湖水廼玉藻

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面堂安久樂等選
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檀連
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コスイノタマモ
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東北大学
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湖水の玉藻 湖水の玉藻金 以テ購入セル竹蘭博士 岡野事吉田善蔵書 下野や都賀郡梓弓真弓里なる 磯山といへるに諏方の大神の祠有 このやこうや彼神の御手な末に驚 ましきてふ千引石切り出身類山二 てその里人おほ九のくほさ得る 雲ころなりとそいつやそれのみむくい 子〳〵のひとつふくし大神の 御存ゝろなくさめ奉らむのとて 湖水の玉薄 里人羹かたるひつゝ花月雲の類 あつめして三人のいうそくに えらま印乞すまし広前に かゝき奉れり御礼婆その顔 にしるしつけたりし玉の言の 葉わたのこともゑり巻に移し もさして手むけおこせたりも 御もとへ聞えてむとすなることの よしを臥かいしるせとありけれ 婆黙止安へ春てかくなむしし きり出す石の名わさへ 大神の美可期 はりて里に芸婦はふ 安政五年八月 野麦園安けし記 同九ノ三六升 一烏すらあと声たてついふしもうたはて愛ん月の影かは 汐みてはみちぬる月をうれしみて磯もとゆすりさわく浪かも またさらにけふはきのふのけしきをもおもをもふるして雪のふりつむ 日光 一約解 江戸 至清堂桧魚 越後新岸田 和歌の門鶴彦 梅ちればかならすさくら咲なりうつりかはるもおもしろの安や ふりつみて松も声なき雪の日はかせ娘鳥もゑにやうゝらん 春はたら空の霞に身をなして花のあたりをたちやまもらん 江戸 月西川秋風 仝 南図堂藤成 在江戸 緑樹園元有 へきいるさくらのためにみ山木の花なき枝もしをりにそをる 人とはぬみ山のさくら母に似ぬは花のこゝろやのとかなるらん 江戸 南向堂広道 板本 通田舎鶴住 武州谷ヶ貫 龍釜社広海 一価なき花の莟の玉のみはわりにつけてたふとまれけり 上物館林 千又虎大道 世のうきめみえぬ山海のさくら花色音そかへるほたしなりける 又ことし花の影こそうつりけれかへらぬ水やかへりきにけん うつ袖のめにもとまして影もるゝ月八もとより水にこそあれ 江戸 琴通令雅海 尾州熱田 太田楼種子 口テ 弥生尾雅群 あかす見る花にあらしの吹けふは風にも袖をぬらしつるかな 上州城林 檜枝園梅様 江戸 春友高梅秀 奥州二本松 一常磐山高松の月のとしく母にかはらぬ額そ秋の色なる松平幸 西方 うるはしき月の桂に枝かはす雲のはやしや花のみ山木馴橋も綾足 おく霜を力に雪のあやふみてふりそめぬらん谷のかけ橋 女の人のなきかほ見しとむら雲にをり〳〵月のたちおくるらん 江戸 雪のや花成 日光 棟園昌治 枝をまてさそはぬ風のこたろには花折る人をうとみはつらん 一糞より野こゝろつきて一夜さに家に寝られぬ花さかりかな 及ふへき色ならしとやよし野山花にわかるゝ峯のよこと 下総結城 椿園春郷 仝野田 柏吟社千興 上毛高崎 薄屋光門 月の入るかわすゑの草案ふく風になひけしはしはその間にもみん ひら雲のゆざゝすたえてふくる夜に物しつかなる月をみるかな 花もわかうかれ心にならはなん根にかへるへかへるへき事はわすれて さやかなる月には今宵はかられて大をそ鳥も明ぬとやなく 出羽天童 遊雅軒 鹿沼 浅桑園安良 尾名古や 清国為宝 松本 一通橋高喜代紀 しはらくはすまとあかしの中空にかたふきかねて月もすむらし いつもかく安かき物とや思ふらんやみの夜ころを月はしらねは 行なつむ奈狗よりも初さくらいそうぬ花にむちやあてまし 一み空より安蘇のかはらに降しける雪こそ石を踏せさりけれ 世の人のこゝろ〳〵にうれしともまたかなしとも月のみゆらん 時めかぬ松の梢のみとりにもあきの花そふ月のかけかな 限となる格おろしく杣人を家路におくる山の端の月 江戸 椿の門久根 武州越ヶ谷 喜久園重新 尻内 利炭壱軒 奥八丁目 百古鳥や桃 小林 通畔舎多歎安 仝 通寿高橋雄 江戸 六朶園二棟 山風に尾の上の霞とたえして夕日にかゝる花のしら雲 仝 一水瀬周魚群 奥仁タイ 一紅の巻とのみこそおもひしかたゝに錦の雪の市中 むら雲のくま吹はらすさよ風にちらすか秋の月のひかりを 本沢 通詞梅花守 折るいをしはなたはちらんさくら花をしたわめつる杖いかにせん 大川嶋 利垣栞 さかりには尤も出ありくこゝちせんあまたの人の土産にをられて しら雪のつもりてみれはなか〳〵に木なき高ねもたふとまれけり 通樹高直香 上毛館林 蝶々高折保 しら雲のつねぬる山にさけりとも見てりとふへき花の亀かは 山でくら日にけに色のやつれけり。こはゝや花ものやおもふと さくらあちる時のみそ唐人の声きしらぬをうしやまれける 武賀谷 樹園春門 江戸 千種茂繁樹 出羽天童 松栄馬守明 四日はまた風にやならん花さけはあやにく雨も夜あかりのして 雪深き山のいほりは真柴たくけふりはかりや門をいつらん 大葦 葦国正名 上毛高崎 緑園守清 本沢 鳥の音も松のあらしも夕くれもふりうつみたる雪の白妙画鋪武成 栃木 一本性いたかはさりけり生酔も風におとろく花の下ふし直蛮京京天幸 毛館林 あともをし人も楽しな家宿の雪をはよきてこん道もかな柏崎高村 アは徳嶋 一およひなき雲井の穴へゆくものは月みるよはの心なりけり築園広丸 小林 一花とちり月の影かとつむ雪の見えてとなかめのはてしなされ □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ 初春にまじてこゝろの嬉しきは花のさかりのやよひなりけり 本沢 武宗堂辺店 江戸 安満御門都地 要二本松 赤字閣千央 露母にけしきをそへて宿りけり月も千種に色をわけつゝ 同 人みなの家もの顔にめてはやす等やあるしを定めかぬらん むら山も出なじ色にはみえなからたくふかたなき雪のふしのね 一一枝は、をるともゆるせさくら花を瓶にさして明暮にせん 日光 一金仁城親山 鹿沼 橋之本三千蔭 吹上の浜にしら雪ふれる日は菊の弟の花も見るかな 三九久平 青柳亭黛 烏山 そき事の絶てなき世にいかなれは山をもとめて月のいるらん 四季画州花明 なひきふす竹をしみれは誰つもる雪の中にも子代はこもれり 奥松山 洞雪高明好 あくかれて花にあつけし我魂をわれにかへしてちるさくら哉 まち〳〵て安ひにあひけり桜花かをれはにほふ人のこたろも 江戸 杉園梅明 通桜庵章道 仝 埋火につもれる灰をはらひつゝしつるゝ夜はの葉をきくかな玉陽舎深谷 更科の月見にとみないつる夜は留主する姨やいかにかなしき 栃木 一繁画や竹成 一とせにふたゝひ咲ぬとはかりにさくらにつもる六ツの花かな 朽木 久かたの五百枚のかつら相禁していや秋ふかき月の色かな 西方 くしろまく手に折もたるさくら花鳥追ふ鈴の音はありけり檜倉丸 小林 むら雲をもれ心日月はにくしけふだひきぬにのこふ鏡か通想巻拙声 武松伏 月の舟磯もとゆすり立波にかひろく見るもおもしろき哉 松月梅関守 奥仙タイ 杉ならぬけちめを見せて北にさす枝に先さく雪の初乗 尾岡田 つれなしと何かいひけん月影をもて春やすにはよきひとつ松文澤住房 榎本 あたなしぬ南にならひてはつ桜梓なる人もまちかほにさく二松亭如仏 全 真弓山若木のさくら咲そめぬさをなへけ間にうつろふなゆめ 板本 落くほの住ひ淋しとあはれむか谷かけまても月のとひつゝ通甲頼寿楽 都にてめつらしと見るはつ雪はふしの根よりや雲のはこひし通性尊業守 天そゝり高峯にならふ松か枝をわらさすみする松の夜の月釈鶴翁 秋の夜の月を宿して軒端なる瓦の露も玉と光れり 奥二本松 柴廼門 ぢらすべき鳥もかよはぬみ山には世に似ぬ薬や咲にほふらん めつらしとみるはかりにてやみぬへし友まつ庭は雪のすくなき 天の原さはらぬ月は山のはを逃ぬものとや高くゆくらん 仝毎生 富貴本草氏を 栃木 通児楼諭 在佐野 通天園橋住 在太平 在太平 よきをはもとのみとりにかへしつゝ松山白く雪はれにけり酉華園光村 一われもいさ朝酒のまん杜母に露をふくまぬ花とてはなし 栃木 通見今花成 執事 かめにさす天にもとましてちりにけりあらしなからにをりし梢か通性園景成 一うらやまし花を枕にぬる蝶のおのかまに〳〵春日くらすは通客園好香 久かたの空に見るへきものなきはつじか月の雪にうつむか通河屋伯耆 物なへてうつむ雪にもあらはれて水の面のみつれなかりけり西花樹木群 通至園広休泊 日をふとも雪となふりそけふ来すはあすはの神の広前の花 栃木 通環高真袖 江戸 五百夫の大木のかけをたのみつゝ月のまとゐに人つとふかな梅の屋鴨寿 仝 神垣のよるへの水もわかぬまて手向つもれる雪のことゆふ西堂堂堂 同一一二十一 □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ 七十三七 八十二十一 何事もそひらに たわめつるもふさ なして怠りぬ ゆるむはむらきもの する花はむらきもの花に心のむかふ 東に心のむかふ 心や花にうたてをられし 江戸 二世南向堂 春日は 江戸南条堂 南糸豊 十三八五 いとゝしく神や めつらん榊葉に 木綿とりかくと みゆるさくらを 柏吟社 十三一 藤成 十三 天なるやおとたなはたの おともなくおりし 袖にちる雪にも風 る処にも風のいとはれて 月のつ こゝろおかるゝ花のうへかな 錦か糸さくら花紅 江戸 南島堂 十三七 藤成 咲そむる花を 小蝶の羽袖もて おほふもやさし 目にあてしと みれとおあかぬ さくらの木のもとに うゑなはいかに団わすれ 本沢 本沢 通縁園千代成 琴通金 よし野山蔵に 神垣のさくら咲けり 命をのはへけりかの にけ学はほらす まうて来てまく 花しねも匂ふはかりに ともよし他フ 千柳亭 仙タイ千 仙多イ千島国 幽雅法師 七十三八 いとまなき身にし いとゝくもうつろふ花は人みなの あらすは朝ほらけ みる目に印やとめてゆきけん ひとりしつけき 章成 花を見ましや 五十三八 おもことこそ人ことかはれ花めつる あかす見る心はかりは 江戸 弥生庵 うつろはて日数ふり行 こゝろはかりはおなしかるらん 正香改 巻群 花のしら雪 安らそはて柳に風をうくれはや さかりの長き糸さくらふ 梼の門 久根 香保留 以上郡ヨリ この手形よて 治しての王蔵 十一十三 八八十三 むらきもの心のやうも な影にしてはあやしと てらすらん目を 大寒の月は田雨の一人 大空の月は甲毎の とちてさへ月は 月や見るらん 緑樹園 十五一 和かえの嶺にをれし まかこともよことく みえけり 江戸 藤成 七十三八 出し露に宿るは なりて月にさやらす 江戸 主清堂 かろき月なから 水になかれぬ かけそあやしき 柏舎社 十三十 逃よとて山は動かし よしさらは動かぬ山に 月もならへや 〽トト 遊雅折 十三一十 〽道まとふはかりに影の 雪深し月に老たる 馬はあらすや 月新の光り見はやす もちの夜は宵から ねふる宿のともしや 栃木 通見会 一約翁 花成 七一十二 誰ならて学の 窓にさす月の 影に眠れる 一月よみのかけ清き夜は 油津神かくるゝ浪も あらしとそ思ふ 人はあらしな三久九平 青柳亭 紫 久根 五十三八 月夜よし夜よしと 世にもうたはれて うれしさあまる 光りなるらん 光りなるらん 香保留 我影のみえす このまゝに□すも なりしは入月を あらなん愛あかぬ をしむあまりに 月のをち水をち かへりつゝ そひていにけん 江戸 江戸 南向堂 空の海 桧園 南向堂 月のみ舟は 蒲の穂の露を あかすみる人の しきねにまろひけり しきねにまろひけり心やつみてゆく しきねにまろひけり心やつらてゆく 心やつみてゆくらん □□ かけ安かはたの月の兎は ヤカワキ 龍吹社 章成 御水の王蔵 十三一八 君か代のにきはふ 尻内 民のけふりのみのこして 別嶺台 うつむけさの雪かな 茂村 十五一八 春の日にあたりて もろくきゆへくも みえぬみゆきの 十三一七 ひかりなるかな 八千くさにわけし 心も今はたゝ雪一色に 江戸 藤成 秋澄 まとめてそ見る 十三一五 思ふほと雪には松も 同十三十一 折かさす一重の 花のこゝちせる小笠に 三日のこゝちせり小笠に うすくかゝるはつ香 ヤカヌキ 龍峰社 染れはやまくすか原は 風のさわかぬ 日光 金山仙 親山 観山 十二一十二一 大空のいかなる木わか 榎本 浪のうへにふれと 一たまらすわたつみの都も しら雪の六ひらの 通橋高 喜代住 花は咲てちるらん 香はすくなかるらん 榎本 通遊園一幸 月花のなさけいつれと ちる事はしらぬ おもひとしこゝろも そのふの松の葉も土に うつむけふの初雪 うつむけふの初雪つくまて雪のふりつむ つくまて雪のふりつむ 辛沢 峨宝堂 ぬ香 逸摩呂 江五一十二 雪と夜のわかたぬ 月龍をやととよりも 一月影をやととよりも 一同日なからに あはれなりよるゆく 雪はうつむか 袖にふれるはつ雪雪はうつむか 章成 江戸 南向堂 十三八八 山里は雪しつもれは 降まゝに栗駒山の 降まゝに栗約山の下をれの音つれのみに 下をれの音つれのみに 朴の木もたわみて 過るさひしさ 雪の枕とそなる 香保留 いつ 幽雅法師 湖水の王薄 撰 面堂大人 通環亭大人 者 梅屋大人 花の部 一峯にこそ浪もみえ合れさくら咲よし野の川は前にうもれて 一しら雲を赤とちらしてよし野山花を常ゐる雲となしては をちよりそ亦は見るへきちかよらは折してはやまし折らはちりなん 駒なへて見にこそ来つれこゝろなくひつめにかけん紫の雪かは 誘はるゝ花のこたりやいかならんありか定めぬ山のあらしに 一出なしくはひとへになして八重さくらさかりひさしく見るよしもかな 神垣の花長かれといのらはやもゝたひならす千たひまゐり高 一唐人のしらぬ歎きはちる花をやまとこゝろにをしむなりけり 一宿かさぬ人のつらきもなが〳〵になさけとなりぬ前の下ふし かつちれはかづ咲いこゝうれしきもうきもさくらのひと木にそ見る 仁多丁 千島園幽林法師 江戸 南原堂藤成 羽天童 松栄方守明 同光 桐園大鳥 江戸 榎本 藤成 榎本 通橋高喜代住 野田 柏野社 尾撚田 太田楼様子 高崎 縁因守清 越シハタ 和哥の門鶴彦 橋に似てにぬそたのしき雲をわけ雪をしのける東の山道 足柄のさくら咲けりふしのねにいゆきはゝかる雲と見るまて 見るからにいよ〳〵にほふさくら花めつる心の色やそふらん ぢかかゝる堤によせてすみたつさくらをのせぬ船はなきかな ずりなしや風ふく毎に我神のせはきを花におほふこゝろは 見る人の立居いとなき木蔭かなのとやかにしも花はにほふを 見捨行雁の恨もわすれけり契らぬ人も花にとひ来て 妹かりにかよふゆくてのつ間見に見過しかたきはつさくらき 春ことの桜につくすこゝろかな花のためにや生れ来にけん 人ことにこゝろはちゝにかはれともおなし哀れや木にそふらん 近よれは見出たりすなるならはしにもれてめてたき山さくらかな よろこへはともによろこふならひにてみなから枝のわらふ国かな 人とはぬみ山のさくら安すの日をたれにちきりて残す莟そ 胡水の玉藻 太平 通学園光村 江戸崎 一緑樹樹 一緑樹樹 江戸 一三時金七行 武松伏 松月梅関守 仝弐ヶ谷 水湾舎辰雨 江戸 一落成 間に 一桧魁園梅雄 江戸 一至清野 江戸崎 緑樹園 奥二本松 柴の門 西方 つまひ 橘舎堂 被下候 一参てふことを一木にみなとめてさくはつ前は嬉しかりけり 待わびし心のうさをなとりなくちらして花は咲そめにけり 雨はれて空はみとりにかへるころ雲をかさぬる山さくらうな わきかねてつたにふけとおもふかならむあしたの遠山の花 さしぬたに立うきものをきくらな袖にちりきて我を聞むる 吹風につみおはせしとさくら花のとかなる日も敷て見すらん いたつじに次なちらしそ飛鳥風都に遠き里のさくらも 近よれいまことの花いあらはれてよそになりゆく峯のしら雲 咲しより心はそめつさいらにあたなる印とおもふものから げふいくか日かすかさねて待ひつるかひとそみゆれ八重楼花 世を捨し都の人のとゝろにてみ山のおくにさくさくらうも 人こゝろうますや安かなから風にはもろき山さくらかな 一赤ちらす冬をにくしとねうつ手ぬちのほもまたいとふ哉 江戸 一藤成 二本船 一安星湖 天童 一潰吹 新藤田 鶴彦 アハ 七五三のや 武小谷田 白絲因喜好 奥湯嶋 浅柏庵宣清 二本畑 一松星閣千壱里 江戸 久根 栃木 倚 榎本 一喜代住 仁和田 通和園古道 榎本 玉輪高多財楽 嬉しくもぬるが袖かな雨にしもたのむ木かけの花の雫に 枝よちてをらんとすれは目さめけり夢にも亦はをしみこそされ 雨はれし梢にまたもしら雲のかゝるとみれは前そ咲ける 小よろきの磯山さくし見るけふはをかめに酒をいれてこそもて 雲とのみ人にみえなは我宿はいよ〳〵花のかくれかにせん ざくらちる、うさにしかめやあまをとめかさしのこの忠ほむ歎きも 夢にとひうづゝに行て夜も昼も花を見ぬ日はかた時もなし 亦ゆゑに人も訪ひ来てみよし野の桜は山のあるしなりけり 留主残する人こそ前にあらしなれそかため土産に折をおもへは 手折べき人には雲とみえならん我しめゆひし山さくら参 声の日に枕の夜つきてきくらずおもふかましに見まほしき哉 みつ堀の外に出ぬ神を懸さめてすはのみやしろ花の咲らん ざくらあをりてかさせは帰るさの道も木かけのこゝち社すれ 明水の玉藻 野田 一柏吟社 地林 蝶之高折保 栃木 通児楼備 烏山 四季の門花明 江戸 一棒のつ久根 金 至清堂 太平 光村 高崎 桐庵重樹 三ヶ村 一便之斎 江戸 月通門社院 武谷かと 咲海 江戸 水成園 アハ徳嶋 緑坪園 物おもふたもとならねはなか〳〵にぬるとも嬉し等の夕露 あふき見る磯山さくら影添て治の花申て香に匂ふらん よしざらば山にけ衣ぬれぬともちらぬかきりは雪の下ふし 霊山の岩ほの中のさくし花うき世の風はしらて咲らん 春雨に枝あらはせて御社の雪は清きをむねと咲らん よき事は顕はれかたき世なりとてあはれ露にこもる桜か さく時はわすれさりけりいそのかみふる野のさくら老木なからも いく工もおなし色香に咲むてさくらはみ代の盛り見すらん 朝すだき心ものとに花をみん風は宿りをまた出ぬまふ 高山のさくらを風のこゝろにもまかせしとてや霞とむらん 盛りにもづかりふりせぬみ山路の花は色香もおく深くみゆ 雲とのみ何おもひけんよし野山あらしも匂ふ夢のさくらを 遠山の花のさかりは物思ひのなくても穴そなかめられける 尾大野 海のや 小林 通寿寺勝雄 鹿沼 山口桑る 館林 梅孫 下多田 楽のつ御姉 四方 雲 土名に 真名の門文照 同光 一大鳥 越か谷 花静茂正雄 今 梅園壱門 大川嶋 一州垣乗 同光 玉渕 羽天童 遊雅軒 度ながら、ちり行前はさく枝に別ををしむ酒とそ見る おもふ事忘るゝ春も月の日はつしきうき無を前に見るかな さくら狩かへさの袖にちりこむはあかぬ心を花やしりけけ 折もうしをみぬもうしと思ふ間に風のさそひてゆくさつら哉 愛ぬれは兎もまされりゐやまへはいとゝかしこき神経の花 咲初る花そめてたき残りよ〳〵ちるはこゝろのうさはかりにて とひ来よと磯山さくら咲頃はとゝろありてや汐も干つらん 花の香のかすみのひまをもり来也嶺も梺も咲やみつらん 柿頭づる花をあらしにさそはれてむなしき枝も猶うかりけり をしほ山花折かさす大原女は白波かつく海士かとそ見る 春霞はれ行山のさくら木見やすかれとの風やふくらい いましめのよしやありとも安かす思ふこゝろの駒は楽につなかけ 見る人の心を空になしてけり雲をかさめる山のさくらは 明久〇三学 江戸崎 緑樹園 増喜 就同三千店 杉浦三千石 仙文に 柳を高綾成 江戸 南岡越守 在佐野 通天園橋住 讃黒渕 国寄園林光 江戸 元のや元枝 元のや元村 栃木 一通槙園茂樹 引田 菅園茂喜 羽米沢 文月巻真澄 朽木 通見今花成 江戸 安満の門都幸 通和園歌遊 油川の工棟 苦川をへたとし峯のさくらをうつるかけさへをられさりけり 山さくら尋る我を待つけよちるかならひとほさそふとも ぢりうける花をしみれは池の面の松廉に積る雪もありけり 花さかり雲も霞もなへてみなおなしをなる山さくらかな まつほとの長き日数を堂あかぬ花のさかりにつくよしも御 風なくて安やしきと雲の行かふは土座にをり持花にそろける 人とはぬみ山の赤は中とに木つたふ猿に枝ををられつ このゆふへ。いつこの前に宿かしくるゝをはての事の山ふみ きのふまて遠山もとに見し雪の俤なして咲さくらかな 夕風にちりゆく乗やをしむらんよせてはかへすこ賀の徳治 咲きの陰ゆく声の旅人はせらぬ袂も香に匂ふらん 風やとる梢としらていかてとの柳を前にうゑ交へけむ 手折らるゝうき世しらねいみ山なる花は類ひもひさしけるらん 西方 新九周照る 玉坂林 一今楽斎妙 江 瀧のや清麿 仝 玉油舎染益 武賊か谷 花静庵正雄 小林 通明舎梅守 江戸 弥生庄 日光 一金仙城親山 江戸 久松 桂口花に 仝 須磨のや関守 大川嶋 棄 時めきて今をさかりの家桜高きみしかき人そとひくる 花瓶の花あはれにもちりにけり今年はかりの枝を残して 光り残る露にそしるき神も猶くしき御霊を花にそふやく 飽なくにくるゝ斗を夢きにてうれしきものは花のかけかな およひ折待しもけふは寝そむる花をかそへて見るそ嬉しき 風もまたざそはぬ歯を誘はれてこのもとちえす見るからあしさ おもふよりなへて劣れるならはしにもれて咲たる花のいろかな 春風のすさふともよしさもあらはあれちらて桜の花しにほく 山の花をうずくもてらす月かけはあかてくれぬる花を見よとか 江戸 南向堂 元枝 榎本 喜代住 越かはへい 重影 二本松 一同所図 油嶋 賢麿 一柴のつ ぢるうさも待しつらさも物思ひも咲かくしたる花さかりかゐ 見る床にあやしむはかりおもふかなかゝる色香にさけるさくらを 吹風にまかせておかん山さくら怠りやすき世にし習はゝ 仝 一喜交 館林 一直蔭 匂ひぎて”雲とはみえすいつはりのある此に遠き山さくらむ 胡水の玉藻 一月十一日 さえたたにをしぬを等はさしらにあかれたりとやいそきちるらひ 暮行は枝のそよきも止にけり嵐も花の下ふしやせし 秋光 さそはねとおもふ心やたくひけん品の木かけに友にあひけり ざくら持なれし山海もなか〳〵にふみ迷ひけり雲ふかくして 一柏吟社 嬉しさにいつる泪のたくひうなゑまひつくれる東の朝露 花よるとく悦てゑまひをつくれかしなれを見ぬ間は春こゝちせす 匂はすはうすぬ雲と見すてんを花とをしふる風はうれしも 尾の上にも谷にも前は唯にけり春の光りやもらささるらん 夢見学夢のうき此のうき事も思おもほえぬ花のゑ申ひや 譬にもたとへ尽して言の麓にいはんすへなき山さくらかな 心ときかた枝はまたき手をゝれてにふき桜そさかりひさしき 物おもひなくてそみつる山さくらうき世を花の雲やへたてし 我宿のものとやおもふ松の戸の祭にさはらぬけさの年風 茂山殿に、これやすかせまし風の中よりちるさくらき ざらまうき団の木かけに心なく人さへさそふ春の夕に いとふべき風もをり〳〵匂ひつゝ花の給かすむかけそ立うき 咲しより桜のめ侍とめてぬれと猶めて安かぬ花はこの花 年ことに木きりまきさくくぬ小原よさよといひし花咲にけり 真来りの梢に塩のむれゐるは花ををしつる人の説かも 見し跡に心とむなとなこりなくさくらは給ふの嵐にやちる かけはしに告間の花をめおろては足の下さへ雲井なりけり よしの山しをりもおなしさくらな雲にあとなきたくひなりけり 中々に花の浪こそ立にけれ松ふく月の音信し日は 三輪山の杉の木蔭のをくしきにゆふへは花をしるしにそとふ 新ゆへ またもけふ行て尋んみよし野の山のおくなるまさかりの花 折それとあかぬなこりにさくら花もとの梢をなかめくらしつ 明にの巨景 弥生庵 綾林 高村 一染昼 一同郷 一幸 海のや 鼓林 一文道 吉貫 松山 瀧好 湖水の三歳に ちりぬやと夜はの岸に花見んとおもふこゝろを先折られけり 九重のみはしの花もしのふかな庭のさくらの八重に一重に いまさらに恨はいはしたをりもつ枝ないためそ楽の皆人 山さくらさきそめぬ間は世の中にたえて赤れきこゝちかれ 糸さ此しなひきのかせてたをしせぬ風の心はやさしかりけり 月影をちらぬおもしにたのみてやおきそいるらん花の夕露 咲匂ふ尾上のさくらつゝまれし霞を花のたちかくしける 長閑なる春日にさくらをる人は花にはかりのあらしなりけり さくらな誰にこたへてちりぬらん程にさせぬのとかなる日は 九重のあゞくはしるし八重ひとへ花さかりなる志賀の山里 世に遠きみ山の奥のさくらにかさしみ色そめてたかりける あすみんの人のこゝろもしら浪と名にたてらるなさいら手折て 島雅 瀧好 七五三の家 玉渕 花成 正雄 一吉明 清園地宝 伊勢さくら三角かしはと嬉しみて霞も袖につゝみてやころ ずなふたの、はるゝ歎きは婆羅門のつくらん小田に花のちる也 をる袖の色もさくらのはたかさねさいことわりの香こそうつれゝ 見ぬ人へ香をくはるとて吹風よさそひ過して歯なちらしそ あら海のいかれるうをも財山の花をし見なは心なこすん 年ことに馴てもうひのこゝちし花いみるたひ珍らしくして 高根なるさつらを君ととふとみて林下はるかに並ふ臣の木 ぢり初し去年の恨をはらせとやその枝よりもにほふ初亦 ちり和し去年の恨をはらせとやその枝よりもにほふ初亦鶴住 忍ひて行へ我ならなくに何なれは道まよふ迄花のちるらひ 夕からず鳴やみ山のさくら花みなすみ染のいろにくれゆく 後山今は。喜巴の時をえてひときはすらむ西のいろか神 木の本をたつともいはてかりえ給ふいかりとは前におもはす ざくら花咲そのこらぬ世の中に春の光りの今やみつらん 同定 大鳥 よるも猶夢のたゝちに花みえて静こゝろなき春のこの比 三千蔭 胡水の玉藻 ホズム三首 〽ちりぬやと夜はの嵐に花見んとおもふこゝろを先折られけり 島雅 九重のみはしの花もしのふかな庭のさくらの八重に一重に 九重のみはしの花もしのふかな庭のさくらの八重に一重に瀧好 いまさらに恨はいはしたをりもつ枝ないためそ亦の返人 此嶋 七五三の家 山さくしさきそめぬ間は世の中にたえて我なれきこゝちなれ 糸さむとなひきのかせてたをしせぬ風の心はやさしかりけり 月影をちらぬおもしにたのみてやおきそいるらん花の夕露 咲匂ふ尾上のさくらつゝまれし霞を花のたちかくしける 長閑なる春日にさくらをる人は花にはかりのあらしなりけり さくらす誰にこたへてちりぬらん程にさせぬのとかなる日は 九重のあゞくはしるし八重ひとへ花さかりなる志賀の山里 世に遠きみ山の奥のさくらにかさしろ色そめてたかりける あす見んの人のこゝろもしら浪と名にたてらるなさいら手折て 伊勢さくら三角かしはと嬉しみて霞も袖につゝみてやたつ 一樽吉 ずなふたのはるゝ歎きは婆経つのつくらん小田に花のちる也 熊田 をる袖の色もさくらの八重かさねさいことわりの香こそうつれゝ 見ぬ人へ香をくはるとて吹風よさそひ過して甚なちらしそ 〽あら海のいかれるうをも磯山の花をし見なは心なこすん 年ことに馴てもうひのこちして花はみるたひ珍らしくして 高根なるざつらを君ととふとみて林下はるかに並ふ臣の木 ぢり初し去年の恨をはらせとやその枝よりもにほふ初花 一ゑひて行、我ならなくに何なれは道まよふ迄学のちるらひ 増林 皇 夕からす鳴やみ山のさくら花みなすみ染のいろにくれゆく 後山分は或巴の時をえてひときはすゝむ西のいろかな 笛江 木の本をたつともいはてかり衣給ふいかりとは前におもはす さくら。花咲そのこらぬ世の中に春の。光りの今やみつらん 鹿沼 三千蔭 よるも猶夢のたゝちに花みえて静こゝろなき春のこの比 胡水の玉藻 中々にちりて後こそ春ならめ前にこゝろをやます国もり 豆曳の山の奥まて道つけてふとひらきたる花のころかな げり枝をもつ手に草履つかみをるすざこそ花の雪こかしなれ こゝめえぬ旅人そなき白川の開路の花や春の開守 川上の花はみたれて流るなり今日は風さへあたにおもはし ちる京の哀れも給ふは詠むれはあすはむなしき梢をやみん 待わひて日数をりにし橋もみなひらきて楽をみたのしも 徳嶋 七五三の家 栃木 一有欠 全 タテ杯 月の部 一ト二十八 野田 宵よりも月はちひさくなりにけりてこそ露にかけをわけらめ 風吹はまろひて落る露そともしらてや月の影やとすらん 間白 一杉雄 てりわたる月のみやこのみはしへは右とも左も桂ならまし ころ 幽雅法師 をしと思ふこゝろや空にとゝきけん入かてにして月のたゆたふ 大空にひかりあまりて八千葉の雪にこほるゝ月のかけかとて 我ひとり愛んはをしと友そまつ余所にはてらぬ月ならなくに うろくつも枚たるゝ花は水の上に雲をのかれてうかむ月影 光村 八丁目 百舌鳥のや 晩橋かる小田のかりほの食あれてもるにかひある秋の夜の月 てる月の桂の花も折はかり水桶ふ手に影はやとれり かくるへき山のはなくてむさし野は尾花か袖に月の入るらん 見んとおもふ心や空にとゝきけん月のあたりの雲そかたよる 松しまや治間に影のうかみ出てけしきをかふる秋の夜の月 水鳥のすだくみぬまも玉しきて月の期となれる秋かな むさし野は安くるを月のかきりにているををしまん山の端もなし さやかにも月のてらせるうな原はなみのよるこそみるへかりけれ 通孝園道香 太平 光村 榎本 一幸 江戸 一玉清堂 烏山 一花明 染好 一麦のころ花にかくしく我か老の月にふけ行秋はかなしも 月のすむあたりしめゆふよしもかな雲のあしふみならぬはかりに 一弥生庵 日光 一釣翁 はれわたる月夜も秋のならひにておおもひこそくまとなりけれ 糸屑 御座候 八七 戸さしせぬ御代も今宵は月ゆゑにまくらを高くぬる人そなき じら玉を誰かくたきしとおもふまて子草の露に影わくる月 でる月の柱の花はむら雲のかゝる時をやちると。いはまし わたつみの底にひかりて見ゆとてもあまもとり得し月の真玉は 一月ゆゑに泪はいてゝなみたゆゑ初にやとれる月を見るかな 大空に消にし星の光りをもひとつによせて照らす月かな 杉間もる月の光りの和らきてちりにましはる影もさやけし ばれでうそ。雨もなかめを添にけれ雫も露も月になりつゝ むら雲のかゝるうき世をうとましと月もみ山に入らんとやする むら雲をわきへかたよせ〳〵て月の先追ふ秋の夜あらし 谷川のいはほに浪のうちあてゝなにくたくらん月の文玉を まちにまつ月の出しほと成ぬらし千種の露の数そみえゆく かくはがり影やとさんと我袖にならたすゝめて月のてるらん 江戸 弥生庵 榎本 鶴住 鶴住 西方 綾足 大川シマ 廿一日 天童 寺明 江戸 同歳庵 栃木 真月庵 駿田 一種子 市場 常明 日光 大鳥 大川シマ 同光 玉渕 二本松 一岩星周 〽ぼえて草もそよかぬ月の夜にうこくは人のこゝろなりけり 入ときのなけきをおもひ過しては戸さして月を心にそみる 入ときのなけきをおもひ過しては戸さして月を心にそみる鶴翁 からず崎月にうかれて明す夜はわれもねくらをわすれはてけり ふたづなき今宵の月も露ことにかたちをわけて多く見すしん ば千艸におきぬる露に影やとす今宵の月はせはしかるらん 一柱周 榎本 秋風の吹たゝよはす雲みれは月さへなひくこゝちこそすれ 江戸 玉清堂 我影は横になりてもさやかなる月にうかれて寝られさりけり がそぶれは寝ぬ夜あまたに成にけり月はもちともかきりけん あかるさにふみよむことのはつかしやくらき学ひの窓の月影 歌楽 鳴せの声さへ終り月かけのさすかに清き秋の夜ころは あやしくそ思はれにける我かけをうしろにうつす月の鏡は 寝耳にや月の水をはさゝれけんねくらはなれてさわく小烏 でる月の枕の露にこゝろなき屏花か袖もぬれまさりけり 一章道 沼和田 業雅 小林 通転は遊楽 胡水の玉藻 御礼拝借 物思へはとつるならひを月めてゝなかむる夜はゝまたゝきもせす 更行は萩か枝いたくたわけり月の水をや酒きそふらん 一ぶりぬる尾東か末のしら露に風わたる夜は。なひく月影 ぢる花は神にもとめんさよ受て傾く月ぞすへなかりける 一むらの雲に入るかけいつまけふた夜も月をみる心ちしつ 見る我に調すゝむる月影は雨もつ雲の袖やもりきし 〽ぢり雲のちりもすゑしと吹風は夜もすから月の道守るかな かつ光る星を養と見なしつゝ月のかつらの花をこそすて いつはあれど今宵をはれとことさらにひかりみかきて月も出しん 里の名の入間郡はなくもかな月すみわたるむさし野の原 小夜風を。かそいろにして久かたの月のかつらや団にさくらん むしさをはらふ間もなく誘ひくる風は月にもうとまれにけり 山のはにひそめる雲を又さらにもとめ顔にもてらす月かな サノ 糸屑 早渕 一材光 二本松 一千右 天音 守明 直香 槻のつ 江戸 一喜交 日光 玉泉 江戸 雪のや 仝 一東海園 シハタ 一鶴彦 江戸崎 緑樹園 カヌマ 浅桑園 物おもふ袖よりつゝく露原に月もこたろをてきてやすむ この夜ころちかこそつもれ月ゆゑにすさめられたる国の枕に 新くたく川瀬の波は秋の夜の月の桂のあらしなりけり 月はなと入らんとはする影やとす露おく袖ははらはされとも 名ところの海山里になかむるも月はみそらにひとつなりけり 諏訪山の御影うつろふ中井のすめるかうへにすめる月かな ちる花のおもかけならて嬉しきは梢はなるら秋の夜の月 出〳〵露に月かけ匂ふむさし野の学はみなから花さきになり ともし、火の花の色さへうつろひぬ今宵八月の霜にあひつゝ 夕くれの空を淋しとなかめしは月出ぬ間のこゝろなりけり きはかんの湊にも五百丈の月のかつらのうかふあやしさ 千代の影月も見んとや少しほふ木高き崩の松にてるらん なかれても〳〵また秋うかふ水の底にや月のあるらん 胡水の玉葉 川原田 蓮あ 一柏吟社 一便々斎 住嶋 一縁洋園 栃木 道広 同同五十一ツ 明日ありとおもふ心の出こたりもあらてや今宵月のてるらん 一潰堂社 むら雲を風のはらふと見るかうちに月になり行野路の夕露 シハタ 一樽吉 てりまさる月の雪には山崎のまつの火しろくうつもれになり 〽おまくれの花とや見らんむら雲のひまよりもるゝ月の桂は 水鳥のまだ来てすまぬ池水に夜床しめたる月のさやけさ むさしとや更ゆくすゝにてる月の水さへ西へに有てこそゆけ 山野子介崩れよと願ふかな月のためには罪つくりして 江戸 一弥生庵 四和田 柴雄 榎本 一喜代住 松山 雅崎文 黒渕 だくひなき此さやけさや安またゝひ今宵にあひて月は見しかと 松かけの辺わたる庭の月かけに須磨と明石の秋そしのへる 頼めてゝ今宵しらふる糸竹に月の兎も耳すますらん たちかくすものゝかけをはてらさすや月はこゝろの給らかにして 八千種の露の月かけ空よりはつちにも星の林とや見む 小松 結城 一桂園春卿 太平 榎本 光村 一榎本 早々にもの思はする月を身ひとつの心上たきてをしむ夜は哉 〽持おもふ秋のものとはおもほえす中空清くすめる月かけ 老らくのこんとはよしや知りぬとも門さして寝んけふの月かは 顔みれは神こそぬるれてる月の都も秋のうきにもいまや 我人のあは、れをしらぬ神たなもつゆやおくらん秋の月には 日光 花明 藝のや染誰 綾林 折保 うき草を風ふきわけてみさひ江の水の底まてすめる月哉 真萩原に本へる花の露の上に月もさかりを見せてやとれり いるを惜み”出るを待て山そはも月の夜ころは立ならしつゝ 手向べき一むら薄折しきて野守は庭に月や見るらん つとひつゝなかむる友のこゝろにてあかくやてらす秋の夜の月 もの影にやみしあらすは真宣かと思ふはかりの月のてりかな 〽林ことに見じものなから又さらに今宵の月のめつらしきかな 神代よりくもらぬ月は幾千度いかなるかねをねりし鏡そ 増林 三千店 仝 軽守 太平 一清庵園魚文 糸屑 清麿 いく度もよせてはみれと月かけの玉はえかてとかへす浪かも く度もよせてはみれと月かけの玉はえかてとかへす浪かも龍空社 あくるすてあれん物か秋の月むつたまあへる友とみる夜は 雲をのみはらへとおもふ秋風は月のやとかる露ものこさし ざかしらに光りを花とちらさしと月におほふか雲の真袖は 露しけき野辺の夜道はたと〳〵し月ふみとほつこちせられて てる月の詠めもあかぬあたら夜になれにし友そ恋しかりける いつこにか月はやとるとうち仰きこらぬ雲路をゆくころかな 秋の花の風よむら雲のこしおけまたももれむる月をこそみめ しら露を権となしてそ月の中の枕もしはし草の寄生木 なかめのみ雪とすかへり松竹をたわめぬ月の清き光りは 〽どふ雁の泪か月にあらはれて数さへみゆる野路の千露 よひ〳〵の月をは見ていやましろのよとのはうとくあれまさるとも てる月の外にけしきもなき夜はたはらぬほとのむら雲も哉 東ことく月もくるゝを侍ぬやとおもふはかりに出る山のは 本沢 千代を 越か谷 一辰気 一同 太平 光村 本沢 千代成 同光 観山 板本 樽住 江戸 千椎座 松山 撚田 雅寿 種子 江戸 水游園 仙タイ 北彦 徳嶋 七五三の家 茂山へ入るををしめる人こゝろしりてや月のしはしいさよふ 橋つまのやとりし雲の娘間より光りをかへて出る月かけ 中に老もわかえんをち水のありてふ月にむかひかひ馴ては 池の面にさやけき月のやとれるをわかもの顔のきしの松かえ くるゝどもさひしからめやは千草の露に宿しく月のひかりは さかつきのうちにやとれる月かけのかたふくるさへをしき夜はは 一都竜 一切竜 栃木 一寺吉 四方 愛 榎本 一島歌楽 一幸 タラ林 雪の部 十十一 〽おこたらぬ学ひの道はふる雪のつもるほと猶うもれさりけり わけのぼり訪ひ来し人の笠みれは梺の雪そ峰につもれる 松本 一喜代住 太平 下さゆる夜日の倉のふしうきに竹をる雪のふかきをそしる 武士のたちあらたひしむをへて雪しつかなるなすの篠原 仝 汐なわのこりし小嶋とみゆはかり雪ふりつもる沖の苫ふね 南向堂 仁タイ 思ふれは冬もなかめはありの実のかひの山梨宿さきにけり 干柳亭 御上御城下 尚叶の王漢 初雪は天津少女のめくらせる袖にあまりてふるこゝちせり 花と見るほとこそよけれふる雪もつもらは木々の枝やをりなん ありとみぬ沖の小路はふる雪にうつもれてよりあらはれになり 文よすむほとにいふらぬよるの雪窓かち明て。雲はやすのみ 祐城 春卿 榎本 一喜代住 の城 一世郷 沼和田 ふもつもる夜は足ひこえて目そさむか夢のゝちも雪やふみけん 松杉は埋れはてゝしろ妙の雪のみやまとなりにけるかな 箒どる手をも寒さにとゆませて雪こそ鞋をふり埋めけれ 中々に竹折ふせてふる雪は積るにつけて低くなりけり 松かえに音つれせぬはふく風のかよひ路さへや雪のうつみし 松かえに音つれせぬはふくほのかよひ路さへや雪のうつみし緑子 たき火してあかすに寒き雪の夜はつもしぬ枝もをしれぬるかな うき世にはかくれ住とも雪の日はけしきの数にもれぬ唐かな 煉たれる田中の房もうつもれて雪の軒はにたつ煙りかな つもるほと猶ふりたらすみゆるかななられて枝にのこる白雪 雪ふりて見わかぬ里も安さけにはけふりに家の数そしらり はれわたる遠山おろしさむきかなきのふの雲やけさの水雪 月影にやゝこら雪のまかひつゝやみさへ夜さへうもれぬるかな 山里はたゝ白堀に雪つみてうき世の芸もみえぬなりけり 籠と見て手をれは雪はかつちりてさらにむなしき枝となりけり 降つもる雪には松も声やみぬ風やいつこに冬ともるらむ 宵の間のあられは雪とふりかへて夢驚かす松の下折 あらし山さぐらは雪にうつもれて松にさかりの室を見るかな やよや、風外へ読ひて至雪を水のうへにはふらせすもかな かゝひせし鹿の直学枯はてゝ通路たゆる雪のつくは崩 、落し、ろく、池のそこにもうつろひて雪の波こす中嶋の松 己松も埋もれはてゝ雪車唄のたみ戸ふるふ風の寒はかさ 前ならはとびこん人もあるへきを雪ふりのこす山路たになし 栃木 有歟 明水の玉意 油水口三巻 白妙のけしきつんよとやふしてゐる竹ゆりおこす雪の朝風 峯の松梺の小笹さま〳〵にふりおもしろき雪のあけほの まいらにはあらぬものから待れつる梢の雪は冬のはつな 大川シマ 瓦高種住 永生 深誰 窓ちかき竹をしつるゝ音のしてつもりもゆくか夜はの白雪 起もせす、ふしもはてすてなよ竹によきほと積るけふの初雪 玉はやす武庫の山辺にすりくつの光りとみえて雪のふりくる 遠山、のながめはあれとむかつをの雪こそことに近申さりすれ 心して雪い冬こそふるならめ花も紅葉もあらぬ木末に 見わたせいたゝ白雪にはてもなし望もや望のしるしなるらん あやしくも雪に花さくいはほかな種あれはこそ松も生ふるを 材木 一茂も 丙才 雲あびてかほとの雪をふらしたる空とはみえぬけさのしつけさ ゆるさしと夜はの山風ふきよせて雪をとゝむる足からの関 海はらも菰の子またらにみゆる哉は十島かけて雪のふれらは ふりたしぬげさの初雪はれてふく風の木の葉に埋れにけり 江戸 千権茂 めかれにし木立の振をふりかへて庭おもしろき雪の姿や 十一七 一翅にもはらひあへぬる山からす声のみ黒き雪の夕くれ 松杉のみとりも白くうつもれて空のみまはゝき雪のあけほの 栃木 貞幸 カスマ 桑明 江戸 心へかじな人まつか枝にふかゝらぬ程とそ雪はうるへかりけれ かへるまのしるへにさしゝ椎柴のそれさへわかすふれる雪かな 水消園 板木 一有歟 雪つある四方の山にけさみれはきのふのましの山は不二のね どふ人のなさけのあとをそれとたにしらてや雪のふりうつむけ 様なく声のさこえてぬは玉のやみをもなくなせる雪かな 一白紙もぬれていもろきたくひにて水の面にふる雪ははかなし はつ雪の薄くふれるいまてと発友の心にひとしかりけり 朝ほしけ雪につけたる足あとは我ぬす人にすきしくせもの 花兄 助ケ谷 跡住 沼和田 紫椎 江戸 一今賀閑人 染雄 薄くこくそまりそましぬ村山に毛をさためて雪や降けん 胡水の土藻 御座候以上 闇はみなかたよかいかり山松のかけのみくらき雪のあけほの 物いはぬ花の色なる其空よりふりて音なくつもが雪かな 風わたる池のさゝ波氷らすは水につもれる雪を見ましや 御捕 秋澄 木の煮たにはらひもあへぬ庭なら雪には寒もすゑしとそ思ふ 冬の来て雪にうつるは花もはちそめかはりぬる人ころかな 水の上につもらぬ雪の野を広みしら波見する畑のうね〳〵 ふりたむ雪にへたても中垣やよそのけしきを我ものにして 志宜子 綱樹園 高崎 重樹 一調歌堂 花をこめてふるしら雪は心ありて安かぬ別の道うつむらん 風わたる枯白高かやうつますはのへにつもりし雪やみたれは 雪にさへうつまぬ賤か夕けふりうれし柳の枝や左くらん 朝ほらけ雪の花さくあらし山これもよし野の種かとそ見る 琴の音のかよひめ絶てふる雪にさひしく松のひとり寝ぬらん ふる雪は峰にも尾にもひとつらにつしなりつゝく宿のませ垣 世の中のぢりはかくしてなか〳〵に山とつもるは雪はかりなり 雪ふりてうき世の中のかくれかとうもれはてめる我房うな 昇る日の影はあらしか嵐山梢の雪の楽とちりけり 来んといひしことの禁たにも埋れしや雪にまたるら友のとはぬは 栃木 九久平 橋杉山空ゆく夜いの風と充て一声さけふ雪をれの枝 一ことの音や淋しかるらん松風のかよひろたえて雪つもる夜は 筏木の上につもりて川の瀬をうきて流るゝ雪もありけり 行よやむたが身空とふ鳥にもがきそのほき路の雪の夕くれ 一菜の門 後つもる雪にも今は違はしな伏野のわたりも人のあし跡 きのふまてふしの事に見し雪を給ふ庭にめてよと雲やうつせる 雪つもる指めてたし亀や水ともてはやすへき花にあしねと 一同村新 一守法 罪たにいたくいあてぬに松原さすかに雪もおらてつもれり 二本松 柴のつ 鶯の開の戸明て告わたるからすやけさの雪の雪の花鳥 胡水の玉藻 同十一日 大空に色をあつめてはれにけり台磐木白き雪のありほの 川水の流れのうへにきえせぬはきしのつかさにつもかしら雪 物なべてうづむる雪に鳥のみりたのきのさいもうゑてとゝえん いつしかとこゝろうれしくなりにけりものうけにこそ雪はふりしを 一仙の薬もかもな犬家務を書に住ませむ庭のはつ雪 ぶる雪に龍の部のおはしまもかくやとおもふ瀬田の七はし 花さかぬ梢なけれと雪なりとしりてや風のひそみをるらは 山松のみとりもみえすふりうつむ雪のけしきをときはともかな 庭もせにつもれる雪を木々にのみわけて日数をふらせしかな ちかあとをもり来る月のかけみれは梢にかへる花もありけり 月影はいかなる水そ世の人の手にもむすはて袖をぬらすは 身ひとづに哀れせまりてみえつるは我か宿のみをてらす月かも おき出てかならすむかふ庭の面のこみそ声の朝かゝみなれ 江戸 同喜太郎様秀 本沢 花守 一桧園 佐崎 一緑洋園 タテ林 江戸 正雄 松伏 関守 城か谷 一吉貫 見るからに袖のぬるらいとなへて母の秋をまとめて月やすむしん ゑにうみ鳥の心はいかならん雪はゆたけき年のしるしを おもひきやうらみし風のさそひきて高根の友を庭に見んとは おもひきやうらみし風のさそひきて高根の国を庭に見んとは保 行て見ん七日すくとも悦風をなこその関の荒しらえすは 明石かたすむ月かけを汲とりてひかりをいふ浦のあま人 おもふ事たかふならひの世の中にたかはす花をふくありしかな 物ひとついひかいさねとてる月はよすから殿となかめられぬる 同 正香改 真解 金 おほくとも見くるしからす豊塚のちりをうつゝて移る白雪 仝 ぢる事をおもふにたかふ母となして花のさかりをのはしてしかな 香保留 今さゝにうとみしやゝに恥いかりはれ行夜はの月の部はゆき 仝 身につもる老いわすれて又ことしめつらしと見る庭のしら雪 当座 をみなとも 落せゝる 通見舎主人撰 一赤岩ひく子等り心もうはふしん日を折くらすむしさきのちり 仝 十一 通天岡橋住 人のご命 はしからのをみなも出て春日めに長きみしかき蕨をそをる さわらひのたふしわけなく振りうりまた男せぬ野への少女等 いとなみにけるやわらひのわらたはねつけのを櫛。もさぬをうなら 当座社頭燕桂岡主人撰 和御免しつまりますか柳をもよそにつはめのなるゝ御社 葵子花にほふすかたを御手洗の水にうつして飛つはめかな 神垣の松にこのころなれくるはみとり子はらむつはめなるらん 御社の鳥居のかさ木こえくるはいしのなりたるつはめなるしん おのか是をつくるつはめも宮居には猶きよしなる土はとふらん 子を産んねかひをかくるつはくらもたの花かおのかすはの神垣 磯山の神に燕のみにすとるなひし常野のさすやつくらん 安政五年午歳冬 湖水廼玉藻 湖水廼玉藻檀連蔵板 檀連蔵板 西城 檜舎堂 板本 通極国一幸 通見金宛成 栃木 通環方 金 通文太郎様幸 板本 通田舎鶴住 杉木 通児楼諸 榎本 通橋高森代程 通至両香保西 供城 林園春町 5259