落語:鼻ねじ(落花狼藉)(四)
- AI summary (β)
- 内容を要約します。 北の新地で芸妓と舞妓を呼び、自動車で到着した一行が騒ぎを始めました。太鼓や三味線の音が響き、近所の人々が気にし始めます。隣の家の先生が騒ぎを覗こうとしますが、穴を塞がれてしまいます。先生は梯子を使って塀を越え、騒ぎを見ようとしますが、番頭に鼻を釘抜きで刺されてしまいます。最終的に先生の鼻がちぎられてしまい、騒ぎは収束します。
- pid
- 3577166
- date
- 1934-10
- note
- 商品番号 : 66660, デジタル変換後ノイズ除去 : ノイズ除去なし, 落語
- year
- 1934
- genre
- 落語
- creators
- 桂 春団治
- duration
- 208
- persName
- 桂 春団治
- publisher
- リーガル
北の新地に電話かけまして、芸妓三人と舞妓三人あんたを電話かけまして、ちょっと自動車でブンブーンと物音であんたやってまいりました。
もう、えんさぎ最低。決闘引く。そうなりますと忍者からごっちゃんを押し、太鼓クラから出してくるダサもんな。
書に8枚して長襦袢1枚入れな。さあさあ、みんな家から何物揃うだかな、陽気に。さあさあ、これしゃみしゃみ弾いて。さあ踊ろう、踊ろう。
さあ、太鼓叩いて、太鼓叩いて。え、隣聞きなしでみんな遠慮なしに踊る。
今日はブレーコーじゃ構わん事がない。わしは怒るもんな、もし。え、番頭の言いつけじゃさかい。
今日は番頭に任せたんじゃが、ずっと水体に踊るだけ踊っとくれ。
わーわーわーわー踊りだした。ご近所は災難ですが、しゃみしゃみなら太鼓の音がするもんですが、
近所から聞いてる人となんとも気になりもんでん。見えたりったかで見る事ができん。
ちょうど隣の先生、あんまり激しい音がするもんですが、われとこの縁先出て、ちょうど節穴があいたるもんですが、
隣はまた桜の根元で何しとるんでやろう。いっぺん見てやろう。どんな騒ぎしとるんでやろう。
あれ、馬鹿騒ぎ。アホなやつじゃな。アホなやつじゃな、おのれお耳でもよろしいんだけど。
節穴からこう覗き寄ると言うとな、こっちから番頭見てて、だな、あっから覗き寄らせ、
あれさえ手で押さえても、えいっ、ねき、そーっといけて、ぴゃーっと穴オーバー。
これこれ、こっちから覗いてんの、そんな根性になることすんなよ。見せるぐらいちょっと見せやよ。
こんなとこ穴ふたし上がって。別にここの穴から覗かれても穴一つあれへんが、
こっちの節穴があいたらなんしとったんでやろう。まだこっちの穴から覗いたら。
ほんにこっか。おい、またまた隣のぞき来たぞ、隣。
タイトーそりゃ穴つべえ。おいよ、やっと。
これ、そんなみな根性のあることすんなよ。わしが覗いてんのに。
ちょっとぐらい見せたかって何もひれへんやろうがな。
まえまえ、まだここにも穴があいたらおい、見てやれ、こっから。
おい、またのぞき来た。おい、げんすけどうせ、穴押さえ。
そうなったらもし、いこじですわ、せんしもな。どうして見てやりたい。
ほうぼうのぞきますと小口から穴を押さえられるもんですが、せんしも腹が立ってきて、
べつにすなして穴からのぞかえりもかめへんがええわ。
そうして穴を押さえて見せやがらんでて、これからへいはしごをかけて、
ねげ、はしごにのぼってへい越しに見てこましたら、
せいでもええのに、がくさのせんしもはしごをとってきて、
えい、じぶんどっからへいこうはしごをかけて、
それじりこうのぼっていきなり、こっちはますますはぎち。
ほらほらほら、さあみなしんぐりおでりや、せんじこうなったら、
せんじのしかしここでできるせいかい、せんじしんぐりおでり。
となりのせんじはしご越しどんどんどんどんのぼっていきて、
えい、いちばんてっぺいのぼって、ちょうどへいからむこうへいしていて、
かおばにゅっとつきだすとよう見えるもんですが、
わっはっは、どうじゃこうしたらふし穴を押さえられんじゃら、
よう見えるわ、よっしゃ、見てやがったな。
ばんとうみはくぎぬきとって、くぎぬきとってできやがった。
したからそうとう、せんせんのはなはば、
ぎょろっとくぎぬきではそんで、あんいたい、これ、これなんすんのじゃ、
いたい、これはいたい、どうしたんじゃ、おれのはなとなえて、
へい、せんせん、さきほどのへんかいいたします。
へい越しにとなりのにわいでたはなは、
ねじょうがちぎろがこちらまかしやと、あんじょうはなちぎってしまやがった。
ごきげんよう。