西説内科選要
- creator
- (和蘭)若望匿斯臥兒徳爾著, 宇田川晉(槐園)譯
- created_at
- 2026-08-17T19:23:07.467Z
- updated_at
- 2026-08-17T19:23:07.467Z
- field_notes
- 場所: [書写地不明]
- field_rights
- CC0
- field_creator
- (和蘭)若望匿斯臥兒徳爾著, 宇田川晉(槐園)譯
- field_language
- 日本語
- field_has_image
- true
- field_publisher
- [書写者不明]
- field_identifier
- 10010000025238
- field_ocr_status
- completed
- field_title_yomi
- セイセツナイカセンヨウ
- field_attribution
- 東北大学
- field_title_other
- ナイカセンヨウ
- field_oai_datestamp
- 2026-01-09T15:01:35Z
- field_oai_identifier
- 10010000025238
- field_ocr_updated_at
- 2026-08-28T18:53:25.651810+00:00
書名
稿
所蔵者
(備考)
管理番号
撮影
撮影年,
選要
申
東北大学附属2
置い
特別
置用2
置例状〕特別
宇田川道紀甲子雑録
同槐園内科選要原稿
同榛斎遠西医範
原稿
特別
図別
伊代
323
伊代
伊予
一宇田川槐園原稿本内科進要
巻十二一冊巻末目二百九十八章至二百章
一巻十二一映画
葉欠
西説内科選要巻十二
西説内科選要巻十二
一、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、〇〇
一、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、〇〇
置別
伊代
伊勢
323
特別
IOLILELELIILILILILELELELELER
西説内科撰要巻十二
遠西若望匿斯臥兒徳爾著
日本津山侍医宇晋明卿譯
属腹諸病
善銭異嗜篇第三十
荒井泰治氏・副前会ヲ
以テ購入セル
狩野吉吉吉
一四維間の辺百民篤私亜理奴私は爰に翻ちゝれは常に反し
食欲といふの義なり。惟に天食慾弁是
童子奇異の食慾といふの義なり。惟に天良欲亦是
知覚の一種なるか故に常に定わたる所因ありて是に触て以て
のしまし
催す者なり眼の光彩に雁して曲に是を分別し耳の穀音
百八十二
TOLELERO
西説内科撰要巻十二
遠西若望匿斯臥児徳爾著
日本津山侍医宇晋明卿譯
属腹諸病
善銭異嗜篇第三十
荒井泰源氏
以テ購入セル
蔵画
羅甸に過百底都私亜亜理奴私といふ。唱蘭に常に反したる事を祟るに
一詭の食慾と翻す。篇目此者を以て。後文等の惟に夫食慾は亦畏して
一傑府連を姑く
一知識の一種なるが故に。佐浦連を加く常に定る所因あつて催しを記して催し
知識と訳者
なり。自の光彩に於る耳の声音に於るて一般のみにして。共に事業を封しゆ
百八十二
を摺て直に是を余聴書と一般共に事物を頻労
有感触を領識するの器なる故に茲に常に異
野家所内有て此食欲に及ふるも食北即ち限り候にてに
古論が知覚顕識の説異なることを為すなり是事
尋常本又自余の知覚を主る諸前に於て候てを露実に
せり○其常に反したる知覚の催す又食することを
稀くことなりして能く一まもい飢ゆ其男飽果にして
狭くことなくして能く一筆也
十十
数然る者は即ち所謂牛飢なるる者なり○其吐して後胃
仲笠重するときはべかて飢に発して食ひ食て復
吐も些の説て復飢るは即ち所謂狗飢なる者なり○
然ども唯其胃に於て。常例ならざる意思を催
し。喜て常例ならざる食品を喫せんことを望み。又
食饌に非るの物件を嗜み食ふこと有。此は妊娠
婦人に於て是有異嗜の一記なり。又額色悦
澤ならばして。蒼点なるが証の処女にと冬り即ち
羅甸に是を末刺西
就て号して処女餘といふなり。
亜といふ漢鑿の所得
悪阻なり妊娠三月にして多く此治ありといふこと西盤の
医学実画に見へたり第百八十五章の処女病と俗考へし
一右第百八十二章善飢異嗜の大較を論す
百十三
一を随て立つ是を開聴す者と
物を知覚
に異
有感触を領識するの器
一職家所因有之此食欲をは
したる知覚願識の
予亦本又自余の
露こと興して能一
せり○其堂
ふ。者は即所謂牛飢なるふ者
夫々
狭くことに
松熊
はなを病名考
考べし。下の大飢同川
後胃中空虚になるときハ屋がて其飢
一仲発して食復吐して復飢るは。即いわゆる犬飢の
吐も時々説て復飢るは即ち所謂狗飢なるなり○
然ども唯其胃に於て。常例ならざるに意思を催
し。喜て常例ならざる食品を喫せんことを望み。又
食饌に非るの物件を嗜み食ふこと有。此は妊娠
婦人に於て是有異嗜の一記なり。又額色悦
澤ならばして。蒼点なるが証の処女に。れり。即ち
羅甸に是を末刺面
就て号して処女餘といふなり。
亜といふ漢鑿の所謂
悪阻なり妊娠三月にして多く此治ありといふこと西塹の
医学宝画に見へたり第百八十五章の処女病と併考へし
一右第百八十二章善観異諸の大較を論す
百十三
善飢異嗜の疾たる。其後異なるに食慾を発し
て。名状すべからず。是を尽く列次して直考するに
よりは治療の術に於ては其異陰を発するにその
源因を蹤跡して。其治を推議すること。多く斯に
従事するの当務たりと知べし
其発する話候多端なりといへども。これを要する
に大約極て是其由来するにとうろ常ならすして即ち
其飢を催すことを想像するの器に蔡服し加はるなり。
一是を以て具をして黽勉として。旦欲に当て望越
塞ことを営求せしめ啻に食品に於るのみならず。外無
益の物類といへとも。復択みなく。悪ち甚きは見るに堪
ひ得に従せて。務て夏章に適することを是あるに至る
一右第百八十三章。善飢異嗜の病因を
論書
一小児に於て。毎に多く斯の大に餓て。其慾厭し
むべからざるの記わみを見るにまた具茲に一箇
の怪べき異証あり存す。右の如く多食するがゆへに。
理まさに自然も長し肌膚をも生すべきに却て羸痩
百、十四
善飢異嗜の疾たる。其後異なるに食慾を発し
て。名状すべからず。是を尽く列次して直考するに
よりは治療の術に於ては其異考を発するにその
源因を蹤跡して。其治を推議すること。多く斯に
従事するの当務たりと知べし
其発する話候多端なりといへども。これ代要する
に大約極て是其由来するにとうろ常ならすして即ち
其飢を催すことを想像するの器に蔡服し加はるなり。
是を以て具をして黽勉として。旦欲に当て望を
塞みを営求し。啻に食品に於るのみならず。外無
益の物類といへとも。復択みなく。悪ち甚きは見るに堪
ひ得に従せて。務て夏章に適することを是あるに至る
右第百八十三章善飢異嗜の病因を
論書
一小児に於て。毎に多く斯の大に餓て。其慾厭し
むべからざるにの記わみを見るにまた具茲に一箇
の怪べき異証あり存す。右の如く多食するがゆへに。
一理まさに自然も長し肌膚をも生すべきに却て羸痩
百、十四
することある是なり
其小児屡心腹の痛ありて。毎に亦大抵消化製
造を経ざる大便を通利すること多し。且大抵皆
酸味の臭気を為す者なり。
若し吐することあるときは。其吐するところの者。亦同
く酸敗することを為せるなり。こと若し未た飲食せ
ざる小児なるときは。其吐児するところの乳。亦同
く酸味を成して凝結す。
浄説所謂旺酸善飢亦
山田なり
○
くはじ
右の諸候。皆以て此酸液の夥渋にして。胃中
に侵襲戟刺するな由て。しかく常に反したるに異るに
食慾を発し。及ひ斯のごとき善飢食し訖て仍飽く
ことを知らさるの諸証を生すといふことを知るに足れり。○
一此其生平受養の致すところ。諸の食品に於て。禁に
節することを善せざるながゆへに其喫するにこころの者。方
温暖の処に欝積して変堵して此の酸敗の物と化し
以て右の諸話に臻ると知べし
若し或は既に右の証を発しその後もなを宜く
肉にて製造したる者の外は。用ることなかるべし。否則
百八十四
猶更に宜かゝることなて。何となれば。此酸敗の由て発
する所以の原は。胃と腸との官能の衰弱する
に因り。また胃と膓との官能を助て飲食を消
磨製造するに。必す須ところの諸液。其性力成失
て。不利無頼の物と為に因てなり。是故に。胃と
膓との官能を強壮にし。また其諸液を便良に復
して廼得たりとす○
若し縦に他の物を食するときは。唯腐敗病の別種
越将来ること有て。前の証に比すれは更宜からず
と為なり。○
治療の法。吾輩其腹を切接して是を診察は
るを以て。緊要と為なり。若し其腹の脹実なるに
証に因て其鬱積の夢にして膓に落畜すること
を辨せば。常に通し用ふいゝころの瀉剤に因て。是を
駆て利はらすへしきなり。方は第十六章に書つ。○
小児其分量の如く用るに堪ざるが為に須く是
を謹慎し、其服度。半時あるひは一時ごとに是を
一匙宛あたへ服せしむべし。下品を以て度
百八十四
とす○
尋て此の胃およひ膓を強壮にし。以て其酸敗
の患を復し。且以て大便の通利をして。常に宜き
に適せしむるの薬剤を用べきなり。
一
越栗失尓○剥禄布利恒室私日圦刺設児失二銭
酒石塩一銭
没薬
一各三分銭之二
高良薑根各三分銭之二
一種小者一種
三十二銭
薄荷水
右件合して是を調句し一日に四五度
一匙づゝ服せしむ。
若し大便従て思ふ侭に通利することなくは大
黄及舎利別を以て是に加ふへし。
然ども若し大便の通利過にならは。宜く其越粟失
尓を減損すべし○
若し其小児散薬を服することを画ずは。次に著す
ところの方代用べし
百八十四
一
皮薬一銭
六分銭之一居家墓西菜通篇に
蘇甘謨紐母
若し興ときは没食子を代田すとあり
五分
酒石塩
鹿角霜
売薑根
各一銭
一種小者
薄荷油
絵
右件薬合して散剤とし。一日に三四次。先に
一胡戟の花名に抄して。落ざるに抄るにほどづ是を与ふ。
若其証大人に発する如きは。宜く其服度を
増益して。是を服すべし。
右第百八十四章胃中に酸敗液ある
に因て無飢異嗜を発するを論す
想じて婦人およひ処女におゐてハ。月信をして
循行度に応し匂調にして次序を失はさらしめんことを
要す。若し否ときは毎に多く其顔色蒼懸にして羅甸に
所謂骨碌々失斯此に処女病といふの患を発する者な
即ち祖病
り
り即ち但垢是に於て毎に多くハ箇の勝て起す
百八十五
一
及薬一銭
六分銭之一居家墓西菜通篇に
蘇甘謨担母
若し興ときは没食子を代田すとあり
五分
酒石塩
鹿角霜
売薑根
各一銭
一種小者
三滴
薄荷油
絵
右件薬。合して散剤とし。一日に三四次。兄
島畑戦の名名に抄して落ざるに抄して。落ざるに与ふ。
物考に出す
若其証大人に発する如きは。宜く其服度を
増益して。是を服すべし。
右第百八十四章胃中に酸敗液ある
に因て善飢異嗜を発するを論す
想じて婦人およひ処女におゐては。月信をして
匂調にして順行度に応し。次序成失はざらんことを
要す。若否ときは。毎に多く其顔色黯淡にして。亦
一謂骨殊醸失斯蘭名処女病なるの一記を発す
る者なり。是に於て毎に多くは箇の勝て起す
百八十五
べからざる。常に反したる異嗜を発し。其望に
聴従すべからざるの奇品を欲するにいたるなり。
仮令は砂礫の類。劫灰白堊の属を啖食する者な
り。其身の。経行常を失て。時を以て曳発流通せざる
第十七章
の征伐催し
三年なり
に因て。始はまづ翁傑達安的意度の
に因て。始はまづ翁傑達安的含広凶宗の仁を催し
第二十一音一
陥る者
漸く増長する時は遂に進て自性の壊涙病せ
に詳なり□□
也○右の壊液の若し胃中に将来るときは惣して其
饑を知覚することを主るの器に向て。奇説非常
一の抵触感動を予へ輙ち粛く得て名状記載すべか
らさるの証を発するなり是以て老の種類の
一婦人処か丁等に者の如き等の話を発すること
種々一なられも雖も皆須く此門に係属すと知事
其発するところの記。多端にして名状すべからず小は
いへども。其原則一なるなが故に苟も其負を察すれば。また
其記に従て是を尋ね標を認て却て眩惑を致すとは
最無益なることなりと知べし。何となれは。右等の病
一婦患女童に是皆興るに第二十番年余律達約意
度の所におゐて記載する一方を以てして。諸般
べからざる。常に反したる異嗜を発し。其望に
聴従すべからざるの奇品を欲するにいたるなり。
仮令は砂礫の類。劫灰白堊の属を啖食する者な
り。其身の。経行常を失て。時を以て曳発流通せざる
第十七章
三岸なり
に因て。始はまづ翁傑達安的意度の如
に因て。始はまづ翁傑達安賢慶山宗の仁を催し
第二十一音一
陥る者
漸く増長する時は遂に進て自性の壊涙病あり
に詳なりして
也○右の壊液の若し胃中に将来るときは惣して其
饑を知覚することを主るの器に向て。奇説非常
一の抵触感動を予へ輙ち粛く得て名状記載すべか
らざるの証を。右の種類の婦人処子等に発する
なり。是を以て右の如き陪を発する者は皆須く此門は
に係属すと知るべきなり。
其発するところの記。多端にして名状すべからず登
いへども。其原則一なるなが故に苟も其負を察すれは。また
其記に従て是を尋ね標を認て却て眩惑を致すみは
最無益なることなりと知べし。何となれは。右等の病
一婦患女童に是皆興みに第二十章翁傑定奔約章
度の所におゐて記載する一方を以てして。諸般
の善儀異の嗜を一図ることを須すして皆能治する
なり。
其要をしらすして虚華を尚めの輩皆誌に以て名を殊にし
寺に其末を逐て其本を原るを務めすり是の一節の言いて
其弊を矯するに足る古すてに曰く其要を欲す者は○其
其弊を矯するかに足る古も了に由し其要を知るなるは○其
一言にして終る其要を知たる者は流散して窮なしと信なり〳〵
中若し其酸敗液の徴を的実に得ことあらは即ち方
○其
一纔に前章に記載したる薬剤を服せべし○
痢後須く爰に従事すへきは適用便宜の薬を用て以て
経行をして通利順調ならしむるに在り
右第百八十五章自性の腐壊液に因
て善飢異嗜戌発するを論す
此善儀異嗜の証。孕婦に発する者は自余
の患人に発すると。多く差異の往庭あること
を致し。斯に湿清すべからざる一大定徴りなり。
如何なる斯に是を定徴といふとなれば。右の孕婦に
発する。常に返したる異味異物を嗜好し。飲食を
阻妨して悪心を為し及ひ嘔吐する等の証は。皆是
重身するの定徴にして。其諸症を発ずることは
儼として一病患に異ならすと雖も。全然として終
は其身の保安に妨害有と云此其他に異なるにとなるにところ
○
ためり
期に明に知る其既に胎を受て娯育するに當
ては。其子宮漸々に帳盃し。且方に事を用て大に
運動を発するか為に其脹盈運動するの勢他に
加ふるに地なく。必胃に於て相迫脅し。淪背して
其運動を連施波及すること一に是茅百六十九章
に論するころの。自証の動揺に因て。胃是が為に
悪心を発し。第百七十章に論するところの思意
の運動にて。胃を感し。以て悪心試発すると。同一般
なりと知べし
是故に。斯の如き善気異嗜の記におゐては
に従事すること。一に右の論説するところに隔て
是を治すべきなり
右第百八十六章他の感触に因て善
餓異嗜を発するを論す。
百八十六八
暖気呑酸噌雑篇第三十一
羅甸に所謂作達稍亜耳独児賢底屈里は即ち
訳して所連といふ
暖気呑酸噌雑の類皆是
一石の一百文を以て伴て一次
其証に二候有。其弟
とし各自門を殊にせす簡精なり
一は是其心の部位あるぶひは胃の上口の傍辺に
於て。熱して火のごとくなることを覚へ。夫より誘て悪
心ならびに暖気を発したき意思を催し其第二
は。暖気を発し。其発するとき。咽中あつく。其咽
中に発揚湧越する所の者或は辛烈酷靡或は暁が
如くにし意或は苦味の物にして。たとへば猶天の侭
眼よりして炎を吐がごとく。胃中に在るところの油
気脂膏より。右の諸件を発揚浮越するの症ある
ことを致すなり
右第百八十七章。愛気呑酸噌鶏の大戦を論す。
其暖気呑酸漕雑等を将来ところの原袋多く
一広喩具論することを須ずして知べし。何を以て候て
を言ツゝ其始胃口上脘の傍辺に於て。熱して
焼か如きを覚へ。夫よりして上に浮越して。咽中及ひ
口舌に。筒の熱して味苦こと成発する者は。此他領
なし。其胃中に在ところの涙の汰。浮越して然る
こと前に奉る如く。火の焚焼して鬱欣を発し飲気を吐く
の譬喩以て是を尽すに足れり。其原始する
ところ成求れは。是腐敗変壊も苛烈峻酷になり
たる脂油よりして発し。右の諸徴候を見すな
り。○其外になる此摂生の方に因て。亦能くこの
証の饗することを致す者あり。夫は何なる事よりし
て出るといふに。即摂生を善せず。飲食節なきもの
百八十八
油膩脂膏の飲食を以て。日用飢を救ふの供と為は
ときは。則多く此証に陥る者なり。若し夫れ貧
一竈の人の如きは。常に屡空に習ひ。且頼素を以て
撰を己すがゆへに未た曽て此患に罹しこゝを苦
訴猶ことあることばきかず。○然ども其油膩脂膏を
常に用ひ。多く食ふにあらずして。なを此証にいたり。
右の例に在ずして。其国異べき者有て。此何如し
て爾るといふに。是其因なる前説のでし。特に其各
前に脂油の類を單用せずといへども。惣して其飲食に
甘脆美旨にして口に可なる者。及ひ生平用て以て
滋養に堪たる所の食餓は皆其性中自然に脂油を扶斎
したる者なりといふことを思はさるのみ唯営情を知るな
時は。則尤理会し易し。其脂膏の多きの飲食膳蓋。芒五日胆汁
及諸海の粘穢源雷し凝結を滌解する石鹸に恨たぶの
性力。偶医損するに値ときは。常の如く其脂膏の
一粘膩を渾雪せざるが故に。復水液と相得ずして。
公官相競て和調せず。其性の水より軽きを以て。冑
の上脘に浮越するなり○其和調せずして分離し
百八十八
油膩脂膏の飲食を以て。日用飢を救ふの供と為す
ときは。則多く此証に陥る者なり。若し夫れ貧
一竈の人の如きは。常に屡空に習ひ。且頼素を以て
撰を已すがゆへに未た曽て此患に罹してゝば苦
訴ることあることばきかず。○然ども其油膩脂膏を
常に用ひ。多く食ふにあらずして。なを此証にいたり。
右の例に在ずして。其因異べき者有て。此何如し
て爾るといふに。是其因なる前説のでし。特に其各
別に脂油の類を單用せずといへども。惣して其飲食に。
甘脆美旨にして口に可なる者。及ひ生平用て以て
一滋養に堪たるところの食糧は皆其性中自然に脂
油を探磨したる者なりといふことば恩ざる而已唯
此の情戒知ときは則尤理合し易し。其脂膏多きの
飲食膳羞若吾膽汁及諸液の欝鬱に似たるの
性力。偶鼾損するに値ときは。常の如く其脂膏の
一粘膩を渾雪せざるが故に。復水液と相得ずして。
公官相競て和調せず。其性の水より軽きを以て。胃
の上脘に浮越するなり。○其和調せずして分離し
百八十八
たるところ。脂油の類聚して和調せず。四日中に在
て。最其上面に浮ひ。温煖の気に鬱蒸熱せられて。
熱を成し且変して酷厲苛毒の性と化するなり。
夫よりして胃口の最上開豁せるの処に底著し
上の諸所に挙るところの諸証候を発するなり。
○其物の在ところ。即其厭ひ悪べき侵刺抵触を
為か故に。遂に胃の運動をして。平素の如くならず。
次序を錯乱せしむ○日て時に当て。即菜百六十七章
に論するところの悪心なる者を覚ななり。○右
に論ずるがことく。腐敗変壊すること。胃中の諸法
よりして是を発する為り。一箇の風気を生す
類ものなり。其風気素より。軽清なるの質に因て。
胃中に在て下よりして沸騰上泄するの勢。其脂
一使の相聚て食道の開明せるところに右もの
を。上騰の際に臨て。相伴て激盪牽率して。
に抵る。口中に出るなり。故に其歴るところの処。
咽は其熱して焚がことくなることを覚へ口舌に
は其苦して具穢なるふの味を覚るなり。○夫火
百八十八
の酸を吐く所以の者は。膏油有て是が本資を
為を以て也。故に能く鬱欣を殺して焚焼す。此証
を発する所以の者も。亦猶かくのことし。胃中に脂眼有
て。上に熱気を呑揚するの致す所のみ○其飲食る
したる晴脾の此原と為のみならず。腐敗変壊
またまくしこちの
して脂油に堪さるの汁また能く共にこの
のすとへ承し
諸証を発する者なりと知るへし
可言了
○其腐敗変壊せる油気多の症を将来る所以
の原は多く油膩脂膏の飲食を用るなことを為して
膽汁に災するの因より便捷なるはなし。此其
油膩脂膏を飲食すること多か故に。胆汁をものして十分
に物成慄雷すること石鹸の如くなることあたいさらしむ
れはなり。又は胃中に苛厲後諫なる酸敗液生するも。
亦其膽汁の石鹸の如なるに性を奪ふ者なり。然る
時ハ胃中に於て水気と油気とも相和調することを
必す障礙するなり。故に其人胃中酸敗液の過多
なるの患に苦しむなり。
右第百八十八章病因成論す
百八十九
の酸を吐く所以の者は。膏油有て是が本資を
為を以て也。故に能く鬱修を殺して焚焼す。此証
を発する所以の者も。亦猶かくのことし。胃中に脂眼有
て。上に熱気を背揚す品の致す所のみ○其飲食に
したる暗脾の此原と為のみならず。腐敗変壊
腐敗空壊して脂腴に堪さと
しから脂油に堪さる膽汁
胆汁の文いまた詳ならず。
再考すべし
如く夜ひさる
所共に能く此諸症を発するに者なり。
○其腐敗変壊せる油気多の症を将来る
の原は多く油膩脂膏の飲食を用ることを為して
膽汁に災するの因より便捷なるはなし。此其
油膩脂膏を飲食すること多か故に。胆汁をいして十分
に物成慄雷すること石鹸の如くなることあたいさらしむ
れはなり。又は胃中に苛厲後諫なる酸敗液生するも。
亦其膽汁の石鹸の如なるに性を奪ふ者なり。然る
時ハ胃中に於て水気と油気とも相和調することを
必す障礙するなり。故に其人胃中酸敗液の過多
なるの患に苦しむなり。
右第百八十八章病因成論す
百八十九
其飲食するところの脂油の元来宜くいて身熟代柴
養すべき所の為なり。然ども其腐敗変壊して。和
調製造すること能さるにより巻とはならさる也。其腐壊に
敗して和調製造することあたはきる所以の者は。其是を
飲食すること既に適するとふと適せさると如何と顧るのみ。
日弥久にして治せざるときは其腐敗変壊の瀬身の
に蔓延して。かたのごとく彼の翁伝達安的意度の証
に至ると知へし。
右第百八十九章余意を論す
前章論するが如くなるをいてゝ。是を治療すること愈
早けれハ急治しよきなり○是証多くはみな
唯吐薬を用て其悪物を発洩するのみを
以て務とす然とも猶未尽さゝる所あり予は則ち
其悪物の胃中に積滞すること大甚なるの証に
して廼ち是を施し尋て患人をして其家食を
禁し油膩膏腴の食饌を絶止せしむ然後に瀉た
りとす但し其証の進て増長せる者に於ては則
是に従事すること大率日毎に是をして吐せしむ
百九十
其飲食するところの脂油の元来宜くいて身熟代柴
養すべき所の為なり。然ども其腐敗変壊して。和
調製造すること能さるにより。養はならさる也。其腐譲変
敗して和調製造することあたはきる所以の者は。其是代
飲食すること既に適まるゝはと適せさると如何と顧ふのみ。曠
日弥久にして治せざるときは。其腐敗変壊の瀬身の
に蔓延して。かたのごとく彼の翁伝達安的意度の証
に至ると知へし。
右第百八十九章余意を論す
前章論するが如くなるを以てゝ。是を治療するにこと急
一、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、〇〇
世に多くつくなりと葉か又は今かくなま
一、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、〇〇
へしと教る詞か吐薬紙用て其画物を
する代主とすといふことか
一、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、〇〇
者にしかゝ乃チ候て代〇すとい為し且
ること過大なるにかく施し然もて其人をして是に
一、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、〇〇
て多食するを禁し油膩膏腴の食餅を喫する
一、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、〇〇
此に丑安安利向の語あり
哉絶止せしむるを以て良とす
いて訳に入べからず
一、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、〇〇
一、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、〇〇
老すべし
其話の増長せかだにいたては冥治二十一迄を大卒
但し前にいふことく悪物男中に積滞
しはらく歎は
一、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、〇〇
るこ過大なる者地は殆と毎日是を吐せしむべし。
百九十
といへともなを能いは不可なりとせす○故に是
症に臨ては。其撰生一に飲食代節にし道宗を以て良法
とは。其脂油を禁止すること。過訓なるほどにすべし。
然して暫のあいだ次に出すところの散剤を用ゆ
へきなり。
愛気呑酸曹雑を治する散剤方
一壱角七箱二戯
波蘭
各一戦
酒不塩各一銭一
右件の薬合して散剤とし十六に分ち。其一分を
将て是を服すること目に四次
苦しあるひは其熱して焼がごとくなるの跡大なるには。
次に挙るところの方成用ゆ可し。
一
紋薬一一
酒石三銭
右件の薬合して散剤とし。是代用ることなつの
百九十
女郎すへし
次に載る所の薬方。嘗物を用る如くにして
常服に供するに亦前証を治することはなは
の洪米堂
良なりとす。
暖気呑酸噌鶏を治する飲剤方
若酉晴
香揚
四十八銭
大麦水四十八銭
一硝子水
香椽け入銭
暮気吉殿晴晩
酒石塩一銭一銭
右件薬合して調句し聴用す。
右件薬合して調向し聴用甚たもの相限
是証大率かならす粉錫及ひ蜻蛉石を用ゆいて
其胃中の酸敗液を攻治して是を製服するに取
る然とも今是ハ用さる者は予けるを知さるにあらす
亦其毎に用て其功なきことを知れはなり其功なき
一所以の者は爰に主として須つところの此症に用て
ある能く油膩脂膏を和調するふ石鹸の
利益ある能く油膩脂膏を和調する石鹸の
如きの性是あること無か為なり。
右第百九十章嗅気呑酸噌雑の治
法を論す
一百九十八
女くすべし
一書物を用ゆるかてくにして長服に供たるに
次に載るところの薬方。亦前征に用て甚た良なりとも。
但し烈曰百児物台陵にはてを用べし。翌日
の語末爰ならず。
所垣を治する湯飲牛乃方啼気天酸増嘯
香様
大麦水四十八銭
拐戯
仏手相け
宮蔵
酒石塩
一右件の薬合して客吉私生刻と為し用ゆ
我其白堊土及ひ蚌此牡丹石の改離的の波落
し胃中より是を下に転輪発遣するにの功あること
を知ざるあらず。然とも亦其毎に用て其功なきこと哉
知るも此に主として須ところの以症に用て利益有之
石鯰の如き
油膩脂膏瓜能く和調するに的の装布かゝりし性候て
なき為に此に是を用ざるなり。
右第百九十章所経の治法を論す
百九十
心腹病篇第三十二
羅甸に号する所の伽爾若児如亜は荷蘭に語し
て心腹痛とす。夫胃の最上開略したるはの部
より。食道の終竟ところにまで。尽く神経有て
茲に布護す。故に能く重き痛を催すこと心為
なり。則是は胸骨の内腹の上辺中行に於て。斉く
其痛を覚るなり。○其痛素より心に在す
全然く胃中にして是を作と雑聚して今是を号
原名高応歇篤阿尓法尓
心腹痛と称するかなり。
篤といふのとも其胸骨内
百九十一
心位より腹の上部にいたるまでの中。惣して痛みあるが為に。
一漢人の用来たる熱字を取用し。即心腹痛と詞するなり。
右第百九十一章心腹痛乃大医論を論す。
此証随ら知易し然ども毎に多く治するに難き
なり其常に其痛の由て来る所以の原因を確
知するがことあたはざるが致すころなり。其痛を作こと。
外記同じきが如しといへとも。因縁し来るところの内
原は。尽く諸般の各異なることわが為に。毎に多
く寛熱相反性力名異の薬方にて。各其治を得
になり。○夫かくのごとし。故に此の一種に用ていて
効験を収たる方。移して是を彼一記に施すに
啻に効験なき而已ならず。適に以て其則を益し
患者をして生地を離て。危途に致さしむるに足る。
○是を以て。予其一二の艶明較著なる者代授
引して。茲に是代示さんとす。
右第百九十二章心腹痛の病因を論す
諸般の毒物及ひ酷厲峻劇の薬剤を呑嘔
嗜服し。明白に是因ていて一箇の重き痛を此
心腹に発するに於は。宜く其毒物を出し除べし。
百九十三
許易の平和なる諸液に。油気わる者を加へ調して。
是を飲しめ、以て其酷厲峻劇なる者を包換して具
をして嘔に出すに容易ならしむべきなり。○若し
右の如くにしても吐催さゞる者は第十五章に出せる
吐方を用て。以て其吐を誘し迎るを以て。必す闕べか
らざるにの堅要とするなり。○其痛多く飲食した
類に因て作る者は若し自然に吐を催すこと興は
宜く其咽を探て。以て吐を迎るを妙とす。○又外
より飲食したる物の因に非して。自具内因胃
に庄もの有宜く且幾分別すべし其痛飲食は
るに随て輙尋で発し来る者は即是其飲食
に因て発する者にして上に説とゝろの如し。具治も
其説に従て施術すべし若し又胃の罪に発するが者
は。是を吐せしめ及ひ吐気を施して。都て其失に致す
なり。○其飲食するところの変異後烈の品に
あらずして、猶飲食する毎にし。例して痛を催す者は
なし是胃の罪にして。飲食の罪にあらず。其因是を
別に胃に於て求むべきこと。且具痛吐後も亦治せ
百九十三
ず。此薬を施しても。亦差ざる者なり。
右第百九十三章。心腹痛の飲食に因
て廃するを論す
毎に多く甚弁識するに難きは心腹痛の来る
こと。一の飲食することなくして発する者たり。此其
一発すること。胃中の諸液或は蟲有に因か而して其
徳若は蟲。能く泄すべき者にして。宜く驅除の方に随ふ
右の国に殊異にして胃の自ら為を暫くは
へきか。折また斉しく胃部に在といへども蟲と涙と
越差富すること。諏越森としいづれを瀬とせんか将又
一本等の物著しくは其胃の近傍に在て胃中に
在ざるに。斯の如き者は復世庵に縁なくして。探吐し
及ひ蕈いて湧発するの海辺にいて是代害する
に足といふことを覈書にすること。至て為しがたしとす
幾多の懇切を発して
○右に説か如くなる故に此に従事するにこと精密に
為ざることを得ず。居恒に尽く其肯潔に中ること心行
ずして其患を遺すことある者なり吾輩宇実正善的
の法の代用るに於て毎に其障害となるを恤るのみ。」
○先時より摂養次序なく
百九十四
して。此記にいたる者は。多く腐敗液を暖気につれて
出すことを患ひ。其痛。胃の始て空虚なる時に当て
一発し来り。並に胃中より峻辣なる腐敗物を吐し
除に因ては啻に其痛の軽にいたり甘ぐことを貿るのみな
らず。夫ゟしては亦暫のあいだ。其痛こゝろよくして
日を経子にいたるが。斯の如き話は。則予其胃中に物有て
以て此窟を催すといふこと成辨するなり○此記に臨て
宜しく施用すべきハ吐剤を用て以て其悪物を除
却し然つ其後第二十章に出す健胃の薬に因て。
以て其新に生するにこを防禦すべきに其禁ずるに
ころの者は。亭食及ひ消化しがたきの物。如くは多飲し
て胃をして充満せしむること。皆宜からざる所なり。
右第六十四章心腹痛の胃中のし酷厲
つよりして発するを論す
胃の諸膜に、翁篤私底京ノ倔羅思。腫毒あらひ、絹
他の諸病延及するに因て其痛を催すに値はゞ随
て即ち宜くて諸の吐剤及ひ胃の運行を発動するもの
一薬を廃棄すべし。何となれは。右の諸因より発する
百九十五
の心腹痛は。右の諸剤を得て。啻に治せざるのみならず。祇に
以て其痛を増益するに足れり、甚き時ハ殆と救はれざるに
に至るが為なり。〇此一種の心腹痛にいたつては。彌延
して歇ざるにの痛わ者なり。其胃空虚なの時も又
は満実の時痛其理なり。然とも一項にして是を充盈せし
むるときは。具痛更に増益するになり物児の法を甚しが
として見るときかくの
如し。温布拙児連を一将に充盈せしむるの意としてへ
纔に通す。たなきときは然ともの徳ともの染。上に反せず考べし
○若し其人
吐先ことを求て勉強擾損するときは。痛大に起発し。
むり残しあがく
甚きは皆冒して人事を省せざるにいたるにいたるにいたるにいたる
とす。此其胃に痛有ときの常能にて他の諸部
に痛みに殊異なる所いなり。○予茲に更に其
諸徴候を挙示すことあたはず。亦其治法を具列
することあたはず。唯宜く吾輩著す所の瘍科精選に詳
にするの諸徴ならひり治法に従て。其胃に事有の記
治を得て。的切元当に期して。以て斯に従事すべきな
早し
○予爰に
是を駆診ざる所以の者は。特に此処に於て。人をして且望
たる者は。惣じて傾く其事を精熟し。幾多の周委懇
百九十五
到を致し。病に臨み証を占して。蘭剤の当不成辨し。小心
仔細に分別を為し。敢て囲碁にすることなく。苟且を早き
}
斯に従事すること尤戒慎すべきとば知しめんと
要す。遖此心腹痛に於るも假令人皆某の方能く
馬に於て動鯰を得たりといふとも雑然として其言に
耳食し。妄に従て是を施用することなるべきなり。
土第百九十五章。胃の諸胆に事有て。以て
心腹痛を発するを論言
右に歴挙すふところの諸因の外なを諸病に就て揺腐
一探索を待。然後其因得べき者よりして。此心腹痛を発
する迄毎々多くあることなり
此処少しく種尚を欠く
宜く画考すべし
吾其
中より一二乃例を掲て。以て是を示さんとす。○自然に
自余往々
姑く熱毒と拝す
反するの運動及ひ哥爾都の私篤府
再考して改べし
食たゝを指がこぐし。然ども食たゝは自其名
ともに能く胃の格碌布
あり。相図同すべからず。必す巻別ある
なし。名物を覈するするに。第一のせ給なれば。一転送して。毎々多く
なりに転送して毎々多く
必す再戻して其当を癒し得べきなり
百九十六
に直て耐忍すべからさるの闘痛を発起する者なり此
記にいたつては。廼ら熱り候て絵作減止す。其痛何の法方
を用るも。毫も相応ずることなし。尋常の如く吐剤を用と
いへども。亦治せず。此証に臨ては。唯是第七章より第一
十三章にいたるまでに記載せるところの哥爾爾都の
法方にて則に従事すべきものなり。此其旁記にし
て哥爾都に従て生ずるがなり。能其薬を用ふこと
一成治する能素其本因成治するの主剤なるか為に
因て其痛の発作を保じて魚らしむことあたはざるなり。
然して毎に多く嘔吐せんと欲して勉強擾
撹すること有か故に其薬を與ること宜く少し
宛是を与へし且是に加調するに哥に都を治す
るの処に記載したるに牢達相模律規需謨或は
白罌粟の舎利別少許を以てし胃の運動の
擾擾を静止すへきなり○又此に一の
非同小河劇痛を催すことありすなはち
是第百十三章に出すところの昌郎布的列
金侭の胃管の細絡繊條に患を為せるに因て是を
百九十六
発する者なり。是を以て婦人および禀性虚弱の人
此患に罹時は久を経ても治せざる者なり。此證能く
連綿して遂に胃をして少しの飲食も是を容納す
るに耐ざら去るに進むことを為す。芸物にいたつては。平和
なるに品味といへども。一題も是を進ることあたはず一二の熱
薬にいたつては。更に甚しきものなり○此一種は
伐察するの法。第百十三章に論ずるころの此記
に定りて発するところの諸徴候はに因て知るべし
其中多は第百十八章に論する仲経の細絡繊
條感触動揺し易きの運動は原て発する
者なりと知へきなり○治法常として是
病に用ひ来れる諸方法に随て是を取施す
といへとも但其極は戒慎して仔細に従事すへし
きは少々宛頻々に用ゆへきなれ即ち平常用ゆる
所の分量の四分一を把て一刻許つゝ間を置て
は是を興服せしむるを越せす以て其痛の差る
に至て度とす夫然して後其易郎布的列
金俗を治するの薬を用るにいたるへし
百九十六
○其心腹痛の第三十七章に書は聖京健第四
十六章に出す伊保多第五十章に出す諸気ひ自
余惣じての疼痛を発する諸作の疾に因て来る
者にいたつても。亦皆右に舉るところの二件の例に
放て。觸類隅反して従事すべきなり。其盡其是
此歴挙該列するの事繁冗に渉るが為に爰に
是を贅せざるのみ。
一発渇篇第三十三
原文拂而結越児怪独等私度といふ払而結越見怪
は反なり逆なり。独尓私度は渇なり。惣じて渇は飢と相
副して。今月の頼て以て飲食を引て養となす必す興は
あるべからざるとこ他の者なれは。常の図は房病にあらず。
たゞ其常に反し逆ひたる溜にして。是代病名となれべし。
故に其言は随て。新に病目を製せんと雷すれども。未
其允尚なるに者代得さるが為に姑く旧に依て漢人の常に
に便用したるが文字に随て。只是を発図と題するといへ共。
詳なるにことは。東西病考に載す。
宜しく是恒意代観て其元文の意哉領拝すべし
夫れ食成欲する一箇の意思は。天資の自然にいでゝ。
百般計較して以て其口腹に充んことや営求し。自ら其
保養滋毓することを教す。此の飲を求る一箇の意恩に
百九十七
至ても亦なをかくの如し。以て其水泥を引て。いて自ら灌
一浸潤するが為に。一方に排対して。食欲に偶くあるに
なり。○右の如く飲よ食との二の欲は。天性にいづれば。自
飢して養を甘し。渇しては飲を為し易きが上に。是を飾
るに五味気甘をいてしていよ〳〵口に通するやうに製造す
類がなり吾人この二の二の者を嗜好して大にこゝに存せざること
なき喜ひ愛すべきのこととかわり。逆其吾性命身就成
盗養するの以て閣がからざる一魚粉たりといふに
論なし迺ち其主を変し死を悪み動は即云為百等の伎
を為すことあたはす此雲液の斉して食を悪て嘔し及ひ悪し及ひ悪し
この証を催すが為なり○若し其第二十五章に載る熱地助
の病に因て生する者は断其処に見す所の清涼飲
を飲しむへし○又は巴旦杏乳を造て是を用ひし
むへきなり。
巴旦杏乳を造る法
ししの水を
水をいて大麦を煮臼中に入れ更に入れ更に入れ更に
仁政則を取て
黒巴旦杏と茶に是を熟研し白汁を成すを候て
加るに少しの香総汁を以てし。又是に加へ調するに
二百一
砂糖少許を以てす。
又は再ひ蒸過せる蒸餅一枚若くは三枚を将て
水を用て是を煮て漉過し。加るに覆盆子の
昆穀欠払少件を以し或は和するに純精なるに
答末林度少許を用ひ若くは調するに烈応該個
少汗を以てして。与へ服せしむるも亦可なり。○此に許
多の法方便良にして施用すべき者を陳列す。須
く見中にて商量して。宜に随て諸船の和調有べし。
此其患者の口に適するやうにして是を飲しめされは
此証におひては書く是を拒て吐起するが為に。何とも
能受納るゝやうに。其嗜好を求ること。甚た殊とゐが輩死也。
○第二十六章の寒壊液の病におひても、亦右に同
しく。其侭事しかたきこと少しも熱壊液よりして
発するに減したることなし此其夥し其水飲哉用る
に因て其湯を静止するが。疾に於て利有ことなきが為手
ることを識得たり。是を以て須く考には屡其口に
潅して是を救へしこれを水飲を用るに出するに
豊永五匁五分
殊に優れりとす然して其間に第二十六章の
二百一
寒壊液およひ第二十七章の膿液の條に記載
是故にも
しる法方を用へきなり。然しに其寒寒寒寒寒寒寒寒寒寒寒寒寒寒夜並
に膿壊液よりして。此渇を催すの証にいたつて
も。赤ほを此章に説くところの法にたて。斯に従
事すへきなり
右第二百一章発渇の壊液に因るを
論す
西説内科撰要巻十二終
16527