讀宮城野忍昔

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歌川國貞畫
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場所: 江戸
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歌川國貞畫
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日本語
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森屋治兵衞
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ヨミテミヤギノシノブムカシ
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東北大学
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2026-08-28T18:53:25.651810+00:00
種彦作 国貞画 狩 馬喰町 二丁目 滝 森治 飯 上 種其磧名古跡 読宮城野慈昔全四冊上巻 天保七年 申秋稿成 同丁酉春発行森屋梓 柳亭種彦作 歌川国貞画 種は其磧 名は古跡 読宮城野忍昔金四冊 一つきていないということい 世話場は世間用心記時代に移りて江嶋屋が趣向によれども活じ他の手段を かへた碁盤の上白石ばなしの名は仮物曽我物語の意見はなけれど陸奥 国なる玉川の因に号し千鳥之助執權の名が時宗とはどうやら縁も あれふれた傾城事はさらりと書腹切かへつて立身の出口の柳の緑に かへり末は花咲春にあふ善人ひとりもあやまちなく領知の遺恨も解 あふて雪の白無垢婚礼にかざる鶴亀松島家北條殿のうしろ楯に いよ〳〵栄えるめでたき冊子もとめ給へと願ふになん 天保八年春正月 柳亭種彦誌 ●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●● 粧化坂の娼家 陸奥屋の宮城野太夫ゟ ロ □□□□□□ ◯ 同 まつしまうらのじようふねよし 松嶋浦之丞舟好 □□□ みちのべにくさは しげれどかる人の 吉田 ありとも見えぬかま くらの今のさまにはひき かへてむかし〳〵はむねにむね のきをならべてあき人のみせだな まもるえひすだうはしより きたのしんみちになにしやう ばいともしろもめんゐづゝに つちの目じるしののうれんかけし かうしづくりちとおたのみといり くるははたちあまりにいろ白く 日もとにもちしはりめぎぬ いしやうにきらはかざらねど いやしからざるひとりの女 一二 をりしもあるじうちでやつち ゑむちやうめんしらべてゐたりしが ハイといひつゝかどを見やり〽なんぞ ごようでござりますか〽アイちり めんはぶたへいろ〳〵のとゝのへものに まゐりましたおむづかしくと此 かきつけちうもんどをりのあら ましをおみせなされてくださり ましトうへにあがればちやう めんさしおき〽わたくしかたは おでいりをもちあるきます ばかりにて見せあきなひは いたしませぬがおきゝおよび なされましてわざ〳〵おいでゞ右へ 中ゟござりますならずゐぶんともに さしあげませうおちやあげぬかト ちうもんがきとりあげてさらしりとよみ 〽これはよほどのきんだかで〽さア此やうな すがたにはちとてばつたるかひものながら これにはやうすのあつてのこと こくしやうじのたうじのじゆうじは わたしにはじつのおぢ 人のしつたふくち ながら の印ゟはぢをかゝ するしようもあり どのみちこゝの てだいしうへてく しやうじできんす をばすぐにのこらず 一わたしますト かたるをきいて 一かたるをきいて つちゑもんこく しやうじのはう ぢやうをおぢと いふ のば もと より いつ はり さては 此女 はいふきとかねもちは たまるほどきたないと みついでもくれられませぬ ところでこんどさうおうの ところへわたしがえんづきが れどもかねに ならぬで しゆ だんをかへ □□□□ きはまつたをさい はひになんでもこれ ほどぜひ〳〵ともち かけてかふてもらふ いやといへばほん だうへごふく だうへごふく ものをとり □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ どつさり きくるむ ちうもんがき なにはとも あれげんきんに かねさへとればよい とくいとにはかに つゐしやうあき なびぐち〽おた ばこぼんの 延安元年 二月コロリ 此こどんすは おしめ こゝろの よいのは よいのは 香 寢鏡 弥士 ワゞきさま〴〵とりだし見せければ〽これは うはぎにあひぎはこちらあさぎちり めん中がたをひとすぢまぜてつがふで みすぢ三尺三寸たつぷりにそれをば すゞにたちきつて〽あなたついでに ひぢりめんも〽なにさそれはむかしの こと今此としでわか〳〵しい〽まだ なんとしてひがのこをまげへかけ てもおにあひなさるおじゆばんには はなしぼりなるみもよろしう ござりませうまづ〳〵もたせて あげますからごさうだんなされ ましてそのうへおほせつけられ ましおつしやるとをりこくしやうし のおじゆうじさまはおふくやかと かね〴〵うはさにきゝましたおでいり ごふくやもしようちいたしてを ますが女中ものゝごちうもん せけんのきこえをはゞかつて おなじみもないわたくし かたへおほせられたで こざりませうこれを ごえんに此すゑとも ごようのほどをおとり なしごふくものと見えぬ やうにちんまりとしたにに いたしごいつしよにあげませうト わがちやうみやうがえびすだう よい大こくが 〆左ゟすんだじぶんゆる〳〵と きてくださんせしいひすてゝ 鼠 女はさきへ ゆきすぎけり ○さすけがやつのこく しやうじは五山に つゞくおほてらにて みこしが たけを むかふ に 見て たにへ おせうぶつじのひまは のぞみしこざしきに たうしのじゆうじたんかい のひまは すきのゐご あひては まつ しま うら の じよう の ちう しんの きこえある ひらいづみ じやう太夫 ○辻蓋通 仝 第一 まひこんだと よろこぶ 湛 ことわつておいたぞへ下 うちでやつちゑもんなには なくともおひとつしさかづき めぐらすそのうちにかのしな ものをとりそろへてだいに わたせばかの女これは ごちさうさやうなら またそのうちにおまへ おもてへいでしがたちとまり ○わたしといつしよにだいどこ からあがつては人めにたたう すこしあとからこくしやうじの ないげんくわんへおまへはきてある ないなしにいたじきへ やすんでゐてくださんせ やすんでゐてくださんせ よいじぶんにそのしなは わたしがとりにでるまでは かならず人にわたすまい げなんもてらにはおほいこと まちがひがあつてはきのど おいたぞへしまちがふてひとたひもおめに いはれててだいはかゝりしことはなけれどようぎも こゞしをかゞめよくてごりはつとかねてうはさに これはごねんのいり ましたわたくしことは子のえんをぎられおひうし ねず助とてうちでやの ねず秋とてうちてもいともちどりの助 わかいものお見しりなされてもつともちどりの助 あなたはおさきへ〽アイサ わたしがかけあひの これはごたいぎでござんすト あひきやくなしの さしむかひたがひによねん なげぐひししばらく むごんのもくさんにたんかいは あたまをかき〽なむさん しまふた又たらぬはあとは はなしとちやにいたさうト ごばんかたへにおしやれば じやう太夫はたばこぼん ひきよせながらにこ〳〵 わらひ〽今のはきそうの おかちながらせつしやが これはとこゝのわたりを きつたのでおもはぬしようり あゝいふところはうか〳〵せずと きつてしまふがよくござると いふにたんかいひざすりよせ 〽今きつてしまにたといはるゝ のでおもひだしたはきでんの まちがひがあつてはきのどゝ まちがふてひとたびもおめに かゝりしことはなけれどようぎも よくてごりはつとかねてうはさに きいたるところせんねんおや 子のえんをきられおひうし なはれたりとやらん もつともちどりの助 どのとてごじなんも 候へばつぎへ つゞき五ツ ごかとくは たしか ながら 女の お子は おひとり おほし 五十 六十だん〴〵に としのよるほど 子はちから そのむかしの いつてつをのち にはかならず くゆるものおゆくへだに しるゝならばあたま やくにぐそうが おわびおとり もどし ○○ まなされよとしめ〴〵と きこゆればじやう太夫は のはぢ申みたくもごさらねど せつかくのごしんせつとり もちひぬゆゑひととをり おはなしいたすあさぢが まだやう〳〵はたちにみてぬ いぜんのむすめ二ツのとしに こうさいぎりあるなかとあさぢ といきをつき〽子のはぢはおや みのうへあやつはせつしやが〳〵 女ぼはうせちどりの助をまう けたるたゞ今のつまをだえは をばしかりこらさずそれがしもに右へ 「左より」まだわかいさかりゆゑしつけも いたさずわがまゝにそたてあけたが がいとなりおほせのごとく 堪 かほかたちも十人なみ にておろかなるうまれ といふにもござらねど そのさるりこうが そのみのあだえんに つけたも今まで さんどりんきで あかれるしうとと あちそふあのゝ ものゝとなんひをつけ たゞひととせもゐとげ をらずあげくのはて にはさむらひのしが たん七めといふものと いつのまにやらしのび あひ母のをだえが あひ母のをだえが いるゐてだうぐかねまで ぬすみてかれめとしゆつ ぼん此よしすぐにしゆ じんへうつたへえんはその ときさらりときり子は ちどりの助たゞひとりと あきらめたればあさぢがこと おもひだしたることはない をだえはきりをおもひてや とかくかれめをすてかねで われにかくしてみつぎたるやうす もありしがそれもはやたびかさなりて おのづからさすがにおのれがみを はぢてたよりも 今はたえしと うはさのぞみの ごとくだん七と ふうふ なつたる たわけとんと おかまひくだ ざるなト こじきに なみだ まぎらす たる わらひ おせう も心 さつし やり ともに しほ れて ことばなし をりから こぼうず しりきたり つぎへ せぬによにんいちにんまかりこし あなたへぢきにおめにかゝりねがひ があると申シまずトつぐればたん かいころもをひきかけ〽もつとも きやうにはぜんによにんとあれ どもつねには女中といへみゝだつて きゝにくいしばしごめんトじやう 太夫にゑしやくをなしてあなた へたちいで。おまへはどれから なんのごようじとはれて女は てをつかへ〽わたくしことはその むがしはたけ山けのきん じゆのさむらひなにがし といふものゝむすめうまれ ましてほどもなく父は むしつのつみにおちいり。 しがいは母がやう〳〵とこひうけ ながらぼだいしよのれんげゐんへ はうむりなばしゆじんのとがめも ものがたりたる母もうせ当年父の二十三年 ごらんのごとくやつ〳〵しきたゞ今ではくらしながら いよ〳〵それにちがひもなくば心ばかりのぶつじの いとなみおんたのみ申みたきおやのはぢゆゑも ゆゐがはまにてくびをはねられ 〽だんかのうちにはみなれま あらんかと此みてらへ人をたのみその なきがらをとりかくしほふみやうは林頭 残雪さいせつめいにちは三月五日三年忌 七年忌もひそかにほふじをねがひしよし 〽それは〳〵とぎ とくせんばんさつ そくにとりしら べんだれぞをるか トしよけをよび だし。ことし二十 一工くわいぎはたしか かうと文永三 年かい みやうは 三月 五日と いふ ところ に □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ それゆゑぢきにおめ見えをねがひ ましたじめになみだきしうつ ふいてひざのちりひねりつあとは ことばなしおせうもあはれと心をすゐし しるし あらう くわこ ちやうを ちよつとくつて 見てまゐれ。なに 見えぬ。ふウ しんきにうつし かへたとき 二の巻へ あめと 御休所 一の巻 つゞき かき おとした 茂志寿里 ものであらう それにもなくは ちやうめんに いやもう なにつこと なれぬもの ばかりにて らちが あかぬと申ス ぐそうも 四年いぜん じゆゐんいた してふるい ことはいびつたへも ことはいこつたへも しか〴〵なし ないさうなればせき たふもたてられまい よく〳〵ぎんみを してまゐらう◑ しゆじんをはゞかる 〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇 宮城野妹信夫 ◑しばらくこれにごじぶんなら ごえんりよなうおゆづけでもト 女をひとりざしきにのこしゐまに もどつてそれかれのにつききうき也 とりいださせあなたこなたと 見あはせてもさらにによりし ほふみやうもなきのにはうど もてあぐみかくといひなばせつかく のかうしのほいのなからんとおもへ どさらにせんかたなくざしきに いづればかの女いづちゆきけんかいくれ 見えずこれはふしぎとつぎへ まゐぢうね元あはせてもさらにたよりし 三十一日 同十一日本郷 百七十五歳 長七歳歳歳歳 □□□□□□□□□□□□□ 名吉 ●音 おぼえのないことゝしよけ 二三人ンたちいでゝやう すをとへばかの男も ふしぎさうにてを ついて〽わたくしは えびすたうばし うちでやのめし つかひねず助と 申スものせんこく こなたのはうぢやう おいでなされごちう さまのおめいごさまが つゞきたづぬるうちやゝときうつれば おもてより〽たゞ今あげたごふくものおいり ようになりますならきんすをおさげ くださりまし日がくれましてはめいわくト いひいるゝのはかどちがひかこちらにし もんのきぬちりめん おげんくわんまで おあとからもつて まゐれとおつ しやりつけすなはち これへぢさんいたし そのお女中につゝみの まゝさきしがた あげましたれど それからごさたの ないさかいたづね ますのでござりますと 左衛門 にはかゝり どこがない イヤそんなことの ろんよりはその 女中をわたくしに おあはせなされて くださりまし 〽いやさ女はどこ からか〽もどつたでは すまされぬじあら そふたかごゑもれきいて たんかいはしづ〳〵たち いで〽女といひことには かうしとわがしやう ぢきにひきくらべ 心をゆるしうつかりと かたられたのは ぐそうがあやまり そのだいきんはなに やるがよいあのゝものゝと ほどかとふてはらふて こわだかにぐわい ぶんもよろしからず トしづむるとき しもじやう太夫 〽おきづかひなさ るゝなその きいてみな〳〵のみこまず〽いや〳〵 こちらのはうぢやう さまにおめいごばかつて なしそればたしかにほふじのことをいふて きをつた今の女にこなたがいつぱいやられたの ぢやこちではところもなもしらぬやれきの どくや下いひければねず助はかほいろかへ 〽それでもおわたし申みたはおない げんくわのぬぐびいた 四古へ 但 八 之旨 けらいに ○しなものに いひつけ こりのまゝ ねず助が まへになをし ふそく ひあるか とつ くりと しらべて 見よト いはれて 。はいト ふろ しき ほどき おくり じやうにひき あはせ〽ぢさん いたした ごふくもの すごしも つぎ人 つゞきさうゐはござりませぬトつゝみ なをせばじやう太夫〽しからばそれを もつてもどれ〽ハイ〳〵これはおせわさま なにやい〳〵こそう〳〵こそせわさま なにやらあぢにしもつれたがさらりと すんで大あんどしかしこゝまでくたびれ もうげちとそろばんにあひ かねる下つぶやきながら いでゝゆく けふのさいなんどう してきでんがあの しなを〽されば〳〵 きそうのすゐりやう されたるとをりかの 女めがわるだくみなに 心なくからかみのかげ あやしきやつとおもひし ゆゑけらいをうらてへまはし おきごふくものをひつかゝへ 女がへいをのりこえていづる ところをとつておさへからめ とるうちあひずりと おぼしき男はけらい のそこつでとりにがし ては候へどもしなは ことなくとりもど 女はぶつちの たんかいおしやうはふしんの がんしよく〽おもひがけなき よりそれがしすきみして 堪 は左ゟそのころなだかき みやぎの太夫とわり なきなかにてありければ なきなかにてありければ それのかれのとかこつけて こんいんをとりいそがず ほうでうかたにもこれらの ほうでうかたにもこれらの うはさをつぐるものゝあり ければきみのげんめいなれば とてむこの心もすゝま ざるにおしつけてこし いれさせなばむすめを すもりになさんか とてかなたよりも あながちにもよ ほしなきをよき ことゝそのまゝに うちすぎけるにぞ かのひらいづみじやう 太夫此ことをふかく なげきかんげんなさん とおもへどもうらの じようはびやうきと いひたてはしんに いひたてかしんに さへも たいめん せず じやう 太夫 しあんを ことなればはゞ かりありとなは つきのまゝにて やしきへひかせ たりトかたれば たんかいひざを 四やかたを すゝめ〽女のざいにわうだう ものにくいやつめに候へどその しなことなくもどつたれは かれがいのちはおたすけなきれそのなかよからずしやうぐんこれを 〽それもせつしやがむねにござるしろしめし心もとなくおぼされ けふはかうと皿ばんのかち すゝめ〽女のざいにわうだうかまへしゆつしおこ かまへしゆつしおこ ものにくいやつめに候へどそのたりなかりしがしつけんほうでうときむねとは しなことなくもとつたれはむかしりやうちのあらそひより今において そのなかよからずしやうぐんこれを しろしめし心もとなくおぼされ けんうらのじようふねよしに あしたはさんもくおおき なされともはよいか まはつてをるかまだ まはつてをるかまだ ちやうちんにもおよふ まいさやうならはじ じやう太夫しづ〳〵 あしたはさんもくおおきつまのなきこそさいはひなれ ときむねのすゑのむすめ いつみとやらんはそのとしも かつみとやらんはそのとしも にあはしきほどゝきく かれをふねよしの ふさいにおくり ながくちなみをむすぶ やしきへ べしとぢきに かへりけり おほせいだされければ ろしまうらのおほせいだされけれ ○まつしまうらの ○まつしま ありがたきだん じようふねよしと おんうけはその きこえしはりやうちも しはりやうちもおんうけはその きこえしはりやうちもおんうけは さまでひろからね ざをさらずなし さまでひろからねど おとにきこえしきうかながらうらのじようは おとにきこえしきうか にてときのしやうぐん むねたか公のおんおぼえも ひとかたならずたごえ川をかねてよりけはひざるのみち まへにあてこつぼのさとに まのなきこそさいはひなれ ながらうらのじようは まだやう〳〵はたちに ******************** めぐらし さるころ よりして その みの がれ × ち どり の助は じや ねん ながら こご しやうに しいだされ ちうやしゆじんのそばに ありこれくつきやうと かれをかたらひゆふぐれちかく うらのじようにはを ながめてゐたまふところへ あないもなしにずつといり〽つぎへ 一九〇、〇、、、、、、、、、、、、、、、、、、〇〇 しゆじんのそでにすかりあらため おくられたるほうでうのそくぢよ たるかつみひめはごようぎの すぐれしうへにおん心いと〳〵 さかしきおうまれとうはさに たかしきおうまれとうと きくにさうゐもあるまじ その父ぎみはたうじの しつけんおんなかだちは しやうぐんけかた〴〵 もつてごふそくの あるべきだうりは なきひめぎみ それをすておき おんみもちはう らつといふふうぶん あらばおとがめ あらんもはかりがたし なんぞごしあん ござつてかトことばを つくしていさむれ 〽どもさらにもち ゆるていもなく〽いはず とそれはぞんじてをる 三十にしてしつありと せいじんものたまへば つまをめとるはまだはやい よいじぶんにはそちたちか つゞきそれと見るよりむづかしとたちいる しくにおよばねどもいつぞやたのみを 五郎ぶけのむすめは きんもつと申シあぐると みけしきのかはり たまふはしれたことさし づめにおれはせつふく 太夫がうでへ 城 いのちと いれほくろ して此 やうに おれにも ほれと いつたさへ いたさう ぢやから ごとわつたに どうしてはら がきられる ものか それゆゑに ありがたい しあはせなり とおんうけして へん〳〵だかりと ひまごらばあちらでも たいくつしてとこぞほかへ はんづかうさてそのはうは けいせいをかふたことは なさそうながそのしん じつさおもしろさつねの 女の ばぬ こと くるわ がよひの いけんも ほうご きゝあきた ゆゑもう 浦 ふつ〳〵あし すゝめず ともこんいんする ちどりの助あの ぶみをせぬ つもりで こよひたいふを うけいだし はなをつて したやしきへ かこひへいけよ おくるはず トそらうそふいて ひき かへたゞ今のおほせは がいのかとうどにせい じんをなさるといふもの ゐたまへはじやう太夫 いよ〳〵すりより〽ごよう ねんのそのときよりきみは そうめいえいちのおうまれは さあらばなにとてほう さあらばなにとてほう でうけとごえんぐみを 一つといふ 公よりしておほせありしそのときにおんうけはあそばしたト いひかくるをうらのじようおしとゞめてにつことゑみ〽しやうとやまひ かたれぬといふことわざをわれはしらぬかあらひあげたみづがみのゆう ぢよがせつしやはこうぶつにてあぶらがためのあつげしやう右へし さすがにせけん のきこえを はゞかりおれは じつとうちに ゐるをほめてくれてもよい ではないかさてそのうへでほう でうのひめとしうげんしても よいとたいふがゆるしがでたならば すぐにやかたへむかへとるしやうぐん のおほせよりみやぎのゝげんめいが〽つぎへし ヲ以上 つゞきそれがしが みにはおもいあゝ今 ごろはかみをもなをし うしろおびの女ぼう ふうにもうなつて ねいりしてゆめに でもちどりの助 さアこいトひき つれおくへいり たまへばあまり のごとにじやう 太夫ぼうぜんと してゐたりしが しばらくあつてひとりごと〽すりや みやぎのをこよひみうけ。ふウ トしあんにくれ六ツの かねこう〳〵と ゐるであらうどれひと きこえけり ○くるわのなごりみやぎのは あなたこなたのつけとゞけ おもひのほかにてま どりてでぐちへいづる そのころははや そのころははや さよなかと □□□□□□□□□□□□ なりにけり げいしやなかゐが とりまいて ひきふね 宮 □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ ○御薬おしろい 美艶仙女香 御しらがそめ薬 美玄香 右両種とも ますく念入 再吟の上 精制なす 相かはらず 御もとめ かみ下候 江戸京ばし 南伝馬町 三丁目 坂本氏 印ゟかの とも人は くるわへ もどり まつ かく〳〵と つげければ そのさう どうおほかた ならず り 、 かぶろも かどおくり かどおくり どうぞあや おひ〳〵 かり申シ たいごきげん □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ よろしう おたつしやで おめでたい〳〵たいこもち いくどうおんにしうぎを のべおやしきまでとぞん ずれどけらいのてまへも よくないとかねぐだんなの おさしとめさやう ならばみなこれで ひらきまするといとま □□□□□□□ □□ ごひみやぎのもそれ〳〵に なごりをのべてかごをはやめ めだゝぬやうにとも人もわづかに 玉ひそかに やつしてけはひざかをはや五六丁 ちうしん はなかるゝをりつゝみのかげよりづきん したるにより にておもてをかくしくひとりの男かたな うらのじようも ぬきもちおどしのむねうちわつとばかりにかひ ともびとをつるゝや つれずにはしりきたり なきとも人あしをはかりににげいだせばかご やうすをとひつものがたりつ かきどももうろたへまどひのけにたをれて せんぎまち〳〵なるうちに とりおとすかごよりまろびいでたるみやぎの はやしのゝめのよこぐも あなやとさけぶまもあらせずくだんのくせ たなびきともしびのしらむ ものはしりよりみぎにはしらはひだりにたなびきともしこのしらず ものはしりよりみぎにはしらはひだりに ころふぢがやつのやぶかけに みやぎのよわごじとつてひつかゝへゆくへも くびなき女のしがいありとつぎへし しらずにげうせたり四印 フヽ上イ つゞきふうぶんのありければむねとゞろきて うらのじようくるわのものをひきしたがへ いそぎかしこへゆきて見るにまがふかた なきかれがむくろくるわをいづる はれぎにとわがものずきせし ぬひもやうすさきのまつに しほがまはむなしき けぶりとたちのぼる さがにてありしか かなしや とおも へば 御 国貞画種彦作 宮 ●いよ〳〵かしんのいさめももちひずたゞ わがまゝにみをもちなししたやしきに すむさへもなをきづまりと もりとのへんにすみあらしたるあん しつのありしをもとめてとり つくろひさながら だうしん よすて人の さま して めゆ めの くれ くらし ゐた まひ けり 心もきえ とりすがり つゝあなた こなたなを あらためて なみだをはらひ 〽女のことなりゐしゆ ゐこんほかにうく べきだうりもなし ▼男ありてのうらみなるか むざんにもくびをもちさりしにがほ だにも見せざるにくさもしやかれを うつたるやつをとらへきたらばのぞみ ほどこがねをあたへんろくもくれんそのよし そかにふれながせせめてはかれがかたみぞとちに そむ小そでをかたにかけうちしほたれて もしやかね〴〵いひかはせし もどりてよりさながら心のくるふがごとく 清 書 }主主 金川 10626 決言 読宮城野葱昔 全四冊よみきり よん 讀で 下巻 美也 十一日 種彦作 国貞画 二十二日ゟ 会一 木林屋 浅草博士 治兵衛板 治兵衛板 よみ はじめ うらの じようは こゝにうつりてきのふ けふとはおもへどもくわう ゐんはやくおしうつり ゐんはやくおこ かのみやぎのがなく なぬかもあすこし なればとりわけておもひ だすこといとおほく此へ ごろがぜの 〽こゝちゆゑ わがかはりにと ちどりの助に ひそかに いひつけ 玉寺 一みやぎのゝなきがらをかくしたるぎやう ぐわんじへまうでさせそのみはつくゑに うちもたれきやうをよみてゐたるをりしも うすでおひたるひとりのわかもの しをりのもんをおしあけてあわたゞ しげにつつといりにはさきに ひざまづき〽せつしやことはひらいつみ じやう太夫がさむらひにて 山の井ぬま蔵と申すものさきの夜 しゆじんわれをまねききみ。みや ぎのがいろにおぼれおんぎやうせき よろしからずかれをだにうしなはゞ もとのたゞしきみ心にならせ たまふはひつぢやうせりさいはひ こよひみやぎのをみうけあるでう たしかにきくみちにまちうけ うばひとりくびうちきたつて われに見せよいなといはゞざは たゝせぬいかに〳〵とことばづめつみ なくあだもなき女をころすは むざんとぞんずれどしゆうのちひ むざんとそんすのごとくはからひ つけぜひもなくそのごとくはからひ しがきみはいかりにたへかねられみや ぎのをうつたるものゝそにんをなさば どうるゐたりともつみをゆるして そくばくのおんしやうをたまはらんと ひそかにふれられたりとのふうぶん もしそれがしがよくにまよひ此ことし うつたへいでんかとじやう太夫がつぎ つゞきわが心のきた なきにひきくらべ にはのさうじを われにいひつけ なに心なきうしろ 五左ゟうけたまはれば みやぎのを けらいにいひ つけせつがいさせ たるとがによつて よりぬくても 見せずだまじうち わがしやうぢきを てんたうのかごにや 太夫がかたなをひくまに いのちをたすかりて うつたへ申スはおん せつぶくをおほせ てんたうのかごにやじつぷをくはしくた よりけんかたへなるまつの しづえにきりつけて ごらんのごとくのかすりきず しそんじたりとじやう へいをのりこえあやうき 父じやう太夫に つけられ候よし じつぷをくはしくたゞ されしそのうへは どもかくも○ ろくをさらに えべき心にあらず ちうぎ〳〵はくち さきばかり心のそこは よこしまひだうの じやう太まをその まゝにさしおきたまはゞ おいへははめつそのよし きこえんためにてありト 大いきついてものがたれば うらのじようははがみを なし〽じやう太夫のにんびにん も みもとも たゞしから ざるやつの 申シあげしを まことゝしたまひ きうしんを なし〽じやう太まのにんひにんうしなは 左ゟちかきあたりにちや みせをいだして 一ふじゆうを させず母にかしづく まれなるかうぢよそのこと くはしくしつたるゆゑ 見すてがたしとじやう 太夫へうちつけにも かたりがたくそのはうに はなしたをさだめて 父にいふたで あらう 浦 まで とはれてはつと すゝみより 〽おほせの こたへもなしさて ごとくその おもむき かね〴父に つたへたれど うなづくばかりに 此たびのト なをあとを いはんと するをおし とゞめ〽それ それをきゝ ながらしやう もやうもあるべきをみちに しばりくびのけいざいに なすべきやつにはあり ながらおとなやくなり ふだいなりそれにめんじて さむらひのさはふにあすは せつぷくさせんやアたれか あるじやう太夫にもんこを とざしてつゝしめとその だんはやくいひつくべしト のたまふひまにかのさむらひ 〽しからばせつしやはおいとま ゆかんとするを「それとめよと きんじゆのぶしにさゆうを かこませ〽みどころあるなんじ なればほうびのこがねはよも うけまじさあらばこれより かゝへてくれうまづ〳〵てきずの やうじやうせよしなにやら きんじゆのさむらひをまねき よせてひそ〳〵とさゝやき たまへばぬま蔵となのりし 男もそこぎみわるく 〽ヘイありがたうござり ヘイありがたうござりまよひしのみにもあらずもとかれは ますもしぶ〳〵いひてよもさくといふ百しやうのむすめ たつてゆく るゝはなにとも もつてそのいえず ぬま蔵といふさむ らひはわがいへに かつてなしまづその ものにめんくわいして たづねとひたきことども ありといそがはしくのべければ うらのじようにつことうち うらのじようにつことうち ゑみ〽みやぎのをうつたるは なんじが父といふことは その夜よりしてとくと しようちしようこは かれがしがいのそばに とりおとしたるいんろうは さきごろてづからじやう 太夫にあたへたるわが しよぢのしな人にしら さずとりかくしもちかへつて こゝにありわりふをあはす今の うつたへなんぞせんぎにおよぶべき みやぎのをふびんとおもふはいろかに まよひしのみにもあらずもとかれは ひてよもさくといふ百しやうのむすめ ○ほどなくてらよりたちもどる ちどりの助はありつることどもはうばいの しのぶといへるいもとゝともにまめ〳〵 かたるをきゝなみ〳〵ならずうちおどろき おそれげもなくおまへにいで〽たゞ今あれにて四右へ つけかれがすみかをよく まちうけむざんのせつがい かれがらうぼは日ごろより おもるやまひに そのよしをきゝなば いのちもあるまじと人にいび じつたづね させたる ところ あやしむ らうぼ をも なにものゝ しわざ にか その夜 ばひゆき ゆくへしれず あとに のこりし いも と なりしが父はうせてひとりのらうぼに しの しくつかふれどみひんにせまるらうぼはやむ 女のちからにやし給ひがたくあねはくがい みをしづめいもとはくるわの右へ 一 つぎへ 昌吉 同廿一日 つゞき母をばぬすまれ あねをばころされさな がらものにくるふがごとく はしりいでゝこれも又 今においてありうを しらずひとりとおもへば 三人のみのあだかたきの じやう太夫せつふく さするはそれがしがよも あやまりとはいはれまじ おやのつみは子にかゝる おきてをやぶつて かとくばなんじに さうゐなくとら するじおほせは おもきににたれ どもちどりの助は ●左よりとゝのひければのりものしづかに かきよせさせうちよりいづるじやう 太夫あさぎかみしも白こそで おめるいろなくざになをり 〽ゆうぢよにもせよ わがきみのごちよう あいの女をころし そのよしもうつたへず つゝみかくしゝわがおちど 申シひらかんことばもなし さむらひらしうせつぶくを おほせつけられくだされしは わがみにとつてはたいけい ながらおもひがけなく かた〴〵にごくらう かくるがきのどくな トゑしやくを しか〴〵のおうけも 下へ 浦 なさずいよ〳〵せきたち 〽父のはいりやうなしたる いんろうしがいの そばにありし こそ もつて 中ゟなせばはつとばかり けいごのぶしはさし うつぶき あまりに □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ きみの ごむたいと こゝろにおもへば いろにいで おしかくし しづまり かへつて ひかへゐる じやう 太夫は つねに おつるなみだを かはらず 〽さてくう ふくにまかり ゑたとて ものことの おせわついで さはふのごぜんを いたゞきたい こゐのやきもの かう〳〵みきれ めづらしうて ようござらう おやかたより そのしなあるべきいはれなし こゝろえね父がてづからみやぎのを せつがいなさばさもありなん けらいにいひつけはからびなば とにもかくにもひらいづみの さむらひなりとなのり いでしやつこそくぜもの ひつとうへきうもんなさば こくびやくはたちどころに わかるべしいでひとぎんみ下 たちあがるをうらのじようは ぐつとひぎすゑ〽じやくねん ものゝりはつだてわがいに そむけばたちどころにひら いづみのいへだんぜつそれ のぞみならかつてにせよじ つきはなされてうろ〳〵と みとゞけの さむらひをやるそれ まではせつぷくむようと ぎよいのよしそのうちには 見えるであらうじ いふまにぜんをもち はこべばつゞけてさんばい さら〳〵〳〵さらに ゆかりのないものも あはれとおもひ めをふさぎまへを すぎゆくそのなかに 人のなげきはかまや せぬこうたまじりに ぞめききやく 一人が二人とたち とまりきの ぢやうぶなか ひとりねをなくちどりのゆ ゆくもゆかれずこぶしを にぎりむねんのなみだに あほうなか 女まじりに こびけり見□□ むせびけり 上のゑときこひもむぢやうと かきわけて たちかはりさとのでぐちの やなぎかげしらはりのまく 女ぼうをだえ うちまはしひらいづみ ぶけにそだちて じやう太夫こゝにてせつふく ぶけのつま なしたきねがひそのいにまかせて とりみだしたる まきすなのうへにたゝみをしき じゆのおほぜい じやう太夫が つぎへ つらねよういもすでに右へ 忍苦 □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ は左ゟ 又お心に かなふたゆう □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ ぢよのできるはひつ ぢやうそのときに此 クサイ やなぎがおめにつかばあゝみや ぎのがことにつきじやう太夫が あのしたでせつふく したとおぼしめし □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ ありもせんさあらば 五どのおかよひがさんど ならうとおもふからねがふて まふげたこのさいごば つゞき それきかばようはあるまい けしきをつゝみぎやうぎ たゞしくたちよればじやう太夫ぢろりと 見やり〽今さらにみれんらしくじよめいの ねがひしをつたらそのばですぐにりべつする かとくはせがれちどりの助にくだされんとの はやくかへつてちどりの 助にさいぜんいふて これきかばようはあるまい 四下へ とをかぎつと とをりきつと やしきをまもつて ゐよせめてばさいごを よそながらなんどゝ □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ たがへを して 此あた りへ まなこに でも うせ たのが すぐにかんだう かゝると あゝけんしは なにとして おほせなればなにもなげくことはないと あれほどいひつけおいたるにこゝまで きたるみれんものうろたへものト しかられてなきたいところをじつと こらへやしきをおいであそばすとき おいとまごひをとつくりとしておいたれは つゆいさゝか心のこりはなけれどもわたしは とひたいことがあつたをいひもらしてしるられる とひたいことがあつた かくごできたはほかでもないごさいごばも あらうのにけはいざかのこゝのでぐち日ごろ おまへはいみきらひみたことも ないくるわのまへでなぜに おはらをめしまする ごぼだいしようごき ぐわんじよを ねがふをあれは ちまよふて あぢな ところで ぜつぷくした どよにそし らるゝがかな しいとなみだ のみこみ 湛 つれ〴〵と かほうちまもれば じやう太まほ〳〵とうち れはもつともわが うなづき〽ひととをりこれはもつともわが きみはけいせいずきみやぎのがなき此のちも 城 □□□□□□ 四日 ゐるならばとひだんかふもなすべきが むさしのくにすゑよしのつぎん おそいことぢやト うち見やる むかふのかたより こくしやうじの はりぢやう たんかいたゞ ひとりともをも つれずはせ きたり〽おくがた きたり これにかよろこば れよさて〳〵 ふしぎのことも あるものめで たゝすめば たゝすめば つゝむにおよばす こんてうみめいに こんてうみめ ばだえどの ぐそうがところへ しのびてまゐられ かやう〳〵のさい なんありわらは にはおやもなく かなやたに五郎 といふいちにんの あにはをつとと どうかぢう これがやしきに 四十 つゞきしゆじんのとりでを あづかりまもりかしこに あれば十里のみちけふの まにはあひかぬるちからに おもふはきそうばかり なにとぞをつとの いのちごひしてたま はれとなく〳〵たのみ よしたのまれずと めくあなたに さいぜんよりくん じゆにまぎれて 女一人おもてを 女一人におもてを かくしてこの 〽つゞき〽しゆじんのとりでを あづかりまもりかしこにすぐきまおんれいあれ〳〵ちどりの助どのも あれば十里のみちけふの よろこびいさんでそれへおむかへ まにはあひかぬるちからにおめでたうぞんするトさゞ しだんのよしみ ばのやうすうか いさいしようち いたしたとたち いづるそのところへ ちとりの助どのも きたられおなじ やうなるたのみの たん〳〵はや母ご 北條 がひてゐたり しがわつと ばかりに 時宗の息女 なきふすにぞたんかい おせうふりかへり 勝見姫 かけもかまひもない あつたが ものもよろこぶ よりくはしくきく なかに □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ かならずきづかひ したまふなとおや かたへすゐさんし ねかひが かなにかてらを ひらくか二ツ きみのごぜんへ まかりいで申シヤ とおもはれよふしぎ といふはこゝのこときふには 一つとむねをすゑ まかりいで申シあげた 四左ゟすぎける 一にでほうでう のかつみひめは さかしき うまれにあり けるあひだ これにはしさいの あるべしと心 きたるつぼねを かたらひより〳〵に 心をつけさせこれ なるべしとおもひ あたる ことの うち つげ よしを ながら みづ から ふみに したゝ めて そばつかひの 女にいひつけ おもてだゝ せずうらの じようがさる ころよりの ごきよようあるまじとおもひのほかにことない ごきげんなにがさてきそうのおことばほごに なすべきいはれなしともかくもとておんゆるし さあらばくだんのおもむきをちつともはやくと たちあがるをまづしばらくとおしとめたまひ けんしをつかはすそれまではせつふくむようと いひつけおきおもふしさいのあるあひだかのみ さむらひはいまだにかしこへつかはさず さればあやまちよもあらじせかずと しづかにゆかれよとおふでをそめられ ゆるしぶみいざてうだいあられよ下さし いだせばじやう太夫おしいたゞいてよみ をはり〽せつぷくごしやめんおほせつけ られ百石のおんかぞうこれよりかなや たに五郎とこうたいなしてむさしの くにたちばなごほりすゑよしのとり でをまもれとおんすみつき今までの ごりつぶくにうつでかはりし此げんめい はていぶかしとまゆにしわ女ばう おだえはゆめ見しこゝち〽はうぢやう さまのおほねをりはなんとおれいを申 さうやらどうもことばにつくされぬわが きみさまのごじんしんはかまくらぢうに かくれはないあなたのちうぎにお心がついたで つみをごめんのうへごかそうをくだされたは なにもふしんなことはない今までのおいかりが かへつてわたしはがてんがゆかぬみなさまなんと おぼしめすじけいごのぶしを見かへればみないつとうに ことばをそろへ〽おくがたのがごもつともごゆうよ右へ いる女ふびんやさては きやうじんならすゞおしもみつ きやうもんをとなへてきねんを したまへば心つきしかかの女 人にまぎれてにげうせけり かくてのちもうらのじよう ます〳〵びやうきといひたてゝ ごしよへ しゆつ しも たえて せず こん いんの ことは なをさら もよほし もなく ゆめのまに 又ひととせを助右へ かくれがへおくること たびくなりしが いかなることをり かゝれけん うらのじようは かつみひめの しんせつなるを かんずるより まだ見ぬ人の したはしく びやうき ぜんくわい なしたりと かみやしきに たちもどり ほうでう へもその だんきこえ これより ししやの わうらい しげ〳〵 よき日を えら びて かつみ ひめをまつ しまのやかた にむかへつぎへ 国皆 忍者 つゞきこんれいのぎしきとゝのひ そのなかのむつましささらに たぐひぞなかりける ○これらのおもむきすゑよしの とりでへもふれられければきよねん よりしてこゝをまもるかのひら いづみじやう太夫がよろこぶこと おほかたならずむさしさがみと そのくにはへだてたれどもいちにちの みちにもちかきほどなればうち ぎみにはじめてのおんめ見えを ねがはんとかまくらのやかたへまゐり しうぎを申みのべしかばうらのじよう きげんよくとりでのばんはこれよりして よのものにいひつくべしなんじはたうち とゞまれとおんさかづきをたまはりて ねんごろのおほせをうけいよ〳〵心 やすまりつおのれがやしきへたち かへれば女ばうをだえはいでむかへ ひととせあまりのなつかしさ つもり〳〵しものがたりしばらく ときをうつしゝがじやう太夫の いひけるは〽もはやおれも今に五十 わか〳〵しい心ぢやとさげすま るゝもはづかしいがとりでをまもつて ゐるうちにあさゆふとこのあげおろし それちやをもてごいたばこの火と こしもとでつかふものは女のはうが どうでもよいゆゑすゝぎせんたく 田中ゟさするためと申し たてゝめしかゝへた女めが いひをるはわたくしには おやはもとよりきやう だいもみよりもなし やどにしたのもあかの たにてくるしからずはかま くらへめしつれられておく さまのおこしもとで つとめたいとうそつ しらねどなみだながら たのむをむげにもすて がたくやしきへもごつて さうだんをしたその うへでといふておいた どうしたもので あらうの下とへばをだえ にこやかに〽それをなんの わたしへごゑんりよ子は ふたりまでありながら あねのあさぢはふりよに いへでおはてなされた おくさまのわすれがたみで わたしにはぎりあるなり ゆゑちつともはやくよび もどしてたまはれと ねがへど今にそのゆくへが しれねばしやうもやうも ひ田中ゟさするためと申し 田中ゟ一ちどりの助がひとり子 どうぜんそれさへきみのおそば つとめ日々夜々のつめきりで つとめ日々夜々のつめきりで もう〳〵うちのそのさびしさ その女はねがふにさいはひ女でも 男でもはやううませてくだ さんせお子があるとなにとなく にぎやかになつてよいそれは やつぱりすゑよしにりむかへは たれがよからうトしんじつ見えて よろこべばじやう太夫も心おち つき〽せんさいがあねをうんだは のじようがたくやしきへもどつてお おれがたしか十九のをり ちどりの助も三十にならぬ うちにまうけたまゝけしきも なくて十余年おあつらへの子の ことはうけあはれぬがその をなごはおれがあとをおふて きてもんぜんのたびかごにかくれて たしかゐるやうすこゝへよんば あはせようそれ〳〵トいびづくれば しばらくあつてそのとしは十七 八かにくからぬめもとにふくむ あいきやうのつゆのこぼるゝ ちなみかや〽小はぎと申す ふつゝかものおめかけられて卜 しとやかにをだえがまへにてを つけば〽あい〳〵これは なしして見ればきんねんは田右へ ふしぎのえん四の巻へ 王のつゞき此うへともにきをつけて ごほうこうもうすがよいをなごには はる〴〵のみちのくたびれやすめてから あしたゆる〳〵あひませうそれをなご どもあんないしてへやへつれてゆくが よいト心をそへつなをさいぜん いひもらしたることどもを をつとにしめ〴〵 かたりけり 三左ゟはたとせなじみを かさねたる此をだえを ないがしろぜんまん いふにもおよばぬこと 小はぎはわたしがきに いらぬかほ見るさへもむね くるしいたつた今いとまゝ だしおきにいつたほかの てかけをおかゝへなさつてくだ さんせしいふのをきいて〽おゝ こゝのゑをばはぶきつ おしはかりて見給ふべし よし〳〵はやおやかたもをさまれば ○これより次のゑとき げにさいせうのそのなかは つやよく見えてもぐろかみの みだるゝすゑはくちなんと あらそふためしもくぜんに なかよく見えしもふた月 み月心のそこにつのめだち かほにあらはれことばにいで 小はぎはきげんにそむかじと つゝしむほどなををだえは たまらずなにごとならんいひ つのりうちもたゝかんはらたちを じやう太夫は見るにしのびず こははしたなしたしなめと せいすることばをみゝにもいれず せいすることばやふいゝにもいはす いよ〳〵いかりのこゑたかく 〽今まゐりといひそのすじやうも ろく〳〵しれぬみをもつて三十へ かれにいとまをやるべきじせつ 日がくれたらばのぞみにまか せんまづ〳〵心をしづめてト なだむるをめとのことばももち なだむるをつとのことばももちひ 〽いひだすからは日くれはおろる 半時ももうまたれぬやどなし とはわたしはちがふたに五郎と いふきつとしたあにさんも ござんすから今いとまが だされずはわたしをさつて くださんせじきいて小はぎは うちおどろき〽あなたを さらせ申みてはわたしの 女のみちがたゝぬおはらが たつならうちなりとたゝき なりとお心まかせごぞんぶんに あそばしておつかひなされて くださりませどなたがなんと四中 十左ゟおつしやつてもこゝは うごかぬ〳〵トとりすがるを をだえはつきのけ〽ヲヽうごかずは うごかしてわたしがみせうト をつとのわきざしつかにてを かけたちむかへばじやうあま こじりをひきとめ〽女に にあはぬそのうでだてものに くるふかたわけもののぞみの ごとくりべんする〽あい。かたじけ のうござんすトはせでるをだえ 〽あゝもしそれはトおきつまろびつ とゞむるにはぎやれきちがひは すてゝおけこれをなごとも 此小はぎひとまのうちへ ともなひてをだえがあとを おはぬやうゑばしのあひだ ばんしてゐよしいひつけ おきてなにやらんふみしたゝめつ ふくしんのさむらびをよひ いだしこれをもつて。なようト いづこへやらん はしらせけり ○しばらくあつてをだえがあに かなやたに五郎に候とみづ からなのつてずつととをり 〽げす女めにいもとを見かへ りえんしたではうげ 今まゐりといひそのすじやうもあそばしておつかひなされて 中へとらぬこれにはつぎん とらぬこれには一つぎへ 十一七 つゞきふかいしさいがあらうさアそれ きかうトはりひぢをやはらにうけて じやう太夫〽ねためばさるは七きよの うちこりや申さずとしれたこと おきゝなされそのうへに小はきを ぜひにおかうでなし日がくれ たらばいとまばやらうといふ のをきかぬたんきもの それぢやによつて下いひ かくるをたに五郎 かぶりをふり〽今ださ れぬといふいとまが 日がくれたとて やられもせまい こりやぞくに いふ一寸のがれ とし月そひて 子もあるなか □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ 1000000 □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ あいりける にはかにえんを きられたはなんぞ せつしやにふそくが あつてか男らしうすつ ぱりといはれねばかんにん ならぬさアへんたふはト きつぱをまはしうちかゝ らんずまなこざし 小はぎは見るにみも よもあられずつぎの ひとまをまろびいで ●左ゟ一じやう 太夫がせいしつ ならず小はぎと やらいふてかけは やらいふてかけは あれからいひつゝ あれからいひつゝ かほをうちまもり そちやみやぎのが いもとのしのぶ それにてあらまし すゐりやうした 九左よりかたきのさいごをはら ゐせに見てなとやらう とおもひのほかぜつ ぷくごめん ときく かなしさ わつとこゑ たてないたの を申 承見とがめ られしやうす ゆゑそこはそのまゝ にけさりてトかたるも なみだじやう太夫〽イヤ そのあとは ごんじやう せんトいそ がはしく はかま ひつかけ かたちを たゞし 〽すゑよしの おんとりでへ 此ものが しのびいり われをうたん としたりしを とつておさへて やうすをとへば あねのかたき まつかく〳〵と 今のごとくの 今のごとくの ものがたり うたれて 半 やりたい ものながら しゆじん のために ようある から からだ かまくらへ もどつて のち 〽これにはやうすあつてのこと まア〳〵まつてトとめても とまらずつのめだつたる えんじやどち〽やァ ぎやう〳〵ししつまれト おもひがけなきうらの じようこゑかけながら ちどりの助にしやうじ ひらかせしづ〳〵と ひらかせしつ〳〵と たちいりたまへば両人は はつとおどろきへいふくす うらのじようざになをり 〽さいぜんにちどりの助 しよよりありと いとまをこひ此いへゝ かへりしがほどなく はしりもどつていふやう しか〴〵のあらそひより 父が母をりべつのてい それがしがとゞめんも なにとやらんおもてふせ それゆゑにこそおや どもにたいめんもせず 候とひたすらうれひし もはや つゝます ものがたれ トおほせに すこし じやう太夫 かうべを かうべし もたげて こなたを かへりみ 〽こりやしのぶ やうすを とのへおは なし申せト さしづにあいと すゝみいで 〽あねの うたれし おなじよに 母さまをも なにものか つれのいておゆくつ つぎのまよりたちかへりて しれずほんに ありさまをあはれとおもひて 小もんよりしのびやかにたちいで あれにかくれてやうすはきく なか〳〵いろにおぼれべき うちにみやぎのを ころしたはひらいつみ きくとかしこへはせゆきて わたしははんきちがひ さまよひたづねてゐる □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ じやう太までぐちにてせつぷくと 日へ十一日 十七 かつみひめと わがきみと ごふうふなか よくそひ たまふを みとゞけた その うへでは のぞみの いのちを やらう あげも とをりに かくれもせぬ しようこ てかけと いひなし わがそばへ おいて やるから はなれどに ばんして ゐるが たしかで よい 母の ゆくへも しれぬと やらつぎい 志昔 「つきそのうちにはあんぴもしれよう あねのかたきをうつたりとも 母をそのまゝすておいては子 たるものゝみちがかくるといひしを だうりとおもひてかかりに小はぎと 名をかへてこんにちまでもそれがしに てざしもなさずそばぼうこうと ことばのうちにをだえもたちいで まことはあにともろともにつぎまで もどつてくばしいやうすをきくのは 今がはじめてながら小はぎが をつとにつかへるやうすしたしい やうでもなにとやら心もとけず まくらをともにならべしていはさらに なくときとしてはをつとのねがほ さもうらめしげにさしのぞき なみだをうかめいかりのかほいろ なんぞしさいのありさうなとにも かくにも此女をおいてはおために なるまいとりんきにことよせおひ だすかもしうごかずはおどして なりとそのみのすじやうを いはせんと女のあられぬかたなの つかへてまでかけたもはしたない 心でしたではゆめ〳〵ないさては でぐちでしやめんじやうを よんでよろこぶそのをりに くんじゆのなかでこゑたてゝ ないたはおまへであつたかト ○印ゟ母のてを ゆめではないか ととりすがり しのぶはうれし なみだにくれ ことばもさらに なかりけり じやう太夫 おんまへにちか〴〵と 〽左ゟ〽すゐりやうしたのががてんがゆかぬか たいふはひだりのにのうでへ おれがなをいれぼくろ あのむくろにはそれが ないさてはによりの女の しがいのくびをとり いしやうをきせかへかれは 此よになきものにおもひ きらせてこんれいをはやく させうのはからひとは そのときにしりながら あゝしも〴〵のことばにて なんとかいふたヲゝ それ〳〵 ぱい くふ 九 かほ ひきたちでるみやぎの ● せつぷくを いひつけなば にも ふしん がある □□□□□□ すゝみより〽おそれながら おどろくそばよりちどりの助 〽あねをうたれてむねんなは だうりなれどもしゆくんのため 父のかはりにそれがしをさァ ぞんぶんにしたまへトぐびさし のべてさしたりけりうらの じようはしゞうをきゝ〽これ じやう太夫ほうでうの ひめをむかへむつましいは 見てもしれようさすれば 今ははゞかるべきことにもあらず 一ツのふしんははいりやうのいん ろうをあやまつてとりおとし ろうをあたれば それがおんてにいつたれば みやぎのをつれのきしは わがしよいなりとしろしも めされんくびはなけれどした おんめにふれて小そでまてかは かたみとおてづからもちかへり たまひながらみやぎのは ぞんめいなりと みやぎのをはやくしのぶにあはせて やれころしたりと見せしはいつはり わがかくまふておぎつらんト見すかす おほせにはつとひれふし〽おそれ いつたるきみのけんさつそれがしも 右へ はやみやぎのをそせい させてもよきほどゝ ぞんぜしゆゑに むくろを しのぶに こよひ ひまを やらうとさい ぜんに申きけしは あねをよびつれだゝ せてかへすしよぞんト いひつゝつぎをさしのぞき さきほどふみにてむかへをやつた両人は 浦 はやきてゐるかこれへ〳〵トまねかれて〽おひさしうござんすト○印へ じつはかやうとみやぎのゝ ありかをいふかとおもひのほか かしこまつたとところも あらうに くるわの でぐちで その ようい さてとめ やうに こまつた ところへ こくしやう じの ぢやうが きた られしを つかはしたが さいはひに しやめん じやうを かはしたが おもはるゝととはせたまへばにつこ とうちゑみ〽みやぎのといふつぎへ もしそのまゝに すておかばじつに はらをきるしよ ぞんかそれではほんの 大じにになりさうに 十八 つゞきけいせいにきみのかよはせたまふこと ほうでうけにてくはしくしようちそれを ほうでうけにてくはしくしようちそれ なげきておいへのぶしうばひさつてかれを ころしそのとがめにてはらきりしと ふうぶんのあるそのときはきみの心を まどはしたるゆうぢよのうせしを ほうでうどのよろこびたまひて かなたよりおんこしいれを いそがれんとおもひ はかりてよのうはさの いよ〳〵たかくきこゆる ためさてこそ くるわちかくにて くるわちかくにて まことにせつぷく ずるかくご 十左ゟけいざいにんのさたもなし.のういもと〽ほんに 心がつかなんだみやぎのどのゝ小そでをきせそれと 見せたるなきがらはたれがしがいでござんすト をだえがとへばじやう太夫こたへになんのつやも なく〽ほかでもないむすめのあさぢおれが てにかけかききつた くびをばさすが すでおきがたく ひそかにはう むりかいみやうは あゝなんとやら つけられたト かだる をつと さあるときには あながちのいぬじに にも候まじトことの おもむきのぶるうち 印ゟ わたしが しのぶはすこし心も おちつき〽あねさんの おまめなわけは これでさらりと わかつたれど母さん までがごいつしよに どうしておいでなさん したじとはれて母は そなたはしらずおきやくと びやうきもさつ ぱりなをりそれは〳〵 らくなくらししのぶも たつしやでおれがそばへ きてはゐれどもわけ あつて今はどうも あはされぬとだんな さまのおしらせゆゑ にぢりより〽かのさわぎのよ さだめてあんじて ゐやらうと に とり すがり 〽いかに ちうぎ をたつる とて それは あんまり なさけない きりある わしに しらせ せず ざしきへゆきやつたあとへ こゝのだんながおいでなされ あつてみやぎのは ころしたぶんで おれがわきへ かくしておく ほんにしんだと ちつとふかいやうすが たゞそれ ばかりが 名宮 そなたがおもひ やまひがおもり しにでもすると みやぎのがかう〳〵を むそくにするやうな ものおれといつしよに ひそかにきてむすめの そばにゐるがよいと ごしんせつにおつしやる からありがたいことながら それではしのぶがあんじ ませうと申みたれば 又それはおれがどうか しやうがあらうと おつれなされてあぶ ずり山のふもとに ちいさきいへながら きれいなところへ あねとふたりをとこ 女のめしつかびおいしやに かけてくだされて四印 心かゞり ぶじなかほ 見ておち ついたこんな めでたい ことは ないト ないと おやこ三人 うちこぞり よろこび あへばをだえも やう〳〵むねなで おろしてあんどのおもひ たに五郎はもくねんと ことばもなくてゐたりしが あつとかんじてよこ でをうち〽けんくんなり ○ちうしんなり なか〳〵ぐまいのおよばぬこと さてさきほどはいもとめが から〳〵申せとたのみゆゑ 心のほかのしつれいはまつびら ごめんそれはさしおきみやぎの 太夫をうたれしとさうどう ありしそのころは右へ もどつて おまへに あふてト きくも うる さく をだ しゆ じんの ためには ためには とがのない 子を ころす のもつぎへし 鬼吉 ふうふとなりをつとのあくじにそまつて よりいよ〳〵つのるよこしまひだう ゆすりかたりがみのよわたり さきの年こくしやうじに おれがゐるともかれは しらずはうぢやうへ 「つゞきぶしのならひましてあやつはふぎはうち さむらひのしがだん七とかけおちなして ありさうなそら ごとをいひならべるを からかみの すきまより ぢきにあひさも とつくと うかゞひがてん ゆかずとけらいをひき つれうらてへまはれば しがだん七うちの やうすをうかゞふてい とはずとしれたふたりの なれあひござんなれと まつうちにつゝみを かゝへてあさぢめが へいをのりこえいづるを とらへからむるひまに だん七はけらいがくみ つくてをはらひにげて ゆくへのかいくれしれず つゝみはてらへもどしながら 十左ゟ 浦 うけ そんじて そん かたさきへ てをおひながら ちくてんと きやつめも ひつぢやう しらせにほどなく それがしにせつぶく おほせつけられしは 三中ゟ」なんじをころさん たくみとそのとき 見ぬきしゆゑかゝへて くれんととゞめおき そのまゝごくやにつながせ おくとふにおよばずかの だん七なんじにとらする こゝろのまゝせいばいなし うらみをはらせあさぢが さいごもおのれがつみ おのれをせむるだうり ながらぎりあるなかは とりわけてをだえが なげきもむりならず あゝじやう太夫が せいちうはよくじり ながらきようちうに ひめおくことをかたらぬ よりおもはぬなげきも かけたるはみなそれ かしがあやまりなり かつみひめをむかへ みやぎのに 心のひかれし そのゆゑにては かつてなし ほうでうと わがいへと りやうちの だん七なんじにとらするりや あらそひ ありしむかし せんぞよりして たいごもおのれがつみせんぞよ つたへもつ しよりやうの ゑづめんみづ ちやうきうき しつけんの ゐくわうに かりとり 一今にとゞめて かへしあたへず これよりいよ〳〵 ふわとなり すでにこんどの えんぐみも 心よからず おもふの ※ あまり きみのおほせも なをざりにうち すぎたるはこの むすめなりとはふかく かくしそちにもしら さずあさぢをば したやしきのあき べやへつれかへつて おしこみおき おしこみおき しばしくばんを りやうしての きびしくばんを きびしくばんを つけたれどもわがみの とがをかへり見る心は なくてあつこうざふごん けらいのまへもめんぼくなく てうちになしていへのはぢ よにしらさぬよりほかは なしとむねをさだめて ゐるうちにみやぎのを ねびきのいちでうしんで せめてはおやくにたてと これ此かたなでたゞひとうち なんのそれがかなしいこと ごぜんもおそれず ふきつのなきがほ いはゞあれがしあ はせぢやはさてだん七は これをしらずあさぢを そのまゝおしこめておくと こゝろえゑのびこみうばひ さらんとおもひしをさむ らひどもにみとがめられすは くせものときりつけしを此中へ みやぎのを ころし たはわが しよい なりとすゐ そにんならんかの ぬま蔵とるなのり トうかゝひ申せば うらのじよう 〽ヲヽそのてきずを しようこにとり なしわがても ぬらさず 三右へ たるそのものゝめんていは ゆゑなりしかるに かつみひめよりして 人めをつゝむ女の つかひふみに そへてくだんの かきもの のこらずおくり こしたるは しんせつと いひりはつと いひつまと なしても はづかし からずと 春のゆゑ さてこそ きふに めとづ たれ とかく いふまに ときうつり 人めに たつも くる也 ければ かた〴〵 さらば つぎへ 忍昔 歌川国貞画○ 歌川国貞画○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○ つゞきをだえはあさぢの しのぶがみのをさまりよろしく たのむといひすてゝ あとねんごろにとひてやれみやぎの しのびて かへらせ たまひ けり ○かのぬま 蔵といつ はりしは だん七に まぎれなければ ゆゐがはまにて くびをはねられ ○かつみひめはよにたぐひまれなる けんぢよにおはしければじやう太夫に おほせたまひてみやぎのをまねかせ られうらのじようがそばめとなし しのぶはさいはひちどりの助ととしも おなじほどなればたに五郎のやう ぢよとしてこれにめあはせちうきの ものへはそれ〳〵になほもかおんをたまは いづれもふうふむつましく男女あまたの子をまうけも めでたき ことのみつゞき めでた 清書 金谷 金谷 天 いれざは 夫釜沢 柳亭種彦作 これてつせき 忠臣文庫全八冊 是は鉄石 歌川国貞画 心学福神遊 十返舎一九作 心学福神遊全四冊 歌川国直画 前後 子きせき 種は其跡 なこせき 仰亭重彦 きいのしのぶ件 さいのしのぶむがし 読宮城野忍昔全四冊 彦作 全四冊 名は舌跡は 歌川国貞画 一一九四 豊作百姓鏡京雀貞房画四冊 餡をはじめ諸作に唯穂雄穂あることをくわしく したし農業第一の声うほう書なり近日 一出板仕候御求可被下候 十八丁目通新屋敷 ***** こまち 山東京山作 金のわらじ 和へんより廿六へんまで 十返金一九作 故人 小町 ものがたり 物語 浮世源氏絵土編四冊 歌川国直画 江戸見物をはしめ東海道伊勢参宮京大坂 長崎わからい木曽かいどう通行両部つがる 出羽の山がた加賀の国その外安芸の宮しま まち 八田 ○同じゑ作 ○浮世源氏繪士編四冊 物語 歌川国貞画 御評判よろしく御承可被下候 仙女香御かほの くすり 御しらが そめくすり 一美玄香 大和めぐり等日本国中の記行不残出来申候 南てんま丁 三丁め 坂本氏製 版新春工 曲亭馬琴作 過世結弥生雛草全八冊 江戸馬喰町二丁目 同問屋問屋森屋治兵衛板 備 忍苦 歌川国貞画○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○ つゞきをだえはあさぢの しのぶがみのをさまりよろしく たのむといひすてゝ あとねんごろにとひてやれみやぎの しのびて かへらせ たまひ けり ○かのぬま 蔵といつ はりしは だん七に まぎれなければ ゆゐがはまにて くびをはねられ ○かつみひめはよにたぐひまれなる けんぢよにおはしければじやう太夫に おほせたまひてみやぎのをまねかせ られうらのじようがそばめとなし しのぶはさいはひちどりの助ととしも おなじほどなればたに五郎のやう ぢよとしてこれにめあはせちうきの ものへはそれ〳〵になほもかおんをたまはりつ いづれもふうふむつましく男女あまたの子をまうけも めでたき ことのみつゞき めでた 清書 金谷 酉 第五版新版図 天 保 夫釜沢 柳亭種彦作 これてつぜき 忠臣文庫全八冊 是は鉄石 歌川国貞画 心学福神遊 十返繪一九作 心学福神遊全四冊 歌川国直画 ほうさくひやくせうろぶみ 前後 子きせき 柳亭種彦作 身の声ぶ押し さいの声ぶむし 種は其跡 彦作 讀宮城野忍五日全四冊 なこせき 名は古跡 歌川国貞画 豊作百姓鏡京岸貞房画四冊 餡をはじめ諸作に唯積雄穂あることをくわしく 先るし農業第一の刻やうほう書なり近日 出板仕候御求可被下候 こまち 山東京山作 金のわらじ 和へんより廿六へんまで 又十返金一九作 小町 ものがたり 物語 こまち 川田一 物語 浮世源氏繪土編四冊 歌川国直画 □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ 源氏繪士編四冊 歌川国貞画 江戸見物をはし不東海道伊勢楽宮京大坂 長崎わからい木曽かいどうゑ別両部つがる 出羽の山がた加賀の国その外安芸の宮しま 大和めぐり等日本国中の記行不残出来申候 御評判よろしく御承て被下る 仙女香御かほの 一英玄香御しはそめくすり 南てんま丁 三丁め 三丁め 坂本氏割 版新春. 曲亭馬琴作 過世結弥生雛草全八冊 江戸馬喰町二丁目 問屋喜屋喜屋森屋治兵衛板 へ冊本。