川傍柳下集 四編

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蓬莱堂
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カワゾイヤナギカシュウ
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2026-08-28T18:53:25.651810+00:00
川傍柳下集 狩 54 13836 册 湯嶋与市肆上所獲 同 蘭香戯画 川傍柳下集四編 蓬莱堂上亀万年 壬寅中秋 朱楽館主人題 白布治 川柳評 寅正月五日 太神楽寝まきのまゝを抱て出る十口 そりや出たよいかぬ事だと花の宵李牛 銭はいらないて紅葉の尻がわれ仝 夕涼だれか着物をひつかくし十口 気にむひた方へ鳥さしあるき出し眠狐 虫干のさたのないのをむすこ呼玉簾 日に五合づゝ妾五人にくはせ雨譚 地ふくの際て雲助に壱分遣り梅枝 文庫から長持の出る暑ひ事亀遊 下戸の礼捧であるひて帰る也 よればさはれば奥中で彼がさた玉簾 御身こゝろすなほなるによりねだられ五遊 山のいもうなぎに成て羽織也玉簾 のゝ字を段〳〵ふとくする庚申雨譚 何より孝行な事を養子する全 口を大きく明て居る日の永さ鼠弓 後老へ来る為追つてる玄関番眠狐 乱にをよんでしばられる花の下雨譚 大道へかまどの出来るいそがしさ梅枝 やれ〳〵と喰つみの子をひつ放し眠狐 失礼な事かみほもおすき也両譲 正月十五日 弐三人見い〳〵行と海に成り眠狐 梅屋敷まだ生酔の顔を見ず五雀 見ともなさ馬の上から咄してる竹露 万歳も四五人渡類畑高眠狐 疱瘡のくすりにむごひほとゝぎす梅谷 両方のたばこ盆行つらい事十口 二の返しには唐桟を四手のせ眠狐 組入も買て来なよと馬鹿女房李牛 大当り死骸をやつと片付る雀芝 女房邪すいで芝居ではないける そこが始皇だけ唱歌を聞分る崔芝 ひとつ文道をしらず妾が兄雅情 つめらねば傾城手持ぶさたれり五雲 弁天へ一ト月置に堅い後家眠狐 かねにうらみは数〳〵ござる急取五扇 おもしろくないとは素見尤な梅枝 つれはみんな年寄だと母ゆだん李牛 一延びをするごとくに風の糸を売十口 真中にむんずと座してるが三分雨譚 雨やどり鰹をいぢりしかられる五楽 母への返事変めしで封じてる摂州 おつと一度に立まいと舟がゆれ五扇 晩に来て聞と三味せんかりて行 田楽をくふからしれし御事さ梅枝 目見乳母きけば三十三といひ十口 だしをいふのを三舛屋でおつとめる雅情 裏からひとり来なんしともてた奴連雅 十五日幕と屏風の施主が来梅枝 まくろ売おろすと犬が寄てくる面語 泣れるにこりて茶臼に乳母はさせ五連 正月廿五日 裏店のすつとはつれに正一位雅情 女郎をかゝねといふむこい事と文 かんさしをさした幸頭を充追ひ鼠弓 酔覚て見れは陰間を抱て居る摂州 てうしの口をいたゝいて下戸はなめ梅斧 一縁をさむかふの酒屋うるさかり雀芝 路次の鏡かり石尊へ日附なり五扇 ふきりやうは手始かてらに逢た娘眠狐 常かつね本の謡もとめられる雨譚 親にたまされ持ちやるなととし仲間摂州 十四日まては仕立屋五六けん五楽 すり火打うつてる所を渡ります雨譚 ぬかる物かへと袖から羽織なり十口 本店をたてに女房のりんき也雅情 よし堀に人のなつてる娘の藝五扇 旦那より家来の方か笑はせる眠狐 師匠郷二軒つゝきに店をかり仝 かんさしをふきなから最う行てねや李牛 とんたことのふくさとまんちうか名代鼠方 小細工はなる手ッつきのくたり売雨譚 千差万別なるすかたにはかあめ玉簾 十七里四方へ少し通り雨鼠弓 四五人まへの蛇を持て聟帰り亀梅 谷七郷をまこついて嬉あるき梅斧 男女の愛着夜鷹をいたく也西譚 価千金て客留の札をはり稚情 うれしいかとふたと浅黄花を乳五楽 一余義もなき無心三井へあつらへる眠狐 汲はたひに左吉は指を入て見る羊黄 膏薬のあるか細見明地なり鼠考 姑のものと相聟て始出る気五枚 二月五日 駒形て見竹町て見幸頭かけ燕子 もや〳〵のわけて俄なかねの礼素鳥 先つこんもいひきらぬのにどうろ〳〵多笑 嶋を売りや三日とそこら遊ふ也十文 花の雨奥中おしそおもふなり眠狐 領城はかすかな所に義理か有素鳥 売うちに最て買に来り扇箱両譚 縄ぶつて伴頭花へ引たてる連雅 さい尻てちりけかいてるつゝみ唄鼠弓 夕立のたんひに三分一に成り摂州 知り申さねへときとくな渡し守五条 千両て四ツ手一挺おめきこみト文 早以お花見左衛様の奥方水砥 勘弥て札売切り候いゝ天気玉簾 正月はきのふに成てよめの礼摂州 大笑ひねつみ花火を押かほえ眠狐 いやはや気のとく師匠番大ふらす雀芝 おかしいと娘ふり付たやうに立亀遊 きつい行過銀なかしとりあける五楽 御め駕唐要半切二三つう鼠方 太夫とは見へす清水屋権次郎仝 爰に哀れをとゝめしは十九歳李牛 蔵中をちび〳〵のんて直か出来る亀梅 万歳の一間こなたて始ころけ水砥 居風呂の仕廻どぶから湯気か立鼠弓 大和茶屋やはしく風俗てはやり羊黄 おいてゝへ居るよ〳〵ともてたやつ李牛 足の裏まて匂ッてももてぬ也眠秘 一がうはらさ懐へはいる沓のをと李牛 あて違ひ蛤二升桃のは那鼠弓 舟か着て候と刀をつへ李牛 爰は大見せと四五人すく通り鼠弓 おらか娘きいてくんなと姑言と竹露 笛吹の引はり足らぬ午祭眠狐 魚鳥留の札てしらみをも潰し鼠弓 八朔の暑ひ所へうられてく眠狐 姑女に聞けはすなほな始はなし五扇 古椀を買にへほくたおやち来ル鼠弓 異紐をいしきに敷と局いひ玉簾 伯夷叔斎志なのとは大違ひ鼠弓 四つ人り寄ると宿しからぬぬるいちゑ素鳥 二月十五日 其気ては植ぬ柳か為に成り五楽 牡丹一りんて持仏をおつふさき鼠弓 蒸籠の蓋をあけると神かほへ摂州 見人の有ほと才蔵は勝にのり玉簾 弐三人大名むきか売レのこり連雅 下戸か出て弐百引力せる初鰹十口 糸たてはこまつた人に売の也水砥 幕明キの役者うごひてつつはいり雀芝 遠くからしつ鳴られる野かけ道眠狐 馬鹿なとりなし間男は一統た五乗 さも浦山しそうに子を抱く女郎ト文 なけきかなしむとぼ口に四手駕全 あら世帯一ト夜きりにて仕廻せる摂州 内に女の子去つたのとは見へす丁口 行燈へばら〳〵毒かあたるやう雀芝 こゝに居やしやうと桟敷の鼻へ嫁眠狐 こり〳〵としたと下村車力出る鼠弓 むらさき帽子後家の気を奪ふ也眠狐 道具はさみ箱の跡から下駄て来る梅斧 蔵宿を出てから四手はやひなり眠狐 海に居たとはあべこへに平目来ル雨譚 ほうつきをほき出し禿返事する梅枝 おはくろは女房持出す十三日鼠弓 いつれをろかはない内に三分なり雨潭 雲州は会者相列は定離なり はぜのくふ盛りにはでな寺参り五扇 帳面へ付てくんなとむすこそれ竹露 抹香の火鉢てせなき吸付る水砥 のまひても飲ンたて仕思ふ中直り竹露 団子の串て早乙女は足をつき鼠方 近以内来なとから〳〵銭のをと仝 土用干むすめ一口いゝきけん雨譚 縁の下覗くは御用邪推なり亀極 なめくしをつかんて座頭こまつてる五楽 長ひ弁おもふ寝さめの枕もと鼠方 芝居へ壱人り取揚へひとり遣り仝 ある夜のむつ言にあてにしていんす李牛 銀のやうなるかんさしは下女も持と文 壁土の中て野当はがなつてる燕子 なんの出入かなふつたり叱ったり竹露 割菜ても只よりやましと大たはけ梅斧 二月廿五日 言そうな顔して後家に金を遣り五楽 こりはてゝ女へもとす揚元給李牛 大きなだゝつ子を鶯つれ歩行眠狐 観音て貌をあかめるへんくつさ燕子 読シても眠くならぬ本息子実五楽 待遠さふくさを兼て誉て居る鼠方 母かきめして娘か直に売れ眠狐 毎晩御たいくつあばたとおたふく水砥 わるいりやうけん大黒は売物たト文 耳へ口あてるは何そくれろ也亀遊 浅草じやら〳〵ものを履ておし雀芝 がつかりとお計八郡ひまて居る素鳥 雲中に声あり弁天か見へる五楽 腹はかり物とお妾不首尾也摂州 す通りはなりやせんよといゝ男竹落 高工郎の一鞭あてるにはり雨鼠弓 下駄とやき味噌に高尾は引はられ五挺 弐百両持て行どにこまつて流五扇 犬をしかつて乳貰ひを内へ入れ五扇 十軒て乳母か見付る里の母と文 ところてん喰てるやつを御菜ねめ鼠弓 七て顔直したに九ておしい事水砥 茗荷のまへて見とれてる馬鹿のやう甲鼠 丁字屋の鍋りをとつて息子行梅枝 道のあんまり上手なも下早た物十口 いゝ方の目もいゝぬけて国を立甲鼠 もふせんをまくつて納所一ッ出し眠狐 家樽を置て人相を云ツて居る雀芝 そん前お絵ては御無用と人のよさ全 しつかにしなよ今に出す亀の首鼠弓 空に手をあてゝ太鼓を廻すなり眠狐 だまり〳〵とき様の食のよさ玉簾 読した丈けむすこ三年こたへてる摂州 駕かきのちつとよしれる雪こかし眠ね あふたり叶ふたり聟と伊勢屋出ル雨譚 一がうかにへ畑の柿を根から切五楽 はな売か黒羽二重て五六人眠狐 磯の禅師か附て来て弐分[シ]取全 其年の外科おしつめていゝ仕事雨譚 軽井沢おもたい夜着を出して着せ鼠弓 四方山の咄しの跡て金の事仝 始雑巾をはれ物にさはるやう梅斧 ほとゝきすみなくす迄は詠てる梅枝 三ツ敷ク上か地ものてはやる也眠狐 三月五日 親船も尻をはしよつて汐干狩曽木 見習ひの分か四五人売レのこり五楽 大名と乞食を女房くやしかり仝 よつほとの無心遣り手も列座也全 是はかりわしか落度と意地ツはり竹露 御気に入り古郷と寒きをんななり亀極 そこへ捨まいそと叱る犬ツころ鼠方 土手をすた〳〵と身持のいらぬ事水砥 最う廿四文貰ふはけらなひな五楽 鳥の毛を物干棹へつけて売五扇 おもてふせなる俱城はあけぬ事雨譚 新五郎手足を折て乗って行五挺 台所に傘てかけ取待つて居る眠狐 四五日は先ツ寄り付ぬ旅もとり五扇 横に五たひうなつくと杜若五盛 いゝ息子こなこみちんに幸頭する雨譚 唯てさへ手を置ク妾のひがとまり眠狐に てんかくを焼うち拾ふさくらんほ鼠方 天にあらは月地にあらは敷初李牛 ○床花をたしかに浅黄渡してる鼠方 しんしにてはるかに舞を始おしへ五遊 うつかりといまた始の気てつめり五楽 清洲の使者の屋敷向ふてころひ雨譚 はなれ馬ふくろ町からひいて出る鼠方 やかましいはつ妹と是もんたト文 いくしなる毎日なくすくすり紙鼠弓 弾なから文句を華陽作る也玉簾 連環を行はせるは玉屋なり雀芝 四万九千五百石は御益キなり両譚 北方に顔よきひとり三分也十口 お里の使雛と見へ乳母はかけ竹落 不義もの見付たと五兵衛とつかまり五楽 間男も野当は五両壱分とり亀極 せなあ来て半いさかひて引こませ燕子 あら世帯鉄気か出るにこまつてる卜文 火打箱下女うけ取て直につけ眠狐 二十六挺の四手を急かせる李牛 外聞のわるさ持参か孕んたり眠狐 三月十五日 鎌倉へ義理て立つてく両隣雀芝 おもしろき燈籠きのふ切て済み鼠弓 ほとゝきすいまたぼていの手に入らす 三ふとん大奉書の熨斗包鼠 手を取と娘かしたをちゝこめる十口 きつい事姿々アかひとり売レ残り五楽 いけぬつら人の客衆をよく覚へ曽木 戸一牧うるさくおもふほとゝさす素鳥 お熊以後とひ八丈か売レ出し眠狐 蛤も梅も女房最う喰す五扇 芹橘の笊に田にしか十ツ斗素鳥 しんし売江戸なれたのは無腰也雅情 出格子をにらめて通るにはか殿五盛 目見へ来て身持の娘を奥へやりト文 失礼と知つゝひとり寐せて置梅枝 寝所のないか四五人うれのこり雨譚 あふなつかしい女房をおやち持チ摂州 遂のよさ赤合羽にて娑婆へ出る五連 野郎めと居続を伯父安くする鼠弓 おかしさは斎かけ直は言ませぬ眠狐 二代めはむつの花さく国へ行森廉 とんた事下女はき溜と浮名立五条 お小柄はなとく古勺て落手する李牛 有ふれた娘はむすこ不同心雨譚 方丈は留守たか蛭かこはひ也五楽 女房の聞てる内は真間噺シ仝 鶏は屋根へ逃けるかやつと也十口 場て借した金をせつつく花の音五楽 地を打てせなあ妹に異見なり両譚 妾か兄湯治落馬の打身也眠狐 杉の板背中にしよつて見られてる赤簾 庚申をうるさく思ふ新世帯雨譚 鯛をならべてあいちつと〳〵五連 正月は黒田三月小かさはら水砥 出来物の横へ根のはるけちな事五扇 大詰に足斗いる役者出る眠狐 そつこら中のよこれる薬なり甲鼠 三月廿五日 五十里も先を手に取呉服店亀担 気かもめんすと九手母の皮を喰雅情 ちやうどなら参りやしやうは只の駕五楽 花戻りしほれたつはなれ花草五扇 駿河様遠江様も御たいくつ排水 よし原は何ㇾても壱分する所眠狐 時鳥さくらをぬいたあした来ル五雲 むかしに成たとむみのおやち同士五楽 時供たかはす鳥も出る魚も出る梅枝 一猫か証拠人金子五両出し鼠弓 はへぬきの女房と見へてじやはる也玉簾 向ふの子充をやつて取よせる五盛 あの菊を見やれと艾あふつてる五連 こはひ事お針に借りて心待五雲 むねんの涙天蓋て隠す也雨譚 何不足なし葬礼に杖を持鼠 聖天の横そつほうへ漕て行園松 裏口てわん〳〵いつた晩に逃五扇 星入の顔か四五反うれ残り五鳥 切合の中へ余の義にあらす也両譚 あの始か行かはと芝居はつす也五楽 いゝ涼はなか見たくはよしめ嵐 空へ指さして笊の直つける也梅枝 間たか有にせい高はこゝむなり鼠弓 もしへ紙を一枚おくんなんしよ李牛 あれどうもかゝすゑゝと芸子逃鼠弓 伊豆みかげ橋をも升をもふつこはし雨譚 あさましい様生骨をはゝあ持曽木 幕明の奴手桶をふりとし鼠弓 野郎の宿下り高い所へ上り五鳥 借りに来た時は正直そうな顔十口 傘て小言いひ〳〵薄買ひ彌拂 わるひ持遊と青梅取上る眠狐 樽のせん関所〳〵て御用出し五扇 酢イ酒をのみなさるかとせなへ出し五楽 娘をうれと善兵衛や源兵衛や源兵衛 高砂や石なけけちな初節句五盛 二十一目のある物をそれ師持梅枝 からたは帳面首は伴頭なり五盛 二三度はしかつて里の母返し川里 藪医者の玄関四つ目の神か居る五扇 四月五日 秋来ては桜の跡へ灯をとほし五扇 何も様と連立て真間へ行五楽 古寺の紅葉女郎と化るなり五雀 外カてもうけろとはむこい直切やう李牛 摺鉢のわれても末にあはぬ縁五扇 竜髪のたかひ昼三附まはし雨譚 気をかへて上総から出る月を見ル五示 おもしろさ遣手の外は小袖なり鼠弓 あら世帯井戸の向ふてうるさかり五扇 壱疋かに来るか奈良屋の薬取眠狐 逆桐小判壱両にやつと売 子を売た跡へ捨子を貰ふ也 さかさまな回向して居る十九日東之 下駄て来て本町通り大こまり桝水 清そりか済にぬと娘をさかす也五楽 へろ〳〵武者を召連て御慶也玉簾 しつとして居なんしなとはむこい奴李牛 急度した馳走生てる魚か買五扇 行水の相伴に来るひとり者仝 けふは最り上るなよやと腰を当玉簾 田舎下女平気て江戸を馬に乗十口 むつかしい姑をおらアもつたもの川里 一運のつくはいはらんたへ手を付る五鳥 時鳥なくに三ッ口目見へなり眠杣 雛買て来てちやらくらを女房云雀芝 兄弟他人のはしめ鼻をかくなり五連 夢〳〵うたかふことなかれ大根鼠 二つ三つたゝいて腹の自慢也素鳥 ふんとしへ脇指をさす医者の供眠狐 目黒の不首尾粟飯か石のやう雅情 芋はかり丸めて下女はしかられる李牛 ふといやつ小判のやうな物を持五鳥 信玄公のけんひきははらぬなり水砥 四手駕内から乗せるむこい事下文 乱髪長髪てそこら覗き込連雅 丹精をぬきんて四手にて通ひ玉簾 酔かさめ見れはからたを巻れてる雨譚 娵内て草履をはくはきらひ也五盛 あそこて舞ふと羽子板を目へかさし仝 とうからししたゝか喰も下早た物眠狐 地ひゝきをさせて浅漬さけて出る 四月十五日 諸色高直川手前川むかふ排水 どつどゝ笑ひ孝経を茶屋てよみ五楽 くとかれて桑石うたかひ深い也十口 地はなれのした様むすこ呼気也眠狐 煙の出る箱を息子の先へさけ仝 男の矢取て歎心なやつか附る梅斧 出すいらすでなし息子の黒小袖水砥 水も汲手鍋もさけたおしやか様門柳 夏の正燈寺おふくろまて喰はず東里 一重はぶきひな体科の薬箱眠狐 言つけもせねと兎も見ないふり五楽 唯来ると愛敬の有かつほ売素鳥 かなつちのあたま何所へか飛なくし鼠弓 一ずつと来で乗のか四手きけん也桝水 ふつまりさとう〳〵母の聟に成五扇 釣て来た鰻是悲なく汁て煮ル眠狐 残倉てないか立派な形て出る五盛 もとゝりを切られざんねんひんしけん鼠弓 金をころして遣ふのはちきり也文祇 ゆふにやさしき物干て取たかり雨譚 有あまるから行なさるのさよしさ李牛 銀の箸むすこ一口やしなはれ雨譚 解脱上人か猪方からちつと見へ五盛 売のこりいゝ弔ひの口か降り五扇 ふり袖を将棊頭にむこい事眠狐 脇指をさした女郎をしばかなりト文 他人になるまて骨を喰す居る十口 夜更さふけに何事か及うよばり玉簾 とかまると地声に成て蝉ば啼キ五雀 黒猫のおかけてねつみ取に成亀抔 四五人にあたり古骨伊勢屋売眠狐 夫よ妻よと言事は相模なし玉簾 一幕に成て落つく百桟鋪李牛 呉服屋てふちのめされる万右衛門五扇 申〳〵お女郎と浅黄うら門柳 馬て居る癖に女房直キ出さす梅斧 蛇をくれた客衆と充覚へてる五扇 間男ははい吹にまて手をあてる東之 中堂へ寝ころふを下戸引たてる五楽 舟の名を書ておとり子呼にけり素鳥 げじ〳〵に関取高鹿な形りて逃鼠弓 聞もつせへ弐疋うんたとしうと言に五秋 豆腐にもみち是といふいわれなし十口 おしやらくを乗せてせなあは江戸へ出る雨譚 隣の女房はいただときつね附鼠弓 一壱文銭を道へをしや〳〵ト文 わるいくせとかくに飲と切たかり五扇 四月廿五日 むつましく夫婦連にて松か岡雨譚 かくへつな物三味線は不調法五盛 きつい事お近いうちかとうろ〳〵五楽 たもんゑか大八をいひこめる五盛 日の永さ千葉の墓所へ行当り雀文 一喜悦の眉をひそめてる三言め雅謹 向ふのを笑つて内の豆をまき彌柳 渡した。けれとわたされぬ下手の鞠雨譚 しいられて三戸山椒のほうにしやう五扇 酒買た内ておしへるあら世帯全 四手を見送って泣てるおけんつう門柳 へつついと鉢合せして目か覚る梅枝 病人へ半病人か四火をすゑ五薬 うくひすは上手にあるく梅の枝素鳥 おとこをいたしめて平川へは入雀芝 推量をしてくれかしに後家作り五扇 さて安い物と吉原買はなし眠狐 おかしさは女衡の娘いゝきりやう燕子 そのむかし四手女郎も買たやつ鼠弓 こまつたやつと雪ぐつを伯父貴はき排水 ふ案しは龍王武士へ鐘をやり眠狐 伸頭をおとこのくとく気の毒さ李牛 明ヶ方に女房辰巳にあかる也樹斧 買てをく瓜は昼寝のさめ次第素鳥 酒の直段に茶か売れる美しさト文 長髪にひつときこわい地主さま五扇 ほた餅に目口のついた還つよさ李牛 唐犬に剃付ケ座頭おして出る眠狐 一生を葭簀の内て見てもらひ五雀 壁に家名を書ぬのて品シかよし雨譚 しばられた飛脚を杣か来てほとき眠秘 うつくしい相模車へがきをの也五扇 嚢中おのつから銭なくて素見梅斧 ゆるされる時も勘当しかられる玉簾 妹聟まてをいためて縁に付け 富士山を大きな下駄てこして行眠狐 一合羽籠さきかとまるとらんかしい李牛 いそのかみ弐部かまくらことは也玉簾 梅に鶯柳にゆうれいなり雨譚 はしめてと見へてきよろつく中の町排水 一二寸かき立て又墨をすり李牛 今頃は和尚ざかりをたはこ見せ排水 くさつても鯛を伊勢屋は喰はぬ也眠狐 おれを見て駕イ〳〵と言やつさ東之 はらさんさ待せて置てくれろ也李牛 よつほとの腹立お計立て追ひ仝 突たらはどふすると聟胴をすへ仝 角京獅子はや朝飯てあるいてる東之 あらかんの段〳〵極る大あたり雨譚 五月五日 井戸へ手をあてし後妻聞たてる五楽 一段にして鎌倉て近他なり雨譚 一口のんじやあえア下にをき李牛 さいかち虫の飛ことを子はしらす眠狐 けちな事厩へ猫を連て来る五千 未タはやし〳〵紅葉へ寄り給へ桝水 琴瓜て足をいためるやりはなし五楽 今貨を置く所へ来るこゝろまち五扇 乗手て来て大門を打次郎左衛門五楽 ちよつちよと立と思つたらくれろ也李牛 あらひ粉をくれそうな形にて弓矢雨譚 よし町の淋しさ芥売て来る文祇 くれんかへしたと物さしひつたくり李牛 一壱帖の小菊大勢礼を言ひ文祇 いささらは手合にむだな駕イ〳〵排水 いゝ間合外科おくり膳ふるまはれ眠狐 片瀬の留守に大どらをむすこ打鼠弓 田もは〳〵と正月を庄屋ふれト文 夫ふしてきれいな所をはいて居る梅枝 人のよさ夕アの金と持て来る李牛 二タ月と十五日始はつかしい亀遊 銀吉の木小たてに取て阿蕃利詩桝水 弐三人くゝり榎を根から切り五扇 歌字をは毎晩死ンた人の作眠狐 牛の脊をわけて六夜ば半一ぶれ五盛 浪て喰り中に大平爾な見せ十口 三郎一灰を女郎は客へ出し眠狐 棒組やもてそうもない手合たの文祇 隅にからすみまてつらわつと始ひいき門柳 なんの唯居よふと後家をそしめ也文祇 暑ひ事五六に下女はぶつ違ひ五扇 手の煙をはたき棒組呼たてる雅情 按察法眼盤水寺てしやれる眠狐 虎の威をかりて家中の笑ひもの雅情 八両を仕廻ふ跡から十五両五盛 百合若の末孫と寝るけちな晩東之 万八をくり〳〵娵をにらめつけ五連 むかふの人禿は数唄てよび李牛 ふり込とてつこにをへぬどやのかし嘉鳥 たて直すうちまな板へ足をのせ眠肌 まて〳〵と障子のたつた船通り五楽 嵐のおした夕かほの汁を喰イ素馬 葉さくらに成て門なみぬいて捨梅枝 原判の墨売た所ついに見す五府 行道と来る道のつく春の芝素鳥 十三日小鳥は梅へつるされる李牛 百出してほつきあるくにかゝつてる五盛 高鹿な事夜這の耳へほとゝきす土房 はかること道のこか落て金か出来仝 五月十五日 のろつこい味噌て平目のさし身也眠狐 三味せんを度〳〵拾ふわるい酒五盛 冬の月より文体のおつかなさ五扇 間の教は五寸広ひがせまひ公地賊狐 一碁をうつ側に弐百疋げひた事排水 先妻の子をはおやちか抱て寝る五扇 からくたを干てる娵の美しさ玉簾 若殿をもうけたて一生法華雨譚 ちつとおひろひ遊はせと在五言と文祇 親父さかんに金蔵へ灯をとほし乗鳥 おも黒ひ門をくゝつて花見也榊水 一片腰は可也浅黄てふつこはし李牛 うかりける人とはげしく姑と取り雀芝 ころひの種類お表へ目見なり両譚 高縄て我は化たくおもへとも梅谷 月たるなとお公産にしてすゝめ込玉簾 羽二重の門番の居るむつかしさ 蛭たのに貫りて見れはにくひ也五盛 おさすりをもらつて跡かいたひ事多笑 たて引てからかわを喰ふ馬鹿なり梅枝 我敷嶮の道ならてかるたの絵眼狐 三国志書翰の所は飛すなり雨譚 どろぼ〳〵と大黒屋おつかける十口 親父も吉原宿には度々泊り雀芝 縁日に衣紋はくつて御用出る玉簾 ゑい〳〵と二三度いふと問屋也十口 おふみさんやおかうさんかとふろ〳〵亀遊 ほうつきを好ゑるほとに〳〵排水 琴の上あるびて行て縁を切五楽 目くら嶋着せ琴の師へ通はせる眠狐 おやろいか叱まするとなせ言はぬ李牛 かるた船堀へつけろは勝たやつ素鳥 ひらめかしおとろく下戸を追廻し梅斧 身ふりや声は色て母の金を取 千石持てあら骨を折おとこ亀槌 内かふと見ぬいて釜を安くつけ東之 卸売もぢゝいはぬるひやうに見へ眠狐 鍋のふたすンをとらんて二度あるき李牛 花見ほとゆつくりならぬ紅葉狩山生 あたまから先へ坊負蚊にくわれ五扇 摺鉢をかりて辛主のあらを言に とんた美しいやつを武士はおそれ両譚 五月廿五日 入相をおしむは金のない花見摂州 最しひとつおなめなさいと嬉へさし五楽 鏡台やかゝみを払ひ琴を買全 三人て弐分鬮にしやう〳〵 つくきましてよいお天気膳に居り雨譚 うるさゝはから重箱と弁か来る眠狐 燈籠は跡のまつりもにきやかさ五扇 きれいな仕かた首取らす金とらす人工 女房さへあたりかいしとねたるやつト文 おはくろの中からちりを六本出し梅枝 からかさをかついた分は恥そなしト文 四五会め取つからしと遣手出す五雷 一晩に耳縁をするいゝ女郎雨譚 五両ほい十両おいともてるなり李牛 油屋は二代木薬屋は一代両譚 てうじやの湯りなき身と息子成仝 小つらのにくいはをんなの数なり十口 仮りに娘とあらはれて弐分しよしめ五楽 一観世流のきゞすを芸者あしらい玉簾 真先は当世へむく稲荷なり五楽 みんなかなぶるからと関守通し五扇 鎧と小袖いれかへてかたきうち 目立はつ冬来の中へ紅葉也眠狐 夕立に取こんてやるとなりの子五盛 しらねいと見へて十一真桑瓜五楽 左りに二ふん握り右りてたぶを撰五雷 井戸 井戸そのうへに牡舟餅にして姫とくい雀芝 吹竹のあるのにおしな口てふき雅情 くそのやうな仕旦たとかくれ居る雨譚 井戸はたて聞けは女房かりくつ也五扇 姥子も見せろは人のよいの也十口 にくい口富ても取て去りなさい五葉 浅利と名字付ていく妾か兄榊水 新造の袖棒ほとにひつはたき素鳥 おむづかるなと鬼灯を下女まとひ排水 一回向院ぶつしやう猫の直をきかれ弥柳 暑ひ事とんほ座敷を通りぬけ眠狐 しさへすりや外にわる気のない浅黄五連 後刻御意得やうとさへぬ一座也李牛 日のくれなるまゝに鏡台に向ひ東之 にちる宿より増ひ内義の笑に玉簾 うぬはまあ〳〵とて遣手しはり上李牛 はし折かゞみ琴にこり馬にこり玉簾 あつちこつちへころり〳〵とはやり雨譚 四書の間に三冊のりいれ摺り 六月五日 奥様とこしもとふたり売レ残り五楽 此主湯王とたらいへかきつけ泉河 一座なきのあたり書さし文を書 覚よき初会三月十五日五扇 四五人も落て土橋をかけ直し素鳥 是おれを見て行けといふやうな松雨譚 わつかな善根鳥さしにねんふつ仝 一陣の雨て呉服屋わいやわや両譚 武士はけいせい町家てはばいた也五連 切灸の使の衆やとやりて呼ひ五楽 大一座うらやくそくはそねまれる李牛 御手紙啓上と書ひつさはき眠杣 みやけに買た蛇の舌てうそをへき雀芝 おつかさんといふのにと泣むこい事雨譚 姉始ぱち〳〵ものてかた付る李午 いとじんしやうな妾たかふとつ腹雀芝 座元かとうしてこうしてと地紙売東之 ふつつりと息子四五日思ひ切五樂 牡丹や萩の名をかりて俗な餅雨譚 一治まては手のとゝかない奥家老全 品川て精進向キは先へうれト文 借りた子におもしろかつて娘喰也眠狐 松洞寺とうに跡さと笑かれる李牛 苅豆をのけて百万遍はしめ眠粃 暑ひ事あはひをつるし水を打梅枝 よく爪を取そと姑と小言也五連 かゝつてゝいびるそうさぐ里の母玉簾 見くるしさから花生かかけて有眠狐 行ふもの也ヤア巾着かない泉河 雁高ウと語か女中解せぬ也五雷 古事来暦をはなつたらしかしやへり玉簾 一傘を伊意へ返す次の年素鳥 茶代をは壱分置てく増ひ事眠狐 寐所へ細工を仕かけ手代ぬけ雀芝 名高さは五色にもれた唐衣両譚 四つをうちますれは闇と替ります仝 一弐百両か芋を買て一生くひ泉河 万歳か帰ると娵はのろりとお多笑 鎌倉て無理な所望に二人り逢雀芝 お妾に物を言れぬおつかなさ十口 あたりをきつと見廻して又寝むり五連 あつためてくんなと女房一本入レ雅情 天明二壬寅年 川傍柳 五篇来卯年出板 板元 牛込御納戸町 蓬莱 池之端中町 長谷川新兵衛 下谷竹町 花屋久次郎 牛込山伏丁鈴木岩次郎 10193