへ
ひつさらひをとりにし
さんかつをくときおこすかあがればきのつくに助とりなりける。
つりだするそれがゆかずは
のとりおとしに秋は
かしこへたをれふす
つゞらをまいわきにひんためつつけ
あがればきのつくに助をりける
ゐもはてだいこくりしゆにますれの
三人はわかれ〳〵に
あのがきめはどまいぞのはてへ
□□□□□□□
かのさむらひはうちうなづれて
なりにけりし
よみはじめ
ながまちうらの
かしさしきまる
にうの宗の
目しるしは
同
あだちのかちう
うつぼずゐか蔵
むすめおそのが
いつぞやより
びやうきほやう
のためにとて
しはしはこゝに
かりすまひ
いつもおとぎの
ことしやみせん
おなじおそびに
きもつきもつきて又貝
おふひじゆしゆがう
とふりかはりたる
すご六がうきよば
なしとうつりゆくこし
もとがさしよつて
〽もうしおぢやうさま此
へいひとへうしろのうちが
ひやうばんのみのやさん
かつおまへさまはたんな
さまとしのん
でけんぶつ
あそばし
たれこ
わたくし
ともは
まだうは
さにきいた
ばかりでず
のぞきにくい
くらうせちやう
どよいむがつて
どよいあがつて
見ようと
たちさわ
ぐをおそ
のはやがて
つぎへ
すれれ
せめて
ぢがほ
を見
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
ぞんじ
あれ
あのへい
はしご
をかけ
おいた
おどあれ
ではす
三のやの
にかいの
どへちつ
すきに
ひるはま
さかに
やうなことする
とまいろへとゝ
さんがおもどり
なさらば又
おしかりを
うけるで
あらうひかるきみでもなり
今すやひらでもおよばぬと
今すや
はしたないその
りつぎくだ
されよとあん
ないこへばなし
もとが。どうれト
こたへてかどのとの
すきまよりさし
のぞき〽もうし〳〵
ひかるきみでもなり
いひさうなかはゆら
しい男がきてかほに
ねてゐや
にあはぬゑか
には
つべらしい
だいの
とをいふて
なまめいたト
いひかくるをおそのが
こしもとがさし
おしとめ〽あゝこれ
〳〵そなた
しゆうに用は
くだんのかゞみをとりいだしさんとは此お子はれとおつく
うけとつて〽その
ようだんすもつて
おぢやじ
かねひとつゝみ
とりいださせの
ものごしまで
どしやらが
米印へ
ないつぎへたちや
れとおつたて
やり。これ
さんかつどの
〽悪かゑ〽はて
あたりの人は
とをざけるもう
なんにもかくさ
しやんすことは
ない今あけた
そのかねを
ものぎを
をりまする
たんなさま
のおるすの
くれたが
やうすさやう
申し
それより
ばごろく
うちかけ
をトひき
よする
さいもつま
かへしま
せうから
とへばおその
がしあんして
〽いや〳〵なんの用か
ひととをりまァ
わたしがきいて見やう
おのがから
だをかげに
してつゝみしかみ
に何やらんすら〳〵と
かきしたゝめ。おほせの
こちらへおとをし
とをりきん百りやう
つゝんだ
かみにかい
たかきつけ
ちやつと
よんで
みやゑや
らせ
はれれ
ふしんはれ
やらず
さいふの
なかよりとり
いだし〽おづうが
まいふしかのはて
おもひくらべて
〽さやうならばトこしもと
うけとりくたさりませと
くらいだせばさむらひ
われしらず
なみだはばんに
おきのいし
かはくまも
なきこひやみ
のそでに
ひるまは
なかりけり
かるをり
うらおもての
ともかどぐちあけて出むかへは
〽ごめんとばかりことはかづ
いはずにざしきにおしなをり
はさもうれしげに
手にとりあげあらためも
せずさいふへうちこみ
たゞいまも申とをりせつゑの
〽たしかにじゆのふいたして
ことはそといたしたるらう
にんものこよひわざ〳〵
よゐつたはけんりやう
かたへてがみをもつて
ござるじいえんもござらは
さねて下かたなひつさげ
たちあがるけりから目さめて
おくのまよりかけでるおづうが
くわんぜなく
おんたのみなされたか
月日ほしをゐつけし
かたくろは
めいきやうしさい
ぶたへにしゆ
だやの大小
まだいと
わかきひとり
のさむらひ
ほしのひかり
にやどふだを
すかしながめて
ござつてせんぞより
もちつたへてまかり
あればたからはみの
さしあはせいよ〳〵
きんす百両に
おんもとめくださ
らばうりはらばがひたき
うちうなつき
〽せつゑやことは
いくたまへんに
すまひいたす
らうにんもの
ちとみつ〳〵に
申たきしさい
ござつてわざ〳〵
いたしてござるごあいぢよと
見うけまうせばみぎの者さい
ちみ人におほせあげられくだ
されよトべんぜつ
よどまずいひ
ければおそのはにつ
まいりうちにもひ〽おや
書:どもはるすなれど▼
ぞんねんにてすなはちぢさん
くださんした
ちゝのみたいと
ともすがれば。はつと
ばかりにとうわくし
どうしてかいにと
みのしろきん百両
さんかつどのへ。その。
そんならおまへは半七
なさんと
れおちると
いひなづけ
まだらん
れいもせぬ
さきに
ゆる七さん
八ごかん
どうどこに
どうして
ござんす
やらそれ
からたより
おとづれも
ないてくらした
おどもりがつる
だんとなつての
ぶう〴〵やまひ
ほやうのためと
此なにはへでやう
じやうをかこつ
げにあなたのゆくへを
たづぬるにはさい
はひなおまへのとな
りけふはいつて
つきへ
三かつ
つきどふて見ようかあすは●そのときにはおよばずながら
ことをおかゝさまといほう
ましうちかござがてよしどんちまでわだしがなかうどそのかなかうどそはせてぞやじよろふはのかな
はいくたびかでごとはでゝもいや〳〵
しいたびかでにはてもいくる〳〵〳〵〳〵あげまするくおもるくおりわけへにうちまもりわけはしかね
どうれしけに又すや〳〵
□□□でうられでもいにさて一又わづらふてくだきりますなじ
かとおもはれてはめんぼくなさに
かとおもはれてはめんほくなきに
しんほうしてただよすながら
おまへのかほが見たに此ごろあなたにをましたましたした〽さすれは手分とゝれは一か〳〵〽三り
しばゐけんぶつほんにをなごの
わさしてさへほれ〴〵とするものをゆふづれとをりかゝらしやんしたござさんがかなふたきには
半七さんがあれほどにいとしうときあやしは男がその子をとかへ此子のうば子のうばにさやうろう
おもはしやんすゆもおり四郎のなからのなり今こんでかいんでかどさはゝとしまで此つゑよにおり
おもはしんすどもむりくりけしはしなり今うちかいんでかどはしまでかたしまで同つしよにおり
ないとそのときにおまへがかけ
ないとそのこきにおまへがかけてかしてゆくやうすふびんのこといでよはものかトいだきあふ
ごさんしたかづらのふかにわた
ごさんしたかづがのじかにわた
しがかみをゆひなをしておいたしつれのぐりよく〳〵〳〵見ればまよひみの心の国かいのうらより
のがよよそほりしらぬむすめぎの子ふだにさんかつむすめおりしより女どもがかけ母さたる
しんぢうとやらでござんす□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
あからぎなげにうちおほふふ
そでになみだをたへけり
さんかつやう〳〵おもてをあげ
さもちやう〳〵おもてをあげおまへがいてんのゆるぬすかたになつてとへんじだつたつたり〽ア
〽たいじの男をそゝのかしをのざんしてかたみみなかにてくれしのと半にさまかしいつときに
にくいやつぢやとうたるゝより
わたしは女のことなれはにせかほんかはにせかは
そのうつくらいおとばがほねみしかぬみねとものがれぬかねついるようがめんぼくなげにおふなり
にしみてわしやせつないしとおほかたあるゆゑぢやあらうとすだ
したこぞ半七さんとのゝに
したしこや半せさんとのた百両
のるれぬきりことなり子まで
ひさかへておそのどのゝてい
さんせ半てさんのおもかけとおもふてひさんのおもふてひさかへ
さんさんせ半となりくたませ□□□□□□□□□□□□□□とおもかけとおもめておもへておそのどのどのの
なしたるふたりがなかとはいへ
ゑんじつきなか〳〵ことばに
あなたはさだまるおくさまその
なみだにくれ〽ゑくありがたいお心ざしつく
〳〵されずさいせんよりの
やうすをきゝつらおし
ごえんをさまたげる心はみぢん
ごえんをさまたげる所みぢん
ぬぐつて
もござんせぬごきさんかなふた
もござんせぬごきさりかなふたるものちやなァことよひからはあるたの丁ぬぐふて一六の夜へつく
ぬぐめて一六の巻へつく
十
五の巻のつゞききたりしは今これなる□どういふことかむすかり
□□□□□□□□ぢさんなしたるそのかゞみおづうがしば□のがしやいやしでいで
ひと固みせてたまはれも手に手あそひにもつてあたその
しとりあけてます〳〵おとろきかゞみうららにあり〳〵神田ほし
○まがふかたなきおいへのちやうを
さんくわうの此みかゞみかゞみこれを
どうしてさんかつがもつてゐるさへ□□はなれどもいつも
がてんがゆかぬにあかねのもんの
くろにそて大に
さしたる男でたち
いかなるゆゑにすがたを
かへ此やへははりに
きたやうすはどう
おづうがしば道のがくやで
手あそびにもつてゐたその
かゞみうらにあり〳〵月日ほし
しよせんかいゝらにたる
らものがあらうはづ
はなけれどもいつも
しばゐでするやうに
これで百両かたり
とりわだしが身を
かきいれたしよう
もんをとりかへさう
とおもひこみ女の
ぢやととひければ
さんかつはすりよつて
なりではかる〴〵
しくことにうち
〳〵へさつきなつやの
れいざどのが
ふるでやになつてゐて
いしやうにかへとみせさんした
此小袖はぬしのぢやうもんふし
ざなことゝかひとりしこの
くれりがみにあてゝあつた
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
ほしをゐつけじかゝみを百両に
かひたいとあるふんしやう
とはうらあはせ
みしつたものも
あらうかと此
いしやうにかへとみせさんしたかひうけた
かひうけた
此小袖はぬしのちやうもんふし小そでをきて
小そでをきて
大小かづらですが
たをつくろひおその
さまのところとは
ゆめ〳〵しらぬこし
らへごとそのかゞみが
ながまちうらのかしざしざしざしき
まるにうの字は此やの目
しるし小かつさんのみうけの
のこりぜん右衛門にかりうけた
なんぎのかねもちやうど百両□ぬといひければ次へし
しやうじんせは
もつてきたわだし
にもがてんがゆる
のこりぜん右衛門にかりうけたにもがてんがゆつ
ぬといひければ次へし
むなしきむなしきむなしきむくろのみくび
そめ右衛門さまはごしゆつなけれどいしやうの
こくなにとぞそれをあやまがふかたなき
たづねいだし半を
さまよりさしあげさればのがれぬゐしゆ
なばごかんきもゆりあつてかれをうち
しうとごもおくにへとりちゝうへには
おかへりなさんせうとたちのき給ひし
とゝさんにおねがひものなるかなには
まうしいろ〳〵たづともあれそれより
ねたかひあつておもはず
おん手にいるうへはちつともざればうかつにくにへもかへ
がたしかやう〳〵のしかやう〳〵のしかやう〳〵のしだいにて
はやくそめ右衛門さまに
おあげなされてくだ
けふかねをかりうけし
ともあれそれより
さんせトいはれて
さんせトいはれて
半七といきをつき
〽いはるゝごとく此かゞ
みはしゆくんより
一みはしゆくんよりゑん
父うへのあづかり
おきしだいじの
まつた父のかねをあいづ
しなまつた父の
あひやくたる水こし
そだんじがあつかり
ぜんはつと
いのやつは
半七といきをつきいふやつは
かのそだんじが
〽いはるゝことく此かゞかのそだんじが
しつのせがれ
だん八といひし
ものこよひ四ツ
のかねをあいづ
にみのやまで
きたるはつ
まうせしさんでう
あかぢむねちが
心ありげなことばのはし
かれがきようちう
したるたちもともに
さぐりなばおや人の
なにとやらんさいぜんも
つきおそのはあたりに心をつけ
〽このかゞみふんじつゆゑたしかに父とは見たれどもことばもかけぬその
いすでさまの父ううわたしがうちにかはくれにおゆくへしれずしがいは
けがはござん
せぬか
いへ〳〵そでがきれた
ばかりでござんす
半はなりと
おもひけんうち
こむしらはは
あやふくもかた
をかすつて
さんかつが
みにはいさゝ
かきずも
なく袖を
一さらり
ときりさ
ときりさ
けばうちより
仙つ物ちゝる
かきつけ
半七千七千七千七千七百文
ばやくとり
あげて〽とりやこれ
まさしくおいへの
ちやうはうにかぢ
がつるぎにそへありし
まさむねのきはめ
かきどうして小袖の
そのなかにじことばの
うちに又きりこむ
だん八がうでくびを
一つとねぢあけこゑ
はげまし。なるほど
ふんじつそれゆゑ
おゆくへをたづぬるたよりに
おほくへをたつめるたよりに
父とそたんじ
父とそられし
りやうにん
といでしはにかいからわれが
あとをつけてきてきて
いぜんとつくりときいて
そのおりゐた今いふとをり
われはそめ右衛門に父
ふしみたんじをせつがい
ふしみはたんしをせつか
のかたへされなにとぞ
しよようあだをうちとらん
ありてとたづねさが
なりもやせんおそのどのかさねてト
りやうにんたちあかるうしろより□や。みの底へ
うちつれくるまでもなくだん八はこゝにゐるしずつと
せんぎのいでたるぜん右衛門〽ふうゟすりやさいせんよりの
ため国やうすをのこらず〽おゝさみの屋の
此なにはせどゆくへ
を夜しれすせめて
ふけて□はかたきの
いでたつせがれの半じ
よどつみなんぢなりとも
さくらのうちとつて
みやのちゝそんれいに
ほとりたむけたいくわん
にて人をねんせよしきり
おやのふたき
かんねんしろ
つくれはこええたりとひつはいつはばす
たちのく〽まア〳〵まつてトとゞむるさんうつ〽ゑくじやましやるなト
たんはのはうたん〳〵とつけまはす半ともさんかつも
であひひらにあの字のあかねのぢやうもんに羽のいろはかはかはれども
せきたつたつだん八見そんじて男て男でたちのさんかつを
〽これはたし
かにおぼえのわきざし
父のみやう
だいにうた
くまま
れてやかまい
ものでもない
かそだんじを
手にかけられし
これぞといへる
しようこも
なしたまし
うちどうぜん
の。ひきようの
ふるまひそこ
ひけトいひつゝ
しらはにきつ
と目をつけ
さしおもてに
あ字をえり
さしうらに
くりからりよう
□や。これを
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
からはもしやなん
ぢはやまとのくにかみいち
町のぢざうだうにすてたる
子にてはなかりしかトとはれて
だん八うちおどろき〽いかにも
われはすて子にて此わきざし
をそへありしとつね〴〵
父のものがたりつぎへ
かしらに世きたつたつたつたんたんじて男でたちのさんかつををといものかたりつざし
三十
つかりであつたか
〽おゝ此半そとは
いとこどしちゝ
そめはつがきり
あるおとゝに
和平といへる
人ありしが
おすげといひし
げいこになじ也
まうけし
付がれはすへ
はちなんぢ
をさなき
ときの名は
つきさてはきでんの▼そのゝちようけた
つかりであつたか
□印より〽あやまつた〳〵
とぢなりをいなり
半七さまはいぜんよし
みのあるおかたと心は
つけどにどのをつとを
もつたことがはづかし
いとこどしかたきと
なるのもぜんせん
ごふいんなんぢを
うちとりそれがしも
さにけふまでかくして
ゐましたとかたるに
こは〳〵ふしきの
えんとおどろく
せつぶくしておひつかん
さんづの川でまつて
ゐよなむあみだ
ぶつとふりあぐる
半もさんかつも
母のそばへさし
よつて〽たゆこそ
かはれだん八さんの
わたゑやいもとで
〽なうかなしやと
かけよるおその
わがみををしま
なき□かはれだん八さんのずさんかつも
ずさんかつも
だん八がねにすがり
しのきち
かやう〳〵の
つき〽うつゝをあになり
うたるゝはにせとかは
しただいじのとのこ
和平どのゝ
いへでのとき
かのおすげも
しゆつこく
まァどうしてこゝへ
かゝさんしやうはない
ときござんした〽さればいのことかとかしとなみだなみだなみだなみ
だうとんぼりて日くは
ことかとなみだながらに
とゞむるときえん
すぎおづうを人に
ばいとられなく〳〵
うちへかへつてみれば
きゝおよぶどうやうこゝで
だすしらは
だん八がふと
もゝをしたゝ
かにつらぬけば
おなじかちうあの子のこゑ
のそだんじがあれなにものか
なにかはもつて
ひろひとりいたべいをきり
しとゆめ〳〵ぬいておいた
しらずゆゑくゞつけ
たまるべき。うんと
かしこにたふれふす
六郎
のゑたよりつき
此印よりとたんのひやうしにたゝみを
はねあけあらはれいでたるよひね
の。に助〽あゝさはぐまい〳〵トおどろ
〳〵人をおししづめ。これごらう
じてくださりませトさしだす
ひとしなおなるがとりあげ
○しの森と
をわたしがかいた
まよび子ふだ
ヤヤヤこれをどう
してあのこなたが
〽あい。そのゑの
台とはわしがこと
だん八めはまつ
かいなこしらへ
ごとでござりま
ますトいひつゝ
もつたる
のうちの
よばんの
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
さしぞへ
をわが
はらへ
ぐつと
つきたて
かみいち
まちの
ぢざう
けふまで出れば此には
そちを
たづねて
さききけば
ふびん
なこと□□その
だん八が
ゐたとわかみの
此ほつう人
おもはず
しるし
こゝへきまし
たるいちぶ
たらなみだ
ししうを
にくるゝ
ものかたれば
たん八はあき
ことわりなる
なにおもひけんたん
れはてもの
をもいはず
ゐたりけり
おもひがけなき
さんかつが母のおなるは
にはさきよりかけ
あがつてすがりつき
入はもつたるわき
なにゆゑトひと〴〵におし
ざしとりなをしすでに
じがいと見えければ。こは
とめられてかほを
あげ〽やうふをころ
せしその人はじつぶの
〽これしの吉いまは
だん八どのことやらそなた
ためにぎりあるある
さすればうつにうたれぬぎり。
のためにはじつの母
和平さまにつれそふた
おすげといふはわしめや
わいのウ二十三ねんいぜんの
とあつてそのまゝすておもては
さむらひのみちたゝずみらずみらずみらいへ
まゐつていひわけせんと又
さしぞへをとりなをす
その手を半七しつかと
はる和平さまはごとんせい
おあとをしたひててたれ
どもおゆくへしつれねばせんかた
なくすぎゆかれたあのみの屋の
平さくどのへにとのよめいり▼
おさへ〽やいだん八ちまゑふたる
うみのおやより大おんある
やうふのかたきををちなりと
きいておめ〳〵せつら〳〵
たつまいさは
ざりながらおや人の
おゆくてしれねばせん
かたなしおや子は
いつたい半七ぢさ部
くびうてよくごの
そいだん八なみだ
にかきくれて
さして
きたわき
子ふだを
しるべにして
たづねてみたれど
あきやとなつ
ておまへがゐねば
せんかたなくつれ
くつてそだてられ
やう〳〵おれが
とをのとしその
人も此世を
さりすくに
名をつゞ
二だいの小助
しかつてくれ
おやはなし
しだい
はじめは
きんちやくはな
がみいれそれが
かうじてぬす人かごり
なつやでとつた百
両もつきへし
かくれがさみのやのしば
ゐへのめりこみやく
しやになつても
むまやうし
これ ̄ヲふちまだら
いれ。ふちまだら右衛門がれいこれ
なりいかにつかに半
とりもなを
しばえりがみつかん
〽そも〳〵
われをされと
おもふあかねそめ
右衛門がれいこゝ
なりいかに半と
ゑよつうをもつて
さすちゝ
しらせしことく
しやうたういもとゝさんくる
しらずにむたいの
さんくわうの
かゞみをぬすむは
こやつおやつおや子が
れんぼいひわけなさと
今までのみの
しわざなり
つきよからぬあそびに□よねんなくねぶるおづうがつつつ
つかひすてゑばし此みの
かくれがさみのやのしば
ひをしつて
此せつぶく
おれがそれそのわきさしで
さんかつをおどしたをだん八が
とつくとみてちつとのあひだ
わきざしをとりかへてくれたつ
さんかつをかつをきつれたしよう
もんをやらうといふそれが
ほしさにのぞみにまかせ
百両とるか女ぼにするか
どちらにしてもよい
者ごとゝすぐにみのや人きて
みればさんかつはうちに
ゐずかべこしにきく
此やのまうどう〳〵
われも
又そたん
じがあづ
かりしこかちが
つるぎをうばひとつて
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
うちにぬひ
かくし二ッのたから
せんきのためど
一両にんくにをうつ
国
きそだんじめじやうのたち
あひはかなはじとやおもひけん
このまきれに
たつてきやつをうちとりことゆゑなく
おいへのかいをのそかんとよど川
つゝみへおもむくところしやちふる□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
天印ゟたからのつるぎの
きはめがきほうにことなすが
なげかはしくれいこん小袖に
つきそひてそだんしを
くめうさせめぐりめぐつ
てみにかつら
かの小袖を
かひとつ
てふたゝ
びつるき
〳〵のきはめ
がきなんぢが
てにいつ
たるうへ
たるうつ
はおもひ
おたこ
さらに
なしあへ
ねんほつき
のとと
いたつて
しの吉が
せつぶくは
せしその
をきさ
やしは
それ
かしがいつたん
かくせしこるちが
つるぎわれを
よいことも又
あらうかと
へいをきりぬき
したやに
しのんて
きいてゐた
半七どのが
おれがゆくへたづぬ
ことをだん八がかね〴〵
しつてゐたゆゑにとびだうぐにてわれを
ゑようこのわきうちとめくびをばきつて
二しみせびらろし川へうちこみおのれがいふ
此者の吉とわがいふくぬきかへて
おもはせて
きりつめに
しりつめにわれとあやまりしはかへつて
かたきぞだんじにてそだんし
このをころなりとおもひたるむくろこそ
さうといふはそれがしなれ
さくみせつえんはのがれまで
ふくしたるわがくひは三がつか
さしそへはふゆへおちいり
ものとりかへたしそれにおどろき
かれがさし
かれがさしたんしやうせし
りやうたしか此女子をおづう
たからのつるき
とやらそいつにくびをほうむりし
ゆだんさつしやるなと
いはれてだん八おきはくわしきはくわしき
あがり〽もうこれまでト
きりつくるあらあやしむべし
三郎は
やにあれはくわしき
とはうれにとふべし
二郎は
がいせしそのをりに
又もやかれがうば
ひしなりかゞみ
もさいぜん
だん八がくわい
ちうよりおと
せしを此おつう
にひろはせて
のさんうつに
ひわたしおく
はやそだん
しもうち
とつてのこる
かたきはこやつ
ばかりとくくび
うてトつきやれば
はじめてきいたる
ちゝのさいばおどろれ
ながらにてはとつ
てひつぶせだん八が
くびかきゝれば
うれしげに
おつうはにつこ
りうちわらひ
れいこんさりし
とおぼしくて
又もやおそのにいふ
かれてたあいも
なくぞねぶりける
ふすまおしあけ此やのあるし
つゝき□うつぼすゐ蔵ひきつぽうつたりト云だんじがくびさしいだ
せばきさらきもすりよつて
半七が母きさらぎ日くらし
ぐわんさいうちつれて
〽わがつまうたれたまひしことは
たちいづれば
ゆめにもしらずどういふれでたよ
おなるは
りがないか半七にあつてやうする
つく〴〵
つゝ〳〵
きゝたさにくにをたちいて
ぐわん
さいの
かほうち
たにまちのりよしゆく
についたはけふひるすき
あやふいところを
まもり
〽マヤヤ
おまへは
和平
おく
おすけ
ひ
しら
てああ
たなァ
ふとゑた
ことにほつて
しんなし
たすけられ
をつとのかたきを
うつたのも和平
さまのおかけゆゑ
今はねん
ぶついつさん
トかたるにすゐ
蔵ことはをそへ
かかいにしへ
いるのをねかふ
〽又それかしがうせ
ものにことよせて
といふ心をすぐに
日ぐらしくわんさい四ねん
けんりようが
きよう
いぜんざんかつどのにびん
せんこひしそのをりに
ふねのうちへおちいりし
くひはわかれてほどへし
あにうへなみだながらに
こひうけてこれ何もの
しわきかと心を
つけてうかゝふところ
けんりようと
もてたんし
もそたりし凡五四四四四四五五五位
としるゆゑ
にてありこよひをりよくごりよう
ゑよにめぐりあふてどうだうな
うらぐちより也
いふうらなひ云やは
あにもろともえゆつ
こくせしきゝおよ
ひし水かはしそたんじ
大かたきやつがしよゐ
大かたきやつがしよゐ
ならんとあんにたか
はすたん八とあに
そめ右衛門をせつ
たち
じうのやう
すはくわしく
がいせしきやつら
おや子がひそ〳〵
ばなしけふおも
はずもうしうに
たちきゝあとより
つけてゆくとも
しらすたにまち
のアみよしゆくにて
きさらきどのを
よひいたしかへり
うちになさんず
けつかうさしつ
たりとちからをそへ
やす〳〵かたきは▼
きくといふに
ひと〴〵あんどの
おもひ。小助今を
しくはつくおなる
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
なく〽やうすを
きいてごさんしたら
なんぼうきよを
すてこみでもかいれ
じの吉とたつたひとこと
いふでやつてくたさんせ
わるいことしたやつぢやとて
にないことしたやつぢやとて
げんざいおまへのちをわけ
た子でござんす□□印
た子でござんすト介印
ナナ
印よりころもの袖にとり
すがれはくわんさい
はまなこをとぢ
てみむきもせず
〽ばんにぜんはう
□□
しこふ
くやれで
いま
いはん
ことば
もなし
此うへたの
をは□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
むはほとけ
のゑひなむ
あみたぶつ
みだぶつとさつくる
十ねんうれ〳〵ける
うくるもくるもくちの
やかうくるもくちの
うでめ〳〵ばかつよ
に助はかつくり
いきたへ
たり
おなるは
さらなり
さらなり
今まての
にくさはり
すれてさん
かつもあに
のしがいわ
とりつけ
ばありあふ
人ももらひ
なきずゐ
蔵君ここ
はげまし
〽せんいをくひ
てしさつなし
ふしぎにちくの
いんだうけ
ぶつくわをうる
はかれらさい
はいなげ
くはくちの
いたりなり
しゆびよく
かたきをうち
おふせたからね
にいるうへからは
へんしもはやく半はとのはし
ぢきこくあつて
しかるへしとその
よういをぞ
なしにける
これよりさきに
うちの屋の市蔵は
ほんごくへたちかへり
にかつをてかけと
小かつをてかけと
してゐたまひしか
半てはじめおその
さんかつみな〳〵
うちつれたちかへり
ふたしなのたからを
さしあけみきの
とども申あけなりみなく八十よさい
けれは市蔵がのちやうしやうしゆにて
よろこひ大かた
くわんさいは
ほうむりし
てらにに助が
なきからををさめ
いまたぞんめいにて
もみな〳〵八十よさい
のちやうしゆにて
あにのしきふを
おるまりもてはなし
おなりもていはつなし
半七かそほかれぞのも
半十七かそほうれぞの
ゐたりしかば三人もろとも
ねんふつのぎやうしやと
なになくなくなく
柳亭種彦作へ
傭筆千形仲道
ならす半七に
よをへだり
おほくの
けりと
かそうを
たまはり
おそのと
こんねい
しゆびよく
めてたし
とゝのひ
さんかつを
てかけとなし
いつれもふうふの
なりむつましく
○大腸いつ卅いち
たいの心にて
男よひをまいしゆくり
市蔵に真らんに
男女あまたの
子をまうけめてたき
ことのみかさなりけり
いるゝの国
歌川国貞画図
は。いの