冠附句集

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不明
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カムリヅケクシュウ
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東北大学
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2026-08-28T18:53:25.651810+00:00
冠附句集 3839 府上納 助 特別 くらべうすれ〳〵 見せ塩の盆に向きあふ須磨明石 会過て亦借り椀の貝あわせ 琴の師に君は並びの岡の松 善友は身の方円の水鏡 身に惚るころは廿年の鏡貌 隅々で大工をしかる畳さし ひらり〳〵と〳〵 関の戸になれは旅人の色の御 縫箔屋裏は乱るゝ糸す 題目の髷は妙なん○蓮の糸 琴は川白魚瀬く 風にちる瀧布引のほつれ亀 てうほうな事〳〵 黄金の耳は御用の聞人也 盗出す領城に羽織はかくれ蓋 明礬のみかさゝやく牛盥 鳴キもせで見ぬ世を語ル鳥の跡 本いらぬ下馬見が胸は江戸鏡 千里をもかける卯の毛の筆は虎 ぶらり〳〵と〳〵と〳〵と〳〵と〳〵と〳〵と〳〵と〳〵と 老の乳の哀は凋ム羊つゝじ 御礼いふ恋鰐口にうなつかせ セウ〳〵 酒手にも酔か財布の狸は都 しまりこそすれ〳〵 鉢巻やしらべのかゝる鼓うち 堪忍をせつはの菊の甘露にて 君が代の高麗綻は壱枚対馬 裏店のしゆらの太鼓は夜の四つ 上は帯や鎧の胴の胴の胴のゆりかけん 松にはふ藤も目黒はばくの縄 またせこうすれ〳〵 釈迦十はいつを弥勒と九がつまり 郭公とて摺鉢へ御使 番頭から鎰の出る夜は嘉殿 正月か品川迄と子をだまし 爪抱て子はあねむりし母の雨守 とをしこそすれ〳〵 布引キの人は布銭か寛永寺 心中の蟻とやかゆき獅子か谷 目つかいに座を立ツ恋のおもひやり ひしき吹小笛か妙よ幕き重 編笠は恋路の関の武蔵坊 めくりこうすれ〳〵 赤坂へゆくため池のまゝ子立て わが宿の持仏にくれは七あみだ 裏店のしづ砂屋へもくる御用 御流は酔もながるゝ芝。四ツ谷 つまりたりけり 朝鮮の王をつるしにする対馬 橋無用中渡られてにが笑ひ 花に来た客はさん祭の煎しから 牡丹花が臨終は廿日とかこち草 かこひにそれ〳〵 御相手が懸りとなりし御鞠下手 はせを葉ともしや彼れん替へ皷 勘当を養ふ店も母の肌 父の杖母は焼ヶ野の雉子也 こゝやかしこへし 花ならく月静に不破の家桜 菊屋へ散大夫か古着こぼれ雲 箔代の奉加漕出す舟に後光 女詩とは申されすゆふすゞみ あんじこそすれ〳〵 作り親聟へ語な寝言いひ 悦びの取持にやる泣き上戸 御白例の土戸よ公事の鍔の上 消なんた留守やあたけん献災 見たい事かな〳〵 河竹といへどわられぬ胸の中 譲状継母あつかる玉手箱 我恋は翠簾をこぼれぬ琴の海 いたいけな事〳〵 武士のたね菖蒲刀にはへそめて もの喰ぬものと禿の見覚て 姿児も雛のくしげは十分鏡 色鳥よ今を玉子のさぐり題 待かねにけり〳〵 鶏や香伽する身のほとゝきに どこ迄か蓑きにゆくご渡し守 足摺の僧都やがてとたまされて 身は老木花の子ともの咲つ末葉 やがことば弁に莟し女郎老 蛍見は蝉の座敷の暑にもだへ とりなしにけり〳〵 大かたの雷は儒にする夜伽 浅泪消る故やりをけむたがり 仲人の聟酔せじと助け呑 相坂の関の唐ち昆黄の感 逆介をうぬによめとのへらず只 見出されにけり〳〵 下戸〳〵が玉の盛なぜひだり 黒主がはぢ王様へ哥の二歩 日蓮はかまくらの代の泥をぬけ 御尋は樹屋を方はよ貴妃桜 手を負して夜地蔵の仕納 うつむきにけり 西行が顔も流るゝ柳かけ 浪々の浮世手桶にさげすみて 見物が井戸に重る皿かぞへ もめて吹ケ風の花玉の四方拝 師の影を踏せそふなる朧月 おしつおされつ〳〵 御上洛人の八重穂の粟田口 蓮花寺に半を分る談議聞し かもならて車あらそふ日本橋 角力見る人も角力の気に成て 猩々のキりに座中のみたれ足 扨もうれしや〳〵 恋の闇はれて逢ふのも朝日櫛 継母の角を談議の追儺 疱瘡も紅の煙から出た酒湯 付ざしの奇辺我へと御目の汐 ともし火かぬへ〳〵とほそふなる やくに立けり〳〵 酔舟にが。よ銚子のたすけ船 玉鉾の道に東光の手挑灯 戻す傘けふの時雨と二度の礼 子乙女の手拭かけや牛者角 あらそひの證拠さへつか鳥乃跡 ながめこさすれ〳〵 頼る香役人事となる柳 家彫の本袋は成人集之 朝は嘸昼になれとも朝日山 案みは李白が瀧よわが徳利 傾城の寄合書となりし譬 うき〳〵とすゝ〳〵 庚申を待夜は寝ざるたまらざる 三味線の碪こゝろのしわをのす 瓶に咲クやうに染出す藍の色 音〳〵とこゝろ崩出る浅草寺 様付て引キ出す青虫や忍れと 出たり入ッたり〳〵 気の猿をせかする君は雲の月 殿の地に鐘のかげんをみる楽屋 黒門は人の通宝寛永寺 湯にき度酒屋がちろり沖の石 渡る身は櫃を四海のうつほ舟 ざうさない事〳〵 二の切レや銭てかゝりし鯨が橋 駒込の不二は雪踏てすべり落 年子産身は芦原の鬼子日神 公時を洗へはもら伝九郎 野馬臺は蛛が糸引やうによむし ならべたりけり〳〵 気に寄えつよ珠数屋が下二宗 江明寺夜は中牛の提衣 召せお月めせ〳〵紅葉めせ玉火 手習やけん見物のいろは茶屋 皿に有し椀飯なれや玉まつり 居たり立ツたり 白無垢は汐干の漬者都鳥 燃かねて浅土のけむたき隠岐の湯 源氏かと鷺をあんする平家方 関白の身にも世といふ内裏望 追出しや些を極直す竹之丞 袖をひかへる〳〵 子を怖井戸に野守の鬼の面 小腕にはやりすごさせて敵討 下に召せ河内縄手は朝あらし とまらんせ夜半にや君が鈴鹿越 御昼寝の内は御次にすはる関 くるり〳〵と〳〵 寛永寺ならは下谷は銭の耳 どうそ喰ふ石臼芸は世を引来 景清はかまくる殿の破軍星 千人の后に君は国の月 大渡に追ると脇双粥雲雀 顔を出しけり〳〵 彩色て貰ふ芙蓉よ目の療治 斎日のいとま蓋明ク釜譜代 大尽の暁はまがきの鹿の笛 竜様や姑の留守に咲ク隣 小袖乞母のいかりもやわらぎて 埒のあく事〳〵 下戸おふ酒に一節と短キ座 板木にて甘へさへわたる明月抄 世話捨る畳も対の坊主縁 加茂川も乾る一体の手向水 子の闇も晴るゝ奉行の御月香 ちから一ツはい〳〵 荷に過て影もよろつく檐桶の水 頂の水を河童の八幡座 隅々の柱ふんばる棟の牛 夫婦してはつす障子や二王門 寒声に落て見せん松の室 くはりそすれ〳〵 飛石は御客へ七ツをく三部 安売か江戸に流るゝ帋屋川 甘草の能よ万部の経かしら どこへ梅に出ん宝引の糸薄 蔦の手玉里へ一音つゝ こらへたりけり〳〵 行らんの歌業中に打ほだし 尾を苅テ家迄は玉子を輪雉子 助言には心の佳馬引とめて 驚すくむ不破に一夜は笠の雪 妻の死す泣かぬも舅いさむる身 六さみこうすれ〳〵 初空や人の面にのかくら坂 江戸入に鈴の森ふる国の守 約形の舟に三挺のもろれ 藪入の前夜六日のやたなばた 言野や心の駒に摘ム鈴木 一そのもしき事〳〵 石漉も御爪のはしの物着星 州の矢はい次信と成る御腰え 親の為百ぞうと成る今江戸 鞍置たるにあざたつ親の材 義を悟るら漢新田の十六騎 君かなる事〳〵 さゞ波や琵琶湖の景をかきならし 竹の葉の氷柱は瑠璃のひんさら 領城の吉野はものをいふさつら 硝子の四壁にこねる色の色 庄内は馬の爪さへ紅粉の華 あをあきにけり〳〵 捻る馬口引やうに反るかく 位山四万由旬と見ること 熊谷にめで一ト息にかぶり呑 吹ク多葉粉鉄梯と成ル棚の不偶 屋根に居た鳶のけんが草のひ しをらしき事〳〵 御膝へも弐猪といふくはふ草紙 定家や青虫にたとへん歌かるた 出替や言葉のたはむ松右衛門 酒中花の若衆に箸の助に舟 遠州のさばく茶巾は白桧 つゝろいにけが 破を塗る土尾に成し鼠壁 声色や人に取付か兵五郎 武蔵野を百里は唐へ御外聞 仲人を糊や上絵に応衣 らに張る鯛矢のことく御膳籠 いろ〳〵になる〳〵 橋のすへ船の石の百姓 世渡は人間万事馬喰町 時々のもの円方の水菓子屋 十月さへ世は品替る腹の中 七坊や揃ふ釈迦十乃八千度 いろ〳〵かある〳〵 目移のする間さん茶のゑん香也 五本音指を畳てくる地氏の 鍔店も見人に千景の松嶋屋 湯士の身も腰で焼火は昼消ず 越後屋の店は野田やら吉野やら かこびわすれ〳〵 王様や拝車為本大臣角行の右府 風を待米屋浮世のたわら株 水責や君の行衛は出さぬ舟 書籠の香は八雲立[リ]綿帽子 将門の奢にくね家向屏風 たくさんな事〳〵 貞女とは狐俵のおもてむき 赤札は芝居の花のもみち狩 田舎出の身は空絹の刀さし 雁首も九十六騎の御壱文 可きかぬ沙汰町[チ々の薬見世 たきうすれ〳〵 片おもひなきば蚫の簀干熨斗 間男も仕合なか事奈良刀 上なりの切りは扇も貴ををる 花あるで御腰のかゝる古畳 金あらはかふはなるまい麻衣 すり違ひけり〳〵 衣と見てのまぬ本手の乍利ヤ 熱似城は扇の骨のひらき味 心爰にあれとも人を尋下手 地女になれは紋日は寺まいり 入舟は女中出船は男家 六つか〳〵こ〳〵 手のとゝく髪へ北尼の様子度 夜咄に鳥のそら音をはかる供 唐僧の渡るもまれに象のさた 子の旅に歩まぬ親の気草臥 兄弟の耳に藤は気の病 みや〳〵と〳〵と〳〵と〳〵と〳〵 花か根にふると損し杉やうじ 梅香の松葉をいはふ付らめ 例にとく手取り玉取西瓜とり はつ鰹おなし枕に十三人 降払ふ柄もそも四文竹箒 取付にけり〳〵 御烈に時平か耳も道成寺 出裸ふせる征も目当テ矢橋の灯 梨花一枚私をふり捨行ふとる 蚊の曰ツ覗かれもせぬこの紙帳 星祭る糸による恋愛の蛛 冠附 ●そろふたり 位もかれず七清華 哥はまぐりに合むつ 七椎の拍子手々に萌へ ●面〳〵と 乳房は五味の絹師 採て田をすく大和領 口舌も仕込ム姉女郎 ●まんべんに 御流おつる臣の水 声は歌人へ雁が土産 一隅なくめぐる月行持 世へ極てゆく足大師 武蔵野の露どれも月 ●いき〳〵と 伊豆へ行ふとあたけ丸 ものゝいはれぬ箔の側 寝姿作るもぬけ夜着 鎧ひぢはる土用ほし ねたみ組合ふ髪と髪 ●かけて置 碇鍋田の自在かぎ 御筆の瀧手鳴る祝ひ 羽織をとるな三保の海士 水よやらすの紙乞雨 〽柳たすかれ拾ひ珠数 薬藪医か智恵ふくろ ●なんそかそ 塩は料理の太郎冠者 損は舟岡の世のあはれ 灸嫌ひがいふ外腹 男がよけれは姑あり 千載集の気に万花 薬研病者の助ヶ舟 罪を集て因果経 御世話を拝ム干の御手 本阿弥之寄る目利講 ●きゝ事や 一式部出直す嶋ケきかふ 花月集る江戸言葉 終山か撥の虫のこゑ 蘇生ての運修沙汰 ●かはらずに 一約束堅キ妻の逆修 姫路は今に姫が城 讒竹の代々の御曹司 蓮でまじなふ三年味噌 同し月見る十二宗 一つはよふも筑摩鍋 同し文[ル]書汐勢の御師 云ツた言葉の来る死霊 どの将門も居つ立つ どこも矢を出す湯屋の軒 南無は諸宗の冠つけ ●そりかへる 如何藺に置く達摩墨 位は弐匁も内裏雑 おもひ羽鷲の若衆髪 景風新のゑほし山 一慶は三浦の出帆入帆 一ぬき様つよき鐶引キ 伸は弦なき弓屋が身 雪路の草はまた然る 大政太臣百合草の老 ●にたるもの 鷹のしがみや蕨の手 撥や琵琶湖の帆のねぢれ 沓の流るうきね鴛 一魚籃くわんをん霊照女 二階住居は可の文字 家筑山で見る弐猪 ●より合て 弐文も積る鐘の声 見る両国の咄月橋 引ク程の綱笠の背 炉の気にとくる雪の客 咄の杖になるきせる 哥の身となる貝おゝひ ●ほり出しや 一紅も未摘え疱瘡わざと 口舌て残る角屋鋪 床か違てかなふ恋 ●おかしさよ 馬手てまんまと文のな 鷹鳴にて逃る医師 売物になる櫃の間夫 一図法師拝ム在卿もの 野夫大門て笠の時宜 木兎なりの兵五郎 猪口によせ泣き女 国の風とて雇ひ泣 名が知れぬとて絶入どの 枕にかゝりしほれ薬 ●いくたひも 浪を着替る袖の浦 三々九度に酔ふ立居 音にかよへとも一節切 狂言綺語の漉返し ●引よせて 戸は醤に八雲たつ 喰ふ舟盛は荷をはこぶ 放す梅かえ袖の雪 様ぬくやうに登柳 酒の事を押ス車ゑび ●しまつして くれねばさかぬ桜鯛 妹か末揃は紅粉おしみ 衣紋坂まではく脚半 障子結ふ子のしめし 金ははなさぬ銀将の間 裾に接穂のさくら針 ●かくへつや 月にはちいさき紅葉鳥 一提婆かへつて善男子 御庭へまはす春の足給 生変成宿の沢之丞 草鞋魚かと抱ク香釣 雪隠を出て軒の梅 湯なき甲斐に塩の山 ●つみ上る 染木は陰奥の九十九章 関札うへる芝畳 盃引てこぼれむめ ●やわ〳〵と 領城は絹屋をもむ練屋 浅炭火燵する病者 智者のいかりは麟の角 ●うまいもの 一鷹の食のぬれ世帯 乳や母てふ地の五穀 宮城野よりも重の萩 文ふのぬれはほす火燵 誰が誠より君のあめ 鴨か友伊ふ嶋の池 ●ころ〳〵と 小車市のなづれ春 徳利も眠る日待明け おたまか顔をよける銭 アリは鞠子になき落る 寒さ丸める六ツのはな 猩々逃る足駄がけ 青柚料理の如意宝珠 ●かさねたり 言の落葉の古本屋 肩に花月を地紙売 浪が数よむ紙屋川 見事なり 繻子の気力の御腰 継子をさする我子の理 御供かゝやく月も過 霞さくらのおぼろ内 ●どろ〳〵と 雨戸の音のふる雲井 九十三騎の夜話くづれ 夜相致撞出す晩鐘寺 ●かこひたり 内裏の垣ねの心清花 花屋は廿二日草 哥の国の箱伝授 桶ぶせといふ又曲輪 花に編笠顔の幕 旅の産屋に笠と笠 生酔はちれ花の幕 御はくける袖の浦 碁所の金世のねばま ●よいじぶん 狐氷を踏諏訪の池 道三泊て知るほなみ 一白をはじく琴の瓜 寝言て素蚊を退候 後藤か斎の売言葉 忍ひ車を引ク鼾 さんごじゆ捨てけどる毒 鬼死す今の鈴鹿山 女に見へた五郎丸 ●しとやかに 一江戸の御膝を歌枕 御簾の内へも琴の獅子 一貫ひ紅の戸を遠慮打 君や蚯の詞声 口舌て解る雪の肌 ●おも〳〵と 品て汲込ム舞の檐桶 一金荷やたとるるの汗 雨の矢をおふ鎧草 くらう木にりそ痩女 顔て火をたく筑摩鍋 いやな男の膝にくる 駕のまずがる高鹿ふとり 咲百廿五賀乃使者 ねだる事さへならぬ疱瘡 親山荷になる娘の乳 鬼女に彦七顔の鬼女に彦七郎の ●ほんのりと 一灯は明星歟茶屋の星 紅花乱ㇾてさらさかせ 一燈をすての巻の月 楊梅売の手はやしを 髪に煙たか風呂の伽社 凪の寄る瓜のさて貝 ●つき出す 杉やうしにて引て煮染 物さし入て紐の形り 一鱗にいちられうく鯨 釘か穂に出て普ク薄 付木かるたのこぼれまき 羽子板は陰羽子は陽 ●うつくしや 桜の情こしなや 茶がら苔になる香の朝 どこがよごれて土御門 松紅葉する小袖幕 ●さいわいや 子を拾づゝ御花もの ゆやの稽古て渡す弁 同舌へ見廻ふ姉女郎 白いにあたる二月堂 踊にかゝるとなり舟 桜も握ぬ屋敷替 始の見立を紅葉狩 金を持ねは番もせす かねの緒ともに〆ル御手 一椎拾ひ止ムわ哥の徳 左示しの庭に咲ク桔梗 ●さらぬもの 鯨はけも箸の繍 苔は渋ぬけぬ柿のれん 火鉢の鬼面いつも除夜 一の錦場て死す鯨 二人静かかけの病 ●なでさする 雨露にぬられてゑほし山 わすれかたみの写シ鍔 一応三石あぶなし継の橋 三平二満の釜宿の書 乙子連理の連さくら ●まんまるに 草の綱とやけし坊主 苧桶やあ戸の糸縫ひ 世を思召し四方許 浮世日かふる月の笠 書ヶ年の字は茄子の絵 富士見る時の笠は紋 ●そろ〳〵と 草の葉をへぐ濡扇 意馬をあつかふ御寝花 水の御給仕陥ム氷 書せて分る納の公事 娘とつれて育ツ桐 哥の根を握る硯石 溜水及ふ日の烏 ●ざら〳〵と 一ふすま芦の鴛 裂り斎浪のおもひ川 硝子破るゝ猶テ氷 ●みじかさよ 明安き夜や玉兎の尾 下手の花火は折[ル]嶌 世を田鼠のうつら衣 きかぬ心は四国猿 契り熱さぬ柿のれん 功後悔のみたれ髪 あしのかり海の惣右衛門 旅小倉一 今はたゞながに羽織に合せ鬢 めぐりあひ紅葉を橋の韓夫人 めくり逢て花の口吸う藤の九 春過て青葉は花のふさぎ袖 大江山それより後は薮とり 朝ほらけ其角の誘ふ蓮の茶屋 奥山に此中着々し鳴つらめ 侘ぬれは釼尾の多キ泣上戸 滝の音は絶ず自黒の借し洛衣 つくはねの目えに落る恋の渕 天津風雲井へ簀干ス小袖風巾 みちのくの染木にしのふ縁の富 こぬ人をとはず証の梓弓 山川に若鮎育ツ柳かけ わか殿は牛馬犬俗土細工 君かため望は矢先は檀の浦 音にきく比丘尼桶様の抜ケ長屋 音にきく二ツ子伊勢の宮廻り 心当に長クも功し後家の髪 明ぬれは花散え一里となる揚屋 見せはやな釣絵馬傾城か客の罰 もろともに質損〳〵の鼠喰 明ぬれは云葉若やぐうそ初メ S 欠部 折句 果しなき詠引足ス琵琶の湖 あひおもふ教屋に阿漕の書ひ妻 語れとの二星方土へかくし舞 欲后の身へあらはれぬせんたくや 祐成のその名も高く残る富士 師直か愚鈍に落ぬ小夜衣 安札に落て屋根屋のやたら葺 物日毎廓に居眠る女郎屑 三方て抜か一腰も気のくすり 寄る鞁を袂てはかす髪かたち 日の暮の里に雪間の根芹搗 洛士の身は彼間持薬に直る虫 文盲に見るか兵衛は只の松 廻国の花野に眠る景土戸 銭買て跡じら川の悪る壱分 古里を仕方噺乃今参り 撫子や恋の蚕の真田帯 気はわたる机は和歌の思案橋 得る時の言葉も今は入間川 夕瀧や帆はかり濱田千の浦 むかし今名を菊川の矢のねかぢ 曇なくあふ夜の歌の天の川 十かへりの花まつ年の太夫職 たまりこうすれ〳〵 用部屋に壁生草のおぼへ書 月垢の時や釈迦さへ御身拭ひ 取出しにけり〳〵 月よむ爰に何〳〵袋棚 職くいに蟻が思ひもいとふ賤 行ぜずに居なから題陀の済ム布袋 かはり〳〵に〳〵 植得ては四季の草木の花の父母 八橋か粉手に客をかけつはた 世を照す明の一字の篇造り 輪番の寺はつひのあくた川 常盤より老にくる鳥かへる鳥 あらためにけり〳〵 売初やはつひ色をみせをみせをみせ むり〳〵と〳〵 酒機嫌連ㇾも不同に目黒道 しよい事也 正直は一たんの田も譲る畔 願ひこうすれし 光広の歌を明る待練供養 附て行八町次郎駕訴訟 あちらこちらへし 藍噺の友はかきねの蒿かつら 扨今日はいかい御馳走 山といひ海と申さんさくら鯛 矢をゐるやうに早き春風 五月のころは居喰の獅子廻し 仕合なる 四花の験煙の中から引出され ちらむしとし 被より風にこぼるゝびんの髪 自由也けり〳〵 尺八の尻を返して火吹升 こまかなりけり〳〵 一畳のえにひなの一世帯 あべておきけり〳〵 年ゑらみいつ花嫁と咲蓮理 なかふ也けり〳〵 五千字の色ひのにあまるしく〳〵 集たりけり〳〵 扇は市の布袋や鳥唐子 こゝろ〳〵にし 若公二人殿と様とに割家中 六そかしい事〳〵 是元を鳥たちまちにお吸物 ならべ立たりし 目移や九十三騎のお逢かた 鶴は干とね亀は万年 此鳥居頼朝の代はさゝれ石 あゝ夢の世や〳〵 断死する身は光陰の矢頭ばや のふ迄此打敷も恋ろも 門出よしと酒を三盆 初陣の頓てかへらふ海老者 するになき御そ嫌ぞかし 姉月の鬼歯を虫がくい折て しなば一所と嘆置たる 浪越さぬ枕屏風も松葉紙 暮かゝりはなし いさ行てぬすまんさがの庵の花 扨も哀也 子の命終横に押ス車井戸 切て売る黒髪人の長かもじ 死兼る僧入宅の穴まどい かゝ月はかくぬ旅そ摺粉のめ つきぬもの也し 抜あゝむ餅まかなくの萍か にきやかな事 羽子板の絵に似て官の御子福者 長ク成たる手と足の爪 禅学の硯墨さへ垂磨がた 我も〳〵と〳〵 何所へ 穂に む 宝引 糸 すゝき 薄 一追風や縮番船は友軍 御花見のよいはあやなき長高 たつねこそすれ〳〵 草摺の音も遥にほんにや箱 馬士肌に名所古跡は茶碗酒 逢きぬの数ル針おしむ俳桜 蝶々がつほみを撰花はなし やみのよの鼻にめはなし梅の花 一心一つはい〳〵 ゆいごんはむなさん用の割次第 遊女はいるかの家の根ほり虫 すゝはきやかしまおどりの惣ざらへ 敵討こしぬけのなはひるの霜 家主の留主は出店のかまのかみ にしきしや朽て最中の花世帯 さかなやは魚売レ妙れは夫かう かんのみににゆひをおくり候申候 あたしかな事〳〵 薬おろしの玉子は鳥の生別 しほらしき事〳〵 紫とうふ九重のいわしうり しだい〳〵に〳〵 母さまの雛はふるくと序の上 若後家の身は十六夜のかけ くしこ 傘の雪二町もゆりて持たり あたしなや禿にゆつる太夫職 手習の筆に足つく師の御恩 まへたれの紅も出茶やの桜さめ かねつきのしもくと共に戒る命 ひらうほと言葉のたゆる奇かるた いろにかられてみかく筆のあか 髭口もいたしいてのむ薬のざしき 生るれはとかくのかれぬ死出の旅 本燈のふとり船人のちから草 霜かれはとうじみ細きあけや町 わた炭の火は朝只のくり花 つよいてかな〳〵 に包桜数時もなし吉野紙 御ね付になり共いわし我が念曲 筑紫船なりと渡り板ひとへ うつせみの其世をちじよ冬の輝 ふるきみの鎧ふたのゝはし合 折こむか碁は閨寺に入ねなし 我がもゆる火にしとけぬ雪の肌 捨る子の泪にくちぬおやの袖 引てみよなに河竹のその張 青上戸松に時雨のしいあくみ 角々の柱踏張拝の牛 太刀折て自釘はおれぬは坊竹 こす漆ならははとまる吉の紙 水のひて程にいたまぬ松の真い 八十の賀にかみならす鯛のほね 今日七日おけとも死ぬふくの煤 ゆるり〳〵と〳〵 山寺は日本を十二月そ飯時分 消きわにいたてんぬるし影とうろ 抱子より母の金荷は歩姉 蜘のいの徳中麻呂を基の案 御茶引の座頭茄子の種おろし 見て通りけり〳〵 梅の書に我もつを引なには おし合にけり〳〵 八橋を机てかけし手習子 さんけいも千話やふり柚かくら煮 うつくしき事〳〵 はまおきといわんいせやの娘かみ 千石の産月迄おくこせう 念しの茶棚ふくさのかきつはた ちゝわ〳〵とい〳〵 来ぬ君を油のちしこ燈くちじこ 地のおんを木は一葉つゝなしくつし そらはれて星か顔出す雨上り 眼の頃は七つ過なり八味丸 亡妻のかけば疾妬の老みやけ 仏を種ほうふり虫の枝なし草 三ヶ月をくねくつしたる池の起 なかめこそすれ〳〵 あふきにも円よ観世か峯の処 埋れ木の哥萌出ル宇治の芝 衣河の水色ぬいのむら子鳥 難面し母は継子のうばさくら 山造る気に面石はふし浅間 臼になる杣や立木のしあんかほ 札らくて爰か二両のきみ井寺 ぬれぬ詩に心をしたす衣川 すき通[ル]すたれすかたの二重染 坂おとしゑくほは急の一の谷 もとのことゝよ〳〵 くし毎にはさめと鬢のもしほ草 をもひ出しけり〳〵 然りねの夜着に悔しき抱めうかへ さし様て猫の蚤すくひくに土す さし様にはけても残る桐の藤 病になる師の乱跡はいの字なり お近付ほくろ斗はそくのまゝ 遺言は茶の湯に勢嶋の池 それはしか是は麻布の一つ松 恋しかりけり〳〵 千金にかへぬ場もありたはこの火 古里の子も文字哥の角二つ 夜はふくか四つ手に樽の惣しかし 難波津に咲た花なり入つたり 種あらは胸に枕度わすれくさ 封置文は国迄無事の橋 ゆうせんの風にも春の梅さくら 花嫁もいわれし頃のはな男 さかりなりけり〳〵 釣て若襟祝して木の子山 廿五の明月まてや小まつはら つい花と咲て三五の月と殿 下枝はぬすまれまいか姉妹 朝皃の明六つ人の十八九 跡からとお江戸桜に茶弁当 芦の戸も冠をよけよ軒の梅 人もみぬ花よ不衣の葉わつは 株の田や鎌にけり打民の家 け見よをられうゆか萩のはな 花やりて金に寝る身の糀町 是材の本人丸やつていふり かるい中かな〳〵 乾坤をのせて大地のとこしなへ 貫張屋 鶴にのる内匠和国のひちう坊 一二年の番所帯壱枚の飛鳥川 ねを辞し世をふろしきと示納 廻国の僧は世界の浮木なり せ切に武さし手をするきぬかつき いさみこそすれ〳〵 煩旅生の松はら名もうれし なく貌も俄にゑみとなるそせい 十年季礼奉公にあくる春 なけられてなけた相撲の川つ懸 普請場へほうひのかねやひくらん 汝将のなすいのかるゝひんほくし よつこひにけり〳〵 勅に折花はおしまし地のをん ねし上戸七日酔とてひたり酌 雪きへて堀に苔のなきおつな売 にくいやつ娘にねうちすかせけん 心くに〳〵 あいなやは八里たつなる宵六日 一。わくつもつた病のあきのくれ わげかたし花そ汐干の中公われ 薄色は誰か米沢のはし女郎 立わかれいなば松嶋瀬戸あかし との皃をみてもかわゆき五人子 あんしこそすれ〳〵 下とけぬ御主のゑの上すべり あさかほの世を虫のくふ腰の骨 子の旅に名もおや賀すおきつ浪 御きはんの取うちに出るれん月なた 初霜のきへは返歌は黒い土 いなしまぬ内はつきほのやう也合 わきも子かうねめの出はを忘れめや 風に花文にうきなのたつ白川 一は歩か色里てねぬ花の雨 辻女買か父の心は夜ルの鶴 ゆふ浪の歌は貞女心のかゝみ 出羽の国庄司か放す一手の矢 いたつらに飛すはねつ碁打の子 十八 こからしに柱は動やねはちる やり状の筆に娘がつたかつら かさなりにけり〳〵 正月やはかまきているかさりわら 元日に牛きうそくの車がし 落葉のもみち御庭の金砂子 らいくとしてく 雪の日は黒髪きゆり蜑持 狐の下にねころぶ我はへの字也 のりかけも銭が光りのあみた笠 をゝい事かな〳〵 身の国のいんぐり開ぬ赤子の手 夢の世をあだにほだいと切娘 なんざんの子を立にして生ル母 舟梅のへさきはそんをするあらし ふり袖はたねをほだいにびゝに御所 おもふやう也〳〵 外おつもさいわい橋の七人目 彫葉となしやぶ入の花楓 さねかづらおまにしられてむこやうし 手平も湯にひかへる花清宮 あまの夕にひらくあいかぎまいの袖 きんみしてみる〳〵 田はべちとさては然る堀くじ 立わかれけいぼとおぢとせんじかす つなきこそすれ〳〵 置行の銭をうつゝの十だんご 玉のをゝかりほの庵にまかせ元 死はですしまづ一日も其日過 しだい〳〵に〳〵 先梅の加賀からひらく江戸鑑 有明のつれなくみゆる油ざら 知者といふ人も初はいろはから 金盛の花ちる里に紙子よぎ 咲てちる世やゆづりはのおや子中 くばりこそすれ〳〵 図の音も梅辻とのゝ一家中 野馬だいにこわ〳〵蜘の尻をなめ 八十の賀に二重咲白ぼたん こし銭やそこはかとなき宮廻り 享保と御祓けへていせこよみ いさみこそすれ〳〵 後醍ごの皇楠がゆめひらき はれ〳〵とする〳〵 拂出の傾成はいけすの放れ魚 三保の月田ににうつろふ清見寺 やき捨し木はかまくらに俄咲 きん草の気を引立る軒の梅 年のなたひんしやこき行明の春 なかめこそすれ〳〵 米花まきて池一むれの鮒軍 ほう枝は懐のかみのなげ嶋田 釣針はとられて沖へさほば手に 太夫のふり作る身上の充苗 我がおもふきみはまかきの内の花 つきぬ事かな〳〵 儒学する人もいの字を始にて 夏も雪きへぬ紹やがいへの不二 押へたりけり〳〵 声の溜を結へや初音時鳥 義のなみだほろにも惣シなすが母 きやらとむる内は娘をふさぎ袖 抱守の御きげんとりに蛍かり 土手道をかへるときみが名残酒 むねの火も夜半にや君と云さえぬ 月もはやかたむくすまの銚子切 前髪の流をおしむ朝日ぐし 忍びばや寝言も君の安宅にぞ 手の下にかの色をまの寄どうふ あとからもでる〳〵 むかしより替は哥の雪月花 花の音の漆にのこる吉野樽 双六のこいめも美女に付きほい 身請する日に沈むあり後世川 宵のほし光る清和の指の爪 神風や世を知恵の輪のぬけ参り 春風や秋も折込みゑいどう 相碁ぞと崩す手所を一つ宛 夏の旅行手ぬくいは袖の海 替りこそすれ〳〵 名や分宿も霰も雲かむり 猫の目もかねなき里の常時計 おのか世を図にゆづりて逃る梅 蔵の縫解は小袖の地はあれの 三めぐりもそばて浮名の湯女か客 花ちりてぎぼうしとなる児さくら 品玉かねる千草の四季の色 手にふれて目出度のしになる蛇 がんくびもすがたやつして銭の足 うしろから おはたを人につげのくし 八はしさまだきつがた かるい事 紙鶴がとぶはいのせい だるま一ふくなへ壱つ あつめたり かう〳〵たれに廿四ツ しろ〳〵と はき仙人のおとしあな 三ヶ月あゆむ夜のくま 故にゑだ炭の霜ばしら 土でおやまといふ人形 わたにうらなしおもてなし 小蝶らつくのまぎれゆ 雪ふうにごみすてにくし ほしいもの せめて文珠のむふん道つ 人間はつる五十両 くれるが金が入あいじや をしい事 折ま生よかし玉にきす 見る内に からすがあかくなるきせう つい丸うんだぶんまはし かくされぬ をばの懐に鬼のうで よいかけん 時雨〳〵て菜のふうみ はまくりおのがもつたしほ あつもりのして殿十五 よい見たて 子田よむ子の日 事の字かいたほしまむし せむしきも入茶引だな ながみじか からといせぢの一里球 しつかりと 首すじたるむ金ふたろ やかましや 八耳の皇八葵者 なにてかも よし〳〵とかくうりぐすり づら〳〵と 大もん口は人のやな 柿のかはむくみの女 よびかけて いやでもつれにしぐれかた しつほうと ぬるゝ鳥居の二ばしら 格子のいわく床だんぎ 古歌とり出すあきの雨 ねばまをさかのいんきよひ いつのまに 竹の子が出るくらのしり とんで出る やれまて火ばしてつきう売 あらわれて あこぎもいまはひじこあみ 廿五かうの五郎右衛門 こかしけり 木魚くいつく児のあし こらたちや 口説ふしつぼいふ女き女 むまい事 四つ手をおろすゑのふち わかしゆは急のせうじん日 ひいやりと 我つらなでる松かざり なをつむけべの露の玉 雨のすあしにふむかわず あいがさゑのもるしぐれ はたしてふんで飛かいる 人のねづくをふむねずみ ゑいやつと 日やりきやりでくやります さくら一枝くれおつた どこやらが きぬた門たつよめ壱うと おらばしたるき耳こすり 姑の笑ははないばしら ひら〳〵と なばたけ蝶の一ヶ国 ふり袖かごの両羽がい 風か書をよむ土用ぼし ばう〳〵と ひよ鳥とんて一の谷 平家は舟にのりはなれ 夜あけのかねのちゝす水 碁の打出しはよいの星 しまりけり さめざやつくる入梅の入 具足しかわる身のふゝり 日本は升のもちあふき 貞女は花のまくはしら とらまへて 酢貝およますたんきもの かた〳〵と 世帯かための石へつい 正八まんの目釘竹 身がほねになるかつほぶし めん〳〵に 梶の葉くばる哥合 はきものをもつ六段め おさらばおゝき女中若 らく〳〵と 軍絶てみる今の武士 重落しらぬ御前の牛 ふきけしてなむあみだ 鍛冶がよまする四書五経 たくさんに 西行哥で宿はらひ 矢の根があらふすゝか山 手おいは十ばんきりの外 もんじゆの知恵はちかぼさつ 武士の花ちる太平記 さんでをく 五十四郡の林の庭 具足虫くふ太平通 夜忌をみさんせ酒見せ あらさめて 薬にひざなをす法第とし 塩水ぞくの大はんにや はかまきて居るかさり菜 きよろ〳〵と 寝面が袖でかくされる 京のおもにのはなれ駒 ひろ〳〵と かゝし無役になる枕の 一釈迦三界に関所なし うつくしや きりやうよしつね名も松 つよ〳〵と ふだん紬のふとりしゝ よつひきひやうどはなつかそ かいなておどす入ぼくろ 弁慶島によろいおり かつてに上戸ひかへたり ちいさくて あわでそかへるふくろたひ やゝそくは あだになど返金子 かなめはずさぬおふぎうり 出むこにはせぬ入むこじや たつふりと なかい羽折はいしやきよし 鹿酒に妻の鹿酒に妻の亭主ぶり しみついて ゑ染衣はげぬ中に そのはずじや 手はあの人の御いへりう じたいおせんはしたゝるい おやくすの木にまさんつら とゝもせう〳〵おすけなり しづかなり さやに四かいの波の平 せんすらくのやりのさび きつわつと あふせぬれんのくされつか 出し月もぬけ参り 好まちにぬける日待客 くろ〳〵と 弁慶が死ぬ衣川 落ば太きは三番み うれしやな 利かう妾とてうかみさま 金くいけうな鬼ばぬく 柿めす人にへたとあふ しゆびよく売たまだろ売 紫衣ぬふてやる僧の母 てうちんがきてあんどした きみがよい ふじかつらこる酔たかほ 将棊の両ね碁の切手 身うけ小判のせいそろへ ひつはつて 羽折行さくらせうもん 目を白黒にごごんり まつしろに 歯はふり袖にかへる珍る きやうからは 留主かやしろの神な月 へん候つの世話かくれみの わつさりと 二かいふみぬくとしわすれ 正月わんのうるしのか はやい事 一龍女が玉をとるほとけ 山川の瀬は鮎らしや かはし硯の汐いかた わしがあんない坂おとし にこ〳〵と する只ついにみぬ近摩 上戸とつくりおちついた 組やの女房原やさし おもしろや しやば有かたや哥念仏 作り口説の梅なし草 仕形こなしか舞に成 軍よませてきゝ寝入 一手かきば一になるせうぎ あらびもやめもやめもやめもやめもやめもやめもやめも あきれたり そめ物ぬすむつむし風 先同にきて注上戸 かなつんほうは生久でく せとい事 さとう浮世にさくりけく ひなのまりはかうつしかこ みさよせうしに九尺店 太〳〵と 山伏いにこけのきや 宅の御留主の葉育鳥 わか竹蔵の初文かん なが〳〵と 山鳥の尾の夜の日侍 軒に横ねののほり竹 しのふもちすう下手継義 神酒か酢にたる下戸の内 ふるくなるまてかり衣 あきやかに 白歯を取めて家さくら 花のゑつほのちるわらひ かまとの神はいつかるす あとかつく 歯かたはゑのちから草 御のみつへいは草のきう もみちふみたす蜑の庭専 うそはかり うば ことこかふかふて嬉さくら 一郎さのよいましめ白い なる〳〵と 錦にくちてみちぬ恋 山にひるねの鳥さくら 吸物七つ花も七つ さめにもたれて糸だくら ばかにして かむろ手をする田舎所 いらぬ恐坂二とのかけ 武さし手をする給の上 一めんに 酢のきりをふく御産の間 一弘の意をのむ龍のはた のほか小鮎のせいくしへ おなしはかまのつく〳〵し 山はまくやらさいらやら こいら〳〵と 節分の大臣おしけなし 助言で崩す碁のせきて ふつていたゞく御くじ箱 にくい事 花見のつれをとむる雨 なみだをねたる座頭すね 君抱ゆめをほとゝきす あらい事 人の只もるおにすだれ さはらはひやすひへおろし おそろしや 酒天童子もちごさくら またきましたぞさくら姫 石のまくらで過るうば ちか〳〵と 古跡不残みる哥人 陸の十里を船の五里 むかはゞひらけ手をいしみ ゆる〳〵と 知人に縄たばれきく 一言長にさくさくら図 酒に苦をけす年わすれ 手にもちて 一来ルまに花のさくにま かほにつやだすさくら花 梅にかゝる目のしぐれ いつのまに 野さくになつた娵がはき いとまをぬすむめけ参り 一煉の瀬はけるきつね川 袖の雫やいもせ川 しゆびがよい 御上事瀧にかつる恋 日々にあかつく新枕 ごめんあれ 一酔からさきの横ねまつ 白髪の声をけす頭巾 しやかと馬とを一つ手に しろ〳〵と 妻はふり袖にかへる後我 豆腐のもみち休はなし しのびねの窓玉手箱 まじめになつた間夫か皃 爐に灰が咲つゝし炭 今時は みそんばんも定家流 さゝいのからでまかりなり 音仏にさへかしいらへ 哥てはきかぬ恋のか介 難か浅かむゆきのくれ しつかりと 幼は夫婦のてうつかい 碁塚でにきる若衣の手 関のてかたやはたたり おやは此よのうしろたて 判の行烈はらい帳 うどんにかさぬ四角箸 くらねむごしたちん馬 又ふんでみるむすひか介 錠は四もめの留主居はん つめつたあとか小むしさき をく歯は味のくいそめ木 ばら〳〵と たつや千鳥のかたほ波 飛車ふみとまる七騎落 おしあいて 寝れば寒さも背の助 鳥の目白のふどう坂 大分に 花鳥風月の酒のしめ 山から里にとりや町 とき〳〵は 木枝地蔵をたゝく風 あしためて至武の道具 はら立れども気はさくら まぎれたり 七めんだうな平親王 てるて八百やへほかむ うつそりと いとま身に染小袖そが 火燵の酒は四人つめ ひやくげんに至足将事 か介が身ごもる妹が腹 猫がこたつのむぐらもち いらぬもの 悪七兵にいけんだて けいせいてなし夕化粧 いわいのざしきなく座頭 よろ〳〵と ひざぶし切られ行て入る 樽にねいふ髭やつこ 夕部から 三度は和田のせき心 月落かゝる十六夜 あか〴〵と 日々に花咲百日花 あつまの小倉かいあんじ ひろ〳〵と 一本来空にはなし鳥 籠やけて出るほとゝきす ぬかしぬ事を仕て居より 安川戸共不洩者へ将 負が有迚難死の諸上さり 遊女論僕めす曽我の今五郎 卒九段なれて年を成桑 格しめ鞘間をきく三番三 化物の出夜はたしか今時分 数十まれし枝小墨ぬ梅守 辺に己か達者の馬自慢 享保八年卯祈天之十口日 │元「 廿五年一月 廿二日夜 雷目 千田町入廿 千五百五 一、 □□□□□□□□