量距尺運用發微
- creator
- 江澤述明
- created_at
- 2026-08-17T19:23:22.981Z
- updated_at
- 2026-08-17T19:23:22.981Z
- field_rights
- CC0
- field_creator
- 江澤述明
- field_language
- 日本語
- field_has_image
- true
- field_publisher
- 靜廬
- field_identifier
- 10010000033129
- field_ocr_status
- completed
- field_title_yomi
- リョウキョシャクウンヨウハツビ
- field_attribution
- 東北大学
- field_oai_datestamp
- 2025-11-13T07:17:12Z
- field_oai_identifier
- 10010000033129
- field_ocr_updated_at
- 2026-08-28T18:53:25.651810+00:00
量距尺運用幾微全
第
門
21205
一事
19961
壬
狩野氏同
量距尺運用発微全
さきに量距尺表といふものをあらはしてかの尺の
用ひやうもしるしおき。つるを大かたにて猶さとりにく
きすちも有けるにやあらんどすれははるなるあたり
よりもとひおこする人のあなるかいたつかはしうほいなけ
れはいかてをさなき人にもわきまへやすからんやう
にとてさらにかうは出つきたるになむ
嘉永七年五月
『売料表店
江沢直明
以テ購入セル
獪野市吉阮菅蔵画
○量距尺用法
量距尺の用ひやうは先心をしづめ躰をかためて手のくるはぬやうに尺を左に
もち糸の結びめを右に持て標を見通す眼のもとにつけて左の手を伸
し尺の斜にならさるやうにして何にま礼標を尺のまでに挟みて尺目何
寸何分何原と云ことをしる也但横なる物を量らんとするには尺をよこにして
前のことく挟む也又標の方なるものゝ斜に見ゆるを量らんとするには尺の
左右へふれぬやうに標にならひてなゝめになし標の両かどを尺のまどの
両隅へ水平に挟めば即標を正面よりみる所の尺目を得る也
○標の大さを以て距離をしる術
たとへは一丈五尺有ものを標にして量路尺を以て挟むに尺目三分あり其見る
所より向の標迠の距離何程と問百六十六間四尺と答術に標定を間率共
にて除二間五分となる是に糸の長き心を乗五箇を得る是を実となし尺目紅に
て除れは百六十六間六分六厘六台となる間以下
六分六
厘六毛
を間率六を乗即距離を知也
○量距尺用法
量距尺の用ひやうは先心をしづめ躰をかためて手のくるはぬやうに尺を左に
もち糸の結びめを右に持て標を見通す眼のもとにつけて左の手を伸
し尺の斜にならさるやうにして何にま礼標ば尺のまどに挟みて尺目何
寸何分何原と云ことを忘る也但横なる物を量らんとするには尺をよこにして
前のことく挟む也又標の方なるものゝ斜に見ゆるを量らんとするには尺の
左右へふれぬやうに標にならひてなゝめになし標の面かどを尺のまどの
両隅へ水平に挟めば即標を正面よりみる所の尺目を得る也
○標の大さを以て距離をしる術
たとへは一丈五尺有ものを標にして量路尺を以て挟むに尺目三分あり其見る
尺丈
を間率六
所より向の標迄の距離何程と問百六十六間四尺と答術ニ標加尺
にて除二間五分となる是に糸の長さ処を乗五箇を得る是を実たなし尺目仁
て除れは百六十六間六分六厘六毫となる間以下
六分六
厘六毛
を間率七を乗即距離を知也
○距離の間数を以て標の大さをしる術
たとへは十二間をへだて立る標あり尺を以て是を挟むに尺目二寸五分あり標の
十二
を置糸の長さにて除六箇を得る
大さ何程と問九尺と答術距離四
間
是を実となし尺目
二寸
五分
其病を乗一間五分となる即標の大さ也但尺に直すには間
卒
尺を乗問に答ふ
○標の大さも距離の間数もしらすして距離の間数及標の大さを知る術
たとへは川をへざゝて花表立り此方の岸より其花表迠の距離何程と問はゞ先
量路尺を以て花表を挟むに尺目七分
あり此所の地に目印を立て是を初と
寸前後の平地をみるに前は川にて進む
事あたはず仍て後の方へ三十間退き
初の目印と花表とを一直線に見通す
所にて又尺を以て花表を挟むに四分
六厘あり是を次の尺目とすさて初と
次と距離三十を置次の尺目四分を乗
一三八を得る是を実となし初の尺目
分の内次の内次の尺目四厘を引差二分四厘を以て
但初の所よりの
除バ即距離五十七間五分ハ
距離也下傚之
とな
る也花表の高さを知るには距離五十七五十七
を置
間五分
糸長さ尺にて除初の尺目比を乗即二
間となる也依之距離五十七間半花表
の高さ二間と答
所にて又尺を以て花表を挟むに四分
六厘あり是を次の尺目とすさて初と
次と距離三十十を置次の尺目四分を乗
一三八を得る是を実となし初の尺目
分の内次の尺目四分を引差二分四厘を以て
但和の所よりの
除バ即距離五十七間五分
距離也下傚之
とな
る也花表の高さを知るには距離五十
五十七
五十七
を置
同五分一
糸長さ尺にて除初の尺目比を乗即二
間となる也依之距離五十七間半花表
の高さ二間と答
もし後の方山谷川なとありて退く地
なく前の方平地ならば其量らんとす
る所の尺目を初となし前に進し
為弁画
所の尺目を吹しとなすへし譬へは初に見
し所の尺目四分六厘にして標を一直線に
見通す所へ三十間進みて標を挟むに七分まり是戌可尺目也さて細次の距離畔
を置込の尺目仕を乗㊃次第二分四里にて除は昭離八十七間五分とし
るゝ也進退は其場所により前後の広狭平曲を察くすべき也又初の距離
も三十間には限らす何間にてもよろしけれとも其標迠の距離遠からは細次の姫離
も成丈壱ツゝすべし又標迄の距離迄からは籾の距離も近くわよし是等は其地に應すへし
○洋中の舶の距離を量る術は量距尺表に委しけれて猶ついみにしるす
彼の舶どもは備る所の大砲の多寡によりて大小をわかつ故に先音からんとする
舶の砲門を算へ表に載する所の舶の荷の檣及桁舷等に①○○としかしたる
所を標準にして水面より其しるし迄の所いづれにても其見易き所を尺に
て捷に尺目を求め砲門の数を以て舶の表を見合て高さ幾エルといふこと
をしり表の標の級と尺目の級とを見合て其距離をもとむへし
量距尺表に載たる舶の表の解
砲壊三層二層大砲ヲ備ヘタル層也百十八門ハ三段ニ備八十門ハ二段ニ備
煩数百十八門八十門左右ニ備ヘタル大砲ノ数也
イ五十九五十六水面ヨリ大檣ノ上イ迄ノ高サ也百十八門ノ舶ハ八十門ノ舶ハ焼失
五十二
ロ五十四五十二同船ノ檣ノ上口迄ノ高サ也百十八門ノ舶ハ八十間舶ハ舶ハ郡ハ
四十四
四十七
四十七四十四同艦ノ橋ノ上ハ迄ノ高サ也百十八門舶ハ四十七八十間舶ハ
①曰○は彼表の舶の舶の表とをてらし合て水面よりの高さを知さを知て標と
なすくきため也大砲幾門備へたる舶にでも①は大檣の上迄の高さへ口は艦の檣の
上迄の高さつは大墻の桁迄の高さりは舷迠の高さ也何れも妖類を以推て知へし
舶の砲川を算へ表に載する所の舶の前の檣及桁舷等に○口㊇としかしたる
所を標準にして水面より其しるし迄の所いづれにても其見易き所を尺に
て捷に尺目を求め砲門の数を以て舶の表を見合て高さ幾元といふこと
をしり表の標の級と尺目の級とを見合て其距離をもとむへし
量距尺表に載たる舶の表の解
砲壊三層二層大砲ヲ備ヘタル層也百十八門ハ三段ニ備八十門ハ二段ニ備
砲壞
同百十八門八十門左右ニ備ヘタル大砲ノ数也
煩数
五十九
五十六
エル
五十九五十六
五十四
口五十四五十二同艦ノ檣ノ上口迄ノ高サ也百十八門ノ舶ハ五五
エル
ハ四十七四十四同体ノ檣ノ上ハ迄ノ高サ也百十八門舶ハ
四十七
四十七
エル
五十二
八十門ノ船ノエル
エル
八十門ノ舶
四十四
エル
①切㊅は彼表の舶の舶の表とをてらし合て水面よりの高さを知は処は標と
なすくきため也大砲幾門備へたる舶にても①は大橋の上迄の高さへしは艦の檣の
上迠の高さは大墻の桁迠の高さりは舷迠の高さ也何れも此類を以推て知へし
たとへは大砲百十八門備へたる舶の艦の檣の所より水面迄を尺にて挟
に尺目三分ありさて舶の表の百十八門の口の級は五十四工ルと有故に
量跟尺表の標としるせる下級五十四の局と尺目としるせる横級三分
の局とをみれば三十三丁と有即其距離なり若尺目三分一厘なれは
三十一丁五十六間。四分五厘なれは廿二丁。四寸なれは二丁廿八間とあるたがい
いづれも其距離なれは余はこれになずへて知べし
寿魔
泣挙
静廬蔵梓
氏蔵
嘉永七甲寅六月
9614
日本橋通二丁目
山城屋佐兵衛
一